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2014/10/29

人の匂いって不思議なものです。同じ匂いであったとしても、その人への心象から、「いい匂い」「嫌な匂い」ときれいに判断が分かれてしまうのですから・・・。

たとえば私にとって最上の癒しの匂いは、息子の頭皮の匂い(笑)2〜3日シャンプーしてないくらいの、ちょっと臭くなってきた頃が最高!(笑)

でも、他の人がそれを嗅いだら、「そろそろシャンプーしたら?」となるでしょう・・・。当たり前ですが・・・。

息子も、私の服の匂いを嗅ぐと癒されるようです。思春期さしかかりの男の子なので、超機嫌の良いときに限ります・・・。

私って変態ですかね?(笑) でも、母と子の間には、こういう関係がありえるということは、多くのお母さんに納得していただけるのではないでしょうか。

最近わたしは、道歩くときにふと匂う体臭から、その「型」みたいなものがわかるようになってきました。いわば「臭型」。

・タバコを吸う人には、ある共通の匂いの「型」が見られます。
・肥満気味の方にも、共通の匂いの「型」があります。
・薬を服用中の方にも、「型」があります。
・西洋人一般的に共通する独特の「型」があります。(日本人に関しては、わかりません・・・。じぶんも日本人なので)

彼氏・彼女、あるいは奥さん・旦那さんの匂いが好きというなら、とても良い事です。それだけで仕合わせなことです。とことん味わってください。

私が周りからいろいろ聞き回ったり、じぶんを観察した経験から言えば、最初のラブラブな状態の時は、別に匂いなんて関係なく一緒にいられます。あまり気にも留めません。

ところが一旦ラブラブ状態から抜けたり、出産して関係性が変わったりしたとき、そしてお互いが中年にさしかかった頃に、相手の匂いが気になり始めることがある。それが負のスパイラルに入り込めば、一緒にいられなくなる危険性もあります。たとえばちょっとした洗濯物の匂いにイラっとしたのがきっかけで、次々と「悪臭」のモトをわざわざ発見してイライラするようになります。

相手への思いや関係性が変わっても、「この人の匂い好き」という匂いの型はあると思います。きっと。私はまだそれを確信するまでの経験をしたことがありませんが、きっとあるのではないかと思っています。

ラブラブ状態の時から冷静に、人を匂いで選ぶのが正しいのでしょうね。でも人間そうはいかない。感情とか心というものがありますから。それが悲劇の始まり。後から対処する方法があればいいのですが・・・。

ひとつは香水などでマスキングする方法が考えられますが、禅の瞑想のように「刺激に過剰反応しないような思考回路を作る」方法もあります。こちらは高度。わたしも実践・実験中。

蒸し暑い日本では、自分の体臭は最低限のことをしてメンテナンスしましょう。周囲へのエチケットです。以下の習慣がオススメです。とくに30代以降の方。

*肉食やこってりした油ものは避ける
*ネギ、ニンニク類は控えめに
*腹7分目をこころがけ、腸の調子を保つ
*水をたくさん飲む
*運動して新陳代謝を良くする
*シャワーではなく、お風呂に入る
*肥満気味にならないように注意する(体表面の油脂分が酸化しやすい)
*薬をなるべく飲まないようにする

2014/10/10

呑みの席では、私がいるとよく「匂いカミングアウト」をしてくる方がいらっしゃいます。きっとみなさん、匂いや嗅覚体験について、お話ししたくてしょうがないのでしょうね! 現代社会のマナーでは、そういう話題はいちおうタブーですしね・・・。

私自身にされる質問も、ある一定の型があるのに気づきました。やはり個人的な嗅覚体験をみなさん聞きたがっているようです。よくされる質問をいくつかご紹介します。

■小さい頃から匂いに敏感なんですか?

思えば小学生の頃から、ポプリの調合を趣味としていました。それをずっと続けていたわけではないのですが、こういう仕事をするようになってから原宿の「生活の木」に通うようになり、思い出したのです。そういえば小学生のころも、通っていたなあ、と。

なので、ずっと匂いには敏感だったんでしょうね。きっと、生活のあらゆることを嗅覚で決めていたところがあるのではないでしょうか。大学生のころはとにかく旅好きで、バックパックひとつでアジアのいろんなところを回りましたが、泊まる部屋も決して予約せず、必ず見てから決めるようにしていました。

嗅覚がじぶんの生活をここまで決定づけているとは、最近まであまり意識していませんでした。きっと彼氏選びなどでも、嗅覚が大きな決定要因だったのではないかな(笑)。

特に人間関係において、なんとなく好きとか嫌いとか、そういう言葉で説明できない部分って、嗅覚が関係していると思うんです。それを「この人は将来性があるから」「優しい人だから」みたいに、後づけで納得させている、みたいな。

私の人間関係や、生活の細部まで、じつは行動を決定する要因は、嗅覚である— 最近はそう確信するようになりました。

多くの人にもそんな心当たりがあるのではないかと思います。実際、「鼻持ちならない」とか、「胡散臭い」「きな臭い」という言葉からうかがえるように、第六感的に何かを判断するときに、嗅覚が働いているような気がするのです。

■鼻が効き過ぎて、大変ではないですか?

それはありますね(笑)上記のように、じぶんがじぶんの嗅覚に振り回されている部分はあります。嗅覚に正直に行動すると、論理的に説明できないことが多い。だから自分でも「なんで?」って思うようなことをしてしまう。自分という人間がわからなくなってくる。

いまはただ、仏教の修行のように、それを静かに観察して、じぶんの今後の仕事に役立てたいと思っています。

そして、同じように嗅覚に振り回されてどうしょうもなく困っている人の助けになれればいいなと思います。たとえば家族の加齢臭に困っているとか。職場の異臭に困っているとか。挙げれば切りがないでしょう。わたし自身は嗅覚のアーティストですが、コンサルティング的なノウハウを持っていないわけではありません。簡単な方法で解決することも、じつは多いはず。

なので、いまはとにかく自分を観察してデータを蓄積しようと心に決め、日々24時間を過ごしています。

2014/09/30


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アトリエが始動して2週間ほど経った頃。ちょうど、「ロッテルダムの土の香水作り」という、ロッテルダム市から依頼を受けている作品制作に取り組んでいました。

その練習台として、石垣島の赤土を素材にして、蒸留していました。私のアトリエには、大家さんの孫2人が常に出入りしています ^^。ひとりは中学生、ひとりは小5。

中学生の方がオタフク風邪で学校を休んでいて、元気だけど暇だということなので、

「じゃあ、今日の蒸留はガスコンロではなく、薪でやってみようか!」

ということになりました。

石垣島の男の子達は、みんな焚き火が上手なのです。小学生でも普通にその辺の葉っぱやら薪やらを集めて来て、ライター1個で焚き火ができる。この子達を使わない手はない(笑)

じつは、火元がガスか薪かで、採れる香りが違うのです。インドでは今でも頑なに、牛の糞から作った燃料で蒸留している蒸留所が多い。オーナーは言っていました。「やはりガスとは違うよ」ほんとかどうか、比較は容易ではありません。しかし、料理の経験からいって、薪で焚いたご飯と電気ジャーで焚いたご飯に差があることは、誰もが舌で知っています。

私のところにはちょうど、プレゼントでもらった、空き缶で作られた手頃なストーブがありました。おそらくメイド・イン・インディアのフェアトレード商品。

中学生の彼は、目つきもカンもよく、あるていどの理科も理解できるので、蒸留の仕組みを説明しました。すると火加減の塩梅はてきとうにやってくれる。

「あ、火が弱い。じゃあ、太めの薪を入れましょうか。」
「うん、お願いね。」

そんな具合に、中1の彼と、1日中デートです!!!(笑) わたしの仕事って、シアワセそのものだなあ・・・。

小5の方はおっとりしていて、ただ可愛らしく、
「ねえねえ、ニオイのする花持って来たよ」
と、いろいろその辺から摘んできてくれました。
「わあ、これいい香りだね。明日、これで香水みたいなものを作ってみようか」
「うん!!!」
そし翌日は目を輝かせながら、
「こんにちはー!」
と急いで学校から帰って来ました。
可愛い。

わたしって男好きだなあ(笑)あ、いや、「男の子」か。

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2014/09/09

自分のアトリエを持つ夢が、ようやく叶いました。
でもそうしたら、その夢を持たせてくれた人が、病に倒れました。

今日は、そんなお話です。

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いろいろ紆余曲折がありつつも、借りることになりました。
以前ご紹介した、瓦屋根のアトリエです。
http://www.junkstage.com/maki/?p=831

荷物置き場も兼ねて、「とりあえず」の作業場所として、お借りしました。

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トイレがないのが難点で、隣りの友人宅のトイレをお借りしています。

でも実は、なかなか気にいっており、シアワセにお仕事しています。

今日は、宮古島のシンガー・ソングライター、下地勇さんの音を聞きながら。

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ちょうど1週間前から入居し、
じぶんでコツコツと清掃して、荷物を自宅から運んで・・・。
電動ドライバー片手に作業してたら、大家さんが
「あんた女なのにそんなことするなんて。せつないなあ。」
と手伝ってくれたりしました。
私、べつに、そういう作業も好きでやってるんですけどね・・・
だから男にモテないのか〜(笑)

先週の金曜日午後。2014年9月5日。

準備ができたので、あるクライアントからの依頼で作る香水のための下作業を始めました。
アトリエの始動です。
ひと作業終えてから、夕方にひとりで乾杯。

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おもえば、じぶんのアトリエを持つ事は、ずっとずっと夢でした。
これまで持ったことがなかったので。
多くの方は驚かれます(笑)
いままで「その時」がくるのをじっと待っていました。

2年前にもこんな記事を書いていたことを発見(笑)

http://www.junkstage.com/maki/?p=317
夢 〜匂いと嗅覚の学校〜

最近の記事:
http://www.junkstage.com/maki/?p=777
「香りのアトリエ構想」

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幼い頃は、札幌の叔母が持っていたオートクチュール・アトリエ「PEPE & 洋子」に遊びに行くのが楽しみで仕方なかった。
そこは、布の香りと、シャネルの香りに満ちていました。
ほんもののビロードや、シルクシフォンなどの高級布を、リカちゃん人形に巻いて遊んだり・・・。
わざわざシャネルの石鹸で手を洗うために、何回もトイレに行ったりして・・・。
その手触りと香りは、幼少の記憶、いわばわたしの原風景です。
「自分のルーツ」という記事を以前こちらにも書きました。
http://www.junkstage.com/maki/?p=61

このイメージがじぶんの中にあったからこそ、
「自分もアトリエを持ちたい」と思えたのだろうと思います。
叔母のことを思い出しながら、感謝しながら、
ビール片手にひとりで静かに、「40歳にしてようやくか」と祝いました。

 

その時間帯にちょうど彼女は、
くも膜下出血でひとり倒れていたそうです。

 

夜に発見され、4時間半に及ぶ手術の後、現在は集中治療室で昏睡状態だそうです。
70歳の彼女は、いまでも現役でクライアントの服を作っていました。
すすきのの歓楽街の女性たちが主なクライアントでしたので、
今ではその方達の引退もすすみ、
彼女もマイペースにオーダーをとりつつ、
洋裁教室を開いて、洋裁を教えていました。

彼女がふたたびアトリエに復帰できることを祈っています。
でも後遺症が残る可能性もある。

自分のアトリエを持つ夢が、ようやく叶いました。
そうしたら、彼女が倒れた。
何か意味があるのでしょうか・・・。

私は、彼女に感謝しつつ、
彼女の分もじぶんの仕事に励もうと思います。

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2014.09.09. オモト山の麓のアトリエにて
2014/08/18

石垣島に通うようになり、やがて住むようになり、アトリエ拠点を構えようとする段階になり・・・

私がここで展開していきたいことの敷石として、私が惹かれる石垣島の魅力をぞんぶんにお伝えすべく、ブログを始めました。

いくつかの記事をピックアップしましょう。

■島の薫り

サガリバナ
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/blog-post.html

マーニー
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/arenga-engleri.html

島にんじん
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/local-carrot.html

パパイヤの花
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/blog-post_59.html

■おすすめの宿、カフェ

パワスポ的な宿
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/power-spot-accomodation.html

Lauraさんの台所
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/cafe-laura.html

できるかぎりお洒落に、詩的に! をモットーにしています ^^

近々、「香りのリトリート・ツアー」も、数名様限定で開催したいと思っております。お楽しみに。
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2014/07/21

夏休みに入りましたね。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今日はみなさんに嬉しいご報告があります。

ずっとアトリエ物件を探していたのですが、ご縁がありまして、ある伝統的な瓦屋根の家を、とりあえず、お借りすることになりました。

現状は、とても人が入居できるような状態ではないのですが、掃除すれば、アトリエの荷物を置いたり広げたりスペースにはなるかしら・・・、と。5月末にオランダから届いて以来、自宅が荷物でごったがえしていたので。

使えるようになるまで手を入れるのはか〜な〜り〜大変! でも、コツコツと、お金をかけずに、じぶんで手を入れていくのも、またそれはそれで楽しみ。

そして、ここなら、お金はないけど、私から何か学びたいという志を持った人たちを泊めてあげることができるかもしれない。(興味ある方はご連絡ください ^^!)

そういうインターンの当てが今あるわけではないのですが、これまで世界中から問い合わせがあったのに、断らざるを得なかった悔しさ・・・それが原動力となっています。

とにかくそんな自分に忠実に生き、使命を全うしたい。

ここを、世界中から香りや匂い好きの人たちが集まる「場」にしたいですね! 香りのリトリート、そして嗅覚についての学びの場を作りたい。ゆくゆくは石垣島の「香りの島」としての魅力を引き出し、産業を作り、雇用を生み、この島の役に立てたらいいな、と。

そういう初心を、日常のコトに追われて忘れかけていたのですが、今回とりあえずのアトリエを借りたことで、よいリセットになりました。

じつは4月に、「あなたに投資してもいいわ」というシンガポールの投資家が現れたのですが、夢のような話であるため、期待はほどほどにしていました。穏やかにコンタクトを保ちつつ。

いったん腹をくくってみると、良い運というか、ツキは向こうからやってくるもので・・・いよいよ、8月に来島するとのこと。本格的に、土地探しの始まりです。

では「とりあえず」の瓦屋根の家をご案内しましょう。

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入って左手には、いまとっても甘い香りを漂わせる白い木が生えており、右手には石垣島の香り高い香辛料、ピパーチが自生しています。まるで香りのアトリエのために前の人が植えていてくれたかのよう・・・

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ここに昨年秋まで入っていた入居者は偶然にも、仲の良い友人です。

土間があります。冬なら囲炉裏として使えるらしいです。

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裏の納屋には釜がありました。あれー、もしかしたら、これで、薪で蒸留とかできちゃうよね??? ガスでやる蒸留より、薪とか炭の方がずっと香りがいいのよね・・・。ひょっとして、私のために作ってくれていたとか・・・? 笑

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贅沢はいいません。屋根はあるし、床はある。(畳とか入れないといけないけどね。)これ以上何を望む? コツコツと手を入れつつ、ゆっくり焦らず、素敵な場を作りましょう。一見大変そうに見えますが、だいじなのは、夢を持って、夢に向かって進んでいくこと・・・この物件はかなり不完全ですが、最初からパーフェクトが良いかというと、そうでもない。足りないからこそ、やりがいがある。一時的に借りている物件ではありますが、だいじにこの夢を育てていきたいと思ってます。
2014/03/26

前回のコラムにて、石垣島にアトリエを作りたいということを書いたら、かつてない数の「いいね!」をいただいて、興奮してるmakiです! (笑)

調子に乗っちゃいましょう〜。ここ石垣島で実現したいこと、イメージしてることをとりあえずざっくり、みなさんにもシェアします。もちろんまだ実現してませんし、現実的ではないところもあり、夢を語るのは恥ずかしいという感じもないではないです。でも夢って、いくら妄想しても、語ってもタダですしね(笑)

その名も「香りのアトリエ」構想です。

1: まず、作品制作のためのアトリエを作る。オランダから日本に戻って来て以来約3年、その間は自分の制作場所を持たず、できることをやってきました。ですが、そろそろ限界・・・! じぶんのアトリエを持ちたい!

2: そこには嗅覚アートを本格的に学びたいという(国内外からの)美大学生やインターンが気軽にやってきます。そんな要望は以前から世界各地から来ており、いままで応えられないのを残念に思ってました。インターンの子達が、私の作品制作やワークショップなんかを手伝いつつ、育ってくれたら嬉しいな!

3: そしてそこにはガーデンがあります。素材レベルで匂い香りについて興味を持ってもらえるように、香る植物がたくさんあります。ちょっとした観光農園みたいな感じかな? ミント、ヨモギなどから、ジャスミン、ゲットウまで。石垣島にはそれこそ香る植物がたくさんその辺に自生してますしね。

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4: そしてアトリエでは、ときどきワークショップが開催されます。畑から実際にミントを摘んで、蒸留して、精油を抽出することができます。アロマテラピーによく使われる精油が、いったいどういうふうにしてできるのか、その過程を体験することができるのです。

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5: そして、やることのない雨の日などには(石垣島の問題)、手軽に香水作り体験などができます。本格的なオー・デ・コロンから、石垣島系のフレグランスまで。そんなことを通して香りや嗅覚の再発見ができます。

6: そして、そこにはミニ・ギャラリーがあって、「石垣島の香り」シリーズなど、様々な香りが嗅げます。もちろんこれは私の手で素材から抽出したもの。ゲットウ、さんぴん(ジャスミン)、ユリ、サガリバナなどの植物の香りから、スーパーのとうふの香りなど、生活に根ざした匂いまで。雨の日でも楽しめる場所です。

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7: ティータイムには畑のハーブで作ったハーブティーがいただけて、ランチでは畑の野菜と、香り豊かなパスタがいただけて・・・。暇な時間には「香りのマップ」を手に近所を散歩できて・・・。そんなふうに1日ゆっくりできる「香りのリトリート」。単なる癒しではなく、発見と学びによる歓びをともなう癒しです。

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8: アトリエのオリジナルなコスメティックスやフレグランス・シリーズも作りたいです。ロクシタンの石垣バージョンです。観光客の人たちが、それを買って帰って、香りを嗅ぐ度にいつでも石垣島を思い出せるような・・・。

 

このように、夢は「アーティストのアトリエ」の範疇を超えています。まさに街全体が香りのテーマパークである、南フランスの香水の街・グラースを縮小したようなものが、イメージにあります。嗅覚教育と癒しを提供する、香りのテーマパークであり、博物館であり。

自分だけのアトリエを持つのであれば、小さなスペースがあればよい話ですし、極端にいえば実家のある千葉でもよかったんです。でも、こんな構想(いや、妄想)をしているうちに、石垣島以外にポテンシャルのある場所はない・・・という考えに行き着きました。

もしかしたらきちんとしたビジネス構想を描いて融資を集めることも必要かもしれませんが、僅かな自前資金でも実現可能なものはあります。実際、断片断片が実現しています。私の大家さんが、畑を自由に使っていいよと言ってくださいました。

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運良く、畑の上手な友人がきちんと耕してくれ、愛情こめて作物を育ててくれています。(私はほとんど何もやってません。。。笑)またおもしろいことに、ちょうどタイミング良く、テレビの取材が私のマンションに来て、この畑が全国放映されたんです(笑)こんなふうに展開していくひとつひとつがおもしろいですね。

(番組はこちら「幸せ!ボンビーガール」。私も幸せなボンビーガールですよ 笑)

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この畑には、にんじん・大根などの野菜の他、香る植物もたくさんあります。ハーブからトマト、セロリまで。ヨモギやニラは雑草として自生しており、取っても取っても出て来ます(笑)この前、山に登ったときにはジャスミン(さんぴん)を見つけたので、挿木中です。

そしてまた運の良いことに、大家さんがアトリエの土地を提供しようかと言ってくれています。マンションの裏の森の中です。ヤシが野性的に生えている場所。土地を切り開き、プレハブを建てて・・・と、ちょっと大変ではありますが、ゆっくりゆっくり目標に向かって進んでいる、そのことがとても楽しいです。

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いわゆる島の外からきた移住者(ないちゃー)は、島の住人(うちなー)に受け容れてもらうには時間がかかるとよく聞きます。私はその点、人に恵まれました。周りの人にはほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。

2014/02/07


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今日はなんと、女性のみなさんに、「手作りチョコレートで意中の人をノックアウトさせる方法」を伝授いたしましょう(笑)

香りは媚薬ということ、覚えていますか? チョコレートって、天然の媚薬なんです。でもふつうのチョコレートではパワーが足りませんのでご注意。

チョコって何からできてるかご存知ですか? カカオビーンズというナッツからなんです。大きさはアーモンドよりちょっと大きいくらいで、かじるとヒンヤリとした感覚の樹脂分が味わえます。苦味が強いので、それだけで美味しいというわけではありませんが、欧米ではナッツのような健康食品としてポリポリおやつに食べる方もいます。

昨年のバレンタインは、そのカカオビーンズからチョコを作ってみたんです。手作りチョコに密かに想いを託す・・・そんな健気なことを少女時代の私もやったなあ、なんて思い出しながら。

で、わかりました。手作りして想いを託すなら、やっぱりカカオビーンズから、一から作るべきです!

というのも・・・作用がすごいのです。一口食べたら、なんかすごくカラダがポカポカする感じがする。ポワーンとして、不思議なエネルギーが流れる! ・・・ そう、まるで恋しちゃった時のような(笑)

4個以上食べたらもう鼻血が出そうだし、夜も寝れないだろうな、と判断。息子にあげたらなんかわけもなくハイになってしまったので「これはね、オトナの食べ物だから。また明日ね。」と制限したほど(笑)。そのくらい作用の強いチョコレートが出来上がってしまいました。

そういえば、古来より欧米では、チョコレートは「媚薬」として重宝されてきました。脳内にセロトニンとフェニルエチルアミンという興奮作用のあるケミカルを放出するのだそうですから、納得。

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さて。肝心な「媚薬」の作り方をご紹介しましょう。こちらのレシピを参考にしました。ローフードでおなじみの作り方。火をいっさい入れない生チョコです。
http://vegetarian.about.com/od/rawfooddessertrecipes/r/raw-chocolate-truffles.htm

簡単に訳すとですね、デーツとココナッツ・オイルとアガーベ・シロップをフードプロセッサで混ぜ、カカオパウダーと砕いたナッツやドライフルーツを加えるという、いたってシンプルな作り方です。固いチョコがお好みの方は、ココナッツ・オイルの代わりに湯煎したカカオバターを使うといいでしょうね。

私はレシピ通りやらず、カカオビーンズを挽いて粉にするところから始めました。しかし、樹脂分が多いからか、なかなか粉にならないのです。挽くと「シアワセ臭」的な香りが立ち昇り、気分もいいのですが・・・ とにかく、気長な作業。そこで、市販のココアパウダーを少し足してしまいました。(どうりで、レシピには「豆から挽け」とは書いてないわけだ。)

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でもじぶんで挽くことは大事です。ここに最大のポイントがあります。カカオビーンズの効能が最大限に発揮されるのですから・・・。市販のものは粉砕されてから既に何日も何ヶ月も経っているもの。その日に挽いた粉とはパワーがまったく違うのは、おわかりいただけますでしょうか。

挽くときには、ふつうのすり鉢や乳鉢ではなく、ちょっと表面の荒い石製のものがやりやすいですね。

ちなみにバレンタインデーとは、キリスト教牧師バレンタインにちなんだ「愛の記念日」です。むかし兵士の結婚が禁止されていた頃、こっそりと結婚させてあげて殉教した、慈悲ある牧師さんです。

アメリカやヨーロッパでは、男女問わず、意中の人にこっそりバラを送ったりします。バラだけでなく、時に赤い下着だったり、チョコレートだったり、詩だったり・・・要するに何でもいいのですが、その送り主がわからなくて混乱するところが楽しいイベントです。

女子がチョコレートをあげる習慣は日本だけですが、この媚薬的なスイーツを愛の日に強引に結びつけた人は、商売センス抜群ですね。

さて、女性のみなさん。ちょっと変わったチョコレート作りをご紹介しましたが、いかがでしたか? ぜひチャレンジしてみて下さい。なにかサプライズが起こることうけあいです(笑)

2014/01/23

そもそも私は「匂いのアーティスト」としてこのジャンクステージのサイトに名を連ねているわけですが、おそらく99%の方は「匂いのアートって、いったいなに???」「それって職業なの?」と思われるのではないでしょうか。

それが正しい反応です。私が勝手にその職業を作ったんですから・・・(笑)

正確にいうと、「Olfactory Art (嗅覚的なアート)」 という英語の既存の言い回しを、「匂いのアート」と訳しただけなんですけどね。つまり、日本にいちばん最初にこの専門領域を紹介したのは、ほぼ間違いなく私でしょうね。というか、そうせざるを得なかった。他ならぬじぶんがやってることだから(笑)

万人になるべくわかりやすいよう、ここでは「匂いのアート」としておきましたが、「Olfactory Art」を正確に訳すならば「嗅覚のアート」になりますね。視覚や聴覚を対象としたアートを私達は「美術」とか「音楽」とか呼んでいるわけですが、その対象を嗅覚にしてみようよ、ってことなんです。

つまり美術でいえば、絵筆やキャンバスを使って表現しますよね。その道具を、匂いにしてみたら・・・? という話です。

嗅覚の要素を美術に取り入れるというのは、とても意外に思われますが、西洋では昔から有名無名のアーティストがいろいろと試みていました。たいていは、オレンジの絵にオレンジの精油で香りをつける、といった感じの「強調系」の使い方でしたけどね。ちょっとこれではひねりがないなあ、と、私は思うわけです。

私が(あるいは嗅覚アートの世界が)世界初の嗅覚アーティストと認めるのは、かのマルセル・デュシャンです。もちろん彼は嗅覚関連以外の作品が主だったので、純粋な嗅覚アーティストと呼べるわけではありませんが・・・展覧会のオープニングでブラジル・コーヒーを煎ってサプライズを演出したり、何てことのないパリの空気を瓶詰めして「パリの香り」として展示したり。匂いを、意外性あるいは混乱を引き起こすために意図的に使ったという点、しかも当時のサロン的な美術界でそんなことをやってのけたという点で、やはりパイオニアだと認めざるを得ません。1910年代の話です。

ここからちょっと専門的な話に入りますが、私の活躍しているフィールド、つまりこれまで私が戦い抜いてきた戦場についてのお話をになります。日本人ながらにして世界的な嗅覚アーティストとして認められるには、それなりの戦いがあったわけで・・・。

デュシャンから100年ほど経た現代。匂いを中心に扱う作家がポツポツと顔を見せ始めたのがここ10〜20年の話です。ノルウェー人のシセル・トラース (Sissel Tolaas)という女性は最も早くから作品を発表しているので、いちばん有名です。その次にくるのは、ベルギー人のペーター・デ・クーペレ(Peter de Coupere)という男性。彼もキャリアが長い。このふたりは、この世界ではとにかくズバ抜けて有名。その次に名前が挙げられるとしたら、私がそこに入ってくるのではないでしょうか。いや、誇張ではなく、ほんとうの話なんですよ(笑) 世代的にも私は彼らよりちょっと下で、キャリアも7年。中堅ですね。

この横に、嗅覚アートの展覧会を企画したり、評論や解説文を書いたりするプロモータ的な役割をするキーマンがいます。カロ・フェルベーク(Caro Verbeek)という、私と同年代の女性です。オランダ・アムステルダム在住。ペーターとカロと私は、なぜかみんなオランダ語圏のご近所さん同士、とても仲良しです。いつも励まし合い、情報交換し合い、人を紹介し合い、このコミュニティをもっと盛り上げようと協力し合っています。ペーターと私は作家同士なので、良きライバルでもあります。

最初に名が出てきたシセルはなぜか、このコミュニティがお嫌いなようで、あろうことか私達を批判罵倒するのです。「あなたは自分のアイディアを真似した」、と。キャリアも長いため、他に似たようなことをやる人が出て来ておもしろくないのでしょうか・・・。

そんな醜い骨肉の争いをするのは、私は好きではありません。たとえ始点が似たようなアイディアであったとしても、形になっていくうちに自ずとその作家のカラーが出てくるものです。この多様性こそが、人間らしさであり、面白みがあるのではないでしょうか。「私が最初にドナウ川の曲を作ったのだから、もう他の誰もドナウ川の曲を作っちゃダメ」という論理はいかがなものか。

人間のイマジネーションの可能性は無限のはずだからです。作品の可能性だって、無限です。アイディアなんて、尽きるはずがない。なので、私は敢えて美大で教えています。シセルとは違います。私は、匂いという素材を蒸留などの手法で物理的に扱うことのできる、めずらしい作家です。学生にも教える技量がある。今のところ「嗅覚アートの授業」を美大で教えているのは世界広しといえどもで私だけではないかと思います。つまり世界初でもあり・・・。その点において、このフィールドからは一目置かれています。

後続を育てるというのは、自分のライバルを増やす事でもあるので、勇気の要ることです。でもじぶんのアイディアの泉を枯らさないようにすればだいじょうぶ。教えることは、じぶんの励みにもなるはず。そう信じています。

カロとペーターと私がオランダ語圏を拠点としていること、そして私がオランダで後継者を育てていること、この2つの要因が重なるため、嗅覚アートが特に活発な国は?と聞かれたら、「オランダ」と答える人も多いかもしれません。

彼らと一緒に、じぶんがその世界を牽引している。その自負はあるので、下手な事はできません。この世界もやはり競争で、人に注目してもらっているうちが華です。なので、私は、戦い続けますよ〜! 自分への戒めのために書いてみました。そうでもしないと、すぐ怠けちゃうんで・・・ いや、やっぱり、世界を相手に戦い、注目し続けてもらうって、そんなに簡単なことではないと実感中。でも息の長い作家でありたいと、今は思っています。皆さんも私に喝を入れてくださいね!

ちょっと今回は難しい話になってしまいました。嗅覚アートのコミュニティをちょっと覗いてみたい方は、仲間が主催してるこちらのポータルサイトを見てみてくださいね。

www.olfactoryart.net

2014/01/14

今年初めての投稿です。今年もみなさんに「おもしろい!」と言っていただけるようなコラムを書き続けていきたい所存です。どうぞよろしくおつきあい下さいませ。

現在、今年予定しているプロジェクトのために、クレオパトラのことを調べております。

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絶世の美女といわれ、世界三大美女の一人に数えられるクレオパトラ。古代エジプト最後の女王です。その美貌を使ってシーザーやアントニウスなどの時の権力者を次々に誘惑したことで有名です。

けれども、古代エジプトの資料に出て来るクレオパトラの横顔などはひじょうに抽象的な子どものような絵で、どこが美女といえるのだろう・・・といった印象。

しかし資料からわかるもうひとつの側面は、美しい声の持ち主で、語学が堪能で、知性豊かな女性だったということ。図書館で有名なアレクサンドリア出身なので、説得力もあります。

身を捧げてでもエジプトの民を救いたいと覚悟したとき、身ひとつで時の権力者たちの懐に飛び込んでいった。その行動力からは、一般的にイメージされる「美女」というより、非常に勇気があり、理性的で、芯の強い女性であったと想像してしまうのは私だけでしょうか。

クレオパトラといえば、バラを敷き詰めたベッドルームにアントニウスを迎えた、などのエピソードが有名であるように、香りをこよなく愛した女性ともいわれています。むしろそのような知性や感性こそが、「美女」と讃えられる要因なのではないかと思うのです。

というのも、世界三大美女のもうひとり、楊貴妃にも似たようなエピソードがあるからです。つまり、美女って、香りを誘惑の道具として駆使する女性のこと・・・?!

うーん。否定はできないかもしれませんね。「美女」という言葉の裏には、有無を言わさぬ磁石のような魅力が仄めかされているわけで、それには姿かたちだけでは不十分なのかもしれません。匂いは、物質であり、鼻の奥に届きます。これほど強力な引力はありませんからね〜(笑)

クレオパトラの場合、「匂い」で鼻の奥に、「声」で耳の奥に魅力を届けてしまうわけですから、ダブルパンチですよね〜。そこに語学力、教養、知性が加われば、もし仮にクレオパトラの見た目が悪かったとしとも、「美女」といえてしまうのではないでしょうか・・・?

私自身は、「声」に関してはまったく自信がありませんね。声も小さいし・・・ 録音して再生したじぶんの声なんて、大嫌い (笑)  Junkstageのライター仲間でもある、シャンソン歌手・鈴木希彩さんのヴォイス・トレーニングなども受けて、じっくり向き合いたい課題です。

でも、「匂い」に関しては、みなさんに自信をもってアドバイスできます!

ひとつ言えることはですね、「香りに酔え」それに尽きます。じぶんがすっかり陶酔できるような香りを見つける努力を怠らず、しかもそれを身にまとっているじぶんにウットリしましょう!ということです。

香水売り場の方のアドバイスはほどほどに聞き、じぶんの感覚中心で香水を選ぶのも良いですね。香りはあくまで道具です。その匂いに身を委ね、どんな状況でも自分の中心にいるようにしましょう。そうすれば自ずと、立ち居振る舞いも自信に溢れ、洗練され、優雅になってきます。

あたかもクレオパトラになったかのように感じましょう・・・ 感じるのはタダですしね (笑)

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