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2016/03/19

レッスルマニア!
プロレスファンなら死ぬまでに一度は生で見たいイベントです。

なぜかLLクールJが紹介するレッスルマニア31(2015年)のオープニングです。けっこうスケールの大きさがよく伝わる映像ですよね。

その規模の巨大さ、内容の濃さ、演出の見事さ、レスラーたちのモチベーションの高さ……どれを取っても、世界一のプロレスイベントと断言できます。

切れ目のない大河(ドタバタ)ドラマであるWWEですが、レッスルマニアで一度大団円を迎えるストーリーが多いのです。
レッスルマニア終了後にレスラーのリストラが行われることが多いのも、それを裏付(以下自粛)

2回目にも書きましたが、「The Forbes Fab 40: The World’s Most Valuable Sports Brands 2015」でも5位に選ばれるのがレッスルマニア。
開催地への経済的インパクトは1億ドルを超えるそうですから、自治体は本気で招致に動きます。開催が決まれば、州知事と市長が記者会見に出るのも通例になっています。

ビンス・マクマホンの“発明”

プロレス史上もっとも偉大なプロモーターであるビンス・マクマホンは、1985年、大きな賭けに出ました。
それまでの全米侵攻戦略で得た金を突っ込み、多彩なゲストを招いたビッグ・イベントを開催し、全米にクローズド・サーキット(ライブ映像を各地の映画館にリアルタイム中継し、有料客に見せる興行)配信するというビジネスモデル=レッスルマニアの開催です。

以前のプロレスではそれに見合うだけの規模のイベントができませんでした。同業者たちも冷笑的で、うまくいくはずがないと公言する者も少なくありませんでした。

しかし、そこで諦めるようなビンスではありません。
MTVとの連携やハルク・ホーガンの戦略的露出で、集客の基盤を作ります。そしてモハメッド・アリやシンディ・ローパーらと交渉し、大枚を張ってゲストとして招くことに成功。
クローズド・サーキットも順調に売れ、それまでのプロレス興行とは桁違いの収益を上げる大成功に導きました。
今日まで毎年欠かさずに開催される“プロレスのワールドシリーズ”は、ビンス・マクマホンの発明なのです。

現在はクローズド・サーキットからペイ・パー・ビュー(番組単位で料金を払うテレビ配信)やWWEネットワークに移行していますが、それまで「会場に集まった観客数×平均単価」だけが売上だったプロレスを「映像ソフト」として再定義し、会場のキャパを大きく超える視聴者を集められるようになったのです。

まさに業界のビジネスモデルを一変させた出来事でした。
ライブ・イベント、その配信方法、過去のイベントのアーカイブの収益化……それを80年代半ばから構想して実行しているのですから、その先見の明たるや、非凡極まりないとしか言えません。

レスラーの夢の舞台

そして、ファンにとって最大のイベントであるレッスルマニアは、そのままレスラーにとっても夢の舞台です。レスラーなら、一度はレッスルマニアに出てみたいと思うはずです。よほどのへそ曲がりでない限りは。
WWEを悪く言うレスラーもいますが、そういう人だって「出てくれ」と言われたら出ると思いますよ。だって、会場だけで8万人、カメラの向こうには百数十万世帯が見ているんですから。それを断ったら、おまえ何のためにプロレスやってんの、って話ですよ。

とくに初めてのレッスルマニア出場は、彼らにとって感激もひとしおのようです。
リアリティ・ショー番組「Total Devas」の一部がYouTubeで公開されていますが、出演者の1人の若きディーバであるペイジちゃんが、感涙にむせぶシーンは、心に迫るものがあります。

プロレスリング・ノアKENTAは、何とハルク・ホーガンが来日して大阪のリングの上で契約するという破格の扱いWWE入りしまし、リングネームをヒデオ・イタミとしました。
残念ながら負傷欠場中の彼が、テレビ放送前の試合「アンドレ・ザ・ジャイアント・メモリアル・バトルロイヤル」に出た時の様子をまとめた映像がこれです。

レッスルマニアというのが彼らにとっていかに夢の舞台であるか、おわかりいただけたかと思います。

何度も自慢して恐縮ですが、マイアミでのレッスルマニア28をWWEの招待で見ることができたのは、生涯忘れられない思い出ですし、ファンとしての誇りでもあります。

wrestlemania XXVIII

残念ながら、32年の歴史を誇るレッスルマニアは、アメリカとカナダでしか行なわれたことがありません。一応、東京ドームも候補会場には常に入っているそうですが、東京都が招聘に動くことがない限り、おそらく万年“候補”でしょう……

ということなら、こちらから出向いて見に行くか、次善の策としてWWEネットワークでの放映をテレビやスマホで見ることになりますが、当然、まずは後者を楽しまれることをお勧めします。
初月無料ですから、今(2016年3月)申し込めば、レッスルマニア32は無料で見られます
解約もカンタンで、有料期間になっても月々わずか9.99ドルです!
※例によって自主ステマです。WWEからは1銭もいただいてません。というか、何ならください。

レッスルマニア32

さあ、そのレッスルマニア32は、テキサス州ダラス(アーリントン)で行われます。現地時間4/3、日本時間4/4の朝から配信開始です。
トリプルH×ローマン・レインズのWWE世界ヘビー級タイトルマッチをはじめ豪華カード目白押しの、4時間にわたる一大イベントですよ!

▼レッスルマニア32予告映像

過去のレッスルマニアの映像がコラージュされて、規模感やワクワク感が伝わるのではないかと思います。
レッスルマニアの観客動員記録を更新するのではないかと言われています。

WrestleMania in 60 Seconds

WWEが自ら、各大会のハイライトを60秒に集約版した動画を、YouTubeに公開しています。レッスルマニア30以降がなぜかないのですが、1〜29は勢揃い。
全部だと多すぎますので、印象的な回だけを駆け足でご紹介します!

レッスルマニア(第1回)

MSGで開催された、記念すべき第1回レッスルマニアです!
モハメッド・アリ、シンディ・ローパー、ビリー・マーチンらをゲストに迎え、メインイベントはハルク・ホーガン、ミスターT(俳優)組×ロディ・パイパー、ポール・オーンドーフ組のタッグマッチでした。

レッスルマニア 2

NY、シカゴ、LAの3会場で同時開催という離れ技。
オープニングはレイ・チャールズの「美しきアメリカ」。オジー・オズボーン、ジョー・フレイジャーをはじめ豪華ゲストが多数参加し、ミスターTはロディ・パイパーとボクシングマッチ、ウィリアム・ペリーらNFLの選手がバトルロイヤルに参戦しました。

レッスルマニア III

ポンティアックのシルバー・ドームに9万人以上を動員、当時の室内動員記録を達成しました。アレサ・フランクリンの「美しきアメリカ」で幕開け。
ランディ・サベージ×リッキー・スティンボートのインターコンチネンタル王座戦が白眉で、今でも史上最高のインタコンチ戦と言われています。
メインはハルク・ホーガン×アンドレ・ザ・ジャイアント。史上初めて、アンドレがピンフォール負けを喫した試合です。

レッスルマニア VI

トロントのスカイドームでの開催。初めてのカナダでのレッスルマニアです。
メインイベントではWWF(WWEの旧称)王座とインターコンチネンタル王座のダブルタイトルマッチで、ハルク・ホーガン×アルティメット・ウォリアーのベビーフェイス(善玉)どうしの珍しい一戦で、ウォリアーが勝利して王座を統一!

レッスルマニア VII

LAでの開催。「美しきアメリカ」はウィリー・ネルソン。アンダーテイカーのレッスルマニアデビュー戦があった大会です。日本からは何と天龍源一郎と北尾光司が出場しました。

レッスルマニア X

切りのいい10回目のレッスルマニアは、原点回帰のMSG開催。「美しきアメリカ」はリトル・リチャードが歌いました。
この日のインターコンチネンタル王座戦ショーン・マイケルズ×レイザー・ラモンのラダー(ハシゴ)マッチは、今でもハイライトシーンがたびたび放映される名勝負でした。

レッスルマニア XII

アナハイムでの開催。メインのWWF王座を賭けたブレット・ハート×ショーン・マイケルズのアイアンマン・マッチ(60分間闘い、奪ったピンフォールが多い方が勝ち)は今でも名勝負の誉れ高い試合でした。

レッスルマニア XIV

ボストンでの開催。日本からはTAKAみちのくが出場しました。
メインのWWF王座戦で、ショーン・マイケルズ×ストーン・コールド・スティーブ・オースチンのWWF王座戦では、マイク・タイソンが特別レフェリーをつとめ、会場を盛り上げました。

レッスルマニア XV

フィラデルフィアでの開催。「美しきアメリカ」担当はボーイズIIメンが務めました。
日本からはTAKAみちのくが連続出場、WWFライトヘビー級王座を防衛
メインはザ・ロック×ストーン・コールド・スティーブ・オースチンの、ノー反則マッチのWWF王座戦。何度見ても飽きない名勝負です。

レッスルマニア 2000

アナハイムでの開催。日本からはTAKAみちのくとフナキが出場しました。
ここで行われた、WWFタッグ王座をかけたトリプル・スレット・ラダーマッチ、ダッドリー・ボーイズ×ハーディー・ボーイズ×エッジ&クリスチャンの試合は激烈な名勝負で、永遠に語り継がれるレベルです。

レッスルマニア X-Seven

ヒューストンでの開催。
トリプルHの入場は、モーターヘッドによる生演奏でした。
前年の三つ巴タッグマッチはTLC戦(Tables Ladders Chairs、テーブルとハシゴと椅子が凶器として使える試合)で再戦となり、これまた素晴らしい勝負となりました。
ビンスは自ら試合に出て、何と息子シェインとのストリート・ファイト・マッチで妻リンダに急所を蹴られて敗戦。
メインでは、ストーン・コールド・スティーブ・オースチンがビンスの助力でザ・ロックを破ってWWF王座を奪取し、悪役転向という結末!

レッスルマニア X8

再びトロントでの開催。
メインはクリス・ジェリコ×トリプルHのWWF統一王座戦ですが、何と言ってもザ・ロック×ハルク・ホーガンの新旧スター対決が白眉でした。睨み合いだけでスカイドームの大観衆を爆発的に盛り上げた、一度は見ておくべき名勝負です。

レッスルマニア XIX

シアトルでの開催。
ビンスはハルク・ホーガンとの両者血だらけのストリート・ファイト・マッチを敢行、ザ・ロックはストーン・コールドとムチャクチャな名勝負を演じ、カート・アングル×ブロック・レスナーのWWE王座戦も好勝負と、見所たっぷりの大会でした。
レスナーはこの試合でシューティング・スター・プレスをしくじって首を負傷、意識がもうろうとしながらも試合を締めました。

レッスルマニア XX

切りのいい20回目、やはり原点回帰のMSG開催。
メインの世界ヘビー級王座戦では、クリス・ベノワがトリプルH、ショーン・マイケルズとのトリプル・スレット・マッチを制して王座を獲得、同日WWE王座を防衛していたエディ・ゲレロと泣きながら抱き合うシーンは感動的でした。
2人とも、日本でワイルド・ペガサス(ベノワ)、ブラック・タイガー(エディ)として活躍していたので、日本人ファンにとって、涙を誘われる名場面。
今見ても、ジーンと来ます。その2人も、もうこの世を去ってしまいました……

レッスルマニア 21

ハリウッド開催。
日本からは何とが参戦し、ビッグ・ショーとの相撲マッチを制しました。
ジョン・シナがJBLからWWE王座を奪取。これがシナのWWE王座初戴冠でした。
初のマネー・イン・ザ・バンク・ラダーマッチ(天井から吊された、いつでも王者に挑戦できる契約書の入ったブリーフケースを奪い合う試合)はここで行われました。

レッスルマニア 23

デトロイトでの開催。20年前と同じく、アレサ・フランクリンが「美しきアメリカ」を歌いました。
ビンスとドナルド・トランプの代理戦(ウマガ×ボビー・ラシュリー)“バトル・オブ・ビリオネア”が行われました。
特別レフェリーのストーン・コールド・スティーブ・オースチンが、トランプに得意技スタナーを食らわせるシーンは、今こそウケるのではないかと。

レッスルマニア XXIV

オーランドでの開催。
何とフロイド・メイウェザーがビッグ・ショーとの体重差3倍の異種格闘技戦を行いました。
リック・フレアーは引退試合でショーン・マイケルズと対戦。何度見ても涙を禁じ得ない名勝負でした。

レッスルマニア XXVI

グレンデールでの開催。
WWE殿堂入りしたアントニオ猪木が顔見せに登場しました。
この記事の“ビンスの禊”が行われたのもこの日です。
ショーン・マイケルズは引退を賭けてアンダーテイカーに挑んで敗れ、引退しました。
当時唯一の日本人スター、ヨシ・タツはテレビ放映前のバトルロイヤルで優勝したものの、今思えばキャリアのピークがこれでした……

レッスルマニア XXVIII

マイアミでの開催。見に行ったぜ!
アンダーテイカー×トリプルHのヘル・イン・ア・セル戦(場外と天井を含め、リング全体を覆った金網の中での試合。もちろん反則なし)は、ベテラン2人の驚異的な名人芸でした。
ザ・ロック×ジョン・シナの新旧スター対決には、フロー・ライダーマシンガン・ケリーがそれぞれの入場前にパフォーマンス。ロックは久々の試合にも関わらず、名人芸を遺憾なく発揮しました。

レッスルマニア 29

ニュージャージー州イースト・ラザフォードでの開催。
アンダーテイカー×CMパンクでは、リヴィング・カラーがパンクのテーマソングを生演奏。
テイカーのレッスルマニア連勝記録は翌年破れるので、連勝記録はこの日の21勝目で終了しました。
トリプルH×ブロック・レスナーのノー反則マッチやザ・ロック×ジョン・シナ再戦と、好勝負連発でした!

今年はリアルタイムで見るぞ!

WWEネットワークっつうもののおかげで、月額課金の範囲内で、リアルタイムでレッスルマニアが見られる環境になったのが、非常に感慨深いです。しみじみします。

というわけで、今年は会社(副業)を休んで、朝からレッスルマニア観戦します。有休の申請も、とっくにしましたよ。
気が向いたら観戦記のひとつも書こうかな……と思ってはいます。

あなたもお仲間になりましょうよ。
何ならレッスルマニアが終わったら、解約しちゃったっていいんだし(営業妨害)。

2016/03/19 05:15 | 全般, 見方 | No Comments

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