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2012/07/09

前回、体臭に関するコラムを書いたところ、けっこうな反響がありましたので、引き続き体臭に関しての話題を書きましょう。みなさん大いに興味のある話題ですしね。

私たち人間にとって多くの場合、生まれてまず接するのが、お母さんの匂いだと思います。産まれたての赤ちゃんは生後すぐに、お母さんの匂いを識別するともいわれています。母親の匂いの染み込んだハンカチには興味を示すとか、乳首を嗅覚で追うとか。

お母さんやお父さんの匂いがどんな匂いだったかなんて、もうわかりませんよね。でも、産まれてすぐの刷り込みですから、実はものすごくその後の人生に大きな影響を与えてるかもしれない。異性の選択においてもこの原体験は、かなり影響するのではないかと思われます。

しかし、よく研究報告にありがちな「○○型は××型に合う」といった単純な式ではないような気がしています。嗅覚の退化した私達は多くの場合、「Aさんの体臭ってステキ・・・」なんて思って相手に引き寄せられるわけではないですしね。

今後いろんな方達にもヒアリングをしていきたいと思っていますが、私の経験談を少し。(差し障りない程度にね 笑)

この仕事をするようになってから、嗅覚を意識的に使うからか、時に電車の中で他人の、とくに異性の体臭を分析するようになりました。男性の方が女性より皮脂腺が多いため、体臭が放出されやすくなっているし、なにより女性である私は構造上、男性の匂いが判りやすいのです。というのは言い訳ですが・・・、はい、言い訳ということにしておきましょう(笑)

密室の車内は空気が循環しづらいので、匂いの分析に好都合です。・・・なんて全てを明かすと、いよいよ友達がいなくなってしまうかもしれませんのでほどほどにしておきますが(笑)、時に「この人、すっごく魅力的な匂い!」と思える人に出会うことがあります。匂いの発生源をつきとめ、外見をチェックすると、まったく好みじゃないというか、いけてないなあと思ってしまう人だったりすることが多々あります(笑)

経験からいって、

  • 「この人すごい!」という特上クラス
  • 「この人ならいいかな」という上クラス
  • 「この人はちょっと嫌かな」という規格外クラス

の3つに分類できると思います。

特上クラスに入るのはほんとうに稀です。けど、上クラスはまあまあけっこう見かけます。規格外クラスもまあまあ多いかなという印象ですが、それは日本人の場合においてのみ。外国人なども含めた全人類規模でいえば、この規格外クラスの占めるウェイトは更に多くなります。

しかし、たとえば相手が規格外クラスだったとしても、愛さえあれば乗り越えていけるのが人間なのではないか、と思うのです。逆にいうとそれは、全ての生物の中で、人間にだけ与えられた能力なのではないか、と。女性目線で書くとすれば、洗濯物が臭いくらいなら、相手が頻繁にシャワーを浴びるとか、洗濯物の洗い方をパワーアップするなどの技術でなんとかカバーできるはずです。前回のコラムに書いたとおり、体臭を「媚薬」として開発する技だってその気になれば可能なわけで、そこは創造性次第ではないでしょうか。(いつかは、そんな「魔法の香油」を開発したいと思っています。誰かの為になるのであれば。)

ただ問題は、何らかのきっかけで、そんな愛や技の泉が力つきた時です。なし崩し的に、どんどん相手の体臭が気になり始めるでしょう。いったん相手から湧き出てくる匂いを「汚い」と思い始めたら、さあ大変。残念なことに「相手」=「汚い」という構図に置き換えられてしまいます。

女性は、美しいものが好きです。「汚い」という生理的な固定観念をぬぐい去るのは、至難の業です。そこに手をつけられる専門家も、なかなかいないのではないでしょうか。

特に汗が酸化しやすくなる中年世代にとっては、これはもう試練としか言いようがないのでしょうか。「相手の匂いが変わってしまった」ことを、「相手に対する自分の想い(愛)が変わってしまった」と置き換えて錯覚し、悩んでいる女性も多いかもしれません。

また、メンタル面のコミュニケーションができなくなって、相手の体臭が気になり始めるというケースも多いようです。どこかの統計で、「夫の体臭が気になる」と答えた夫婦のほとんどは、普段のコミュニケーションがうまくいっていないということでした。

コミュニケーションが上手くいっていれば、規格外クラスの相手だって、上になりうるはずですが・・・。人間ってつくづく、複雑で繊細な生き物ですよね。

もともと体臭というのはセンシティブな問題なので、男性にとっても女性にとっても、相手の体臭に関して意見をしづらいもの。相手を傷つけるのではないか、と思ってしまう。でもだからこそ、その点に関してコミュニケーションがとれているのであれば、それは素晴らしい関係性だと思いますし、関係性を修復したいのであれば、そこから始めてみるというのもひとつの手段かもしれませんよね。

男性の方も女性の方も、良い体臭を心がけたければ、まずは運動ですよ! 新陳代謝をキープすることは、必要最低条件です。そして、きちんとお風呂に入ること(シャワーでなく)、なるべく菜食・少食、規則正しい生活を心がけること。意外にシンプルな努力で、規格外から上、あるいは特上に格上げできるかも?

 

*写真は、週末に行ってた御蔵島で嗅いだサクユリ。鈴木あやのさんにお会いできるかな〜と思ったのですが。 笑。

 

 

2012/07/09 03:07 | 体臭, 匂い・嗅覚 | No Comments

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