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2011/07/01

なにか料理をしたかったら、その辺から燃えそうなものを集めてきて、火を起こすところから始める・・・

そんな「生活」をしている人たちが、ここ石垣島の米原キャンプ場にはたくさんいます。釜もその辺に落ちている珊瑚のかけらを組んで作ったもの。

ここで「生活」している彼らは、だいたい30代〜40代。男性がほとんどで、仕事を辞めて失業保険をもらいながらのんびり「生活」してる人もいます。赤ちゃん連れの女性は、埼玉から「放射能汚染から避難ついでに楽しむ」ために来ています。

「いつから来てるの?」と聞くと、

キャンプ場が開いた「4月の始めから」という答えがほとんど! ということは既に3ヶ月・・・。

で、「いつまでいるの?」と聞くと、

「いつだろうね」とか、「秋ごろかな」とか、「キャンプ場が冬に閉鎖になるまでかな」とか、

そんな答えばかり。

で、お互い楽しそうに、「おまえ社会人失格だよ」とか、「そんなんで社会復帰できんの?」とか、罵り合っている(笑)

確かに。競争社会的に見たら、いい歳してこんなところでのらりくらりとしてる人たちって、「落ちこぼれ」と見なされてもおかしくない。

でもヨーロッパ、とくにオランダには、そんな人がたくさんいます。というか、みんなバケーションのために生きているといっても過言ではありません。

バケーションには、たっぷり期間を取ります。そのための貯蓄も欠かしません。けど、飛行機でホテル滞在のツアーなんて選びません。「いかに安く長く楽しめるか」ということに知恵を使います。

安く長く楽しむためには、じぶんの足で動き、じぶんの宿(テント含む)を確保し、じぶんで料理して、「生活」しなければいけません。

家族が多ければ、キャンピングカーに投資したりします。「キャラバン」と呼ばれるモバイル・ホームを車の後ろに連結して走る車は、夏になるとよく見かけます。1ヶ月とか、そのくらいの期間をかけて、ゆったりとヨーロッパ縦断。アルプスを超え、イタリアやフランスなどの地中海の方まで行って帰って来るなんて、あたりまえなコースです。

カップルだったら、テントをかついで、自転車で旅に出たりします。やはり時間をかけて、平気でヨーロッパ縦断してしまいます。「自動車」じゃなくて、「自転車」です。その方がロマンとドラマがある、と考えるのです。

キャンプ生活ではなく、コテージを借りてゆったり滞在するという人もいて、週単位で借りられるコテージはオランダ中の森や海のいたるところにあります。

お金持ちだったら、フランスとかの過疎化した地域の空家を買っておきます。それを滞在中にリフォームしたりメンテしたりして、その別荘の価値を高めるように努力しています。いわゆる「バケーションを楽しみながら同時に投資」する方法です。DIYを超えて、家のリフォームを趣味とするオランダ人はかなり多いのです。

ときどき、1年間くらいカップルで(若い人も老夫婦も)旅行に出てしまう人たちもいます。もちろん普段セービングして、世界旅行みたいなものを企画するのです。企画を練ったり、いかに安上がりに生活するかに知恵を絞ったりと、準備の段階をこそ楽しんでいる様子です。

家族で1年旅行に出てしまうなんてのも聞いた事があります。子ども達は義務教育なので、ふつうは国に許してもらえません。しかし企画書みたいなものを両親が書いて提出し、内々に受理された(公的にはどんな理由があってもダメだと思うんで、その辺はどうしたんでしょうね・・・)、なんてことも聞いた事があります。その企画書の内容は確か、「子ども達のその年齢において、世界を見ておくのはその後の人生のためになる」とか、「学校の授業にすみやかに戻れるように親みずから教える」とか、そのようなものが書かれてあったと聞きました。

けど、普通のラインだと、たいていどこの会社も毎夏3週間のバケーションを社員に許可しているようです。ちょうどこの時期、7月初旬からぼちぼち始まり、8月中旬くらいまでの間、いつ休みを取るかは社員の自由です。

ここ米原キャンプ場で「生活」してるキャンパーは、かなりこの「オランダ型」に近い人たちばかりで、日本も変わりつつあるのだと思います。

今年は関東首都圏も「節電」を目的として、長期滞在型のバケーションを推奨する動きがあります。とても良いことだと思います。暑かったら、仕事だってはかどりません。それだったら、がっちり休んで、エネルギーを蓄え、冴えた頭と元気なカラダと余裕のあるココロで良い仕事をする方が、会社のためにもなります。

ということでみなさん、日本でも、「バケーションのために生きましょう!」

2011/07/01 05:29 | アート=生き方, オランダ, 旅・非日常, 石垣島 | No Comments

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