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2013/08/26

暦の上では、既に「立秋」。確かに夜には鈴蟲の聲も聴かれ秋の気配も感じられるようにはなりましたが、日中の暑さは寧ろ一層厳しさを況しているかのような日が続いています。皆さま、暑さに負けず夏を満喫してお過ごしですか?大変にご無沙汰しておりました。お百姓を目指す、川口です。

恥ずかしながら、当コラム、なんと、2か月以上も更新しておりませんでした。
反省しようと、改めて過去の記事を眺めてみると、どうもこれは今年に限った事ではなく、毎年毎年、初夏から盛夏に掛けて更新が滞っています。
一体全体、毎年何にうつつを抜かして居るのか?と申しますと、そう、お米を育てているのですね…。

盛夏:夕暮れの田にて

早いもので、今年はわたしたちにとってもう5回目のお米作りになりました。

ひと口に「お米作り」と謂っても、世界中には実に様々なやり方があるのですが、わたしたちは「自然農」に沿ってお米を育てています。

私がここで「自然農」と申しておりますのは、耕さず、農薬(除草剤)も、肥料も用いることなく、草や蟲を敵としないで、作物を栽培する、という事です。それ以外の細かい点については夫々条件に応じて別々ですけれどね。

6月には田植えをします。田植え機を使えば1時間も懸らない作業ですが、わたしたちの場合には、約10日程懸ります。

田植えを終えたら除草をします。除草剤を使っている方々にとっては全く発生しない作業ですが、わたしたちの場合は、稲が幼穂を育て始める8月初旬までの間、時間の許す限り、延々と続けることになる作業です。

ですから、この初夏から盛夏にかけての日々は、

朝起きて、田に行き、
お昼に戻ってご飯を食べたら昼寝をして、
夕方再び田に行き、
戻ってご飯を食べたら、
寝る。

ただそれを繰り返して日々を過ごします。
今年もそんな風に過ぎました。

田植えも、除草も、実に単調で、かつ、なかなか終わりが見えない、将に気が遠くなるような作業ではあるのですが、もう疲れ切って他に何もする気が起きない、などという程の重労働という事では決して無いのです。

そうではなくて、どうも、そうしているだけで満たされてしまって、敢えて他の事を求める気が起きない、そんな感じになってしまうのですね…。

朝のヒンヤリとした空気を吸い込みながら朝露を踏んで田へと歩いてゆく時の新鮮な心持ち。

夕暮れの空に拡がる夕焼けの美しさを見上げ、その一日の暑さ疲れを忘れてぽかんと立っている解放感。

そして、足元には水滴を浮かべた稲の葉先が光りながら風に揺れて、その真珠のような水滴は、朝には日の出と共に輝きつつ消えてゆき、夕べには残照に輝きつつ拡がって夜の帳に包まれてゆきます。

あぁ、美しいなぁ…、と眺めて過ごす、朝、夕…。

稲の葉先に輝く水滴

畑や山や家の手入れ、気になっている工作など、したい事はそれこそ幾らでもあるのです。

だから、もっと働き者になれたら良いのに、とも想うのですが、実際に田に出ていると、もう居られる間は田に居たい、それだけで十二分だ、という気分になってしまう。
そして、気が付いたらこうしてもう夏の終わる頃が近づいてくるのです。
子供の頃の夏休みの日々みたいなものかも知れませんね…。
以上、夏休みの宿題、いや、コラムの更新をしていなかった言い訳でした・笑
2013/08/26 07:04 | お米作り, 暮らし | No Comments

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