« | Home | »

2010/04/23

この谷間でも寒暖の差が尋常でなく荒れ気味の天候に戸惑わされている今年の春ですが、それでも季節は着実に歩みを進めています。桜は咲き散ってゆき、柿の若葉が萌え、燕もやってきました。畑では野菜の種降ろしが忙しく、間もなくお米作りも始まります。

そんな季節の谷間の百姓暮らしの一番の愉しみといえば、これはもう、山菜!です。お彼岸前の蕗の薹(フキノトウ)に始まって、土筆、野蒜(ノビル)、芹、たらの芽。そして丁度今頃には、蕨(ワラビ)、薇(ゼンマイ)、虎杖(イタドリ)。そろそろ蕗も大きくなります。これらの山菜は本州以南のちょっとした里山ならばどこでも手に入るでしょう。丁度この頃は、畑の野菜は切り替わる時期で淋しいのですが、山菜の旬を追いかけていれば野菜不足など全く感じる暇は無いのです。寧ろ、気を付けて取り過ぎて余らせないようにしないといけない程です。

そして、何と行ってもこの時期の山菜の王様は筍です。先ず最初に旬を迎えるのが孟宗竹。全国の店頭に並ぶ殆どの筍はこの孟宗竹ですね。今年、この谷間周辺では筍が当たり歳らしく、我が家の食卓ではご近所で掘らせて頂いた筍が、毎日、毎食、色々な料理に姿を替えて上っています。私はTwitter で毎日の食事をつぶやいていますが、そちらのログを確認してみたところ、先日来、明日で10日以上ほぼ毎食連続して筍を食べていました。

それでも旬のめぐみの美味しさは格別で、未だに全く飽きません。まぁ、私の調理の腕が良いからでもありましょう(笑)様々に楽しめる筍ですが、もっとも相性が良いのが木の芽ですね。筍の旬に時期を合せるかの様に芽吹いてくれます。筍の木の芽和えに純米酒の熱燗で晩酌、など、将にこの時期ならではの無上の幸せです。

筍尽くしの食卓 4/15 on Twitpic

ちなみに、この孟宗竹が大陸から九州経由で日本に移入されたは以外と遅くて江戸時代だったとか?もっと古くから日本に上陸(もしくは在来)していた竹が真竹(マダケ)、そして淡竹(ハチク)。これらの筍は孟宗竹が終わる頃から旬を迎えます。更に、笹竹(所謂、根曲がり竹)もこれからですから、まだまだ、この谷間で筍を楽しめる日々は続くのです。

都会で暮らしていた頃には遠い憧れだった食材の数々を、どれも最高の状態で、自らの手で採集して毎食のように楽しむことができる。これもお金には換えることのできない百姓ならではの歓びのひとつです。

 ある午後の収穫(上から時計廻りに、筍、虎杖、野蒜、原木椎茸、たらの芽、蕨、薇)

2010/04/23 12:11 | 食べる | 1 Comment

Trackback URL
Comment & Trackback
Comments are closed.

[…] 雨で収穫できなかったのだろうか…」「よもや暑すぎて稲が死んだか…!?」と思うほど、春は筍・スナップエンドウから始まり、初夏にはマルベリー、秋にはワイン用のブドウの収穫、そ […]