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2014/05/15

さて、前回触れた「ジェルポリッシュ」について今回はお話します。

欧米発のメーカーを中心に、様々な商品名でジェルポリッシュは登場しています。
見た目での特徴は、ベースジェルもトップジェルも、カラージェルもすべてポリッシュ(マニキュア)のような容器であることです。
ご存じない方からすれば、マニキュアだと思ってしまうかもしれません。
このようなタイプを「ブラッシュオンタイプ」といい、
刷毛で手軽に塗れることを特徴とします。

通常主流のジェルは、ジャーと呼ばれる蓋つき容器に入っていて、
ネイリストが専用のジェル筆で必要量を取り塗っています。

ブラッシュオンタイプについては、プロにとっては賛否両論なのですが
何しろ手軽という点と、ポリッシュを意識させる点ではコンセプトに適っていると私は思います。

お値段も、ポリッシュとジェルの中間くらい。
どちらかというとジェルに近い値段設定ではありますから、
セルフネイルを目的にする場合は決して安いものではないかもしれませんね。
ある程度のジェル道具を持っている方なら、手ごろに感じるかもしれません。

施術の手順はジェルとまったく同じです。
ベースジェルを塗り、硬化。
次にカラージェルを塗り、硬化(必要に応じてカラージェルは数回繰り返し)。
最後にトップジェルを塗り、硬化。
未硬化ジェルという固まらない表面のジェルを拭き取って完成です。
硬化時間はメーカーによって違いますので、要確認となります。
仕上がりもほぼ通常のジェルと同じ。
艶などの質感もジェルそのものです。

では、ここで(やっと)本題です。

何が普通のジェルと違うのか?
どうしてダメージ爪におすすめなのか?

違いとしては、ジェルを乗せる前の自爪の処理がほとんどいらないということです。
この自爪の処理というのはサンディングを指します。
サンディングとは、ジェルのつきを良くするため前もって自爪の表面を傷つけることをいいます。
専用のファイルやスポンジファイルを使い、爪表面をこすり軽く削るのです。
ジェルメーカーによっては「サンディングはほとんど不要」を謳うものもありますが、
現場ではほとんど必ず行う行為です。
こうしないと持ちに不安が生じ、すぐ取れてしまったというクレームになる可能性があるからです。
お客様にしても、お金を払ってしてもらうジェルネイルがすぐ取れては困るだろうからです。

ジェルポリッシュに関しては、このサンディングは本当に不要です。
もちろん爪表面のコンディション次第では部分的に表面処理のようなことをするかもしれませんが、
通常のサンディングまではいかないレベルです。

そして、オフする際にも違いがあります。
ジェルはあらかじめ表面をファイルで削り、
アセトンを染み込ませたコットンを巻き、
アルミで指全体を包み浸透させて溶かし落とします。
染み込ませる時間は約15分から30分。

ジェルポリッシュの場合、まず表面削りが不要です。
放置する時間も10分から15分程度で十分です。ツルンとスムースに取り除くことが可能です。
アセトンを巻く時間が短いことは何よりダメージ軽減につながります。

自爪を前もって傷つけず、オフの際もスムースに落とせる。
ということは、自爪の負担軽減とともに
ジェルのつきに関しては元々甘目である、ということです。
通常のジェルがもちの期間を2週間から3週間を目安にしているのに対し、
ジェルポリッシュは10日前後となることが多く、
もちに関しても違いがあります。
(当然ながら個人差があります。)

これらの違いをどう受け取るかの選択はお客様にあります。

私がお客様に提案する際は、
デメリットとしては、もちは悪くなるのでご来店頻度は増えてしまうかもしれないこと、メリットとしては、自爪を健康に回復させながらもネイルを楽しめることと、
1回あたりのお値段が若干お安くなること、
の両方を説明します。

数名のお客様が実際にお試しをなさりましたが、
反応は本当にそれぞれです。
ただし、長くネイルを楽しまれてきたご常連様ほど、
自爪の健康を重視し継続される方が多いようです。
また、予想以上にもちが悪くなく、デメリットが気にならないと
喜ばれる方もいらっしゃいます。

自爪が健康になれば、徐々にネイルのもちも良くなり、
また思う存分にネイルを楽しめるというまさに理想的なサイクルを生み出すためのジェルポリッシュ。
正しい知識とネイリストとのコミュニケーションをふまえ、
自爪のダメージでお困りの方にはぜひお試しいただきたいと思います。

2014/05/15 06:37 | ネイル | No Comments

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