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2010/06/18

皆様、こんばんは。お百姓さんになりたい、自称、「百姓」の川口巽次郎です。

明日から田に水を入れようと思っているのですが、天気予報ではどうやら朝から雨になりそうです。水当番の方の御手を煩わすまでもなく、かみさまが水を入れてくださるとは、誠にありがたいことです。

雨を待っているのか?今宵の谷間には蛙の大合唱が響いています。

さて、田植えを迎える頃の私の楽しみのひとつに桑の実(マルベリー)があります。

桑の実(マルベリー)

近所(と言っても自転車で10分~15分圏内なのですが)に幾つか採らせて頂ける場所を見つけておりまして、時間を作って採集に出かけるようにしています。こんな木の実です。実が生っている様子を見たことの無い方はこちら(ウィキペディア)などもご参照ください。

ちなみにこの桑の実、有名な童謡「赤とんぼ」の歌詞にも出てきますよね?

桑の実だけでなく、野生種に近いベリー類は、収穫にも、洗浄、下準備、調理など、加工するにも、とても手間が掛かります。それなのに、保存食として加工するとびっくりする位嵩が減ってしまう。つまり、とても商品化しにくいものなのですね。ですから現代の都市部の市場には生でも加工品でも殆ど出回りません。売っていないものなのですから、当然、テレビや雑誌、インターネットなどの主要メディアへも露出されない。で、そうなると、次第に田舎でも人々からも次第に見向きされなくなって忘れられて行く。

山菜と同じですね。

極く一部の人気品種や、栽培、加工が容易な品種だけが残り、他は忘れられ捨て置かれる。栽培、加工が容易な品種は中国など人件費の安い国で大量に栽培、加工されたものが輸入されるようになって値崩れし、国内物は消える。そして、田舎でもすっかり忘れ去られる。

先日も私が桑の実を採集していると、団塊の世代と思しき通り掛かりの地元の女性が声を掛けて下さいました。

女性: 「あら、これ食べられるの?」
私: 「ええ、勿論です。桑の実ですから。西洋ではマルベリーと呼ばれております。とても美味しいです。」
女性: 「へぇ…、実はこの前、採って食べたけど知らない味で別に美味しいと思わなかったわ。」
私: 「そうですか?最近は健康に良い成分が豊富に含まれている、という事で改めて注目されたりもしていますよ。」
女性:「ふーん、でも私は聞いたことないわ。。。」

といった調子。

まぁ、お蔭様でこうして私が愉しませて頂けるのですから、誠に在り難いことです。

だって、この桑の実、実に、実に、美味しいものですもの。斯く申す私も、実は三年前まではこんなに美味しいものだとは知らなかったのですが。収穫にも、加工にも、手間も、時間も、掛かります。が、少なくとも私は充分に報われます。

今年も、一昨日収穫した桑の実を一晩砂糖をまぶしておいて昨日ジャムにしました。
今日は早速そのジャムを、クリームチーズに載せたり、パンに載せたりして頂きました。夕食後にはちょっと贅沢にドーナツに仕込んで。

桑の実のジャムを仕込んだベルリナー(揚げドーナツ)

あぁ、幸せです。お金には換えられません。

ちなみに、時期的には少し前になりますが、ゆすら梅もこの辺りで美味しい果実の一つです。間もなく庭のラズベリー、グミ、そして、山の野苺も旬を迎えます。どれも、生食で食べるのも良し、お酒やジャム、ゼリーにして保存食にしてもまた良し。

そのきらめく美しい姿と鮮烈な味と香り、実に贅沢なものであります。

今回もまた採集生活日記になってしまいました・笑。

次回コラムまでには田植が進んでいますでしょうかね?

それでは、また。

2010/06/18 02:16 | 暮らし, 食べる | 2 Comments

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