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2010/03/10

はじめまして。

このたび、「谷間の農的暮らし通信」と題して、こちら、Junkstageにコラムを書かせて頂くことになりました、川口巽次郎(かわぐちたつじろう)と申します。

みなさんは、今、どんなところで、どんな風に日々を暮らしていらっしゃいますか?そして、3年後にはどこでどんな暮らしをなさっているとお思いになりますか?
私の場合、今を遡ること2年少し前、2007年末までは、東京のとある外資系企業に勤務するサラリーマンをしておりました。毎日、バスと電車を乗り継いで片道1時間以上をかけてオフィスに通勤。
夜遅くまでオフィスで過ごし、夜中や休日にも家で、もしくはオフィスで仕事をするのも当たり前。週日の食事は殆ど外食。家でゆっくりと食事をとることができるのは休日のみ。

そんな、いい歳になった都会のサラリーマンならば、誰でもが送っているような日々を、私も過ごしていたのです。
そんな私が、今は、中国地方、瀬戸内海から峠一つ越えた明るい谷間にある片田舎で暮らしています。
この3月で丸2年になろうとしています。早いものです。

こちらで暮らし始めた頃の私は、

農作業や作物を栽培した経験、なし。
農業用の機械、道具類(鍬や鎌の区別も付かず)、なし。
田舎での風習やご近所付き合いの知識・経験、知り合い、なし。
移動手段、自転車のみ、車、なし。
という状態。
周りの方々からのご親切なご指摘を頂くまでもなく、

● 田舎では車無しでは生活できない。
● 田舎に都会のものが溶け込むのは難しい。
● 経験も無い素人がいきなり畑仕事などしても農作物が出来る訳がない。

そして、何よりも、

● 田舎で出来る仕事は限られているから生活が成り立たない、続けるのは無理だ。
と思っておりました。

ですから、元々は、長くとも半年程度、今まで知らなかった田舎暮らしを楽しんだら、再び東京で就職して働こう、それが自然の成り行きだろう、と思っていたのです。
ところが、3年目を迎えようとしている今も、私はこうして田舎暮らしを続けています。

実は、前記の状況(条件)そのものには大きな変化はありません。

● 相変わらず、どこに行くにも(30km圏内ならば)自転車で行っています。
● この集落の風習にも決して馴染んでいるとはいえません。
● 農作業用の道具は、鍬、鎌、ノコギリなど、最低限のものは揃えました。が、所謂、エンジンで動く「農機」、トラクターやコンバインは勿論、草刈り機すら、持っていません。

畑仕事、田仕事も、私のやり方は、この辺りの方々とはかなり異なります。
それでも、今では、畑で作物を育て、収穫し、その時々の旬のお野菜を、日々美味しく戴いています。
お味噌を始め、様々な保存食を自分で作り、日々美味しく戴いています。
昨年は、田んぼで稲を育て、お米を無事収穫し、今は、毎日美味しく戴いています。
天然酵母を継ぎたし育ててパンも焼いて、毎日美味しく戴いています。将に、これこそ、「美味しい生活」!?!(いや、古すぎる。)
ロハス? エコ? 農的暮らし? 自然農? スローライフ? 半農半X? 自然との共生? パーマカルチャー? etc…。
まぁ、そんな風に呼ばれている暮らしに近いのかもしれません。
兎も角も、当面の間については何らの不自由も無く、日々、本当に愉しく過ごしています。

勿論、私がそんな風に暮らせるのは、決して私の力に因るものではありません。
様々な方々からの助けを頂き、自然からの助けを頂いているからこそ、私は今、ここで暮らしていられるのです。
殆ど、奇跡的なことであり、感謝の気持ちで一杯です。
あぁ、何とかしてこの生活を更に豊かなものにして行きたいものです!
このコラムでは、そんな私の、能天気な日々をご紹介して行きます。

2010/03/10 11:17 | 暮らし | 2 Comments

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[…] 実は、桃生さんのお手紙を読んでから、改めて自分がこちらで最初に書いたコラムを読み返してみました。 […]