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ご無沙汰してしまいました。
変にまとまった投稿をしようとするあまり、実は書きかけばかり何本も溜まっている状態です。
面目ありません。そんな期待もされてないか。
それでも、間隔が空いてしまうのはよくない気がしてきたので、ちょっと1本あたりは短くても投稿しようかなと。
今回はその第1弾です。
えー、今後、必ず更新頻度が上がることを保証するものではありません。
さて、プロレスに詳しくない人でも、「技をかける」という言い方は、普通にご存知でしょう。
そう、「技」は「かける」ものなんです。
で、この「かける」、英語で何というかご存知ですか?
伝統的には、「apply」なんですよ、これが。
他動詞だと、「応用する」「当てはめる」「一生懸命やる」「(薬を)塗る」「用いる」……と、広い範囲をカバーする言葉です。
日本語の「かける」も、たいがい範囲が広い言葉ですが、「apply」も負けてません。
エド・“ストラングラー”・ルイスの古い技術書なんかにも、「Applying wrist lock」なんてキャプションがついてました。
で、WWEの番組を見ていると、「deliver」も使われていることがわかります。
「Delivered Styles Clash to Kevin Owens!!」という感じで。
辞書を引くと、「届ける」「配達する」「提供する」「達成する」……とある中で、「(打撃などを)与える」という意味もあるようです。
ニュアンスとしては、「apply」が「かける」、「deliver」が「くらわせる」ってところでしょうかね? 知らんけど。
そして、いつの頃からは判然としませんが、短い技の名前の場合、まんま技名が動詞として使われるのも、よく聞くようになりました。
「RKOをかけた」が「RKOed」とか、「彼にペディグリーをかける」が「Pedigree him」とか。
「検索しろ」が「Google it」になるのと同じなんでしょうが、日本語でも「ググる」になるくらい一般的ならわかるんですが、こういう特定業界だけの名詞も、動詞になったりするんですね。
こんなん書いてきて、英語できる人にとっては当たり前だったら恥ずかしいけど、生まれてこのかた日本人で、日本語ネイティブ極まりないオジサンの、キュートな努力をほほえましく見守ってください、