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2010/06/30

「お百姓」を目指す川口です。

今、田植をしています。

私にとって、来年一年間、家族で食べるお米が確保できるか否か?が決する大変に重要な勝負の時です。忙しいです。

が、先々回に書きました通り、ご近所の田ではとっくに田植が済み、今はどこの田でも整然と植え付けられた苗が青々と、日々育って行っています。こんな感じ。美しいですね!

普通の田の風景

他方、こちらが私の田です。一見するとただの草叢。この草叢に苗を1本づつ、草を掻き分けながら手植えしてゆくのが私の田植なのです。

自然農の田

こんな草叢でお米を育てるなんて!??一般の方には勿論、この辺りでお米作りをしている方々にとってはなお更に、信じられないやり方です。更に、私のお米作りは全て手作業。道具は鍬(くわ)と鎌(かま)。今時、機械は一切使いません。勿論、農薬も化学肥料も一切使わずに育てています。

所謂、「自然農」と呼ばれる栽培方法なのですが、昨年、私が生まれて初めてお米を作った際には、こんなやり方でお米が作れるなどとは私自身、全く信じられないことでした。それでも、半信半疑のままに、兎も角もやってみたら、立派なお米が出来た。それも、とてつもなく愉しく、そして、何よりも、とてつもなく美味しいお米を毎日食べられるようになった。だから、今年も性懲りもなく続けるのです。

恐らく、昨年程には収穫できないでしょう。けれども、全く出来ない、という事も無いはずだ、と信じて。そして、何よりも、来年食べるお米を確保する為に!

さて、実は、田植も大変な作業ですが、そこに辿り着くまでがまた結構大変なのです。

先ず、苗を育てねばなりません。
苗は籾から育てます。
私の場合は、昨年収穫したお米の籾を使います。籾殻を外して玄米にしてから毎日食べているお米そのものです。

こちらが発芽した籾。小さいです。こんな一粒の籾から数百粒もの籾が実るだなんて、実に脅威的です。

種籾の発芽

私の場合は田の一角に冬の間に用意しておいた苗代に、5月の始めに種(籾)を降ろして苗を育てています。

こちらが苗が育ちつつある苗代です。

苗代

苗代の苗が大きくなって来ると、田植に先立って田に水を入れます。

が、単に水を入れても田に水が溜まってくれるとは限りません。モグラなどの生き物が畦(=田の周りの土手)に縦横に穴を開けてしまっていたりすると、水を入れてもそこからどんどん流れ出て行ってしまう。

※ 山の斜面の棚田などだと、田の底から水がどんどん流れて行ってしまう場合すらあります。私の田の場合は幸いにしてそういう事はないのですが・・・。

そこで、水を入れたら田の周りの畦(あぜ)をぐるりとキレイに泥で塗り固めて水が漏れないようにしなければなりません。この作業を「畦塗り」と呼びます。

※ 最近はコンクリートの畦になっていたり、ゴムのシートをトラクターを使って畦に埋め込むのが普通になって畦塗りをする事も非常に珍しくなっているのですが。

私の畦塗りの道具は鍬1本のみ。先ず、田の泥を鍬で畦側に寄せ集めては足で踏んでよく練ってゆきます。田を延々、一周するまで、泥を集めては、踏んでゆきます。遠めで見ると、鍬を片手に躍っているかのようです。はっきり言って泥遊びにしか見えません。が、その実態は重労働の土木作業です。泥が良く練れたなら、畦側に引っぱり寄せて積み上げてゆきます。ここまでが初日の作業。

翌日、前日に寄せ上げておいた、やや固まって成型し易くなった泥を、鍬を左官屋さんの鏝(こて)のように上手に使ってキレイな堤防の風情となるように塗り固めて行きます。これも泥遊びしているようにしか見えません。が、大変な重労働です。

畦塗り後

ちなみに、今年の畦塗りはまた大変に苦しかった。何故ならば、去年やった時の苦しさをすっかり忘れていたからです。
その後の作業の苦しさや愉しさに紛れて、すっかり記憶から消えていたのですね。しかし、正直、かなりこたえました。夕方にはもう動けない、という位に辛かった。。。

という事で、本日はここまで。

次回は中々遅々として進まない田植の様子を実況できればと思います。

それでは。

2010/06/30 04:21 | お米作り | 2 Comments

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