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2012/08/08

隣の県の「浜名湖」で平和に暮らす水中生物の寝込みを襲い、ガッツシ捕獲しよう、という反逆的ゲリラ行為に挑むことになった。

浜名湖は「湖」と名前に付くが、海に口を開いた海水の水溜りである。余談だが、この地域の自動車学校に通う人間を「ハマイン」という。CMをよくやっているのだ。

夜の10時過ぎに襲撃した。

ポイントの船溜まりを懐中電灯で念入りに照らし、寝ている生き物を探して、見つけたら起きる前にアミですくう、なんとも魚からしたら大変迷惑で不公平なスポーツマンシップにのっとていない捕獲スタイルである。

夜の浜名湖は岸壁沿いに寝ている小魚が多く、また夜に動き出す昼間はなかなか見ることができない生き物も多くいる。浮かれていたり油断しているので、結構簡単にアラよっと、っという感じでアミですくえてしまう。

数時間の採集での成績は、いろいろな生き物が採れてマズマズだ。

イカも採れた。採れたというか、イカは大部分は食用のカニを捕獲している親子からもらった。自分で努力して採ったものはフグの子どもや、ザコハギとか、よくわからんハゼとか、毛のいっぱい生えた得体の知れない貝とか、なんだかよくわからんが生きているものは手当たり次第何でもアミですくってバケツにいれたのだ。反逆ゲリラだからこれでいいのだ。げへへへへ。なめんなよ。

コレといった生き物としては「ゴンズイ」の子供。

体からフェロモンを出して集団でかたまって行動する海のナマズ。日中はどこかその辺に潜んでいて、夜になると集団で動き出す典型的夜の帝王魚だ。体からはフェロモンをだすが、うふふぅ♪ うっふん♪ あははぁ~ん♪ ばかぁ~ん♪ というものではなく、単なる集合フェロモンだ。ゴンズイの集団をゴンズイ玉という。

集合体でいると敵に狙われにくいというが、ワシから見たら逆で、ライトの中で集団で泳ぐ黒い物体は間違いなくゴンズイで、うまくすくえば1匹残らず群れの全てを捕獲することが出来る。申し訳ない。3玉すくった。3玉といえば、大盛りラーメン級だ。5ミリくらいの子供ゴンズイざっと数百匹。

その他、コーフンしたのは「トゲチョウチョウウオ」。

本日一番の高レベル魚である。まだ保育園児くらいの赤ちゃんサイズ。夏から秋にかけての魚の寝込み捕獲イベントではメインターゲットとなる生物。ゴンズイが1ポントだとしたら、チョウチョウウオは76ポイントくらいもらえ、ハワイ旅行への挑戦権獲得級である。

そして、本日は、さらに違う意味でコーフンした生物がコイツ。

「ウミケムシ」という。7匹くらい捕獲した。

コイツも夜行性で、夜になって楽しげに飲み屋へ向かうところをあっけなく捕獲された。体中がケムクジャラで毒がある。まさに海に住む毛虫でウミケムシだ。なんのヒネリもない、見た目そのまんまのまことに持って覚えやすい名前およびインパクトの生物。

見た目を一言で言ったら、オゾマシイやつ。生まれ変わってもウミケムシにはなりたくない。もっとも、オマエにそんなこと言われたくない、と相手には言われそうだが。しかしコレだけ見た目が怪奇で不気味にオゾマシク動くと、この生物は、普段何を思い、何を考え、何が楽しくて何が悲しいのか、非常に興味がある。

夜になるとウレシイらしく、海底の砂の中から這い出してきて、あきらかに常識的に見て多すぎる体中の毛を器用に動かしながら水面を楽しげに背泳ぎしたり、開放的にバカみたいにクルクル回ったりしているので、ホイ、という感じで捕獲。しまった。はしゃぎすぎた。完全に油断した。後悔しております。という姿で捕獲されたアミの中で静かに反省をしておる。

こういった怪奇生物は当館スタッフの三田に任せることに昔から決まっているので、水族館に持ち帰り、あずけたら、すぐに解説ラベルを作って展示してくれた。普段はあまり動かないが、エサをやるとモゾモゾ動き出して、自分の半分くらいのエサでも怪物的に大きな口をあけて、あざやかに丸呑みしてしまう。人間にはオゾマシイ物見たさという感情があるらしく、お客さんはみんな釘付けで見ている。

                         

夜の採集はこれからが本格的シーズンなので、機会を見つけてまたドンドン行くのだ♪

 

2012/08/08 09:55 | 生き物 | No Comments

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