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2016/01/08

初めまして、金田一錦之介、略してキンキンと申します。本業はバンドマンですが、そこからの収入はゼロどころか赤字なので、副業で某企業の中間管理職をしております。
酒の席での勢いで、JunkStageの末席に加えていただき、プロレスについての話を書くことになりました。酔っておりましたので詳しい経緯の記憶は(大事なところが)一部欠落しておりますが、これも何かの縁と、書くことを決意した次第でございます。

プロレスに関するファンブログは既に山ほどあります。また、(2015年末現在)このところ新日本プロレスの人気に関連して、ごくシンプルな紹介記事がマスメディアやそっち系サイトに載ることも増えてきました。
が、ファンブログはファン向けに書かれたマニアックな内容ですし、マスメディア系は「誰それが人気でプロレス女子が増えてます。以上」的な内容が大勢です。

プロレスは元来大衆娯楽なので、アメリカのように“プロレスがどういうものか”オープンになっているような社会では、普通に無関心な方からマニアまで、無段階にいろんな人がいるように思います。ソースは私の印象ですが。
ところが日本の場合、(このところ新日本プロレス人気で埋まってきているような気はするものの)無関心な方とマニアだけがいて、中間的な人があまりいないように思います。
その要因は、日本にはプロレスが少々歪んだ形で伝わり、特殊な形で発展してしまった(この特殊性については、近々書きます)ことにあると思っています。だから、素直に楽しむ前に1段階フィルターがかかっていて、“見たままを自由に楽しむ”という、プロレス本来の楽しみ方が定着しておらず、スポーツ絶対主義のような視点から逃れられていないのではないかと。

多くの方にとって、プロレスは“うさんくさいもの”であり、“マイナーなもの”であり、“闘っているふりをしているいかがわしいもの”なのではないでしょうか?
確かに、闘いとしてはずいぶん不自然な動きが繰り広げられますから、“スポーツ”とか“格闘技”とかいう観点に立って見てしまうと、「ああ、ガチンコじゃないのね」と見限ってしまうこともあるでしょう。
私にしても、総合格闘技が勃興し、そこに挑んだ高田延彦ヒクソン・グレイシーに呆気なく完敗して以来、だんだんとプロレスからフェードアウトして行きました。総合格闘技で連戦連勝するプロレスラー桜庭和志を応援したくらいなので、プロレスへの思い入れは保っていたものの、見に行くのはPRIDEばかり。そして、そのPRIDEも突然の打ち切り。気が向いたらプロレスやUFCをたまに見るだけ。そんな状態が続いておりました。

しかし! いつのことかは記憶が定かではありませんが、この映像を見た時に、ガッツリとプロレス熱が“別の形で”再燃したのです。

この映像でベッドに寝ている人、ビンス・マクマホンは、WWEの本当のCEOなのです。ケーブルテレビにもかかわらず視聴率が510%を超えていた頃の番組「RAW」での一幕です。
ストーンコールド・スティーブ・オースチンという人気レスラーと対立する“悪のオーナー”としてのストーリーが展開されていたのですが、ビンスはオースチンによって病院送りにされます。
そして、そこに医師に扮して殴り込んできたオースチンはビンスをめった打ち! よく病院にある金属のトレイで頭をカーン!と殴られます。
WWEは上場企業です。NYSE上場企業のCEOが、パンツ丸出しで逃げ惑い、頭をカーン!ですよ、カーン!

その「カーン!」の音を聴いた時、脳内で何かが弾けたような気がしました。
何だこれ!? おもしろい! ガチンコのスポーツなんかより、全然おもしろいじゃねえか!
幸い、自宅のテレビはケーブルテレビでしたので、J SPORTSのWWE番組を毎週欠かさずに見るようになり、ペイ・パー・ビュー番組も皆勤賞。いつか書く機会もあるかと思いますが、2012年にはマイアミまで世界最大のプロレスイベント「レッスルマニア」を見に行くほどになりました。
先ほどは「“別の形”で再燃」とは書いたものの、今では、恐らく“本来の形”で楽しめるようになったのではないかと思っています。

プロレスは、何も考えずに見ても、知識を深めて味わうように見ても、楽しむことができる良質なエンターテインメントです。
格闘技とはもちろん言えない。でも舞台演劇とも違う。サーカスとも違う。そんな比類なきジャンル“プロレス”の魅力を伝えていけたらと思います。

日本独自のプロレス環境から、他の国では自明のことも説明する必要がありますので、少々マニアックな領域にも踏み込むかもしれませんが、いきなり読んで、すぐわかるように心がけて参ります。
どれだけ続くかも、どう変化していくのかもわかりませんが、お付き合いいただければ幸いです。

先入観なく、予断もなく、そこにあるプロレスを素直に楽しめば、ほかの娯楽ではまず味わうことのできない楽しみが、あなた、ほかでもないあなたを待っているのです!

そう、このコラムの対象は、プロレスに縁がなかったあなたです。
この出会いをきっかけに、少しでもプロレスを楽しむ方が増えてくれたら、と思います。そうですね、目標は3人くらいかな……いや、5人くらいを目指しておきます。
よろしくお願いいたします!