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2016/01/31

この度、私の紹介動画を制作しました。
まだまだ未熟な仏像彫刻人生ですが、短くまとめてみました。
宜しければご覧になって頂けたら幸いです。

2015/11/07

よく、「なぜ仏師になろうと思ったの?」と質問されることが多いので、改めてここで詳しくお話ししていきたいと思います。
私の父は油絵を趣味としています。
幼少の頃から父に山や海に行く度にスケッチブックを持って姉と一緒に絵を描くことが日常でした。
西洋美術館には3才の頃から連れられ、ピカソやルノワール、モネなど多くの西洋絵画を観てきました。(近くには上野動物園があるのに)
仏師の道を目指す最初のきっかけは父が好きな絵画が大きく影響しています。ちなみに姉も日本画をやっています。

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子供の頃自分にとって日本通のモネはとても親しみやすかった印象派の絵です。

 

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ルノワールの光の表現に吸い込まれた事を印象に残っています。

 

 

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15才の時にピカソが描いた絵と知ったとき衝撃を受けて、凡人な自分に気づかせられた絵です。

 

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このピカソの絵は子供ながら寂しさを感じ、少し怖さも感じました。

 
中学生時代、美術の先生だった伊藤先生は現代アートがとても好きな方でご自身で八ヶ岳に清里美術館を作ってしまう方でした。
美術に対する概念を全く違う角度から考え、見せてくれた先生です。
中学生に対する授業とは思えない程の内容でした。
私は、先生が教えてくれる授業にのめり込んでしまい選択科目の時は美術を専攻しました。そのときから木や石で彫刻をしたのを覚えています。
作者の考えや伝えたいたい事を読み取り、感じることが現代アートの面白いところだと思います。
このきっかけで美術に対する幅が広がり子供ながら大ききく物事をとらえるようになりました。
中学生の時に衝撃を受けた作品をいくつか紹介したいと思います。

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マルセル・デュシャン 便器にサインしただけの作品です。最初はなにこれ?と思いました。「どんな意味があるのだろう作者は何がしたかったのだろう」と考えた、その時点でアートになる事を知りました。これも衝撃的です。

 

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クリストとジャンヌ=クロード 島を巨大な布で覆ったり、巨大な傘を一面に置き、全てをアートにする表現に衝撃を受けました。

 

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アルベルト・ジャコメッティ 人間の形をした長細い作品です。これでも作品になるのだと、彫刻にたいしての考えを変えさせてくれた作者です。

 

 
美術に対してより幅広く興味を持ち始めた中学生の頃、修学旅行で京都と奈良へ行きました。
行く前はさほど仏像に興味はなく知識も全くありませんでした。
でもそんな中、衝撃を受けたお寺があります。
それは、皆様がよくご存知の三十三間堂です。
入り口を抜けると信じられない数の千手観音様が並んでおり、先が見えない程でした。
あまりの衝撃に動けなくなり集団行動から外れてしまい迷惑をかけてしまったことを覚えております。
ひとつの仏様に興味を持ったというよりも全体のスケールに圧倒されたのが仏像に対する最初の印象でした。
これが人の手で作られているのだと想 像したら鳥肌がたちました。
まだそのときは仏師という職業は知りませんでした。
それから一年ほどたった後、進路相談を伊藤先生(美術の先生)に相談しました。その時に仏様を作る仕事があることを知りました。
それから近くの仏師を何人も訪ねましたが断られてしまい将来について悩んでいたところ富山県の井波で修行をした彫刻師の方と知り合うことができました。
その方に、「富山に一人、腕の良い仏師がいる。でもとても厳しい先生だけどがんばれるか」と問いかけられました。
色々と親にも迷惑がかかるのでこれが私にとって最後のお願いにしようと決めていました。
両親と共に富山まで行き断られることも覚悟しながら伺ったのが今の私の師匠、斎藤侊琳先生です。なんとか入門を許して頂き8年間師匠のもとで勉強をさせていただきました。

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衝撃を受けた三十三間堂の仏様

 

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師匠の仕事場。ここで8年間修行をしました。

 

 

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炉がある師匠の一服する空間

 

 

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彫刻の町のメインストリート

 

 

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富山県の井波町の中心にある瑞泉寺

2010/01/06

明けましておめでとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。

今年で仏像彫刻をはじめて15年目になります。

仏像の歴史は千年以上の歴史があります。

一生かかっても仏像彫刻を学びきる事は出来ませんが、少しでも多く勉強をして、自分自身により磨きをかけ向上出来るように努力して参りたいと思います。
そして身に付けた事を使い、多くの方々に幸せになっていただけるようにつねに考えてまいりたいとおもいます。

今後とも彫刻についてより分かりやすく、楽しいものにして参りたいと考えておりますので、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。<!– –>

2009/03/19

私は15歳で仏師の世界(仏像彫刻)に飛び込みました。
中学生の時、京都と奈良に修学旅行に行って昔の素晴らしい仏像と出逢ったのがきっかけでした。

それまで西洋の絵や彫刻を見たり描いたり造ったりとすることは好きでしたが日本にこの様な素晴らしいものが存在していたことと、また仏像を彫る仕事があるということも初めて知ることとなりました。
私自身それまでは仏像自体、いったい何なのかさえ知りませんでした。

しかし、京都の三十三間堂にある仏像を拝観した時、頭から足先にかけて雷が落ちる程の衝撃を受けました。
千手観音の数と前に並ぶ二十八部衆、そして真ん中には大きな千手観音菩薩の座像が私たちをお出迎えしてくださりました。

「何だこれは!!」日本にこんな凄いものがあるのかとその場を動けなくなりました。
まだ車や機械もない時代にこの数を作り上げた古来の人々の迫力と思いを初めて肌で感じる事ができました。

その出来事をきっかけに私は深く仏像に興味を持つようになりました。
そしてのちに現在でも仏像を彫る仕事があるという事を知りました。

中学卒業後、「心から仏像を彫りたい、もっと学びたい」という気持ちが高まり、富山県の仏師、斉藤侊琳先生の門をたたきました。

仏師の世界は職人と同じで先生→兄弟子→自分というような縦社会で成りたっています。
最初、右も左も分からない中、彫刻刀の作り方、研ぎ方など兄弟子から付きっ切りで教わりました。
そして本格的な技術を身に付ける為に先生や兄弟子下で約10年間学びました。

仏像彫刻とは千二百年以上の歴史がある技術のため、一生勉強をしてもたりない程の本当に奥の深い世界でした。
そして、仏像のお姿は平安、鎌倉期に完成されており、自分の好きなように彫るという事ではなく、いくつもの決まり事に基づいて制作をしていきました。
その決まりごとの中で自分の想いを込め、現す事が自分の考える仏様となるということに気づいていきました。
仏像は宗教と密接に繋がっているため、いくら技術を磨いても、人の悲しみ、苦しみ、痛み等を知り理解しその思いを形にしなければ仏像とは言えないのではないかと思うようになりました。
今は、その二つを常に考え表現する事が私にとっての仏師のあるべき姿だと考えております。

今後は仏師としてこの現代社会に何のお役に立てるかも考えてまいりたいと思います。
そのためには多くの人々と触れ合う事で何かを感じていき、また違う新たな表現や活動ができるのではないかとも思っております。

今、兄弟子の仏師 関 侊雲さんを代表とし仏像彫刻を通しての展覧会やボランティア活動、教室などを行っております。
この様な活動を通して感じたこと学んだ事を自分なりにお伝えできればと思っております。

この人々の世界はあまりにも大きく複雑に絡み合っています。
まだまだ人生の勉強と技術の勉強が足りません。

この先仏師として少しずつではありますが思いや考えをこの場をお借りしてお伝えできればと考えております。

ここでお伝えする事により皆様とも繋がりを持つことができれば大変嬉しく思います。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

                                                                                                       仏師 紺野侊慶

ホームページ  http://www.kanhoudou.co.jp/~koukei/

侊心会 仏像彫刻・木彫刻教室 http://www.kanhoudou.co.jp/~school/