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2016/04/15

第5試合 WWE女子王座(新設)3ウェイ・マッチ

シャーロット(ディーバ王者)×サーシャ・バンクス×ベッキー・リンチ

この3人は本当に凄い。とくにサーシャ。
小柄な体格をものともせず、むしろ小さいから活きるような動きを、本当によく考えてます。そして、実行できる。
努力もムチャクチャしてるでしょうが、生来のセンスがかなりモノを言ってるように思います。
きっと、近いうちに女子王座はサーシャのものになるでしょう。王者サーシャ・バンクス、ニヤニヤするレベルで楽しみです。
ちなみに前述のスヌープ・ドッグはサーシャの従兄弟で、入場時に生でラップを披露してました。

新設女子王座に改めて就いたのは、ディーバ王者シャーロット。親父のリック・フレアーが介入して終わるという微妙な結果でしたが、攻防は3人の良さを遺憾なく見せてくれました。

そう言えばこの3人、いずれもサブミッション(関節技・絞め技)のフィニッシャー(決め技)を持っています。

王者シャーロットは父から受け継いだ4の字固め(フィギュア4)にブリッジを加えて2倍の効果になった“フィギュア8”。
サーシャは俯せの相手の首を後ろに締め上げる“バンク・ステイトメント”。
ベッキー(not センテンス・スプリング)は俯せの相手に極める十字固め“ディス・アーマー”。

昔は、「サブミッションは大きい会場では見えにくいのでウケない」と言われていたものですが、史上最大の観客であふれかえったレッスルマニアで、サブミッションは普通にウケてました。

そう言えば、けっこう何年も前からサブミッションはウケているのです。
これ、会場にデッカいモニターがあるのが大きいなと、長年WWEを見てるくせに今さら気づいたのです。
え? 気づいてた? 今頃そんなことに気づくのはお前だけ? 失礼いたしました。

第6試合 ヘル・イン・ア・セル

アンダーテイカー×シェイン・マクマホン

シェイン・マクマホン。お察しの通り、ビンスの息子です。
当然、かつては後継者と目されていたわけですが、7年前に突然WWEを辞めてしまいました。

正直に言うと、「滅多に試合をしなくなっちゃったアンダーテイカーの相手が、よりによってシェインかよ」と思ってました。
どこかで「素人」だと思ってたし。
もちろん、たまに試合に出ると無茶なことをやらかして、下手なレスラーより凄い試合はしてましたけど……レッスルマニアでアンダーテイカーの相手ってなあ……と。
辞める少し前から試合もやってなかったし。

しかし!いい意味で裏切られましたね。

舞台となる“ヘル・イン・ア・セル”とは、上のムービーでもわかるように、場外も含めたリング全体を、スッポリと包む金網のことです。
また、この形式だとノールールになるので、凶器なんかも使いたい放題。シェインの無鉄砲なスタイルが活きるんですよ、これが。

また、ヘンゾ・グレイシーとなぜか柔術の練習を積んでいたとのことで三角絞めなんかを繰り出してはいましたが、やはり白眉は、上のムービーで見られるセルのてっぺんからの実況席へのダイブです!
セルの途中からのダイブは何度かありましたが、てっぺんに立った状態からのダイブは、ミック・フォーリー以来ではないでしょうか?

フィニッシュ前にテイカーがシェインの頬をポンポンと優しく叩くシーンなんかも含め、期待を大きく超えましたね!

第7試合 アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトルロイヤル

R・トゥルース
アダム・ローズ
カーティス・アクセル
ケイン
ゴールダスト
コナー
シャキール・オニール(元NBAバスケ選手)
ジャック・スワガー
ダイヤモンド・ダラス・ペイジ
タイラー・ブリーズ
タタンカ
ダミアン・サンドウ
ダレン・ヤング
バロン・コービン
ヒース・スレーター
ビクター
ビッグ・ショー
ファンダンゴ
ボー・ダラス
マーク・ヘンリー
(五十音順)

率直に言って、ゆったり見物してました。つまらなくはなかったんですが、まあ、シャキール・オニールとビッグ・ショーの絡みが、概ね唯一の見せ場かな、と。
シャックは何年か前にRAWに出て、ビッグ・ショーと絡んだりしてたNBAのスターで、何となくこじつけた因縁をベースに無理矢理出した感じです。
でも、あの馬鹿でかいビッグ・ショーと並んで、身長が同じくらいでしたね。笑うレベルでデカイ。

第8試合(?)

ザ・ロック×エリック・ローワン

ロック様が登場し、いつものように名調子の演説を。
彼の口から、観客数がレッスルマニア史上最高の101,763人を記録したことが告げられました。

そこにワイアット・ファミリーが登場、例によってブレイが意味不明なスピーチを行うと、ロックから宣戦布告! 急遽()ローワンとのシングルマッチが組まれた!
……と思ったら、ロック・ボトム一発でローワン撃沈! あっという間に試合終了でした。

腹いせにワイアット・ファミリーがロックを取り囲み、襲撃せんとしたその瞬間、ジョン・シナ登場。

肩の怪我からの久々の復帰です。
例によって歓声とブーイングが相半ばする中、ロック様とシナはワイアット・ファミリーをリングから一掃、2人仲良く見得を切ります。
今やハリウッドで最も興行収入を上げる俳優になったロック様ほどの男と並んでも、シナは存在感でさほど引けを取りません。
何でこうまでブーイングを浴びるんだろ?

第9試合 WWE世界ヘビー級王座戦

トリプルH×ロマン・レインズ

メイン・イベントです。
ここまでで6時間以上経ってますから、いやはやWWEファンというのは物好きですなあ。

何気にこの試合、けっこうグレード高かったと思うんですよ。
でも、水を差したのがレインズへのブーイングと、トリプルHへの声援。

さっき、ジョン・シナについて“歓声とブーイングが相半ば”と書き、プロレス英語の解説の時もそれを書きましたが、それの悪化したバージョンがレインズなのです。
2人ともベビー・フェイス(善玉)で、トリプルH(WWEの本当のCOO)をはじめとする権力者側“The Authority”の悪だくみに逆らう立場です。
ところが実際には、当然ですが、COOたるトリプルHが自ら悪役となってまでプッシュをしているのがこの2人。

どうも、コアなマニアには、それが気に入らないようなのです。
だから、悪役チャンピオンのトリプルHに声援が飛び、正義の挑戦者レインズにブーイングが出てしまうのです。

個人的には、この2人はよくやってると思うんですよ。
たいへんな努力をしているのは身体を見れば一目瞭然だし、試合運びも(センスより頭脳先行型の印象ですが)うまいです。しゃべりだって非常に見事だと思います。
そして、子供と女性には大人気なんです。

でも、いかにもモテなさそうなコアなマニア層には受けが悪く、奴らもムキになってブーイングするもんだから、けっこうテレビからも聞こえてくるんですね。

それでも、今回のレッスルマニアで解消されるんじゃないかと期待をしていました。

トリプルHという人は、ヒールとして試合をして、対戦相手のベビーフェイスに声援が集まるように仕向けることに関して、驚異的な能力を持っているのです。
私はレッスルマニア28でのアンダーテイカーとの試合を目の当たりにして、それを実感しました。
そして、そんな斜に構えた見方をしている私でさえ、トリプルHにブーイングを送り、アンダーテイカーを心の底から応援していたのです。
ダニエル・ブライアンも、その自伝でレッスルマニア30でのトリプルHとの試合の中で、多くのことを学んだと書いています。そしてそれはレスラーでない人には説明が困難であるとも。

そんなトリプルHの超絶スキルをもってすれば、私はレインズは英雄になれると思っていましたし、ビンスもトリプルHもそう思っていたと思うのです。

果たして、試合ではトリプルHの名人芸が炸裂し、だんだんとレインズへのブーイングを声援が上回り出しました……が、ブーイングをかき消すところまでは行きません。
そして、レインズのフィニッシャーのスピアーがトリプルHを捉え、レインズが遂にWWE世界王座を奪取!……しても、モテなさそうな奴らがブーイングしてます

うーむ……
いや、そのモテないメンを非難しようとは思いません。そいつらにブーイングさせないだけの力がレインズにないといけませんから。
ただ、このままの形でプッシュを続けても、モテないメンはムキになってブーイングするだけのような気がするんです。

これはもう、レインズはヒールに転向して、全員からブーイングされるところから再出発するしかないのではないかと。
彼ならきっと、ヒール転向も、そこを耐えてからのベビーフェイス最転向も、できると思うんですよ。
元々、ヒールのチームで頭角を現してのし上がって来たのですから、またやってみればいいんです。


というわけで、何せ7時間もかかったイベントですから、1大会の観戦記としては異常に長いものになってしまいました。
全体として、やっぱりレッスルマニアは見ずに死んではいけないイベントだと確信しましたね。

見ていない皆様も、来年は必ずご覧になるよう、強く推奨いたします!

2016/04/15 12:34 | 観戦記 | No Comments

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