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2015/01/31
暦は大寒。寒いですね!それでも、一日毎に陽が伸びて、縁側の陽だまりには小さな春が。
もう一か月もすると、再び田畑での仕事が忙しくなってきますから、それまでに、山でコナラの木を一本倒して椎茸の榾木の用意に薪作り。お味噌も仕込まないといけません。
朝のお布団の温もりが恋しくてつい朝寝を、などとのんびりしている場合ではないのですが、つい…(笑)
さて、何回か書いている通り、我が家では田で育てたお米を籾米で保存しています。
そして、毎日、食べる分だけを「籾摺り」しては食べてきました。
そうして食べる事が、一番美味しくお米を食べる事だからです!(実は、単にお金を使わない為だけだったりもしますけど・笑)
その為に使って来た道具は、ずっと、擂鉢に擂粉木。
以前書いている通り、我が家に来てくれる方々には、基本洩れなくご自分の食べるご飯はご自分で籾摺りして頂いておりました。当JunkStageのスタッフの皆様がはるばる我が家を訪ねて下さった折にも、皆さん、長旅の末に疲れ切って漸く辿り着いたこの田舎の谷間に暗闇が迫る中、殆ど泣きながら(笑)籾摺りして下さっていた事をとても懐かしく想い出します。
この擂鉢、擂粉木での籾摺り、我々が日々食べる分のお米を準備するだけならば、慣れれば30分も掛からない作業ですのでそれ程の負担ではないのです。が、お客様が食べる分、他所のどなたかにお米を送ろう、などという折には、ちょっと、いえ、とってもとっても、大変です。
子供たちを含めて12名程の方をお迎えして、皆でご飯を薪炊きしたお握りを食べよう!という集まりをした折には、わたくし、徹夜しましたもの…(大笑)
ちなみに、擂鉢と擂粉木で籾摺りして出来るお米は、白米からは程遠い、玄米を大体2~3分程度搗いた感じになります。
玄米よりはずっと炊く時間も短く、口当たりも柔らかい、風味豊かなご飯になりますので、私たちは、この擂鉢で擂ったご飯が大好きなのですが、時々、白米というか、銀シャリというか、が懐かしくなる事もありました。
ちなみに、ものの本(*)によりますと、お江戸の日雇い仕事のトップ3に入っていたのが、米搗き(精米)だったといいます。既に江戸時代になると都会(お江戸)の人たちは私たちが食べている様な玄米に近いお米ではなく、銀シャリ(白米)を好んで食べていたのですね。
(*) 宮本常一 「日本の宿」p.196 「…町の中で江戸時代に一番必要としたのは米搗きであった。個人の家で米をつく事もあれば、米やが付き臼をならべておいて人夫に搗かせることもある。」
擂鉢、擂粉木だけに頼って暮らしていた頃の我が家は、まだ江戸時代のレベルにも達していなかったということになりますね(笑)
ところが、そんな我が家にも、ついに、産業革命が訪れたのです!!!
こちらをご覧ください。
石うす一番

石うす一番

「現代の石うす、石うす一番!」です。人力ではなく、電気で廻ってくれるスグレモノ(?)です!
元々は、蕎麦や小麦などを粉に挽く為の製品で、仲間が小麦用にと貸してくれているものでした。
が、ある日、これで籾摺りも出来るんじゃないか?と想い付きました。
あくまでも穀物を粉微塵に挽く事を使命とする通常の石臼は、お米を粉にしてしまうのですが、この電動石臼はネジの締め方で荷重を自在に調整出来るので、お米を潰さずに籾殻を外す目的でも使用できるはず…。
何回かの試行錯誤の結果、見事に籾摺りが出来る様になりました!(実は、動力を使う機械で籾摺りする様になる戦後までは、木や土で同様の臼を作って籾摺りをしていたのですけどね。)

籾殻を吹き飛ばして、摺り残された籾を選別してまた摺って、という工程ではまだ擂鉢を使いますが、人力だけでやるのに比べれば遥かに速やかに籾が摺れる様になりました!

これが革命前夜でした・・・。
そして、昨年末、我が家についに本当の産業革命が訪れました。
優しい友人が、最新式の籾摺り精米機を新規購入したのでこの老兵はお宅に譲って上げよう、という事で我が家にやって来ました。
こちらです。
循環式籾摺り精米機

循環式籾摺り精米機

循環式籾摺り精米機、その名も、「New 白銀B」!
「白」は白米の「白」、「銀」は、銀シャリの「銀」ですね!!!(うっとり・笑)
もちろん、電気で動きます。
「New 白銀B」の凄いところは、「石うす一番」でも難しかった、白米、銀シャリを吐き出してくれる(精白してくれる)という処です。
お蔭様で、こんな風に、色とりどりのお米に、真っ白い白米まで、自在にご準備出来るようになりました。
眩しい~!(笑)
籾摺り、精米後のお米

籾摺り、精米後のお米

まさに、産業革命。。。遂に、江戸時代は遠い彼方となったのです!!!
皆さん、おめでとうございます!
これで、我が家を訪ねても、あの擂鉢と擂粉木を差し出される事はなくなりました!!!
(追伸)
ちなみに、我が家では今も擂鉢、擂粉木は現役で活躍しています。
というのも、「New 白銀2」を使うと最低でもかなり大量(2人で10食分位)のお米を精米する事になるからです。
お客様用のご飯を用意する時や、お米をお送りする際には使いますが、毎日食べるお米は、やはり玄米、白米にして置いた物よりも摺り立ての方が美味しいですし、白米ばかりですと分搗き米が恋しくなるからです。
2015/01/31 09:25 | お米作り, 暮らし, 食べる | No Comments

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