2013/05/10

前回、衝撃のシマシマなまずを紹介して、コレは神のイタズラ的生き物だ!とコーフンしましたが、今回も白黒系の熱帯生物を紹介します。よろしく。

とあることから、黒白の改良エビを入手して飼育をするようになった。

エビといえば、赤色なんだけど、どこぞの国で改良されて黒と白のエビなのだ。

前から見るとゴキブリのようだ。

「ブラック・シャドー」という名前の改良型観賞エビ。よって食えない。いや、食えるけど、美味いのかなぁ。

カキアゲとかに入れてウドンに乗せて一気に食べる。マニアが怒るぞぉ。

大きさは、大きくなっても2センチくらいのとっても小さなエビだけど、値段はイセエビ並である。1ミリあたりの値段をイセエビと比べたら圧勝する。

上の写真の子の様に、白部分が小さく黒色が体の多くを占めているタイプもいる。ちなみにこの子はお腹に卵を抱えている。卵は母親の腹部で約1ヶ月保護されて生まれる。

この子は手にはエサのほうれん草を持っている。ベジタリアンなんだ。あんたポパイか。

でも体は小さく改良にそもそものムリがあるのか、体が弱く飼育レベルは80くらいである。ほうれん草もその辺に売っているものをあげると、農薬を含んでいるので死んでしまう。無農薬のほうれん草をあげないといけないのだ。繊細な子なのよ。

水が悪かったり、水槽環境が悪くてもあっけなく死んでしまう。ちなみに死ぬと赤くなる。

系統によってなのか、水質によってなのか、白い部分はホワイトブルーを示し、非常に上品で気品がある。黒色部分は光沢があるツヤ出しメタリックで、高級外車のようだ。個人的には白部分が少ない子よりも多い子のほうが可愛いイメージがして好きだな。白部分が多い子は相性を「パンダ」といわれて親しまれている。

その辺にいっぱいいて、たべるとおいしいあのお馴染みのエビからは想像つかん外見をしておるのだよね。

この色は水草の緑との相性が良く感じて、飼育の際はぜひ水草も水槽の中に入れて(植えて)飼うと、これはもうなかなかの癒し水槽となる。

驚くべきことに、ちなみに全身ホワイトブルーのものもいる。

ホワイトブルーというか、この体色はトルコ石の色。したがってこの品種は「ターコイズ」と呼ばれている。この体色品種は前出の「ブラック・シャドー」よりも少し遅れて紹介されたが、シャドーとの因果関係は調べてみたけどよくわからん。

「ターコイズ」タイプは食べたら明らかに不味そうじゃない???

2013/05/10 09:33 | 未分類 | No Comments
2013/05/03

前回の更新からだいぶ間が開いてしまった。

かなりサボっていたね。と言われてしまいそうだけど、そんなことはない!っとはもはや言えないくらい本格的にサボってしまた。すまんすまん。

っちゅーことで、今回はナカナカすごいのをいくぞっ!

まずこの写真を見ていただきたい。

(Photo By Toyohashi Amazon)

これは魚で、作り物ではない。自然の川に住んでいる魚である。出身地はアマゾンのシングー川。

「インペリアルゼブラ・プレコ」

という。あまりセンスのあるネーミングではないという意見もあるかもしれないが、でも見た目どおりでしょ?インペリアルなゼブラなプレコでぇす。

「プレコ」というのは、ヨシコとかマサコとかの女性の部類ではなくて、このような魚の総称で、アマゾン全域に広く住んでいてその種類数はハンパなく、さまざまな「プレコ」がアマゾンにひしめいている。プレコはこれでも「ナマズ」の仲間である。日本のナマズからは想像もつかない色彩と体型で、そこもビックリドッキリポイントであり摩訶不思議アマゾンの魔術なのだ。

なぜこんなシマウマならぬシマウオなのかは本人に聞いてみないとわからないが、なにか意味があるのだろうね。シマウマに憧れたのかもしれない。もしかしたらシマウマよりオレのほうが先にゼブラだったんだからな!オレは真似されたほうなんだからな!こんちくしょう!てやんでぃ!オヤジ!もういっぱい!っとなぜか江戸っ子風に言っているのかもしれないがその真相は謎だ。

この魚は、アマゾンで発見された魚だが、発見者はなんと!日本人である。しかも研究者ではなく、アマゾンに取り付かれた一人の熱帯魚大好きオジサンなのだ。ここのところがスバラシイ。

そのため、日本にはいち早く輸入され、国内のその世界の人々はブッタマゲタもんだ。ボクがこの魚を見たのは、発見したオジサンが書いた本の中に掲載されていた写真で、体中に電撃が走ったのを覚えている。

「こんな魚が世の中にはいるもんなのか。。。だれかのイタズラではないのか。。。」

と思って、何度も何度も本を読んだものだ。「ナマズ博士赤道を行く」というその本は私の宝物本であり座右の書である。

この魚が発見された時、日本と同じように世界中のその世界の人(笑)が超ブッタマゲて、研究者が死んでいてもいいから我が国に送ってくれ、と言ったり、採集する場所へスパイが付いて来たりという伝説の話が残っている。

だれがどうみてもインパクトのあるこの魚は、世界中の愛好家のニーズに答えるため乱獲が進み、生息河川の開発や汚染も加速して進み、数を減らした。熱帯魚の繁殖ではピカイチの腕を持つ先進国ドイツの愛好家はいち早くこの魚の繁殖に着工し、成果を出した。そして、現在日本でも数多くの愛好家によって繁殖がなされている。

 

2013/05/03 06:58 | アマゾン系 | No Comments
2013/04/02

前回はキバキバ肉食魚のピラニアのことを書いたので、今回はカワイイヤツを紹介するさ。

あ、ちなみに、ピラニアは唐揚げが美味いらしく「フグとタイを足して2で割ったような味」らしい。やはり人間を食っている魚は味もスゴイのだ。ほんとかよ。

                         

今日は、コソコソと隠れて繁殖させている魚を、なじみの店へ持って行った。殖えたのでおすそ分け、という夕飯のおかずを作りすぎた隣の奥様な感じなのだ。

持っていったのは「熱帯メダカ」である。「である」と言われても、はあ、そうですか、くらいの受け答えしか出来なくて困ると思う。それくらい知っているのだ。だから今から教えます。

正式名称は「シンプソニクティス・サンタナエ」という魚。なんじゃそりゃ。

飼っている本人ですら、覚えることが怪しい名前の魚である。前回紹介したピラニアが種類によっては50センチ以上にもなって筋肉モリモリのキバズラリのアゴをカタカタいわせているのに対し、この魚は5センチ以下の小型熱帯魚。南米出身です。

名前が意味わからんのは日本名がないからで、この意味不明名前は世界共通の学術的魚類名。

南米にはバケツ口ナマズやピラニアばかりいると思ったら大間違いで、湿地のちょっとした水溜りにはメダカのような宝石魚が結構いるのである。同じように、アフリカにもいる。これはその昔大陸がつながっていたことを物語っている。

彼らの特徴その1は、すんごくキレイな宝石魚なことだ。蛍光色ギトギトの大阪のおばちゃんふうの魚が多い。

そして特徴その2は、キレイな花は…というように寿命が短い。1年で死ぬ。これは、住んでいる場所が、雨季と乾季がある場所なので、乾季になると水が干上がりミイラ化して死んでしまうからだ。水槽の中では乾季はないが1年半ほどの寿命です。

そして特徴その3、この特徴こそがこの魚の最大の特徴であり、今回、このコラムを読んで一番あなたの頭の片隅の知識になる「お、スゲェな」と思えることである。

                                   

特徴2で「雨季と乾季のある場所に住んでおり、乾季になると水が干上がりミイラ化死する、と書いた。よく考えて欲しい。ミイラ化して死んでしまっては子孫繁栄できないのである。そもそも、魚なので水がないと生きられないのね。

とかいったって全部の水がなくなるわけじゃないんでしょお?どっかに干上がらない水溜りがあって、そこで平和に次の雨季を待つんでしょ?たいしたことねーよ。

っと思うのが普通だが、この魚たちは、干上がって確実に死ぬ。しかし、雨季の間に1日に数粒ずつ毎日産み落とされた「卵」は土中で乾季の間乾燥に耐え、雨季が来てまた水溜りができると、生まれるのである。

親が死んでも子供は残る。である。乾季の間、土の中でヒッソリと乾燥に耐える直径1ミリほどの小さな卵は、着々とその小さなカプセル(卵)の中で発生して赤ちゃんの形になり、雨季を待つ。次の雨季の水に刺激されて生まれるのである。卵は次の世代へつながる命のカプセルなのだ。

                                                 

同じようなシステムの生き物に田んぼに勝手にわいてくるミジンコがいる。ミジンコも休耕田では死ぬが卵は土の中でひたすら田んぼに再び水が来るのを待っているのである。

熱帯メダカたちは、飼育化でも「人工的な乾季」が必要で、これがメンドクサイ。産卵床を準備して、定期的にこれを目の細かい網で掬って水分を取り除いた後で、袋などに入れて3ヶ月くらい乾燥放置するのである。この時、放置時の湿気がなさ過ぎると卵はさすがに干からびてしまうし、水気がありすぎても乾季の状態にはならないので、卵はカビてしまったりする。

さらに、種類によって住んでいる場所が違うため、その種類ごとに乾燥放置する日数が違うのである。早いもので3ヶ月放置、長いものは半年。半年<6ヶ月>も放置していると、放置したこと自体を忘れてしまう。

この放置する日数のタイミングが合わないと赤ちゃんは生まれないのである。そのため、そろそろかな?と思ったら、袋から卵を取り出して、虫眼鏡で観察する。小さな卵の中に赤ちゃんの眼が出来ていて、こちらと視線が合ったならゴー!である。水に入れて100回くらいかき回してやれば(雨季の水が来たよ!の再現)、赤ちゃんが生まれる。

この魚たちは、そんな普通に生活している人たちからしたらゼッタイに関わることのないだろう特殊な生態を持っている。そんな魚がいるなんて知らなかったでしょ?

卵の放置を利用して、この放置期間中に卵を郵便で送ってマニアたちは交換をしたりしている。封筒に詰めて送ればいいのだから、生きている魚を梱包して送るよりずっとラクなのだ。国際間での交換も盛んである。

2013/03/22

あまりにも安易で単純な思考回路かもしれないが、熱帯魚といったらピラニアだ。これはマーボといったらマルミヤと同じくらい有名で全国民が圧倒的に思いつく組み合わせである。と思うのだ。

なので今回はピラニアなのだ。だまって最後まで読んで欲しいのだ。バカボンのパパなのだ。

ピラニア・ナッテリー                                               

ピラニアというと、未だに「獰猛な人食い魚」と思っている人が多いが、この思考判断は夕日の向こうに輝く未来がある!さぁ走ろう!と言っているのと同じくらい根拠のない間違った常識です。

もしアナタがアマゾンで確実かつ猛烈かつ豪快にピラニアに襲われるなら以下の状況が必要である。

①アマゾンの首刈族に襲われて首を刈られ、首の付け根から激しく血が吹き出ているのに川を渡るとき。

②アマゾンのゲリラに襲われて、腹部に銃弾をあびて血が出ておるのに川を渡るとき。

③何かの理由で死んでおるのに川を渡るとき。この場合、正確には死んでいるので川は渡れない。流れる、といったほうが良いかもしれない。

つまり、何らかの理由で血が出ている、もしくは完全に死んでいる状況でなければピラ公は基本的に元気良く襲いかかってこない。

我々の間では常識的なこととなっているのが、

「アマゾンではピラニアうじゃうじゃの川で、子供たちは泳いで遊んでいる。その側でお母さんは川で洗濯をしている。その横でお父さんが夕飯のおかずの魚を釣っている。釣れる魚はピラニアである。うまいんだなこれが。」

という状況です。

つけたしで、それら人々の上流にはトイレがあり、ジイサンがウンコをしている、という笑えない?話もある。

                                            

ピラニアは実は臆病で、飼育していても人になかなか慣れない飼育しづらい魚の部類に入る。飼育環境によるが、人影や振動で驚いて暴れた後、水槽の陰に隠れて冷たい眼でジッっとこちらを見ていたりする。彼らは人を観察する魚で、他の飼育魚に比べると明らかに水槽の中から見ている。アイツ、うまそうだな、と思って見ているのかもしれない。

川の中ではたくさん泳いでいるが、飼育するに当たって複数匹で安心して飼えるのはピラニア・ナテリーという種類(上添付写真)のみです。他は複数飼いするとエサが足りなかったり水槽が狭いと簡単に共食いする。ナッテリーでさえ、飼育密度が濃いと、朝、水槽を見ると、水は激しく濁り、水面にこんなんが浮いている。

そのため、多くのピラニアは単独飼育が基本です。

また、人の損傷事故がもっとも多い観賞魚でもあり、彼らのキバは凄まじく切れ味がいいので、移動時のタモ網などは簡単に切って穴を開けてしまう。アゴも強靭。

そのとき、とっさに手で受け止めたり、つかもうとすると、指は簡単に持っていかれてしまう。死んだと思ってキバを触ると、まだオバケ屋敷のガイコツみたいにアゴをカタカタさせてきて噛みつかれたりする。水族館では水の温度を知るために指を入れた水槽がたまたまピラニアの水槽で、反射的にエサと間違えて飼い慣らされたピラニアに指を食われる、という事故もある。

ピラニア・ナッテリーは複数匹で飼えて繁殖も楽しめる。エサは夕飯の刺身を分けてあげたり、慣れれば人工エサ(キンギョやメダカのエサのでっかいの)もガツガツ食べる。冷凍のアジを解凍してあげたり、キンギョや川魚などはもちろん好物。あと人の手など。

ナッテリーは東南アジアで観賞用に養殖もされており、うまくいけば200円程度で入手できる。

                                  

ピラニアには種類がいくつもあって、アマゾンのそこかしこにいろいろなピラニアがいる。

ダイヤモンドイエローピラニア

ダイヤモンドイエロー・ピラニア

ブラック・ピラニア(幼魚)

ブラック・ピラニアなんかは最大50センチ以上にもなって、50センチなんていったらその辺のデブなオヤジの顔ぐらいある。ブラック・ピラニアはピラニア・ピラヤと並んでピラニア一族最強級のヤクザピラニアと言われる。

彼らは、獲物である魚を襲うときは必ず背後から襲う。そしてガツガツちぎるようにして食べる。そのため、かわいそうなことに狙われた魚は下半身だけもぎ取られて上半身だけでヒクヒク泳いで逃げていたりする。かなり悲惨な光景でありムゴイ食べ方なのだ。そのため、多くの飼育者は人工エサに切り替えたり、死んだ魚の刺身などを与えている。ごく一部の人は生きたエサを与えて食べるところを観察してイヒヒヒヒなどとにやけている。きっと人生でなにか悩みや辛いことがあるのだろう。

ちなみにピラニアはヤクザ的魚ではあるが、繁殖時にはペアで産んだ卵を仲良く守ると言う仁義を持っている。

                                         

 

 

 

2013/03/22 10:52 | アマゾン系 | No Comments
2013/03/12

そもそも、なんで熱帯魚を飼うようになったのか。ボクは小学3年生の頃から熱帯魚を飼い始めた。

仲良くなった女の子の家に遊びに行った時、その子のお父さんが自分の部屋で飼っていたのが熱帯魚のグッピーだった。それまで近くの川でコイとかフナとか地味な魚ばかりを自主捕獲で飼育していて、キレイな魚といったら神社のお祭りの出店で見る金魚すくいのキンギョくいらいだった私にとって、ヒラヒラフワリ~っと楽しげに水槽を泳ぎ回るグッピーは衝撃的だった。

(こんなにキレイな魚が世の中には存在するのか、、、)

そう思った。今まで飼っていた地味な日本代表魚はどちらかというと川から拉致してきたものなので野性味が強くて警戒心がありなかなか私に慣れなかったが、オヤジさんの部屋のその魚は私たちの物音に反応して一斉に寄ってきて「エサくれ!」っと言っているのだ。この違いにもビックリした。

 

(こんなに警戒しない魚が世の中には存在するのか、、、)

縄跳びだかなんだかやって遊んでいたと思ったけど、僕はそんなものどーでもよくなり、その子のオヤジさんにこれはなんと言う魚か、何を食っておるのだ、こんなの飼ってズルイではないか、というようなことを言ったと思う。そうしたらオヤジさんは、いっぱいいるから欲しかったらあげるよ、持っていきなさい、と言ってくれた。

(こんなに優しいオヤジさんが世の中には存在するのか、、、)

っと思いましたね。オヤジは水槽の中からヒラヒラの魚と地味な魚を2匹ずつ掬ってくれて、ヨーグルトのカラ容器に入れラップをして輪ゴムで口をとめた。「キレイなほうがオスだよ。メスはメダカみたいな色のほう。持って行きなさい」

私は大事に持って家に帰った。家に帰ると、家族は「それは熱帯魚だ、今ある道具では飼えない」と言った。聞くと、

①熱帯の魚なので水の温度を温める特殊な機械が必要、

②そういうことを教えてもらわなかったのか

③何も知らずにもらって来たのか、

④返してきたほうがいいのではないか、

⑤家族も飼い方は知らない、

という5項目が浮上した。

(こんなに重要なことを何も言わずにあげるよ、と言って笑顔で熱帯魚を渡してきたオヤジだったのか、、、)

元気に泳ぐグッピーを見つめて私はボンヤリ思っていた、しかし、そのうちそのグッピーはヨーグルトの容器の中でその活力を失っていった、今思えば、おそらく水温と酸素の低下でしょう。

                                                      

父親は昔、隣の家の兄ちゃんがピラニアを飼っていたことを思い出し、兄ちゃんから水温維持装置と水槽照明を借りてきてくれた。ピラニアも熱帯魚なのだ。水槽はそれまでザリガニを飼っていた水槽を使った。ザリガニは川へ返した。

父親により26℃に設定された装置で水はその通り26℃になり、その中でグッピーはオヤジの部屋で泳いでいたように元気に玄関に置いたボクの水槽の中でも泳ぎ始めた。これには心トキメイタ。

                                           

毎日エサをやっていると、メスの腹は大きくなり、ある日眺めているとメスのケツからボロボロ子供が生まれてきた。これにはビックリした。グッピーは卵ではなく子供を生む魚だったことをそこで始めて知った。

「出産」は小学生のボクにとっても感動だった。30匹ぐらい子供が生まれた。家族も子供を生む魚ということは知らなかったらしく、みな感動し喜びを分かち合った。

                                         

初めての熱帯魚、始めて飼う奇抜なキレイな魚、初めての出産。

文句はなかった。この魅力にハマらないわけがなかった。私の熱帯魚生活が始まったのだった。

 

2013/03/12 09:03 | 未分類 | No Comments
2013/03/06

自宅から車で40分ほどのところに行きつけの熱帯魚屋がある。

仕事帰りに寄る「行きつけの飲み屋」とか「行きつけのジムで体を鍛えています」などの行きつけだとなんだかしっくりくるが「行きつけの熱帯魚屋」といのは一般の人ではなかなか行きつかないものであろう。

「行きつけのステキなバー」などなら、夜ふけに「もう一軒行こうか、ゆっくり二人でお話しようよ」などといって誘い込み、そのまま流れでカワイイ子に何かしちゃおう、などという可能性および成功率も見え隠れするが、「行きつけの熱帯魚屋」は「夜ふけのもう一軒」では扉を堅く閉ざして完全に閉店している時間である。当然、酔いもさめてしまってカワイイ子に何かしてしまうこともできない。非常に健全じゃぁないですか。どーでもいいですか。

                                                    

行きつけの熱帯魚屋Aは、小学生のころから行っているので、20年近く行っている。車で40分だが、小・中学時代は友達と数人で自転車で行っていた。少しの小遣いで迷いに迷って買った熱帯魚は、自転車のカゴに入れて帰ると、長い道中で揺れてかわいそうだから、いつもソバ屋の出前のオッチャンのように片手で魚の入った袋を持って、もう片方の手で自転車のハンドルを握り家まで帰った。大きな魚のときは、水も多いのでこれが重くてヨロヨロと自転車はヨロケながらの運転になる。そんな風にして持ち帰った魚はとても大事に可愛がって育てたもんだ。

熱帯魚屋Aは、古くからある老舗で、眼の細いメガネのおっかさんが店をヤリクリしていて、おとっつあんのほうは店の別棟で魚の繁殖をしている。おっかさんはボクが子供の頃はまだ若くて水爆パーマに赤い口紅バッチリの眼がつりあがった肝っ玉かあさんで、水槽を叩こうもんなら即座に飛んできてツバを飛ばして叱られたりしていたが、今ではかなり優しくなり、仲良くもなった。魚以外のことでも様々なことを話して笑える話などをして軽くヨイショすると、上機嫌になってレジから小銭をとりだし、ちょっとおいで、などと強引に服の袖を引っ張り外へ連れ出し、店の脇にある自販機でジュースを配給してくれるのを必殺奥義としているので、のどの渇きには困らないのだ。

毎回、おだてるとジュースおごってくれる。毎回その店にいったとき魚を飼うわけではなく、手ぶらで帰ることもあり、どちらかというと正直ボクなんか手ぶらで帰るときのほうが多いのだが、それでもジュースをおごってくれる。経営的には店として利益を度外視したまことにもって困った店と客である。

                                                         

他の店員にボクと同じ年の従業員のN君がいる。困ったときに頼れる人で、たいがいいつも頼っていて、何とかしてくれる人だ。プロのフィギアスケーターの荒川静香に少し顔の雰囲気が似ている。

彼の凄いところは、行った事もないのに南米の主要な川の地理がすべて頭に入っていることで、○○○川産の魚!などというと、その川はペルーの○○○河の支流の支流だね、ここは結構いろんな面白い魚がいるよなどと簡単に答えてしまう。さらにはその川に隣接する小さな村や代表的な集落の地名まで覚えている。

○○○?あぁ、そこはブラジルのアマゾン河の支流のネグロ川の上流部だね。あそこはかなり結構な酸性の水でね、特殊な環境だよ、だからいろいろと変わった魚がいるし、同じ魚でもあの地域の魚は色が赤くてきれいだね、などとスラスラ言ってのける。

ここまで書いてハッ!っと思ったのだが、このコラムはボクよりN君に書いてもらったほうがいいのではナイカ???

                                                     

まぁいろいろ聞いて教えてくれるのはまことにもってありがたいことで、1つ聞くと10くらいの答えが帰ってくる。やく博物館とかにあるでしょう、ボタン押すと前に展示してある展示物について音声でお姉さんが解説してくれるやつ。アレみたいな感じね。

しかし、博物館のボタン式音声解説というのは大抵長ったらしくてあまり意味が理解できず、多くの人は最後まで聞くことなしに途中でほったらかして次の展示物に進んでしまうのである。それでも音声解説のお姉さんの声は律儀に正しく誰もいないのに解説を発しているのである。終わったと思ったら、小学生の遠足小僧とかに再びバン!っとボタンだけ押されて立ち去られてしまい、また誰もいないところで長々と解説の声を発していたりする。

                                                           

うんと、ナンだっけ、あそう、N君の熱帯魚の産地および特徴その可能性解説はそれに似たものがあり、ありがたいのだが少し困ることある。博物館の音声解説なら、ス~っと立ち去ることが出来るがN君の解説では立ち去ることは不可能である。

(…そこまで詳しく解説してくれなくてもいいんだけどなぁ)

っと思いつつ、うん、うん、などといかにも「ありがたい情報だ!スゴイ!」という表情で聞いているのだが、その内容は右の耳から入り、左の耳から出て行き、ザブン!と、かたわらにある販売水槽の中に勢いよく落水して底のほうに沈んでおり、半分も頭には行っていない。外国のことだから横文字多いし。

(…今日も帰りにマクドナルドなんかによってポテト食って早く帰って寝てしまおう)

などとN君の詳しい解説を聞いているフリをしながら心の中で思っていると、N君は次第にそれを敏感に察知して、一方的な解説から突発的に質問を含めた内容に攻撃を変えてくるのである。突然の戦術変更に対応しきれずにボクがあいまいな返事や回答をすると、N君は早々に攻撃の手を緩めて、少し悲しそうな顔をしてその場から立ち去り、他の他のお客さんの相手をしだすのであった。

仲の良い相棒に捨てられてしまったボクは、辺りを見回し、少し本腰をいれる感じで販売魚を見るフリをしながら今度はおっかさんに接近し、今度はこちらから攻撃を仕掛けて、いい気分にさせて自販機でジュースをおごってもらうのであった。

 

 

2013/03/06 10:39 | 未分類 | No Comments
2013/03/04

さて、これから書き始めるこのコラムですが、何を書いていこうか…っと始まってもいないのにすでに私はボーっと個人的に若干の幽体離脱をしながら水槽の前に座り熱帯魚を眺めている。

「何を書いていこうか、ナニヲカイテイコウカ、、NANIWOKAITEIKOUKA、、、」

同じことを頭の中で繰り返しながらボケ老人のように、ボーっと動かずに長い時間水槽を眺めているのである。このぶんでは、いっこうに話は始まりそうもない、という気配を自身で強く感じている。

そもそも、少し前に「日本の川や海にはいない魅力的かつ幻想的かつ刺激的・興奮的・絶対的な魚たちの話を紹介していく!!」っと輝いた眼をして立ち上がり、コラムを始めたのだった。だから書かねばならん。いい話をいっぱい書かねばならん。でないと怒られてしまう。

ジャンクステージでは生物系は、獣医さんや、イルカと泳ぐ「あやのさん」などがコラムを連載しています。ボクがこれから書くことはその中で水族館のこばやしさんの内容に似ているかもしれない。こばやしさんは水族館のことをスバラシイ感動的文章でわかりやすく綴っておられ、生物の話はいいかげんだったので、ココの部分で少し違いを作って、ボクは生き物を中心として文章を書いて行きたいと思っています。

それにしても水族館のこばやしさんはとても面白い文章をお書きになっていてステキです。最近更新がないのはちょっと残念ですが忙しいのでしょうか?アシカに食べられたのでしょうか?楽しい内容ですね!きっと顔もイケメンなんでしょう。性格も優しくて文句ナシなのでしょう。

というわけで、こばやしさんに負けないように私はマイペースにいろいろな生き物たちを紹介してその魅力を伝えていけたらなと、とにかくボンヤリ思っているんです。だから文句あるやつ、前に出て来い!っと言っておるのです。

しかし、結局は具体的にどのように書いていったらいいのかわからず、とりあいず座っている水槽の前からヨッコイショウイチィ、などとほざきつつ立ち上がり、ネタ探しに近所の観賞魚店に向かうのでした。つづく。

 

 

2013/03/04 10:41 | 未分類 | No Comments
2013/03/02

はじめまして!これから熱帯魚愛好家でコラムを書かせていただきます、小池大志といいます。

なぜかモノゴコロつく前から自分の周りには魚がいて、小学校3年生の時から今回書き始める熱帯地方に住む魚たちに出合って、それ以降ドップリその魅力にハマっています。飼育歴は20年くらいになりますね。3度のメシの次に熱帯魚が好きです。いや、でももっと好きなものはあります。でもまぁとりあいず熱帯魚が好きです。

熱帯魚というのは、その名の通り熱帯に住む魚です。赤道近くの場所に住む魚たちです。いろいろな場所にいますが、大雑把に言うと日本の裏側とかにいる魚です。日本の魚に比べて、圧倒的にキレイなものや生活の様子が飛びぬけて面白いものなど様々な驚愕の魚たちが多くいます。

一般日本人が知っている熱帯魚といえばグッピーやエンゼルフィッシュ、ネオンテトラとかだと思います。これらの魚は、ホームセンターのペットショップとかでもよく目にすることのできる代表的な川の熱帯魚です。「ニモ」で超有名なカクレクマノミは海の熱帯魚です。

グッピーは出産する(卵ではない)し、エンゼルフィッシュは育児する魚だし、ネオンテトラはアマゾン河に住んでいますが、日本のネオンテトラはすべて東南アジア産ですし、カクレクマノミはオスからメスに性転換します。というように、結構多くの人が知っているお馴染みの熱帯魚でも、形が変わっていたり、ヘンな生活様式、隠れたヒミツなどを持っていますので、世界中に何千種類といる熱帯魚を探っていくと本当に心からビックリする魚がわんさかいます。

ボクが熱帯魚に出合って数年後くらいに日本は熱帯魚の大ブームがあり、たくさんの方がリビングや玄関で熱帯魚を飼って楽しんでいましたが、熱しやすく冷めやすい日本ではブームは数年でおさまって、愛好家は隅に追いやられ肩身が次第に狭くなり、今では本当に好きなヘンな人たちが細々としかし着々と熱をそそいで大小さまざまな水槽の中で熱帯魚を飼ってひそかに楽しんでいます。

飼うというのはそれなりに手間がかかるものですが、熱帯魚はどんな種類でもかなりの魅力に溢れています。これからこのコラムで、少しずつそんな世界を紹介していきます!おたのしみに!

2013/03/02 10:25 | 未分類 | No Comments