JunkStageをご覧の皆様、こんばんは。
いつもJunkStageをご訪問いただき、ありがとうございます。
着物コレクター・大和田真砂の「おべべ道楽」連載につきまして、現在大和田が私事多忙のため、こちらの連載を一時休載とさせていただいております。
更新再開の予定は9月初旬の予定です。
御愛読くださっている皆様にはご不便をおかけいたしますが、復帰をお楽しみにお待ちくださいますよう、心よりお願い申しあげます。
(JunkStage編集部)
ご無沙汰しております、大和田です。じりじりとした梅雨がまだ続いておりますが、みなさまお元気でいらっしゃいますでしょうか?
わたくしは最近転居いたしまして、そのついでと言ってはなんですがようやく和箪笥の入れ替えを終えることができました。夏の着物はとっても軽く、単衣のきゃしゃな風合いや浴衣のさらりとした肌触りがとても気持ちいい箪笥になったように思います。いや完全なる自己満足ですが……でもいいの。こういうことは気持ちが大事であります。
さて、7月に入りまして世間ではそろそろお祭りの季節となりました。
先日は愛染まつりの報道がありましたが、この時期は各地でほおずき祭りが行われる時期でもあり、それが皮切りとなって次々とお祭りの話題が展開されるという着物女子にとっては年に一度の浴衣のシーズンに突入します。
そんな理由もあって今は一年の中でもっとも浴衣の品揃えの多い時期。
呉服屋さんだけでなく、大手衣料ブランドやスーパーでも店頭にかわいくディスプレイされた浴衣が展示されています。
わたくしにとって浴衣は毎年欲しくなるアイテムなのですが、しかし浴衣と言うのは単衣の着物以上に来て行く場所が限られるアイテムです。衣替えを行った際、わたくしが所持している浴衣の数を数えたところすでに7枚。これ以上増やしてもしまう場所もない、着る機会も少ない(涙)。
というわけで今年は購入を断念しておりますが、その代り今年入手したいと目論んでいるのがこの二つ。
<1>伊達衿
伊達衿とはその名の通り飾りでつける衿のこと。

▲ こんな感じで着用します。画僧はIKKOさんのプロデュースした伊達衿でとってもかわいいvv
(画像はきものやさん さまからお借りしています。)
半衿とは別に衿元に色をさしたいときに使用するものですが、最近の着物ブームでレース使いのものが豊富に出てきました。(先日はイトーヨーカドーさまでも発見!)
雑誌でもラブリー系コーディネイトを推すところは必ずと言っていいほど使用されていますので目になさったことのあるお嬢様も多いのではないでしょうか。価格帯は4000円~と若干お値段の張る印象ですが、これ一つで一気に胸元が華やかになる素敵アイテムです。
なお、わたくしは今年は自作にて挑む予定ですが、……果たしてちゃんと完成するのか!?
その模様および作り方は次週に紹介させていただきます~。
<2>兵児帯

▲ わたくしの兵児帯コレクション。
もう一つはやっぱりコーディネイトの定番と化してきている兵児帯。結び方が簡単だったりふわふわと広がるので浴衣に使う半幅帯のボリューム出しに重宝するアイテムですが、わたくしのお勧めは兵児帯を名古屋帯風に使用する着用法。やり方は簡単で兵児帯を半分に折り、あとは普通の名古屋帯と同じで一重太鼓結びをするだけです。ポイントは芯に半幅帯を使うこと。がっちり締まるのと兵児帯がずれてもわざと重ねたように見える(ここ重要)ので、かわいい組み合わせでぜひぜひ試してみてくださいませ。兵児帯と半幅帯が同系色だとすっきり仕上がりますし、補色だとはっきり粋に仕上がります。キュートな印象の強い兵児帯ですが、色の組み合わせで大人っぽくもなりますのでアラサー世代のお嬢様方にはぜひ試して頂ければと思います。
日本の夏は浴衣の夏。
皆様もぜひぜひ浴衣の購入だけでなく、自分のお気に入りの浴衣を小物でリニューアルしてみてくださいませv
こんにちは皆様。ついに梅雨入りはしましたが、空梅雨なのかはっきりしない空模様が続いておりますね~。なんかこう降るなら降れよ!!と思いつつ、折り畳み傘を手放せないわたくしです。
さて、今日のコラムは着物好きの彼女(予定も可)もしくは友達へ何かプレゼントをしたい場合、何か一番喜ばれるのか?というテーマでお送りしようと思います。
というのは、わたくし昨夜JunkStage女子部の美女スタッフ・照山さんから素敵なプレゼントをいただいてしまったからなのです。これはネタにしないわけにはいきますまい。また自慢したい一心もあり、自己満足極まりない動機で恐縮ですが、もし差し支えなければお付き合いくださいませ。

▲昨夜頂いた花かんざし。ブーケ状のラッピングがなんともかわいい……v

▲展開するとこんな感じになります。悶絶。
<女性から女性へ贈る場合>
女性がプレゼントを同性に贈る機会は案外多いものです。
たとえば母の日、友達の誕生日などなど、頭を悩ませる方が多いのではないでしょうか。プレゼントの鉄則は相手が喜ぶものをあげることかと思いますが、それが判れば苦労はしない。
が、着物好きの場合は結構話は簡単です。なぜかというと、着物好きが着用する小物が多いから。そんな中でわたくしがプレゼント候補としてイチオシなのは帯留(帯締めの上につける飾り)です。
理由としては価格帯は500円~5万円まで豊富に揃っていることと、デザインが豊富なので相手の好みに合わせて選びやすいこと、ブローチからの加工が容易なので自作もできること。着物好きからしたらやはり同性には自分の好みを分かってほしい、というところもあり、また小さいものなので数が多くて困ることもない、まさにプレゼント向きの一品です。
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▲ 帯留。それぞれ個性があります。
(画像は鈴富商店さまよりお借りしています)
<男性から女性に贈る場合>
男性が女性にプレゼントを贈る場合。これはすなわち彼女相手もしくはこれから彼女になる女性へ向けて贈るパターンが圧倒的に多いわけで、プレゼント選びは慎重にも慎重を期して行いたいところです。あんまり安物は贈れないし、かと言ってお付き合いの程度によって値段も違うし、まして呉服屋なんて未知のゾーンだぜ……と殿方の悩みは尽きませんが、わたくしのお勧めはあいて和装アイテムにこだわらないこと。
たとえば着物に似合いそうな香水やピアスでもいいと思いますし、纏め髪の多い彼女には照山さまがくださったようなかんざしもお勧めです。ポイントは和・洋装問わず使えるものを選ぶこと。(わたくしの場合、ブローチを頂いたこともあります。着物にショールを合わせることも多いので、大変重宝したプレゼントでした。)彼女が普段どんな着物を着ているか、洋服の好みは何か、頭を悩ませながら選んであげてくださいませ。
また、殿方自身が着物好き&彼女がディープな着物好きなど、どうしても和装アイテムを贈りたい!というような場合は、帯締もよろしいかと思います。
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▲帯締。これもいろいろあって可愛い。
(画像は趣味の和装小物 きねやさまよりお借りしています)
理由としてはこれも何本あっても困らないものだから。こういう素敵なお二人の場合、好みも分り合っていらっしゃるでしょうから、帯締だけに二人のきずなもがっちりホールド出来ることと推察します。
……とはいえ、やはりプレゼントと言うのは何でも嬉しいものです。
わたくしはここのところよく頂き物があるのですが、先日はよい香りのする石鹸を匂い袋がわりにたんすに入れました。こうすると着物に香りが移って長く楽しむことができます。
選ぶことも楽しいし、もらう方も嬉しい。そんなプレゼントを、皆様もしていただけたら嬉しいな、と思います。
こんにちは、紳士淑女の皆様。東京ではいまだ梅雨入りならずでじりじりとした天候が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
梅雨といえば雨ですが(当たり前だ)、最近では雨靴など超可愛いアイテムがたくさん出てきましたね。一時期は雨靴といえばそのまま田圃に入ってゆけそうな実用派が多かったですが、最近ではそのまま町に出てもOKなデザインが豊富に出ています。
ところで雨の日に着物を着るのは気鬱なものです。
なにしろ着物と言うのは水に弱い。ちょっとでも気を抜けば簡単に染みになってしまいますし、泥も跳ねるし、わたくしぶっちゃけて申しますと雨の日に着物を着るなんて正気の沙汰ではないと思っておりました。
んが、最近ではちょっと心境に変化がありまして、着物での雨のお出かけもまんざらではないなあ、と思っております。なんでかというと、雨の日は必携アイテムが増えるからなんですね。着物好き+買い物好きのわたくしが大手を振って買いためたアイテムを披露できるというわけで、最近ではがんがん雨でも着物で出かけるようになりました。
というわけで、本日は雨の日だからこそ楽しめる着物アイテムのお話でございます。
■オシャレポイント1>雨コート
着物におけるレインコートのことを「雨コート」と言います。携帯できるように打ち合わせを深くした「アップルコート」もありますが、わたくしはダントツで雨コート派です。なんでかっていうと雨コートの方が形がかわいいから(あくまで主観ですが)。
▲これが雨コート。無地のものが多いですが、柄ものもかわゆい。
(写真はあい山本屋さまからお借りしています。)
▲ちなみにこれがアップルコート。打ち合わせが若干違います。
(写真は大江戸きものさまからお借りしています。)
雨コートは本来雨から着物を守るためのものですが、埃よけや汚れ付着防止にも役立ちます。が、それより特筆すべきポイントはお嬢様度が上がるということ。羽織でもいいのですが、羽織はどちらかというと粋な感じになるので、おしとやかなイメージにするには雨コートは最強のアイテムと申せましょう。
■オシャレポイント2>雨草履
雨の日は泥跳ねが第二の敵です。しかも足袋も汚れるのでイライラもします。
で、この敵を倒すために使うのは雨草履。
▲コロっとした形が可愛いv爪もついて防水なのも偉い。
(写真は時代屋さまからお借りしています。)
以前書いたように爪皮をつける手もありますが、こちらの商品のように雨が入らないように考案されたものでも形がまるっこくてかわいいものだとなぜか妙にうれしくなります。雨カバーをつける手もありますが(草履に直接付け替えられるビニール製のカバーで、1000円くらいから売っています)、わたくしは最近は雨草履を使うようにしています。なんでかっていうと手入れが超楽だから。たいていの雨草履はそこがビニールだったり撥水加工されていたりするので、ささっと布でふくだけで手入れ完了という手軽さです。
■オシャレポイント3>傘
せっかく着物をきたんだから、ということで使いたいのは和傘。
わたくしは洋傘で骨の数が多いもの(24本骨)を使っているのですが、今年ぜひ欲しい1品。何しろ可愛いし着物に合う!!

▲蛇の目傘。探せば5000円くらいから見つかります。
(写真はきものやさん さまからお借りしています。)
和傘なんてどこで売ってんだ!とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、着物屋さんや和小物を扱っている雑貨屋さんで見つけることが可能です。注意するポイントはちゃんと撥水加工されているかどうか。お土産屋さん等で売っているものは純粋な紙で出来ていたりするので、雨の日は当然さすことができませんのでご注意ください。
和傘がいいのは雰囲気だけじゃありません。利点としては雨水が垂直に落ちるのではなく、外側に落ちていくこと。着物に直接雨が当たりにくくなるので、実はぜひとも取り入れたい必携アイテムと申せましょう。
このように雨の日には雨の日ならではのアイテムが豊富にあります。
うっとおしい梅雨時期も、着物好きとしてはぜひ楽しんで乗り切っていきたい所存です!
こんにちは紳士淑女の皆様。
ついに6月、今年も単衣のシーズンに突入しました。アパレルショップの店頭ではそろそろ新作浴衣が並び出し、雑誌でも浴衣のグラビアが始まっています。先日はなんとしまむらさまでも浴衣コーナーを発見。日本の夏が近づいてきているなあ、という実感が日々深まる初夏でございます。
■着物のイメージ、小柄?or大柄?
さて、今回のコラムは着物と身長の関係について。
こちらをご覧のお嬢様方、着物という言葉からイメージするのはどんな女性ですか? 大人しそう、もの静か、……いろいろあるとは思うのですが、そのイメージは概して小柄ではないでしょうか。
日本人が欧米人に比べて(少なくとも以前は)小柄であったということがその原因のように思いますが、最近では高身長の方が堂々と着物をお召しになってマスコミに出てくださる機会が増えてきました。
「ミス着物」がバイオリニストでソロデビュー
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2009/05/16/01.html
ニュースで取り上げられているのは2009年度ミス日本グランプリ決定コンテストで「ミス着物」に選ばれた松本蘭さん。笑顔が素敵な女性ですが、特筆すべきはこの方の身長なんと170cm!ミスに選ばれているだけあってとても美しいモデル体型です。羨ましい。
■小柄な方のメリット・お勧めコーディネイト
かくいうわたくし、実は身長152cm。
れっきとした低身長で、着物を着る際にはこれがずいぶんメリットになりました。というのはアンティークものは基本的に小さい作りのものが多く、裄や丈を直さなくて済んだから。大きい着物はおはしょりの処理でなんとか着れますが、小さい着物を大きくするのは金額・テクニックともに大変です。
背の高く、すらっとした女性が洋服を綺麗に着こなしているのを歯ぎしりして羨ましがりながら、でも自分は着物で頑張るもん!と思っていた節もあり、小柄ということで和服ではずいぶん得をいたしました。
とはいえ小柄さんには小柄さんの似合う柄というものがあるわけで、わたくしのお勧めは小さい柄が全体に入ったクラシカルなもの。
▲ 画像はすべて「Tokyo135°」さまよりお借りしています。そちらで購入も可。
小柄のもつ可愛いイメージを大事にしつつ、小さな柄を散らすことにより低身長を活かしたコーディネイトを取り入れるのがかわいいかなーと思います。わたくしも今年こそ照れずに、か……かわいい……感じの浴衣を着たいです!(つまりいつもは極妻風)
■高身長の方のメリット・お勧めコーディネイト
翻って高身長の方の場合、大胆な柄かもしくは裾まわしがユニークな着物がお勧めです。
というのは、大きい柄のお着物は小柄だと負けちゃうんですね、柄に。着られちゃってる感じになってしまうわけですが、高身長の方はこれがない。裾まわしに視線が行ってもバランスよく着物を着ることができるので、大胆な柄こそチャレンジしていただきたいな、と思います。すらりとした長身を生かして格好良く仕上げるもよし、ギャップを活かしてかわいく着るもよし。最近はプレタものでLサイズも充実してきましたので、高身長な方でもどんどん着物にトライしていただければ嬉しいな、と一人日本和服美女プロジェクトを立ち上げているわたくしは考えているのでございました。
▲たとえばこんな感じの大柄な着物もかわいい。
着物は基本的に洋服と違い、その方の身長に合わせて体を包むもの。
だからこそ柄や色の選び方が重要になってくるわけですが、一人でも多くの方が着物をまとう楽しみを知っていただきたいな、と思います。
こんにちは皆様。最近暑さがますます増しており、着物好きの女子には酷な季節が近づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。わたくしは意地と根性と少しの見栄で、日々頑張って着物道に邁進しております。
……正直あまりの暑さに汗は汗でも脂汗が出そうですけどね!!
てなわけで今回は少し涼しいお話でも。
前回に引き続き着物の模様のお話などさせて頂こうと思いますが、今回はその中でも古典模様、それもわたくしの大好きな模様について、お話しようと思います。
■埴輪も着ていた「青海波」

▲手ぬぐいなどにも使用される日本の伝統模様です。
(今回の画像はすべて「粋屋―日本の伝統模様と伝統色」さまからお借りしています。)
まずは涼しげな名前もうるわしい「青海波(せいがいは)」。
マザコンロリコン後家好きの光源氏が活躍する「源氏物語」でも光源氏の美形エピソードの中で登場したことで知られる雅楽、「青海波」の場面をご記憶の方もいるのではないでしょうか。
その演目の装束の模様からスタートしたこの美しい幾何学模様は、波紋と呼ばれるパターンの一種です。この種の幾何学模様は世界各地で生まれたらしく日本古来といいつつ世界に似たようなパターンは数多くありますが、日本でもすっきりとしたデザインが受けて古代より流通。埴輪にも書かれている古い模様です。彫刻・絵画の世界でも取り入れられ、人口に膾炙しているデザインですね。
■スタンダードな有職紋、「七宝」

▲グラフィックが美しい七宝文様。配色でがらりとイメージが変わります。
続いては以前も触れた有職文様のなかから、色彩センスが試される「七宝(しっぽう)」文様についてお話したく存じます。「有職」とはは有識の意味で、朝廷や公家の故実、礼式に詳しい人のこと。従って「有職文様」とは主として公家・朝廷の装飾品に使用された模様のことです。その中でもスタンダードなものがこの七宝。
ちなみに七宝とは仏教用語で金、銀、瑠璃、瑪瑙(めのう)、真珠、白珊瑚、水晶のことです。それらを模様として繋いでいるので、いかにも位の高そうな模様だとお分かりいただけると思います。
んが、知識はともかく特筆すべきなのはこのシンプルなデザインセンス!!
青海波にしろ、七宝にしろ、ストイックな繰り返しの中に見える繊細さが、わたくしは大大大好きです。
なんか「スゲーメチャ可愛い!」っていうんではないんですが、じわじわと心奪われる清楚な色気のある模様だと思うんですよ、古典模様って。
柄自体は記憶に残らなくとも、別れた後に「ああいいなあ、綺麗だったな」という清潔な印象が残るというような。……残したいというような。願望というか希望と言うか妄想ではそういうことになっているのです。
もうじき単衣の季節に変わりますが、こんな美しい模様をまとうときは、ぜひ半衿は白ですっきり着て行きたい。こちらの下心もかくしてくれる、素敵な模様たちなのでした。
こんにちは皆さま。
最近真夏のような暑さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。本日はそんな夏日にも負けず着物道をまい進する乙女(ちょっと言い過ぎ)の一人として、見逃せないキャンペーンを発見しましたのでご報告いたします。
そのキャンペーンとは、このコラムでも既におなじみのJR東日本が展開する「横浜・神奈川ディスティネーションキャンペーン」。
▲ 「ストーリーが、はじまる。ヨコハマ」ポスター
(画像は横浜市観光情報公式サイトさまよりお借りしています。)
このキャンペーンはJRグループ(JR北海道・東日本・東海・西日本・四国・九州)と指定された自治体、地元の観光事業者等が共同で企画・運営する大型観光キャンペーンのことで、2009年度は日米修好通商条約締結による開港150周年を迎える横浜を含む地域が選ばれているようです。
で、今回のキャンペーンですが横浜市を中心として川崎、横須賀、鎌倉、藤沢の各市並びに箱根町、観光団体などが一体となって実施するとのことで、正直ここまで手を広げると横浜が目立たないような気もするものの、その所為か駅張りの宣伝ポスターも多種多彩。
なんと(鎌倉も込みだからか)着物のポスターもあったんですよ!!!
画像はお見せできないのですが、濃紺の着物に白半襟ですっきりとした着物でした。その着物を着たモデルさんがお寺に佇み、バックに緑が映っているというような構図だったように思います。
ところで以前も書きましたが、JRはほんとに着物が好きのようで多くのキャンペーンで着物を使用しています。実はこのキャンペーン、1月~3月間はほとんど毎年京都を取り上げているようなのですが、これもモデルさんは当然のごとく着物着用。「大人の休日倶楽部ジパング」を擁しているJRですから、シニア層受けを狙っていると勘繰らざるを得ないほどの割合の高さです。
が、この横浜の場合、わたくしが特殊だと思ったのは次の二点。つまり「横浜」という若者向けの観光地のポスターに着物が起用されるということがあまりない、ということと、キャンペーン時期の問題でした。
この疑問のうち、前者はなんつったって有名な観光地である鎌倉・箱根を含んでるから着物着たって当然でしょ、という風に強引に意味づけられるとして、(もしくは横浜を含む神奈川県全体が着物による格上げ効果を狙っているという風に解釈もできますが、)後者が問題じゃないかなあ、とわたくし思いました次第です。
というのは、写真を見ればわかるのですが、このキャンペーン、じつは6月1日~8月31日までの展開。
この時期に着物を着る、というのは実は結構至難の業です。まあ7・8月に浴衣ならいいのですが、なにしろ6月に浴衣じゃ変だし、こういったキャンペーンは実施前から広告を展開するのでそれも微妙。というわけで広告モデルさんは涼しげな紺の着物になったのでしょうが、でも、真夏に普通、着物着たいと思うかな……?
真夏には真夏の着物の装いは、当然あります。
ただしこういう広告というものは、それによってキャンペーンの参加者数を増大させるのが目的であり、ということはこの場合「ああっ!横浜とか鎌倉を着物でめぐるって超素敵!」と思わせることが大事。
んが、いかんせん真夏の着物は熱い。
すくなくとも真夏に着物を着た経験のある方は、反射的にそういう気分になるのではないでしょうか。いかに絽や紗を着ても、その下には襦袢だの補正下着だの補正用タオルだのが入っているので全然涼しくありません。あくまで「わたしは夏であろうとも着物を着るのだ!それが乙女というものなのだ!!」という気概のあるお嬢様もしくはお稽古ごとなので着なくてはならない事情がおありになる方しか着ないでしょう。
……ということは、この広告、ちょっと問題なんじゃないかなあ、と思うわけです。
断っておきますが、わたくし、別にこの広告にケチをつけているわけではありません。
涼しげな着物姿にしっとりとした風情はやっぱり素敵ですし、「いいなあ」とも思う。けど、それは実践できない夢のなかの美しさです。
JRの広告を眺めながら、着物という衣装の与える清涼感と暑苦しさに悩まされた、今日この頃でした。
こんにちは皆様。なんだか1週間更新をさぼっただけですごく休んでしまったような妙な罪悪感を覚えております大和田です。
懺悔したいので、皆様どうぞご一緒にわたくしのことを罵ってくださいまし。
この豚めえぇぇぇぇッ!!!
……自虐も終えてすっきりしたので、それでは今週のテーマに移らせて頂きたいと思います。
今回から新設したテーマは、「着物の模様」。
例えばこの着物の模様、どう思いますか?
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▲A ▲B
Aはチェック、Bはストライプですよね。そのとおりです。ていうかそれ以外に見えましたら確実にわたくしの写真撮影の技術がまずいせいなので、そのように見えることにしてください。
が!! 着物業界ではAは「市松」、Bは「縞」になります。
おんなじじゃん!と思うでしょうがそうなのです。
これは呼び方の違いで、柄が単純な幾何学模様の場合、東西で同様に模様として定着、現在のように二つの呼び方が模様の名前として存在したと考えられましょう。たとえば「水玉」柄を「ドット柄」と呼ぶように、日本でも諸外国でも単純な柄ほどポピュラーであるようです。
(余談ですが、市松柄の名前は江戸時代の歌舞伎役者、初代佐野川市松が舞台「心中万年草」で着用し、流行したことが由来となっています。だから江戸時代前にあったこの手の柄の名前は「石畳」柄というのが正式。ちなみに縞模様は平安時代には地味すぎてあまり使われず、戦国時代に武士が用いて模様として定着したようです。
……でも、縞ってそんなに地味でしょうか……?色合いによっては派手な気もするんですが。緑×黒とか。平安時代の女子たちに、叶うものならその辺一回話し合ってみたいものです。)
ところで着物には「格」というものがあるというお話は以前書きました。
この格、実は着物の模様でも上下します。たとえば「宝尽くし」(いかにもめでたそうな名前ですよね)と前掲の「市松」を比較すると、圧倒的に「宝尽くし」のほうがフォーマルです。また、別格で有職文様というものもあります。これは平安時代以降、家格や伝統に相応して、公家の装束や調度品に付けたとされている文様のこと。したがってフォーマル度はダントツです。
このように着物の世界の奥は、なんだかややこしい模様の世界まで広がっているわけです。
次回から少しずつ、この模様の世界のお話をしていけたらと思います。
わたくしもせっせと予習しますので、どうか皆さま気張ってついてきてくださいませ!
こんにちは皆様。
最近は初夏の気候になってまいりまして、いわゆる帯付き(羽織をつけない着物+帯の姿)で歩けるようになってきました。したがって着物での外出の機会が増えているわたくしですが、先日伯母のところからすっごく素敵な秩父銘仙を頂いてしまいましたので、今回のコラムのテーマは「銘仙」でお送りしたいと思います。
■銘仙って何!?
……さてその銘仙。
なんだかレトロで可愛い響きの名前ですが、銘仙ってなんだよ、と思われたそこのお嬢様。
わたくしも思いましたので早速調べてみました。辞書的には「絹を原料とした先染め平織りものの総称」と書いてありましたが、まったく意味がわからないのでさらに調べること数時間。
その結果、銘仙とは絹素材、和服でありながら洋服のエッセンスをテキスタイルで取り入れた平織物の生地、ないしそれで仕立てられた着物、のことを指すのではないか……!?という結論に達しました。
しかしこれでもやっぱり良くわかりません。自分で書いていても若干意味不明。
分らないんですが、銘仙のコレクションを写真で紹介している通崎睦美さんの「ソデカガミ」なんか見てるとめちゃくちゃかわいいのであります。
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▲たとえばこんな柄があったみたいです。(銘仙 復刻コレクション)
*画像はすべて「あいづのハイカラさん」からお借りしています。そちらで購入もできます。
かわゆー!!!!!!!
正直かわいすぎてレトロ好きのわたくしの脳天は発奮のあまりカチ割られそうです!
■ブームでした。
もともとは絹の中でもいわゆる「くず糸」で作られたという銘仙は、明治時代中期に生まれました。
安かった、つうことは普段着になるわけで、女の人がどんどん着るようになります。それが大正時代に入って糸が丈夫なものになっていき、デモクラシーで機械化も進み、ということは大量生産できるようになっていくのでますます銘仙着用人口は増えて行くことになったそう。一時期は銀座を歩く女の人の約50%が銘仙を着用していたという調査もありますし、小山周子(江戸東京博物館学芸員の方)のインタビュー記事によると、デパートの大衆化とともに洋装が一般的になり、その結果時代をくだるごとに銘仙のテキスタイルが華やかなものになっていったのではないか、というコメントもありました。
それまでの流行発信地だった歌舞伎は明治時代にダイナミックな方向転換をしましたし、ファッションリーダーだった花魁もやっぱりダメって禁止されたことで、流行はデパートが作っていく時代に突入していったことを考えると、さもありなん、という感じです。さらに前掲のインタビューを見ますとそのころデパートがはじめたバーゲンの影響もあるとか。
1シーズンごとに流行が生まれるってことはその分廃れるものもあるわけで、女子たちが競って着物をとっかえひっかえしたんだろう、と思うとわたくしはニコニコしてしまうわけです。
(いや顔だけですけどね笑ってるのは。財布の中身は血の涙ですけどね……!)
■ とにかくかわいい!
なんかもう小見出しは正直いらないんじゃないかと思うんですが、銘仙はかわゆい。
少なくとも本と貰いものの銘仙の着物を見る限りめちゃくちゃかわいい。
そのかわゆさは「お洒落な洋服着たい!」→「でも金がない!」→「なら着物を洋服みたいにすればいーじゃん!」という明快な論理に支えられて発展したおべべだから、のように思います。
そういうストレートな欲求がどんどん斬新でモダンなテキスタイルを生んでいったんじゃないかな、と思うと、なんだかわたくしとっても嬉しくなってしまうのです。
そりゃ女の子はめかしたいですよ。うんうん。
乙女心の為せる技、それが銘仙。
現在は着物人口自体が減ってるので、銘仙は高級化していますし、銘仙の一大産地だった伊勢崎は「伊勢崎絣」という名称になりました。でもまだその当時の生地も結構残ってるようですし、着物好きのお嬢様、買うならいまですよー!
ぜひともに楽しい買い物地獄にむかいませうv
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参考URL/文献:
◇江戸が知りたい!東京ってなんだ!?http://www.1101.com/edo/archives.html
……前掲の小山周子さんのインタビュー記事が掲載されてます。なんと「ほぼ日」コンテンツ。
面白いのでぜひご一読をv
◇「ソデカガミ 銘仙着物コレクション」 通崎 睦美著 PHP研究所
……むちゃくちゃ可愛い銘仙のコレクション本。すごいかわいくて目の保養ですv
いきなりですが、皆様民族衣装はお好きでしょうか?
わたくしは大好きです!
特に好きなのはベトナムのアオザイや韓国のチマ・チョゴリ、モロッコのジェラバ、インドのサリーなど。
どことなくフェミニンなデザインがわたくしの好みです。
嗚呼なんてかわいいの~!
見ているだけでうっかり悶絶しそうでございますよ。
ところで日本の民族衣装と言えば言わずもがなの着物。
その由来は飛鳥・奈良時代にまで遡ります。このころ中国との国交が生まれたため、漢服を取り入れた衣類が日本化してきたものが現在の着物のもとになった、というのが学説のようです。
ところで当時の中国といえば日本から見て流行発信地。
遣隋使や遣唐使の方は辛難甘苦のすえにナウい仏教を取り入れてみたりトップモードの漢服を持ち帰ってみたりしているわけで、わたくしから見るとずいぶん可愛いとこあるなあ、という印象でございます。国の命運をかけた命がけの船旅でそれでもオシャレ心を忘れないなんて、なんて素敵なおっさんたちだったんでしょう!
ところでそれ以前の古墳時代はどうだったかというと、埴輪の着ているお衣裳からもわかるとおり、上下が分かれたセパレートタイプが定番だったようです。

▲ワンピースっぽくも見える服を着ている埴輪ちゃん。(品名:腰かける巫女)
(画像は東京国立博物館アーカイブからお借りしています。以下同じ。)
それが時代を下って奈良時代にはいりますと、若干日本ナイズされた感じになり、さらにさらに時代を下って平安時代、このあたりだと中国趣味を残した日本の衣服になります。

▲みなさまご存じの源氏物語から。(作品名:源氏物語絵巻抜粋 花宴)
この後、それなりに平和だった日本は源平争乱に始まる激動の乱世に突入。
流石にドンパチやるのに平安時代のままでは動きにくいというわけで、メンズの着物は庶民が来ていた水干がもとになって直垂が出来、直垂がさらに簡略化されて着物+裃というスタイルになりました。
女子の着物も同様の簡素化が進み、まず裳が消えて袴になり、さらにそれも消えておおむね現在のようなスタイルになり、今に至っているわけです。
というわけで、現在の着物スタイルになるまでにすごく長い時間がかかっているわけですね。
おしゃれや実用面からどんどん変化していった着物ですが、いつでも着物は日本のトップモードでもあったわけで、そう考えるとなんだかすごく楽しいような気分になります。
袖を初めて切った人はどんな気分だったのかなー、とか、考えるだけでわくわくしませんこと?










