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2014/08/18

石垣島に通うようになり、やがて住むようになり、アトリエ拠点を構えようとする段階になり・・・

私がここで展開していきたいことの敷石として、私が惹かれる石垣島の魅力をぞんぶんにお伝えすべく、ブログを始めました。

いくつかの記事をピックアップしましょう。

■島の薫り

サガリバナ
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/blog-post.html

マーニー
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/arenga-engleri.html

島にんじん
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/local-carrot.html

パパイヤの花
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/blog-post_59.html

■おすすめの宿、カフェ

パワスポ的な宿
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/power-spot-accomodation.html

Lauraさんの台所
http://f-ishigaki.blogspot.jp/2014/08/cafe-laura.html

できるかぎりお洒落に、詩的に! をモットーにしています ^^

近々、「香りのリトリート・ツアー」も、数名様限定で開催したいと思っております。お楽しみに。
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2014/02/07


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今日はなんと、女性のみなさんに、「手作りチョコレートで意中の人をノックアウトさせる方法」を伝授いたしましょう(笑)

香りは媚薬ということ、覚えていますか? チョコレートって、天然の媚薬なんです。でもふつうのチョコレートではパワーが足りませんのでご注意。

チョコって何からできてるかご存知ですか? カカオビーンズというナッツからなんです。大きさはアーモンドよりちょっと大きいくらいで、かじるとヒンヤリとした感覚の樹脂分が味わえます。苦味が強いので、それだけで美味しいというわけではありませんが、欧米ではナッツのような健康食品としてポリポリおやつに食べる方もいます。

昨年のバレンタインは、そのカカオビーンズからチョコを作ってみたんです。手作りチョコに密かに想いを託す・・・そんな健気なことを少女時代の私もやったなあ、なんて思い出しながら。

で、わかりました。手作りして想いを託すなら、やっぱりカカオビーンズから、一から作るべきです!

というのも・・・作用がすごいのです。一口食べたら、なんかすごくカラダがポカポカする感じがする。ポワーンとして、不思議なエネルギーが流れる! ・・・ そう、まるで恋しちゃった時のような(笑)

4個以上食べたらもう鼻血が出そうだし、夜も寝れないだろうな、と判断。息子にあげたらなんかわけもなくハイになってしまったので「これはね、オトナの食べ物だから。また明日ね。」と制限したほど(笑)。そのくらい作用の強いチョコレートが出来上がってしまいました。

そういえば、古来より欧米では、チョコレートは「媚薬」として重宝されてきました。脳内にセロトニンとフェニルエチルアミンという興奮作用のあるケミカルを放出するのだそうですから、納得。

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さて。肝心な「媚薬」の作り方をご紹介しましょう。こちらのレシピを参考にしました。ローフードでおなじみの作り方。火をいっさい入れない生チョコです。
http://vegetarian.about.com/od/rawfooddessertrecipes/r/raw-chocolate-truffles.htm

簡単に訳すとですね、デーツとココナッツ・オイルとアガーベ・シロップをフードプロセッサで混ぜ、カカオパウダーと砕いたナッツやドライフルーツを加えるという、いたってシンプルな作り方です。固いチョコがお好みの方は、ココナッツ・オイルの代わりに湯煎したカカオバターを使うといいでしょうね。

私はレシピ通りやらず、カカオビーンズを挽いて粉にするところから始めました。しかし、樹脂分が多いからか、なかなか粉にならないのです。挽くと「シアワセ臭」的な香りが立ち昇り、気分もいいのですが・・・ とにかく、気長な作業。そこで、市販のココアパウダーを少し足してしまいました。(どうりで、レシピには「豆から挽け」とは書いてないわけだ。)

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でもじぶんで挽くことは大事です。ここに最大のポイントがあります。カカオビーンズの効能が最大限に発揮されるのですから・・・。市販のものは粉砕されてから既に何日も何ヶ月も経っているもの。その日に挽いた粉とはパワーがまったく違うのは、おわかりいただけますでしょうか。

挽くときには、ふつうのすり鉢や乳鉢ではなく、ちょっと表面の荒い石製のものがやりやすいですね。

ちなみにバレンタインデーとは、キリスト教牧師バレンタインにちなんだ「愛の記念日」です。むかし兵士の結婚が禁止されていた頃、こっそりと結婚させてあげて殉教した、慈悲ある牧師さんです。

アメリカやヨーロッパでは、男女問わず、意中の人にこっそりバラを送ったりします。バラだけでなく、時に赤い下着だったり、チョコレートだったり、詩だったり・・・要するに何でもいいのですが、その送り主がわからなくて混乱するところが楽しいイベントです。

女子がチョコレートをあげる習慣は日本だけですが、この媚薬的なスイーツを愛の日に強引に結びつけた人は、商売センス抜群ですね。

さて、女性のみなさん。ちょっと変わったチョコレート作りをご紹介しましたが、いかがでしたか? ぜひチャレンジしてみて下さい。なにかサプライズが起こることうけあいです(笑)

2013/04/08


先々週末のイースターを、オランダで過ごしました。たまたまむかし農場だった家に住んでいる友人が、そのロケーションを生かして、イースター・パーティを主催してくれました。

↑イースター恒例の「卵探し」中・・・

オランダ人は殆ど外食をしません。倹約を尊ぶ気質なので、レストランに行って食事をするということ自体、贅沢なことのようです。昼食だって、みんな食パンにチーズを挟んだだけの質素なものを持参します。レストランに行くのは、何かのお祝い事があった特別な時のみ。

そのため、誰か友達と一緒に食事をするといった場合は、ほとんどが「おうちごはん」。自宅に招き、招かれるということがけっこうあたりまえの日常なのです。なので、オランダ人は「ホームパーティの達人」。その技をご紹介します。

■なにかにつけてホームパーティ

まず、ホームパーティといった場合、2つのケースがあります。1つめは5〜6人くらいまでの、招待制の小さな集い。「一緒にごはんを食べよう」というのが趣旨です。

2つめは、それ以上の人数を呼ぶ大パーティ。この前訪れたイースター・パーティもこの類い。バースデイ・パーティや、ハウス・ウォーミング・パーティ(引っ越しパーティ)などもこれにあたります。オランダでは、誕生日の本人が自分でパーティをオーガナイズする決まりなのです。私もそれほど広くない自宅で、20人規模をホストした経験があります!(オランダ在住邦人なら誰もが通る道です)

前者のパーティと後者のパーティで、違いはそれほどありませんが、前者を「おうちごはんパーティ」後者を「大パーティ」としておきましょう。

■「ワリカン」ではなく、「分担/シェア」の文化

招かれた側は、おうちごはんパーティの場合は必ずワインを持参します。バースデイ・パーティやハウス・ワーミングの場合は、ワインorプレゼントを持参します。このまえのイースター・パーティは逆で、ドリンクはホスト持ち、ゲストが「なにか一品、卵料理を持参」でした。私はアイスクリーム・メーカーを持ち込み、その場でアイスクリーム作り。

一般的には18:00から始まるのであれば、夕食つき。19:30以降からであれば、ドリンク+スナックのみ。いずれの場合も、日本のような材料費ワリカン制とか会費制はありません。すべてホスト側のもてなしの一部なんですね。そもそも材料費なんてじぶんで料理を作ればたいした額ではないので、そこをケチケチする文化ではないようです。

ここはオランダ人のカンチガイされやすいところ。英語で「Go Dutch(オランダ式にいこう)」というイディオムはなぜか、「ワリカンしよう」を意味してしまうのですが、実際オランダのカフェやバーではワリカンの場面に遭遇した事はほとんどありません・・・。どちらかというとそんな楽しい場で数字で割ったり、キャッシュをやりとりするのを嫌う文化なのです。むしろ進んで人に奢ります。「これはじぶんが払うよ」「じゃあ次のラウンドはボクが持つよ」。そんな「シェア」の文化。なのになぜ「Go Dutch」みたいなぬれぎぬ着せられてしまったのでしょう・・・。オランダ人がケチで有名だから?

確かにケチです。質素倹約を尊びます。でもだからこそ、ホームパーティなのです。そうすれば、思う存分振る舞えるから。なので男も女もみな、料理の腕を上げる努力をします。「ボクはBBQ系のグリル料理が得意」とか、「私のピザは生地から作るから美味しいのよ」など、披露したい料理がひとつやふたつあるのが当たり前です。

バースデイ・パーティの場合、フードもドリンクもホスト持ち。つまり誕生日の本人が、みんなに振る舞うしきたりなので、そんな得意料理のひとつやふたつないと困るのが現状。こんな規模のパーティをもしレストランやバーでやっていたら、いくらあってもお金が足りないので、自ずと自宅パーティとなるわけです。フードを自分で作れば、ドリンク込みで20人2万円で収まります。大好きな人たちが自分のために集ってくれて、一緒に楽しい時間を過ごしてくれるのであれば、とても安い出費です。そしてホストは、パーティをオーガナイズするイニシアチブをとる時点で感謝され、社会的にもリスペクトを得ます。

そもそもホストは「自分のパーティでキャッシュを出させるなんて、粋ではない」と考えます。なのでホスト側は、会費が発生しないように、かつ自分に負担がかかりすぎないように、あらかじめ役割分担し、頼むものは頼み、バーであれば「21:00まではドリンクフリー」などの上限を明確に設定し、それをゲストとコミュニケーションするのです。あくまでワリカンではなく、「シェア」の文化です。

↑アイスクリーム制作中

■ホームパーティの延長戦で

私はこの大パーティの延長として、じぶんの結婚式もすべて自らオーガナイズしました。料理も自らしました。お好み焼きを約80人分、花嫁衣裳姿で焼いたのです(笑)! お好み焼きの材料費は安いもので、確かぜんぶで1万円くらいだったかな。結婚式の朝に、花嫁みずから自転車で市場にキャベツ10玉買いに行きましたよ。式が始まる2時間前には、花嫁はサラダのドレッシング作り、花婿はスープ作りに勤しんでいました(笑)70年代風ラウンジスタイルのクラブを貸り切って、会場・ドリンク・食器レンタルなども併せてぜんぶで20万円弱の格安パーティ。もちろん会費はとりませんよ!さきほど述べた通り、そういう文化ではないんです。

さすがに新郎新婦の手料理を振る舞うパーティは、オランダ広しといえどもあまり聞いた事がなく、みんなの記憶に残るウェディング・パーティだったようです。(笑)

お金に余裕があればケータリングが普通です。それか、料理上手な人をあらかじめ頼んでおくとか。そこで呼ばれるシェフはたいていセミプロで、パーティ料理の達人。私はこれまであらゆるパーティで、この類いの料理上手な人にレシピを聞きまくり、パーティ料理の腕を上げてきました。

■訪れる側のマナー

そこに集まる人たちに共通するのは、みんなホストと友達だということ。逆にいうと、そこにいるメンツでだいたいホストの人柄や興味、社交テイストがわかってしまいます。招待された側のマナーは、そこにいる誰もと交流する気持ちで訪れること。まず着いたら自ら、そこにいる全員と握手して軽く挨拶します。これがわからなかった移住当時、日本人的に恥ずかしがって誰かが話かけてくれるのをずっと待っていたなんてこともありましたっけ・・・(笑)新参者は、努力せねばならないのが世のきまり。

私のアーティストとしてのキャリアは全て、この類いのパーティで築いてきたと言っても過言ではありません。地縁が全くない私にとって、見知らぬ誰かにじぶんから話しかけることを地道に繰り返すしか、人脈を築くことができないわけで・・・つまりお酒好きなのが幸いしたわけですね。

■ホスト側の準備

じぶんでホストしながら料理したりサーブしたりする場合「決して慌てない」ことがコツのようです。「早く出さなきゃ」と慌てると、緊張感が走り、その緊張感を家人も察知してしまうので、雰囲気がギスギスしてしまいます。まずはお客さんに酒とつまみさえ出しておけば、だいじょうぶ。鼻歌うたいながらじぶんの世界に没頭する、くらいの余裕が大事だということですね。

オランダではベジタリアンが多いので、最大公約数的にベジタリアン食を作ることが多いです。材料も安上がり。つまみに肉や魚を入れれば十分ですしね。サラダ、スープは事前に用意しておいて、主食のパスタはその場で作り、デザートは人任せか、チーズを用意しておく、というのが私のいつものパターン。量は作りすぎないのも重要で、余ってしまうと見栄えがしないので、七掛けくらいの量がちょうどいいですね。

こういうパーティでは、男性がちょこちょこ動く方が映えます。奥さんはくつろいで呑んでばかり、というくらいでもいい。ダンナさんがホスト役を投げ出していいのは、シンデレラタイム以降(笑)。私は料理だけはしますが、他の部分、たとえば買い物、客の出迎え、選曲やBGM、見送り、片付けなどはぜーんぶ男性に丸投げで、呑みます!

そもそもオランダのパーティではビールをクレート単位で買うので、その時点でもはや女性の仕事ではない。人数が多いときは、ビールサーバーをレンタルしたりもしますが・・・。そのくらいオランダ人は、ビールを水のように飲むのです(笑)

最近、花粉症で体力が落ちてしまってからは、じぶんの5月の誕生日にパーティをやることができなくなってしまいました。そのかわり、息子がパーティの年頃になってきたので、毎年パーティをやってあげています。7、8歳のころからホスト役は息子に一任するようになりました。私はただのアシスタント。オランダの子達は、このようにパーティ・トレーニングされ、大きくなっていくのですね。

2013/01/19

10日間ほど、シンガポール/マレーシアに来ております。

目的はまあ、出張のようなものなのですが、私の場合仕事とプライベートの区別があまりないので、”have fun”のために来ているということにしておきましょう。

昨日、あるレストラン・バーのシェフやバーテンダー達5人にsoxhletという蒸留法を伝授するワークショップをやりました。

バー部門は、世界のベスト10に入ると評価されています。

とにかく「クール」でカッコいい! のです。

Tippling Club
www.tipplingclub.com/

トップ・シェフのライアンは、友達の友達。前回シンガポールに来たとき、2011年秋に初めてお会いしました。少し言葉を交わしただけですが、すぐにインスピレーションを感じ、「何か一緒にやろう」という話に。

まずは私の持っていた経験と技術が役に立つということがわかったので、1年半くらいかけてコツコツと道具や器材を準備してあげました。それをスーツケースに詰めて、シンガポールに飛んできたというわけです。

 

「これで何が抽出できると思う?」
「フレッシュミントは?」
「いや、乾燥したものの方が向いていよ」
「じゃあ・・・まずこの専用の乾燥機で乾燥させるのはどう?」
「何それ?」
「普通乾燥させるとき、水分とともに精油分が揮発してしまうけど、この機械だと精油分を残しておけるんだ」
「へえ! それならだいじょうぶかもよ。試してみてよ。」
「kombuとかkatsuoとか、どうだい?」
「いいんじゃない? shiitake なんか最高だね」
「ショウガの花は? これだけど」
「うーん・・・このシトラスっぽい香りは熱に弱いからなあ。冷たいアルコールと一緒にすり鉢で擦るしかないんじゃない?」

そんなオタクな会話が飛び交いました。

2011年秋にはじめて食事したときにもらった感動やインスピレーション分は、お返しできたかな! 

それだけすごい体験だったのです。「やり返してやろう!」と思うほど。詳しくはこちらに書いていますので、どうぞ。

http://makiueda.blogspot.sg/2011/12/blog-post.html

 

シェフ達はひとりひとりが得意技を持つ職人。料理に情熱を注ぐ、目が真っ直ぐな方達です。

このレストラン Tippling Club の調理場はまさに化学実験室。そう、化学的な調理法である「モレキュラー・ガストロノミー」の有名レストランなのです。この言葉は少しずつ日本でも認知されてきつつありますが、レストラントなると殆ど存在しないのが現状です。

シンガポールは先進国の先を行くといっても過言ではない国です。実際、日本に帰ってくると「ああ、、、なんか後進国に帰ってきたなあ」と感じるほど。

過去の伝統と文化を切り捨て、前に前に進んできた国です。なんでも新しい事には貪欲。だからこそ、私のような者が必要とされているのかも。

今晩は、また別のモレキュラー・ガストロノミーの有名店(デザート専門)でのアポです。月曜日は、Tippling Club にて、レストラン関係者達と会食。

シンガポール・グルメを楽しみつつ、その「未来系」を作るお手伝いができるなんて、ほんとうに光栄です。

2012/09/27

台風の前はいつもカラッとしてて気持ちがよいものですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか。

先日、アメリカからの来客がありました。ちょっと前に私がfacebookにアップした秋刀魚の七輪炭火焼の写真を見て、わざわざアメリカ西海岸から遊びにきてくれたのです。

・・・というのは冗談ですが、半分ホント。アメリカからマレーシアに帰省する途中下車をわざわざ計画してくれたのです。七輪炭火の秋刀魚のために・・・。あきれるくらい食いしん坊な人たちです・・・。

彼ら、ビリー&ビビアンとは、エジプトのダハブを旅行中に知り合い、いっしょにスノーケリングをしました。彼らはイタリアのオーガニック農家に修行に来ているとかで、美味しいもの好きな私と意気投合。アメリカ系マレー人とのことで、私がホームステイしていたマレーシアの田舎の話をしたり、オーガニック食の話をしたり・・・短かったけど楽しい時間を共に過ごしました。それももう5年くらい前の話。ずっと連絡もとりあっていなかったのに、こんな形で再会できたのも、すべては秋刀魚が引き寄せてくれた縁です。

最寄り駅で待ち合わせしたのですが、3歳児の載ったベビーカーとバックパックという出で立ち。長期海外旅行をしているとは思えない身軽さです。コインロッカーに荷物を預けたら?とか、タクシーで行こうか?とか、いろいろ気を使ってみたのですが、「べつに、歩けるよ」。そのままの姿で10分歩いて我が家へ到着。すごい体力です。ビリーは52歳、ビビアンは47歳。とてもそんな歳に見えません。どこからこんなパワーが出て来るのでしょうか・・・。

自宅のテラスの七輪で、いろいろな野菜と秋刀魚を焼きます。七輪を囲みながら、その暖かい火を見つめながら、静かな時間が流れました。この5年を埋める話です。

彼らは私が出会った当時、WWOOFというボランティア・プログラムで、イタリアのオーガニック農家に滞在中でした。WWOOF(Worldwide Opportunities on Organic Farms)というのは、オーガニック・ファームで住み込み労働する代わりに、知識やノウハウを提供してもらうグローバルな仕組みです。日本にもあるようですね。http://www.wwoofjapan.com/main/

アメリカ西海岸で一生懸命働き、一財を成した後でしたから、その後の人生は故郷のマレーシアでオーガニック・ファームをやろうと考えていたのだそうです。ところが息子が生まれ、その子がひどいアレルギーで、とりあえず住み慣れた西海岸に戻って来たのだとか。

そして居を構えたのはカリフォルニア州のナパ。ナパといえば、ワインで有名なところ。気候が穏やかで、太陽がさんさんと降り注ぎ、食べ物がおいしいところなのだそうです。息子のアレルギーを治すため、そして育児を楽しむため、自分たちで畑をやり、農作物を作り、ほどほどに働き、のんびり生活をしたい・・・そんな希望を叶えるため、ナパという地を選んだのだとか。

ちなみに彼らは、様々なワイン農家で働いた結果、ワインを飲まなくなってしまったそうです(笑)。たとえオーガニックと謳っていても、あれやこれやと様々なものを人工的に入れる現場を経験し、結果的にじぶんでワインを作って友人に振る舞うことはあっても、じぶんで飲むのは「味見程度」になってしまったとか。なので、この晩はお酒は入らなかったのですが、ふしぎともの足りない感じはしません。

荷物の中からごそごそと取り出し、自家製のドライ・トマト、ドライ・アップルとミントティーを「今日の御礼に」とプレゼントしてくれました。ナパの太陽をいっぱいに浴び、エネルギーに満ちたものばかりです。

そして息子エリオのアレルギーは、ほとんど治ったようです。3歳の彼は、目に力があり、生き生きとしている。

こんどは私の話が始まります。オランダでの土地性アレルギーで体を壊し、家族を放ったらかしにして、生まれ育った地に帰ってきてしまった・・・という話を、まったくとがめることなく「当然」と受け止めてくれるのは、やはり同じようにアレルギーに苦しんだ経験からでしょうか。

そして話は美味しいものの話に戻り、秋刀魚はオメガ3の宝庫だから健康にすごくいいとか、冷蔵庫や冷凍庫の発明が食事を不味くしてしまったとか。オーガニックでなくとも旬のものがいちばんヘルシーであるとか、七輪炭火はもっとも理想的な調理法だとか。

英語で”Japanese Oven” とよばれる七輪は、マレーシアのお母さんがよく料理に使っているのだそうです。兵隊さんが戦時中に持ち込んだのでしょうか。

「アメリカ式にバーベキューやると、コンロの保温性が悪いから、箱一杯の炭を使っちゃうけど、七輪だとほんのわずかで長持ちするんだよね。世界で最もエコロジカルで、美味しい調理法だよ。」と、七輪の素晴らしさを既に知っていらっしゃる彼ら。

そうなんですよね。熱よりも遠赤外線で火を通すから、肉も魚も野菜も「半生」くらいでちょうどいい。七輪じたいの保温性が高いので、「赤々と燃える炎」ではなく、「仄かに暖かい遠赤外線」でじっくり時間をかけて調理することができる。つまり割と低い温度で食材に火を通すことができるんです。香りの視点から解説すると、熱に弱いフレーバー(芳香成分)を大量に失うことなく、火を通す事ができる。

ガスコンロ。電気オーブン。電子レンジ。IHヒーター。現代には、いろんな熱伝導の方法が存在します。それぞれが、違う科学の原理を応用していますので、同じものを調理してもできあがりの味が違ってきます。鍋の材質も、銅、アルミ、鉄、ステンレスなどから選べる時代です。組み合わせとしては無限大。便利な世の中になりました。しかし、それによって、美味しさが向上しているのかというと、疑問です。

小学校時代の飯ごうすいさんやキャンプを経験している方はどなたも、「炭火で炊いた白米ほど美味しいものはない・・・」ということをご存知のはず。よく考えてみると、おそらく戦前あたりまでは、それが当たり前の時代でした。そっちの方が贅沢のように、私には思えます。

ビリー達のマレーシアの実家では、お母さんが七輪を普段遣いしているようです。ふつうに台所に置いてあり、コンロとして常用してるんですね。素晴らしいです。私もそうしようかしら(笑)・・・。

とにかく、七輪炭火礼賛! 秋刀魚万歳! そんな晩になりました。地球を股にかける私達、またいつどこで会えるかはわかりませんが、きっとどこかで会える気がしています。この友情や絆を、なんと表現したらよいのか迷います。言葉も国も違っても、美味しいものを、美味しく料理して、その一瞬の時を共有する。ありがたいことに、わたしにはそういう気持ちのよい友人が、世界中にたくさんいるように思います。

彼らが去ったあともしばらく、彼らがナパから運んで来てくれたいい気が部屋を巡っていました。私も近い将来、彼らのような生活をしたいな! どこがいいかしら・・・

 





2012/02/01

しばらくコラムをお休みさせていただいてましたが、体調も回復しましたので、2月より再開させていただきました。

皆様には、たいへんご心配おかけしました。これからは隔週で私の近況なども織り交ぜながら、匂い+アート+日常 のコラムを提供させていただきます。

今日はこの記事を、成田からオランダ・アムステルダムに向かう機内で書いています。

今回は、息子の誕生日に合わせた、1ヶ月程のオランダ滞在です。

今の私にとって、日本はセラピー&リハビリの場所、オランダは仕事&家族サービスの場所、といった感じでしょうか。

 

そうそう、先日は当Junkstageの新年会に参加させていただきました。

まさに十人十色の会。あまり共通タームの見つからない者同士です。そのためかかえって、「イケメン組」とか「女子組」とか、かなりベタな感じのグルーピングができあがってしまうのがおかしいですよね。

そんな中で、「匂いのアート」という私の仕事や作品の説明をさせていただく場面もありました。

すると、みなさんも引き込まれるようにうなずき、やがて匂いトークが始まります。

「匂いが嫌いな異性はどうしても好きになれないですよね~」

「あーそれはありますね~」

「そういえば私、じつはxxxの匂いが好きだったりするんですよ~」

と、みなさん匂いに関しては、私の仕事そっちのけで(^^)話したいこといっぱいです。

まさに、「匂いカミングアウト」

 

ふだんの生活においては、とても偏った形で「視覚優位」な世界に生きる私達。

「匂い」を気に留めることはあっても、エチケットとして「消臭」が求められるライフスタイルですから、社会的には「匂い=消すべきにっくきもの」というスタンスを取らざるを得ないのが実情。

あるいは、さりげなく見て見ぬ振りをするのが大人の対応。

匂いはなにかと核心的かつデリケートな問題に発展しがちですからね。

 

しかし、だからこそ、扉がいったん開かれると、とたんに中から溢れ出て来て止まらない・・・そんな感じでしょうか。

みんな実は、匂いに関して話したくて、共有したくて、うずうずしてるんですよね。

これからも私が、歩く「匂いの十字架」となり、みなさんに告白と懺悔をしてもらいましょう。

いつでも遠慮なくいらしてくださいね。きっとスッキリしますよ。(^^)

 

↓写真は、ロッテルダムの行きつけカフェ Lof der Zoetheid のサンデー・ブランチについてきた、何気ないピクルス。生フェンネルとオールスパイスで漬けたもので、単なるキュウリが大人スパイシーな味に変身。こんなピクルスを漬けれる熟年女性になりたいもの。

2011/05/08

行きつけのレストランBRANCO。

 

家のほぼ目の前にあることから、

3年前のオープン当初からよく食べに行っては、お客さんとして支援してきましたが、

「有名レストラン」になってからは、値段はオープン当初の2倍以上に。

かつてほどは頻繁に行けないながらも、

ご近所の馴染みということで、昨日の誕生日のディナーは特別にここにしました。

 

ここのお料理スタイルは、「できるだけオランダの食材を使った創作フレンチ」

 

 

前菜。オランダ産のミニ海老( Hollandse garnalen) のタルト。

根セロリ(Knolselderij) の角切りとマヨネーズで和え、プリンのような型で形を整え、

上に乾パンのバター揚げ(orソテー?)を乗せています。

まわりのソースは、おそらく醤油系+黒胡麻。

サクッ、グニョ、コリコリの多様な食感が混ざる一品。

 

息子の頼んだメインディッシュ。ベジタリアン・プレート。

これがまた、「ジャガイモづくし」なんです!

上に乗っているのはポテトチップス。(サクッ)

下に敷いてあるのは、ジャガイモのワッフル!(フカフカ)

両端には、マッシュポテトを素揚げしたもの。(カリカリ)

そして、ポテトをピュレーしてバターと混ぜたソースも。(トロトロ)

この異なる食感の演出だけでも感動なのに、

見逃せないのは、グリーン・アスパラや pastinaakなど、オランダ野菜をふんだんに使っていること。

アスパラはまさに今、旬です。

とくにホワイトアスパラは、最上級品(AA)でもキロ5ユーロくらい。

痛みやすいので、どこの八百屋も大セール中です。

 

こちらは、私が頼んだ魚系メインディッシュ。

ヒラメ、カニ、ホワイト・アスパラ、そしてオランダ風ソース(バターとマヨネーズの、アスパラ専用のソース)

たぶん上のベジタリアン・プレートの倍の値段だと思いますし、

美味しかったのですが、

シェフの遊び心が読み取れるという点で、軍杯はベジタリアン・プレートに上がりますね。

 

 

デザート。

上の段から、バニラアイス、しっとりマフィン、そしてホワイト・チョコレートのムース。

ホワイトチョコレートはふだん堅いですが、こうやってムースにすると、また違う物になります。

 

味覚の80%は嗅覚といわれます。

味覚(舌)が担当するのは塩味・苦味・酸味・甘味・旨味そして食感のみで、

あとの残りはじつは、鼻が担当しています。

たとえばオレンジのスライスを舌にそっと載せてみてください。

舌はその味を、「甘くて酸っぱい」とは読み取れますが、「オレンジ」とは読み取れないはずです。

オレンジの香りが喉の奥を伝って鼻の奥に上昇し、それが鼻によって「オレンジ」と読み取られるのです。

 

そのため、「嗅覚のためのアート」を専門とする私にとっては、

味覚も大切な親戚。

毎日3度の食事を用意したり食べたり、そしてお茶・コーヒー・ジュースなどを飲むときなど、

常に感覚を研ぎすませ、分析したりアレンジしてみたりして、「仕事」しています。

毎日24時間とは言い過ぎかもしれませんが、

基本的には寝ているとき以外は仕事しているようなもので、

ワーカホリックなんてもんじゃありませんね・・・。