最近ようやくロサンゼルスも夏らしくなってきました。
日本から持って帰って来たうちわが大活躍です。
唐突にモノ申しますが、我が長屋(アパート)にはインターフォンという素敵な機能が付いていません。
おそらく築20数年は経っているであろう、うちのアパートは世帯数も6つ、間取りも小さいから、たとえシェアしていたとしても、住人はみな顔見知り、まさにご近所さんです。
いろいろ不便はあるけれど、かれこれ住んでもう丸3年。私もすっかりココの住人に成りきったゼ、と思うものの、唯一困るのは私の部屋にはインターフォンが付いていないこと、そして、部屋の玄関が道路に面していない、裏側にしかないということ。
この欠点のおかげで、配達の際サインが必要な郵便物、配達物にはいつもドラマが生まれます。
郵便局からのサインが必要な配達物の場合は、あらかじめ自分の郵便ポストの扉の内側に電話番号を書き、
「サインが必要な場合は、電話してね、うちの玄関、鍵がかかったゲートの内側だから」
とコメントしておく。すると、速達便などが届いた場合はいつもこのエリアに配達するおじちゃんが電話をくれる。
しかし、UPSやFedex、日本で言うクロネコや佐川急便を使うと、これが通用しなくなる。
だって彼らは郵便ポストを使わない。。。
先日、長年愛用していたプチ旅行用のラゲッジのローラーが明後日の方向を向いたまま直らなくなり、新しく購入することに。ラゲッジくらい近くのショッピングモールに買いに行けよ、という話なんだけど、最近仕事が終わると「絶対今日はもう家から出たくありません」病を発し(平たく言えば出不精のナマケモノ)、結局ネットで買ってしまった。
でも、ネットで買っても、一定料金以上なら送料タダだし、返品もタダ、配送会社がピックアップに来てくれる。何よりも時間に束縛されないし、他の客がベタベタ触ったラゲッジを交互に見て奪い合うようなことにもならない。
だからネットショップが大好きなのだけど、買った後にはこの、私のアパートの玄関事情のため、ドラマが毎回ある。
今回オーダーしたラゲッジはFedex配送。
いつか、日本滞在中だったかな、たまたま観ていたテレビ番組でマツコ・デラックスが
「佐川急便のおにーちゃんがアツい」
と言っていたけど、アメリカではMr. Fedexが究極にアツい。と私は勝手に思ってます。
おそらく佐川どころじゃないぞ。(って佐川急便のおにーちゃんを私は知りません)
UPSの方がネームとしては有名だけど、こちらは何故かオジさんが多い。もちろんカッコいいオジさんも沢山いるんだけど、Fedexはカッコいいんじゃなくて、とにかく若くてアツいおにーさんが多い、と思う。
そんな魅惑のMr. Fedex。でも、これがまたなかなか捕まえられない。
道路側に面した玄関がない上、インターフォンが無いからむこうも到着してから困るらしい。
前回ネットショップで配達をしてくれた時は、私が在宅していた時間の配達にも関わらず、1回ミスし、翌日2回目ミスし、速達便だったので3回目ミスると発送元に戻されちゃうから、こちらも焦ってアパートの目に付くところに「電話して!」とポストイット。この時は3度目の配達で偶然ガーデナー(庭師)さんが預かってくれて、届けてくれたからよかったものの、アツいMr. Fedexとはいつもこんな感じで追いかけっこをしてしまう。
普通の配達物ならミスっても収集所まで取りに行けば良いのだけど、うちから車で15分。
それじゃ、ネットで買った意味がないし、窓口にはコワいオバさんしかいない。
私はやっぱりMr. Fedexが良いんです。
そして今回。(色んな意味で)アツいおにーちゃんを逃すわけにはいかぬ、ということで、Fedexの配達物オンライン追跡を毎晩のようにチェックし、遥か彼方フロリダから車で運ばれてくるラゲッジを待ち続けること1週間。今日が予定の配達日。
まず、朝起きたらアパートの道路側、郵便ポスト付近にピンクのポストイットを貼る。
「で・ん・わ」
みたいな感じで書いて貼っていると、前回助けてくれたガーデニングのおにーさんが
「お、またがんばってるね〜〜〜」
と満面の笑み。というか、もはやコメディだ、と。
私がネットショップで数多くオーダーすることにウケているのか、Mr. Fedexと追いかけっこをしているのにウケているのかは分からないけど、こっちは真顔で
「絶対にこの手でラゲッジをもらうんだから☆おにーさん、Fedex Carを見逃さないで!」
と言い残し、あとは結果を待つことに。
しかし、何の音沙汰もなく、昼になり、夕方になり、、、、おかしい。連絡もなければMr. Fedexも現れてくれない。
逃 げ ら れ た か も !?
と思った瞬間、衝動的に立ち上がり、部屋を飛び出してポストイットした表道路に。
すると、ま、ま、まさに、Mr.Fedexがデカイ箱を足下に置いて、たたずんでいるではありませんか!!!
「あ〜〜〜〜〜〜!!!!!」
という私の叫びにエラく驚いたMr. Fedex。
もはや私は感動の勢い。
待ちに待ったMr. Fedexはやっぱりサイコーにイケてるおにーちゃんでした。
「玄関もインターフォンも無いから、どうしようかと思ってたんだよ。でも、出て来てくれてありがとう。」
ドッキューン、ですね。もう。(あ、スルーしてください)
、、、という、決して画にはならないけど、私にとっては感動モノのドラマがこの日記を書く30分前に起きたばかり。
ラゲッジも無事届いたし、来週は所用でデンバーに行くので、早速使えます☆
そんなこんなのわが家のデリバリー事情ですが、みなさんもマツコさんに倣って配達のおにーさん、オジさんを一度ぐぐっとガン見してみてはいかがでしょうか?(注:変態と思われない程度に)
ともあれ、日本でもアメリカでも、グローバルな配達、毎日ご苦労様です。感謝☆
昨日は一日音楽業を休止して、日本からやって来るちびっ子フィギュアスケーターさん達のお出迎えをしに空港に行きました。
今年から始めた新たなる音楽制作、それはフィギュアスケートで使われる音楽の編集。
以前よりちょこちょことスケート関連をこのコラムにも書いていますが、今回合宿に参加する為ロサンゼルスにやってきたジュニアのスケーターさん達の音楽を編集、作成したこともあって、挨拶がてらトランスポートガイドとして、空港まで行ってきたわけです。
ちびっ子ちゃん、と言っても、技術的にはシニア顔負けのレベルに行こうとしている子達。
でも、やっぱり空港で見た彼女達はまさに「天使ちゃん」でした。笑
到着ロビーにやってきた彼女達は早速注目の的。そこらへんのおっちゃんもおばちゃんも金髪のおねーちゃんも、「一体何の集団!?可愛いわね〜」なんて囁いてるのが聞こえる。最終的には声までかけられた。w
「彼女達、フィギュアスケーターなの。将来アメリカのライバルになるからね☆」
なんて冗談で言ったけど、さすがミシェル・クワンをはじめ、数多くの素敵なスケーターを生んだロサンゼルス。声をかけてきたオジさんなんて、ちびっ子ちゃん達がこれから行くスケートリンクの場所まで知っていて、逆にこっちがびっくり。
「がんばってね〜」と声をかけられて、空港の外に出てシャトルバンを待つこと10分。
その間、ちびっ子ちゃんの前を大きな消防車が通ったんだけど、その時も消防車に乗ってるおっちゃんおにーちゃんがわざわざクラクションを鳴らして最高の笑顔で彼女達に手を振ってる。彼女達も笑顔で手を振って返してあげると、彼らはさらに笑顔。
「まさに天使だわ、この子達。(涙)」
幸せって、何も自分の身に起こることだけじゃないのね、こんな些細な光景を見ただけで、すごくほっこりしている自分がいたりして。
このときはまだ、この後に起こる悪夢を想像もしておらず、幸福感に満たされておったのです。
彼女たちをシャトルバンに乗せ、見送った後、自分も帰路に。
ところがどっこい、空港を出て10分もしないうちに渋滞。かなり遠くまでアリの行列のように連なってる。
何か大きな事故とか事件でも起きたんじゃなかろか、と心配しつつも、亀よりも遅い速度で進行。
通常なら空港から10分強でたどり着くPicoという大通りまでたどり着くのに1時間半。これはただ事じゃありません。何とかPicoの交差点まで出た!と思ったら、赤いコーンが直進車線(2線)全部に置かれてる。ってことは直進不可能。
これは由々しき自体。。。
と思った時すでに遅し。
Picoと私が乗っかっているラシエネガ通りの交差点の先が人っ子一人いない状態。不発弾?テロ?って、こんなところでテロやっても、、、というような場所じゃん、とか何とか考えても埒があかないので、私はとりあえず左折レーンに乗り、西方向へ。
左折して見たものは、まさにアルマゲドン状態の車の寿司詰め模様。
行くも地獄、戻るも地獄。まさにこれ。
空港はロサンゼルス中央部から南下したところにあって、私の家はそこから北上して東側。
左折して、自宅とは反対の西側にとりあえず行ったものの、亀速度で進行しながら見えて来るのは、とにかくこのPicoという東西に走っている道路と交差する南北のタテ道路のほぼ全てが遮断されてる。
だから北上できない=家に帰れない。
なんじゃこりゃーーーーーー!!!!
と事実を把握できないまま亀速度で進行していると、ちびっ子ちゃん達の先生から、ちょっと電話連絡してもらいたい場所がある、という連絡を受け、その場所に電話することに。しかし、電話番号が分からない。仕方が無いので、同業者の友人に電話して、インターネットで検索して電話番号を聞くことに。
私「あのさー、今原因不明の道路封鎖の渦に巻き込まれて、家に帰れないんだけど。。。」
友人「あー、今オバマが来てるらしいよ。何でもチャリティーイベントでオリンピック(ストリートの名前)でパレードするみたい。」
な ん で す と !?
日本ではちょっと想像も付かない話だけど、この国では大統領が来ると、住民の生活基盤となる道路を平日の真っ昼間に閉鎖してでも、セキュリティーの為に敢行するんですな。
オリンピック・ブルバードなんて、東京で言えばさしずめ甲州街道ですわいな。
おかげで、運転可能なロサンゼルス中央の一般道の道路全般がマヒ状態。同じ信号を10度待つのは当たり前、ちっちゃい「コツン」という音がしたと思ったら車の玉突き、挙げ句の果てには車から降りてストレッチをする輩まで。
土曜日曜の休みならともかく、こんな、月曜の昼下がりから夕方の、一番混む時間帯にパレードって。。。
事前に情報得ていても仕事で絶対使わなきゃ行けない人なんて山ほどいるし、そこはオフィス街だけじゃなく、住宅街も混在している場所だから、家から出たら最後、長時間帰れなかった人も沢山いると思う。
くそぅ、オバマめ。。。。
正直言って、こんなことする方が印象悪いと思うんですけど。昨日1日で反オバマになったドライバーは私だけではあるまい。(もっとも、私は親オバマでもないけど)
その後、なんとか北東へ向かおうと思って、一旦西側の先まで行ってから、細い住宅街を通り抜け、Picoと並行している道路のいくつかに紛れ込んでみたものの。。。。リンクの写真のとおり。何処へ行っても大渋滞。何をやっても大渋滞。泣こうが叫ぼうが大渋滞。
結局、西側のサンタモニカ方面まで行ってからハイウェイに乗り、通常40分で空港から帰れるところを、途中下車も含めトータルで5時間以上かけて帰った私です。
ハイウェイが一番空いてた。なんか悔しい。(普段は逆だから)
リンク先にあった、ロサンゼルスの人々の声、まさに同感です。
“We have one word for you, Mr. President, the next time you want to sweep into Los Angeles on a weekday late afternoon: helicopter. That way you can avoid the streets the rest of us mere residents must drive to get around.”
テメェ、次ぎ来る時は迷惑かけんなよ、コラ。という内容デス。(笑)
ほんと、なーんで、平日の真っ昼間に来たんですかね。だいめーーーーいわーーーーーく。
この悪夢の前に天使ちゃんの笑顔を見ておいて良かった。ほんと。。。
その天使ちゃんたちは、今頃スケートの練習に励んでいることと思います。
何か面白いことがあったら書いて行きたいと思いまーす。
すっかりすっかりすっかりコラムの更新が遅くなりました。
何度も催促させてしまったジャンクのスタッフの皆様、本当にすみません!!!
というのも、ほぼプライベートで日本に一時帰国しており(しかも4週間)、このコラムにはアメリカ生活を中心とした音楽活動をメインに書いていたので、日本の私生活を延々と書いても、、、という忸怩たる思いもあり、そんなこんなで1ヶ月以上も放置してしまいました。。。
本当にすみません。
でも、おかげさまで元気にしております。
今回は渡米後初となる約6年振りになる梅雨の7月に帰国し、こんなにも梅雨って過ごしにくかったっけ?となんども自問した毎日でした。
とはいえ、7月初旬には無事、めでたく身内が結婚し、中旬には兄の住む北海道は旭川まで行き、せっかくだから、と函館まで飛び、無事実家に帰って来たその翌日には真央ちゃんの出るアイスショーを観に名古屋へ行き、まさに真夏には最適なクールオアシス、スケートショーを楽しんでまたまた実家に戻って来ました。
旭川ー函館間では、こんな可愛いプロペラ機に乗せてもらいました。
乗車したお客さんも一ケタ、CAのおねーさんも非常に優しくて、普段アメリカの飛行機でCAおばちゃんにおしぼりを投げらることに慣れている私にとっては涙がちょちょぎれんばかりの嬉しさでした。
しかし。そんな良い思いをして何か変な厄でももらったのか。
成田から乗ったユナイテッド航空では、コンテナ機の故障で、朝食を運べず。アナウンスでは「朝食はありません。免税品販売もありません。」とのこと。まぁ、機内食って美味いと思ったこともないから、良いけど。こんなこともまた、初めての経験でした。
ロサンゼルスは毎日快晴で気温も25、6度。夜は15度くらいまで下がるのでちと寒いけど、日本で言えば、5月初旬のような気候です。
あの、外に出たとたんの発汗と脱水な日本での毎日は何だったのだろう?とエラい昔のようにさえ思ってしまうほどの違いぶりです。まぁ、きっと9月あたりにどっかーんと(でも2日間くらい)暑い日が来るのだと思ってますが。
こちらに戻ってからは早速CNNの医療系ドキュメンタリーのプロジェクトが始まり、時差ボケと格闘しつつ、健気に働いています。
今月は結構これから怒濤の日々が始まるんだな。
まさに嵐の前の静けさかも!?
また、追々書いて行きたいと思います。ひとまず、長らくの休業からカムバック宣言でっす!
今日(といっても日本ではすでに昨日)は誕生日でした☆
昨年は誕生日の2週間ほど前に盲腸になり、緊急手術を受け、その後ひたすら自力治癒に努力している中誕生日を迎えたことを思うと、今年は健康で、お天気も良く、沢山の友人からお祝いの言葉をいただき、本当に良い一日を過ごせたと思います。
毎年メッセージを下さるみなさん、いつも本当にありがとう!
自分はみなさんの誕生日に何もしていなかったりするのに、声をかけてくださった、その真心に感謝感謝です。
前述のとおり、昨年は結構大変な思いをしたので、今年は一人で落ち着いて誕生日を過ごすのも悪くない、なんて思っていたけど、たまたま早朝にFace Bookを開いたら、ボストン時代の友人からチャットのメッセージが。
これも何かの運命、というか、「たまには外に出て友達とメシでも食べろ」との神さまのお告げなのでしょう、彼らも今はロサンゼルスに住んでいるので、誕生日祝いをするぞー!ってことになり、即席ディナーへ。
ワールドカップで「もうあとが無い」フランス人と「まだまだ油断禁物」ドイツ人、そして「ザ・下馬評クラッシャー」日本人のインターナショナルなメンバーで祝ってもらいました。
さて、話は変わって先週のサンフランシスコ旅行☆
実は、高校時代の友人が仕事でサンフランシスコに来たので、この機会を使って私も2年振りにサンフランに行ってきました。
友人は以前から「アルカトラズ」に行きたい、とリクエストしていて、土曜日の朝、ツアーのチケット売り場に行ってみると、なんと、終日満員御礼、チケット無し、とのお達し。
アルカトラズ島は要予約の時間制観光地なのですね。。。
NYの自由の女神並みに簡単に行けると思いきや、元刑務所だけあって、セキュリティー的にも定員数が決まっているようです。
これから行かれる方は、事前に予約をしてから行ってくださいね☆
というわけで、中に入れないなら、せめて外から見るぞ、ということで、ゴールデンゲート、アルカトラズ周辺を見るクルーズに乗ることに。
私たちは全然内容を知らなかったのだけど、外から見てみると、、、
結構勾配があって、ジグザグ型に斜面を登って下る作りになってるんですね。
私はともかく、仕事で来ている友人は「これは外から眺めていて逆に良かったのかも〜」と言ってました。
確かに、見学ツアーは約3時間を要するから、この地形から見ると、軽くハイキングみたいな感じになるかも。
この日はロサンゼルスでも味わったことのない真夏日。30℃を超える天気で、久しぶりに腕時計の後が残るくらい日焼けしました。
久しぶりの再会、バイオリニストの奥村愛さんと、ゴールデンゲートブリッジを後ろに。
なんと、面白いことに、このクルーズの後に行ったレストランで、モデルの押切もえさんに遭遇。
最初はキレイな方だなー、とただただ思っていたけど、日本ならまだしもサンフランで日本人の有名人を見るなんて、なんかちょっと不思議な感覚。後日、もえさんのブログを拝見したら、しっかり私たちが彼女を見たPier 39のことが書いてあったので、本人であることは間違いなし。笑
その、もえさんが立ち寄ったレストランで、我々は牡蠣を1ダース注文。
日本では結構ビックリされるけど、アメリカでは半ダース(6個)か1ダース(12個)という単位での注文になる。
今見ても美味しそう☆牡蠣大好きです。
もういっちょ、ジャンボシュリンプカクテルも!
とにかく、久しぶりのゴージャスランチでした!
時間的にはたった1日のプチ旅行だったけど、日本ではなく、こうして外国で昔ながらの友人と会うって、また違う感覚だし、同じカリフォルニアでも、空気が全然違うし、ある意味新鮮で本当に良かったです。
また近いうち、こういう機会があればなぁ、と思っています。
さて、ワールドカップの日本vsオランダ戦の時間も近づいてまいりました。
朝4時半開始っていうのが辛いところだけど、観るぞー!!!
頑張れ、日本!!
更新がまたもや遅くなってしまいました、ごめんなさい!
前回の日記で書いた、プリンセス・レイアのレコーディングは無事終了しました。
まぁ、レコーディングのその日まですったもんだでしたけど。。。
最初の打ち合わせでは、事前にキャリー・フィッシャーが歌う曲のカラオケを作って、スタジオでは彼女の歌のみをレコーディングする、という設定で、彼女の希望に合せてテンポを作り、でもカチカチ(音楽的に自由さがない)にならないように、うまーく抑揚を付けてカラオケを3日かけて作成。
よし、これでオッケー!と我らオケ班はGOサインを出したものの、制作部門ってやつにはどこにでも「クラッシャー」が存在するものです。orz
前日になって、キャリー及びディレクターから「やっぱり生(ナマ)ピアノ伴奏で」というお達し。
うきゃー!となったのは言うまでもなく。
ピアノ伴奏って言っても、ナマでレコーディングする限り、ピアノのミスは許されないし、ましてや歌と一緒に録るとなると、編集がきかない。オケ班ボスが懸命にピアニストを捜すも、翌日の出来事なんだから、そう簡単には見つからない。
私は裏で、必要のなかった譜面制作の準備にとりかかり、歌詞をのっけてスタンバイ。
前日の夜までピアニストはつかまらず、最悪の場合「お前が弾け」と言われ、「そんなのムリ!」とも言えないから、スタッフと一緒に「ダーズベイダーのマスクでも用意して、それ被って弾けば怖くないヨ。」と冗談半分、でも戦々恐々とするばかり。
そして、レコーディング当日の朝になって、ようやくピアニスト発見。(ピアニストさん、ほんとありがとう☆)
私は「あの」強力目ヂカラを持つレイア姫の脇でピアノを弾く必要はなくなり、譜面をバッチリ揃えて、オケ班ボスをレコーディングに派遣したのでした。
レコーディングはつつがなく進行し、ピアニストさんも本当に素晴らしい伴奏をしてくれて、10テイクもアレンジの違うバージョンが作れました☆
終わり良ければ全て良しって感じですが、毎回こういった段取りクラッシャーには参ります。
こればっかりは、慣れることがないのかも。。。(ため息)
そして、レコーディングが終わった翌週末はサンフランシスコにプチ旅行。
旅行の模様は、次の日記へ続きますよ☆
ここ1年に渡ってずっと音を付けてきたMan Shops Globeという旅番組用音楽制作も終わり、その間、ちょこちょこと他の番組のメインテーマや間の手系音楽を制作する傍ら、フィギュアスケーターさん達に今シーズン用のプログラムの音楽編集を引き受けたり、多種の音楽制作のお手伝いをしてまいりましたが、この夏に携わる新たなるプロジェクトが今日決まりました。
まだお題も内容もフィルムの長さも未決定ですが、フィルムの主人公だけはすでに決定。というのも、リアリティショーなので、リアルにプライベートを追っていくドキュメンタリーとなるから、その矛先はすでに決定なのであります。
それは、キャリー・フィッシャー。
誰だっけ!?と、首を傾げるそこの自称「スターウォーズファン」のあなた!減点です。(笑)
プリンセス・レイアでございます。
もはや伝説化してしまっている彼女だけど、私生活では何かと多難続きで酒に溺れ、ドラッグに溺れ・・・と、ある意味スター路線を例に漏れず歩んで来た、そんなありのままの姿をどうやらHBOチャンネルがこの夏追っかけて行くようです。
そんな彼女が主人公のドキュメンタリーのオープニングを作るべく、今日はミーティングに参加。
実は彼女、自分の反省を自虐的に面白く語りながら歌うブロードウェイミュージカルを作っていて、独り舞台で歌を歌っているんですね。ミーティングでは、どうやらその舞台で歌っている歌をオープニングに使うためにカラオケバージョンを作り、彼女の歌をレコーディングしよう、という案が出てます。
で、その舞台で歌っている彼女の歌声を聴いてみたら、、、ちゃんと腹から声を出して、キレイにビブラートを付けて歌ってる。「彼女、歌上手なんだねー」とスタッフ共々頷く。(笑)
それもそのはず、彼女はレイア姫だから映画の中では超サラブレットなお姫様だけど、現実の世界でも実はサラブレットだったんだな。久しぶりに彼女のことをチェックして再確認したけど、彼女、あのデビー・レイノルズの娘なんだよね。すっかり失念しておりました。。。
デビーはこれまた伝説の銀幕スター。「雨に唄えば」のキャシーと言えば誰もが分かるはず。伝説、とか勝手に書いてるけど、実は現役のスター様。昨年テレビショーに出ていた彼女を見たけど、とても80近いおばあちゃんには見えない若さと愛らしさで、本当にビックリしました。「私はプリンセス・レイアのママなのよ!」とか冗談(いや、事実だワ)言ってたけど、あの軽やかな足さばきはとても御歳80には見えませんでした。
むしろ、キャリーの方が酒とドラッグに溺れたツケでとてもまだ50代前半には見えないほどの老けっぷりで驚いた。プリンセス・レイアの面影はもはやどこに行ったか、、、!?
ミーティングをして分かったのだけど、実はキャリーもデビーもハリウッド近郊に住んでいて、うちからさほど遠くない場所で生活してる。まぁ、プリンセス・レイアは、まだハン・ソロもルークも元気だからそりゃそうだ、と合点がいくけど、「実はデビー・レイノルズは近所に居る」っていうのは、ミュージカル大好きな私にとっては、ほんとーに感動的な事実だったりする。フレッド・アステア、ジーン・ケリー、フランク・シナトラら、名だたるビッグスターと共演した彼女。半世紀前に作られたミュージカル映画に何度もどきゅーんと胸打たれる私にとっては、なんだかタイムスリップしたような感覚にさえなってしまいます。
話は戻って、そんなデビーのDNAをしっかり受け継いでるキャリーなのだから、歌ももちろん歌えるし、実はタップダンスもできたりするのかもね。(笑)
ただ、二世スターっていうのは大変なのだなー、とオープニングの土台作りをしながら思いました。二世、というだけで生まれた時から注目されるのに、おまけにスター・ウォーズだもんね。「オズの魔法使い」に出ていたジュディ・ガーランドは10代前半からヤク中だったというし、ハリウッドで一度名声を得ると、普通の生活とはほど遠い世界に引きずり込まれ、精神的にも肉体的にも均衡を保つ、なんてことはできなくなるのでしょうね。
そんな、波乱万丈のレイア姫のレコーディングは来週末。頑張ってデモ作らなきゃ。
「オケ最悪」
とか言われたら、私、ハリウッドから追い出されちゃうーーーーー。
(あながち冗談とも言えない彼女の眼力がコワい)
日本は夏日が続いているようですね。
ロサンゼルスは通年では夏日どころか毎日猛暑になっているはずの5月から11月なのに、ウソみたいに毎日寒いのです。
ipodで毎朝起きる時に、ロサンゼルス、東京、ニューヨーク、ロンドン、フィンランドとお気に入り登録の都市のお天気と最高・最低気温をチェックするのだけど、1ヶ月ほど前までのニューヨーク、ロンドン、フィンランドの気温はようやく春の兆しか、って程度の気温で、フィンランドにいたってはほんのちょっと前まで氷点下とか出ていたのに、今ではもはやそのフィンランドにまで最高気温を抜かれる始末。ニューヨークも夏日を迎え、ロンドンも気温上昇。なのに、ロサンゼルスは2月から同じ気候がすでに3ヶ月続いている。
どうしたロサンゼルス!?腹痛か?ついに地震か??
だって、未だに夜はヒーター付けないと寒いんだよ。。。おかしいよ、こんなの。。。ボストンでも寒かったのは5月中旬までなのに。日差しは強くても気温が15、6度までしか上がらないと、さすがに寒いです。
前置きはここらへんにして、今日は面白い演奏会の模様をyoutubeで発見したのでご紹介。
そもそもここに行き着いたのは、前回のお話同様、フィギュアスケートに使う楽曲探しで迷走してしまったからなのだけど。
みなさんも、今シーズン、浅田真央ちゃんをはじめ、スケーターのみなさんがどんな曲を使うのか楽しみだと思います。
かつて、私がまだ高校生や大学生の頃は、今のようにメディアの媒体も、そのネットワークも発展していなかったから音楽にしても雑多な知識にしても、とにかく「知る」ということに一定の苦労があったけれど、今日のインターネットの普及によって本当に知ることが簡単、らく、身近になったのが、まさに映像を含んだその媒体なんだと思う。
そんな今日の中で、「のだめ」級にクラシックの知識を広めてくれる媒体が、まさにフィギュアスケートだ、とも思うのです。
20年近く前に伊藤みどりがラフマニノフのピアノコンチェルトを使って以来(もしくはその前から)、ラフマニノフはフィギュアスケートの王道をひた走っていて、今では1シーズン中最低でも一人は彼のパガニーニバリエーションを使う選手がいるほど。荒川さんのおかげでトゥーランドットもビックリするほど知名度が上がったし、真央ちゃんの使ったハチャトの仮面舞踏会やラフマニノフの「鐘」は言わずと知れたところ。
ファンの多くは、今シーズン「この曲を使ってほしい!」と思う曲が某かあるのではないでしょうか。
今、目下私はフィギュアスケート用の楽曲編集を請け負っているわけですが、ほんとーに良いお勉強になります。フィギュアにはショートとフリーと2回に分けて演技を行って、合計点数で順位を競うものだけど、ご存知のように決められた分数で決められたエレメンツを選手はこなさないといけない。でも、エレメンツを行う順番までは決まっていないから、それは音楽によって順序が左右する場合が極めて多いわけです。
例えば、
最初がスローで後半アップテンポ
とか、
最初と最後がスローで中間部分がアップテンポ
だったり、
最初と最後がアップテンポで中間部分がスロー(これが一番多いかな)
もしくは
最初アップテンポで後半スロー(稀)
時には
前半と後半全く別の曲を使っちゃう(かなり難儀)
あるいは
同じ曲調だけど別の曲を合せて使う(これはよくある)
とか、まぁ、種類があるわけです。
最後の「同じ曲調だけど別の曲を合せて使う」というのは、正直、かなりのチャレンジャーです。例えば、ソルトレイク五輪で金メダルを取ったサラ・ヒューズはフリーの演技でラヴェルの「ダフニスとクロエ」というオケの曲を最初と最後に使い、中間部分になんと前出したラフマニノフの「パガニーニバリエーション」をほんの20秒くらい使ってる。これは文字だけ読むと「んなアホな」と知識層は思うけれど、意外としっくりはまっているところが驚き。ミシェル・クワンも長野五輪の時、フリーでライラ・アンジェリカとジムノペディ3番をコラボしてました。これもさすがミシェル、と言えるようなはまり具合。
でも、コレをやるのは私のノミの心臓ではまだムリかも。(笑)
また、昨シーズンの真央ちゃんのように、一貫したテンポの曲で演じ切る選手も少なくはないです。これは本当にチャレンジャーですね。音楽を編集する側は逆に一貫性がある方が編集しやすいのでラッキーなのですが、抑揚が無い音楽で「あっ」という間もないほど時間が経つのを忘れてしまうような演技をする、というのは本当に難しいことだと思います。
上記のように、選手の出来不出来を少なからず左右する楽曲の選曲と編集にはかなりの神経使わないとダメです。一度経験して分かったけど、クラシックの歴史上有名だから「絶対にこの選手に合う」とか、良い曲だから合う、というのは必ずしも言い切れないところが非常に多い。何よりも、選手が「この曲で滑りたい!」と思ってくれるような音楽に導いてあげることが一番重要なんだなぁ、と考えている今日このごろです。
さて、迷走先の主ですが。
すごくシャレが効いていて面白かったのでご紹介。フィギュアスケートで有名なラフマニノフ、手がすんごくデカかった、というのも有名。
ないすあいであ。ぶらぼー。
あーあー、すっかりうっかりご無沙汰になってしまいました。久しぶりの更新でっす。
日頃元気に仕事をしているのですが、最近ロサンゼルスに居るにも関わらず、体内時計が日本時間になってます。ということで、今日も夜更かしして、真夜中に日記の更新。
今手がけている仕事は、なんと!7月末に名古屋で行われるフィギュアスケートのショー「The Ice」で浅田真央ちゃん、舞ちゃん姉妹が踊る演目の曲決めをしています。
どこからめぐりめぐってこの仕事にたどり着いたか不思議に思う方もいらっしゃると思いますが、そのままスルーしてください。(笑)好きこそモノの上手なれ、私のフィギュアスケート好きもオタッキーをもはや超越しておりますが、今回は本格的に仕事しております。
よくよく考えてみれば、フィギュアスケートの音楽も選手の演技で演出効果を左右する大切な役を担っているのだから、スタンスとしては、映像につけるも、選手の演技につけるも、同じモチベーションなのですね。
しかもお相手は浅田姉妹さま。う〜ん、どんなものが良いのかなぁ、と思いに想いながら選曲しております。最終の決定権は彼女達にあるので、せっかく選んでもらうんだから、良い曲がありすぎて悩んじゃうくらいおススメな曲たちを候補にしてます。(というか、してるつもり)
ちなみに、去年のアイスショーの彼女達はコレでした。
(ウエンツが何故解説をしているのかは意味不明)
さてはて、今年はどうなるんでしょうか?って、それを決めるのが私の仕事なのですが。(汗)
曲って言っても、ジャンルは今のところ未定だから、クラシックでもジャズでもロックでもポップスでも良いわけで。
で、今私にとって必要不可欠、音楽の最大倉庫、魅惑の場所youtubeで(笑)、毎日毎晩音楽を聞きまくってるわけですが、さっき、ふと、”New Soul”(という歌)ってひょっとしたら真央舞に合うかも、と思って検索したら、もちろん、オリジナルのYael Naimの歌うNew Soulが出て来たのだけど、他に、本当にたっくさんの人が弾き語りで歌っているビデオが出て来て、その歌っている子達の歌の上手いこと上手いこと!感動しちゃいました。
中でもこの子は本当に上手でした。
youtubeってすごいね。金の卵がたくさんだー。でも、アメリカだとこういう子、沢山いるのかな。ぶっちゃけ、オリジナル歌ってる本人よりも上手に聞こえたりする。
という感じで目下本来の仕事から脱線中ってことですね。(笑)
現在進行形なので今後どうなるかはまだ分からないけど、自分としても、真央ちゃん舞ちゃんにも満足してもらえる曲を選びたいと思います!
ちなみにショーのインフォはこちら
The Ice
とても楽しいショーになると思うので、是非みなさんもチェックしてみて下さいね。
7月には身内の祝い事もあって、すでに帰る予定を入れていたので、アイスショーも見るために7月に帰国した際は割と長く滞在することになりそうです。友達とも沢山会えるし、楽しみだー♪でもその前に仕事しよー。
先日の日記をアップしたら友達がその日記に関連する面白い動画を教えてくれました。
すっごい笑った!!
先日の日記では、例の盗用疑惑のある楽曲のメインであるサビのコード進行について、そのコード進行の根源はパッヘルベルのカノンにある、と書きましたが、あのコード進行の恩恵を受けているのは、なにも日本のポップス界だけではなかった、ということがよくよく分かりました。(笑)
お時間のあるそこのあなた!是非見て笑ってください。
彼の言ってることをサクッと簡単に説明すると、彼は少年期にチェロを習っていたそうな。
1:08〜「オレはパッヘルベルのカノンが死ぬほどキライだ。この曲のチェロパートは歴史上でも最強にイケてねぇ。チェロはただひたすら4分音符で8つの音を繰り返して弾くだけ。」
1:20〜(実際にその音を歌いながら出す)そのあと「こんだけ。俺たちが弾かなきゃいけない音は。コレをひたすら54回繰り返す。オレ、数えたぜ!だって、他にやることがねぇんだよ(半ば怒り気味)」
1:42〜 他の楽器(パートは)良いメロディーが弾けるのに、チェロにはその出番が無いことを説明しながらキレている。
1:55〜 パッヘルベルに八つ当たりを始める。「なんでチェロパートにだけこんな仕打ちを!?多分、ヤツ(パッヘルベル)がチェリストとデートして、とんでもない目にでも遭ったんだろう。それ以降、彼は史上最悪のチェロパートを作ることになったってか」
2:07〜 「オレはもうこの曲を聴きたくない!だからクラシック音楽の流れるラジオも聞かネェ。でも、そんなの関係ねぇ。。。パッヘルベルはいつもオレを追っかけてくる。(会場にいる)キミ達だってそうだろ?卒業式に行けば、まずVitamine C (という歌)を聴くけど、、、」
2:24〜 (歌ってる、しかし途中からカノンに戻る)
ココから先、youtubeのコメント欄にある通り、色んなアメリカの有名どころの歌がパッヘルベルのカノンのコードと類似している。
Aerosmith - Cryin’
Original Castle - One Tin Soldier.
Blues Traveler - Hook.
Green Day - Basket Case.
Matchbox 20 - Push.
Better than Ezra - Good.
Bush - Machine Head
U2 - With or Without you.
Natalie Imbruglia - Torn.
Avril Lavigne - Sk8er Boi.
Twisted Sister - we’re not gonna take it.
Norman Gimbel and Charlie Fox Making Our Dreams Come True.
Bob Marley - No woman no cry.
The Beatles - Let it be
02:58〜「オレはもうTacoBell(アメリカの大手メキシカンファーストフード店)にも行かないぜ!名前が似過ぎなんだよ!」
「パッヘルベルの名前(ファーストネーム)なんて知らねーよ、多分ヨハンとかそんなんじゃね?アイツ、300年前の人間のくせに!てめー、どこにいんだー!」(中略)「ヤツ(カノンのコード進行)は世界の果てまで憑いて回ってくる!まさかとは思ったがホースフェスティバルにまで出てくんだぞ!」(ホースフェスタ定番の歌を歌うがやはり最後はカノンに戻る)
あとは、上記の歌(替え歌) with 強烈なまでに憑いて回るカノンのコード進行 をお楽しみください。♪
私は前回の日記でパッヘルベルの偉業だと褒めちゃいましたが、こうやって、ライターさんたちは「こんちくしょー!」と思ってる人たちもいるわけですね〜。まぁ、もちろんコメディでの話ですが。
きっと、我々も今後、ひょんなところからこのパッヘルベルのカノンの現代版に数多く出会うことでしょう!
最近世間を賑わせている、上海万博のテーマソング盗用問題。
これがアメリカやイギリスの有名どころだともっともっと大変な騒ぎになるのだろうけど、ぢみーに十数年前の日本のヒット曲を使っているから、盗用された岡本真夜さんには失礼だけれど、「何故ココで使うのか?」と思うとおかしくて笑ってしまう。
盗用、いわゆる音楽のパクリに関しては、我々映像に音を付けている人間も常時制作段階で神経を尖らせないといけない事柄でもあります。
なぜならば、映像音楽には、ほぼ大多数の作品が(前にも書いたけど)Temporary Musicという既存の音楽(クラシックでもポップスでもジャズでも、とにかくどんなジャンルでも)をモデルに音楽制作を始めるわけで、似過ぎていたら盗用扱いになって、もちろんその先には訴訟が待っているから、訴訟大国のアメリカではかなりピリピリしながら、「適度の範囲」でディレクターの望む、Temp. Musicに近い作品を作らなくちゃいけない。
初めて学校でこの制作段階の事実を知ったときは「なんてオリジナリティーがないんだ!」と憤慨したけれど、よく考えてみれば、音楽は古代、バロック、古典、クラシックと作曲者が若い世代に音で語り継いで出来上がった、その時代の「集大成」、大曲たちが今の世の中に生き残っていることを思えば、映画音楽の世界も、まだまだ歴史は浅いけれど、音楽史のそれに倣っている、と言えばそうなのであったりして。
しかし、この制作方法は、仕事を始めたばかりの頃の自分を相当苦しめた思い出がいくつもある。
それまで私は、高校、大学と音楽科に在籍して、音楽科って演奏だけする科じゃないから、当然それ以外の事もお勉強したわけで、その中に、私の学んだ学校では「世界最強」と言われるほど(笑)むっずかしい「聴音」というクラスがあったのだ。
この「聴音」は高校の入試にも必要科目として存在していたから、当然、小学校の中学年くらいからいわゆる「音の聞き取り、譜面書き」を勉強し始める。幸い、自分はこの科目はソコソコの成績を保っていたので、入試でひっかかることはなかったけれど、大変なのは入学した後だった。
まー、書いてると日記3回分くらいになってしまうので割愛しますが、当時かなり高難度の楽曲を、一音、ワンフレーズ聞き逃さず、決められた回数の演奏で譜起こしをする、ってことをやってました。
そのおかげで、今も大抵の曲は3回も聞けばコード譜が作れるし、レコーディングでもプレイヤーがミスったら容赦なく「カットォ〜〜〜!」と怒鳴れる。(笑)でも、問題は、Temp. Musicを聴くと、それ以上の良いメロディーが生まれない、という悪循環が生じてしまう、ということ。
しかも、だんだん自分の脳みそもマヒ状態に陥り、当時のボスに「完全にパクっとるやんけ!!!」(英語なのに何故か関西弁風)と怒られたことも。だからといって、自分のオリジナルを、、、というところだけに固執すると、今度はTemp.Musicから遠のいてしまい、またもボスに「ボツ!」と血も涙も無い一言をいただくことになる。映像音楽って自由があるようで、かなりの制約があって、難しいルールから名曲が生まれていたりするものなのですね〜。
今書いていても思うけど、これって、私、まだ超えられていない壁かも。(汗)
今までTemporaryで参考になった曲は数知れず。
例えば、
フィールド・オブ・ドリームス
フォレスト・ガンプ
(先日も書きましたが)プラトーン
オズの魔法使い
バック・ドラフト
他、冒険モノ一式(あり過ぎて書き切れない)
まぁ、名だたる名曲(ん?冗語?)をポーンとエディターさんが映像に乗っけて「さぁ、作りたまえ」と言うのは簡単ですけれども。。。
○★▲※□☆♪%。。。。
さて、話は最初の盗用事件に戻りますが。
みなさんは、もう原曲と今回の問題作両方を聴かれましたか?
今回の問題作品が盗用かどうかは、あくまでも我々個人の胸のうちで判断するとしても、一体「盗用である!」という線引きはどこにあるのでしょうね?
この原曲とされている、岡本真夜さんの「そのままの君でいて」。
良い曲ですねー。良い曲書くな〜。(ホレボレ)
たしかに、今回の上海万博テーマソングはコード進行のみならずメロディーまで同じなので、疑惑があってもしょうがないけれど、「そのままの〜」の方もポップスでは王道を行く、お決まりのコード進行なため、今後も、いや、この曲がリリースされる以前でも似たり寄ったりの楽曲が(掘り起こせば)多数出てくるのかもしれません。
私がまず思い浮かんだのは岡村孝子さんの「夢をあきらめないで」。
これのサビのコード進行も真夜さんの「そのままの〜」のサビとほぼ同じ。あと、「思い出がいっぱい」(古っ!)とかね。「大人の階段のーぼるー♪」って歌よ。(笑)
実は岡本真夜さん本人の書いている「tomorrow」もサビのコード進行は同じなんですね。
これらをですねー、総括して時代をさかのぼると、、、、
なんと!パッヘルベルの「カノン」に行き着くのであります!
あの、卒業式の入場行進とかでよく使われるアレです。
冗談ぽく書いてるけど、ホントにコード進行は同じで、いや、すごい。だって、パッヘルベルって、1650~1700年代のお方なのに、その当時作られたコード進行が未だに息づいている上に、かなり忠実にJポップシーンではそれが守られて、活かされてる。このコード進行は時代、世代を超えて愛されているんだなー、と改めて実感、感動。
なんか、私はよく知らないけど、今流行ってる(のかな?)湘南乃風とかGreeeeeN(一体いくつeが入るの!?)あたりも同じコード進行で楽曲を作っていそうな、いや、作りそうな予感。
でも、こうして書いているように、コード進行は同じでも、もちろん、パッヘルベルさんも、日本のライターさん達もやいのやいの揉めることは無いわけで。だって全体的に、総合的に見れば各曲まったく別の楽曲と言えるのだし。コード進行で文句言い出したら演歌なんかはパクリのオンパレードになってしまう。
肝要なのは、おそらくサビのメロディーなのでしょう。
それにしても、サビのコード進行が同じでも、上記のように名曲が作れるわけです。もちろん、歌い手、売り出し方、時代、歌詞、色々な要素があって後世に残るか否かは変わるけど、上海万博なんて、歌い手良し(ジャッキーがPVに居たよ)、機会良し、時代良しで、コード進行も1650年代から売れてんだから(笑)、もうちょっと捻りを入れさえすれば、今回のような問題にはならなかったのに、、、と思ってしまいました。
もっと言わせてもらえば、著作権フリーなパッヘルベルのカノンに歌詞載せ換えてしまえばよろしいんでは。。。。。
さぁ、上海万博、新しいテーマソングは果たして作られるのでしょうか!?
















