
アメリカのモロカイ島からオアウ島までの51キロを5時間半かけてサーフスキー(カヤック)を漕ぎ続けた文机子さんの2010モロカイ・チャレンジ。
トップアスリートである文机子さんのメンタルはそれぞれの局面でどのように変化したのでしょうか?
競技中、最も苦しかった局面で、文机子さんは、「この苦しさは永遠に続くものではない。」と自分に言い聞かせ、「苦しい」という感情をまるで自分が無視するかのように、ただうねりに乗って漕ぐという動作をたんたんと繰り返し、その動作に集中するようにしたといいます。
私の大好きなバスケットボールの試合でも、ベンチから「がまん、がまん、今はがまんの時だよ!」という声がコート内の選手に送られることがしばしばあります。これが、まさに今回、文机子さんが試みた「マイナスの感情を敢えて意識しないようにして、正しい動作を繰り返す」ということに匹敵するのだと思うのです。バスケで言えば、「負けている」ということを意識しない平穏な心の状態で、ディフェンスで手を抜かず、地道にしつこく当たることで相手の失敗を誘い、こちらが確実にシュートを決めていくという動作の繰り返しで逆転する・・・というパターンではないでしょうか?
スポーツドクターの辻秀一氏が著書『新根性論』の中で述べている「フローという心の状態(=自分らしく、元気で、パフォーマンスも高い心の状態)」がまさにそれ。このフロー状態を自らつくりだしていくことの意志を、辻氏はあえて「新根性」と呼んでいます。苦しさやそれに耐えるだけの古い根性(旧根性)を美徳とする時代は終わったとも辻氏はこの著書の中でおっしゃっています。
文机子さんが、スポーツドクターの辻秀一氏からメンタルトレーニングを受け始めたのは今から12年前。このメンタルトレーニングはしっかり文机子さんの身体に染み付いて、文机子さんの考え方そのものになったようです。
次回もモロカイ・チャレンジのお話です。お楽しみに!

ママ・ライフセーバー佐藤文机子さんのモロカイチャレンジの結果を伝える記事がある地方新聞に掲載された。
「日本女子初のライフセービング競技のプロ佐藤文机子(ふきこ)さん(35)=千葉市稲毛区=が17日(現地時間16日)米ハワイのモロカイ島からオアフ島まで51キロをシーカヤックで横断する『モロカイ・チャレンジ』に初出場、女子で3位に入賞した。
◇所要5時間39分。佐藤さんは『非常に荒れたコンディションだった。生きてゴールできてよかった』とコメント。ゴール後、船着き場で倒れるほど疲労困憊(こんぱい)したという。
◇横浜市出身。日大入学後、ライフセービングに取り組み、競技で2004年の引退まで12年間、日本のトップに君臨。出産後、09年の全日本選手権で復活優勝していた。」(岐阜新聞から抜粋)
文机子さんは本当に有言実行の人だ。
5時間半もただひたすら荒波を漕ぎ続けるなんて、そしてちゃんとゴールするなんて、女性として身も心もなんと強いのだろう!
女性で3位。
ゴールした女性も3人しかいないのだ。
他の人は皆途中で棄権している。
サーフスキー(カヤック)を漕いでる途中、大海原の真ん中で、文机子さんは何を思っていたのか聞いてみた。
サーフスキーの給水システムがスタートして程なく故障し、水分補給を思うようにできなかったことで、エネルギーが切れ、エネルギーが切れると不安になるという悪循環が生まれてしまったようだ。それでも、サーフスキーがひっくり返るたびに、伴漕艇から水をもらい、サーフスキーを起こし、また漕ぐ。そんな繰り返しをあきらめずに続けたようだ。
「もうやめよう!」と棄権する気持ちにはならなかったのか?
文机子さんの答えは……「やめるという選択肢はなかった」。
やめたいくらいの気持ちにはなったが、このモロカイ・チャレンジに対して応援してくれているたくさんの応援者や地元稲毛の人々の顔が浮かび、それが支えになったのだそうだ。「そんな応援者がもしいなければ、途中でやめていたかもしれない」と文机子さん。
子どもがいるから親は辛くても仕事を続ける……みたいな、「背負うもの」はむしろ自分にとって大きな力になることを実感していた文机子さんだ。
応援者に支えられ競技者が強くなり、その姿に応援者は元気をもらう。またここにそんなスポーツの理想を実現してくれた文机子さんに応援者の一人として感謝したい。
次回もモロカイ・チャレンジの話です。お楽しみに。
モロカイチャレンジに参加している文机子さんからたった今メールが届きました。先ほどゴールしたばかりだそうです。
結果は5時間39分。なんと、女子では3位!!
「レースは、非常にラフなコンディションの中行われ、本当に生きて帰って来れてよかったです。」と、文机子さん。
19日に帰国したら、タップリ取材したいと思います。しかしまあ、初めてのチャレンジで3位とは、やはりただものではない文机子さんです。
次回のインタビュー記事をどうぞお楽しみに!

JunkStageをお読みの皆さん、こんにちは。
ずーと寒かったのに、春を飛び越えて夏が来たような暑さですね。普通に生活している私たちにとっても何だか厄介な気候でしたが、ライフセーバーの佐藤文机子さんにとっては、練習が思うようにできなかったもどかしい日々だったようです。
いよいよ、5月16日がモロカイチャレンジ本番です。
今年の元旦に掲げた、文机子さんの二つの抱負のうちの一つがこのモロカイチャレンジです。ハワイのモロカイ島からオアフ島までの32マイル(約52km)をカヤックを漕いで渡るのです。潮の流れや波を読みながら一人で4時間前後漕ぎ続けるのです。
5月13日にオアフ島に向けて出発する文机子さんにメールでインタビューしました。皆さんも16日はハワイに向けて応援のパワーを送ってくださいね!
頑張れ!ママライフセーバー佐藤文机子!
★★ 文机子、“モロカイチャレンジ”へいよいよ出発 ★★

Q1.最近の体調やメンタル面は?
今年は4月まで異常な寒さで、トレーニングには苦労しました。10度を超えない日は海に入らないようにしていたので、海に行く日を見つけるのが大変でした。天気もすっきりしない日が多かったし・・・
4月の最後の寒さで風邪を引きました。レース1ヶ月をきっていたので、さすがに焦りましたが、今回の風邪はすぐに治って今は体調は良いです。(私はいつも風邪を引くと長くて、3週間くらいは治りません・・・)
メンタル・・・これと言って変化はありません。
大会が近づいているので少しわくわくして来ています。
なんだか、日々バタバタ忙しすぎて目の前のことをこなして行くので精一杯というのが本当のところです。
Q2.旦那様やお嬢様の様子は?
夫は夏が近づき忙しくなってきました(夫もライフセービングに関わる仕事です)。休みの日に仕事に行くこともありますし・・・なので、娘とじっくり遊んであげる時間がないのが悩みみたいです。だから、たまの休みは一生懸命娘と遊んであげていますよ・・・・えらいなって思います。私は休みの日とは言っても、掃除・洗濯・・・・とやることは変わらないですからね。時間に余裕があると、いつも「掃除しなくちゃ・・・」と思いつつ見えないふりしてる場所を掃除したり、家の外回りの手入れしたり、やっぱり娘と遊んでいる暇はありません。こういう時、兄弟はやはり必要だな・・・・って思っちゃいます。いつも一人だから、遊ぶ相手がいなくて可愛そう。
Q3.オアフ島、モロカイ島でのタイムスケジュールは?
出発は5月13日です。もどりが19日。オアフに到着したらホテルに荷物を預けて、出来るだけ少ない荷物にしてモロカイ島へ向かいます。(帰りは漕いで帰るので荷物はエスコートの船に預けます。だから出来るだけ少なく・・・)そしてモロカイで2日間トレーニングして16日オアフ島に向けてレースがスタートします。
Q4.モロカイチャレンジでの目標は?
レースの目標は、まず完漕すること。
ずーっと夢見てきたレースにやっと出れる訳ですから、まずレースをじっくり楽しみたいと思います。32マイルという距離を漕ぐことはどんなことか想像もつかないのですが、とにかく青い海、大きなうねり、一つ一つをしっかり焼き付けて来たいと思います。日本人の選手が何人か出場するので、負けたくないな・・・と言う気持ちもありますが・・・。
文机子さんの健闘をお祈りします!
4月3日にスポーツドクターの辻秀一先生とJリーグの川淵三郎キャプテンのトークショー『夢があるから強くなる』(第16回Tsuji Sports World)がありました。
辻メソッドを習得中の私は、文机子さんを誘って一緒にトークショーに行ってきました。今回が16回目のこのTsuji Sports Worldですが、1回目のゲストはなんと文机子さんだったのです。10年前の話です。
『夢があるから強くなる』っていうタイトルがいいですよね。
何歳になっても夢を持って強い心で生きていきたいですね。
今回は、そのトークショーが始まる前に、文机子さんから聞いたオーストラリア遠征時の競技中の事故の話です。
★★ ライフセービング競技中の事故 ★★

3月に全豪選手権にコーチとして選手を引率した文机子さん。大会2日目に19歳のオーストラリア人の選手(男性)が、レースの途中で亡くなってしまった時の話を教えてくれました。
その選手は競技中に大きな波で使用していた器材が頭に当たり、気を失って海の中に流されてしまったそうです。
彼がいなくなったと分かった時点で大会は中断。大会に参加していた色んな国のライフセーバーたちの多くが水着になって、仲間(いなくなった選手)を探しに荒れ狂う海に入って行ったそうです。その数ざっと200人。
大切なひとつの命にたくさんの人が繋がっている。
支え、支えられみんな生きている。
「彼がいなくなったと分かった後、沢山の選手達が次から次へと『彼を見つけたい』という思いで海へ入っていたその姿は、まさにライフセービングの原点であり、これからも語り継いで行くべき出来事でした。」
文机子さんは自身のブログでそう語っています。
5月16日にハワイで行われるモロカイワールドチャンピオンシップスという過酷なレースに参加予定の文机子さんにこんな質問をしてみた。
「こんな事故の後で、モロカイワールドチャンピオンシップスに挑戦するのは怖くないですか?」
「怖いです。でも、荒れている海に挑戦したい。自然の前では人間は小さくてはかない存在だということを分かった上で、大自然の中で自分に挑戦したいのです!」と、文机子さん。
バスケも野球もサッカーもめったな事で命を落とすことはないですよね。そんなスポーツに慣れている私としては、何だかまだ奥が深すぎて、ストーンと理解として落ちてこない感覚です。だからこそ、文机子さんの挑戦がさらに偉大に思えます。
自然の前では人間はちっぽけで無力な存在……私たちの子どもに体験として教えていかなくてはいけない大事なことですね。バーチャル体験に慣れ過ぎている今どきの子ども達に!
今週はバスケットボールファンの私にとって、何だかそわそわする週でした。
私の住む東京ではミニバス(小学生)の全国大会が代々木体育館で、中学生の都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会が東京体育館で3月28日~30日まで行われていました。
かつて、我が家の長女(新・高3)がその両方に出場した事があるので、あのドキドキ感がよみがえります。今回も知り合いが出ていたので、インターネットで結果をチェックするのが楽しみでした。仕事や用事がなければ、1日中でも体育館にいたい私でした。
親が子どもに寄り添って、子どものスポーツ活動を支援し、応援する。
子どもは安心してスポーツに打ち込む。
親は、子どもの活躍を我が事のように喜ぶ。
これが逆転し、親がスポーツに打ち込む場合、子どもはどうなのでしょう?
親は子どもにどんな気持ちを抱いているのでしょう?
文机子さんのメールが少し切なかったので、今回はそんなお話です。
★★ 少し切ない親心 ★★
◆3月22日文机子さんからのメール
(文机子さんはオーストラリア合宿に行っていました)
『昨日娘が空港に迎えに来てくれました。9日ぶりの再開でした。飛行機を降りて荷物をピックアップしてゲートを出た瞬間、お迎えの人混みの中から姿は見えないけど、「ママ!」と叫ぶ声がして、小さな娘が、人ごみを掻き分けて私に突進して来ました。
私の荷物を頑張って押してくれたり、持つのを手伝ってくれたり、少しの間見ていなかっただけなのに、すごく成長したように感じました。帰りの車では、保育園での出来事、私がいない間の生活についてあれこれ話してくれました。
寂しい思いをさせてしまって申し訳なかったな・・・・って思います。
しばらくは、また千葉で変わらない毎日を過ごすことになりますので、何かありましたらご連絡いただければと思います。 文机子 』
スポーツに打ち込んでいるのがパパなら、子どもの寂しさはもうちょっと違う種類のもののような気がします。ここまで、ずし~んとはこないでしょう。スポーツだけじゃなく、第一線でバリバリ働くママたちも同じような思いをしているんでしょうね。
自分は精一杯頑張ってるのに、後ろめたいようなモヤモヤした気持ち。
文机子さんが最高のパフォーマンスをするために、この切ない気持ちを何とかしてあげたい……と思ってしまった、無力なくせにおせっかいな私。
きっと、文机子さんが自分で乗り越えていくことなんでしょうね。応援団として、見守っていきます。
3月は卒業シーズン。
5児の母の私は、二男の中学校の卒業式と三男の小学校の卒業式に参加します。何を着て行こうか考え中です。お決まりの黒のパンツスーツに落ち着きそうですが、インナーや薄手のストールを春らしいパステルカラーにして、ちょっと華やかにしたいなぁ……と思っています。
新しいチャレンジの春。
私の応援するライフセーバー・佐藤文机子さんも新しいチャレンジの準備を着々と進めています。文机子さんのチャレンジする“モロカイチャレンジ”って一体どんな大会なのでしょうか?
今回は“モロカイチャレンジ”のお話です。
★★モロカイチャレンジ★★

◆文机子さんからのメール
「モロカイチャレンジについてです。
モロカイ島カルアコイからオアフ島のハワイカイまでの32マイルを渡るレースです。
モロカイ海峡は荒れると非常に危険な状況になることは有名で、風、うねり、ともにすごいそうです。歴史は30年以上にのぼり、毎回たくさんのパドラーが世界中からチャレンジにやってきます。
このレースは、サーフスキー(一人乗りオーシャンカヤック)と1マンアウトリガーカヌーの2種目を一緒に行い、毎年100名近くの参加者がいます。(そのうち女性は10名くらい)
私がこのレースを知ったのは、もう10年以上も前でしたが、ライフセービングのレースシーズンとかぶってしまうため、出場できずにいました。やはり海で活動しているライフセーバーとしては、そのような過酷な状況の中で長い距離を戦い抜くということには、非常に興味があり、ずーーとチャレンジしたいと思っていました。ようやくそのチャレンジのスタートラインに立てることになりました。
今は日々ひたすらトレーニング、漕いで、走って、泳いで・・・・がんばってます。漕ぐ距離がどんどん長くなってきているので、最近腰が悲鳴を上げ始めました。ケアも大事ですね。
大会に家族は連れて行きません。
本当は一緒に行きたいのですが・・・金銭的にかなりきついです。
レースは、エスコート艇をつけて行うので、エスコート艇への謝礼等エントリー費以外にも色々とかさむのです。
大会のHPです。
http://molokaiworldchampionships.org/index.html
14日からライフセービングの強化指定選手たちとオーストラリアへ行きます。(私はコーチ)全豪選手権に選手たちを出場させます。
帰国は22日、それまでは自分のためのトレーニングはお預けになります。」
ライフセービングのようにメジャーとは言えないスポーツにはスポンサーが付きにくく、活動もかなり大変そうです。ライフセービングを日本で普及させたいと、色々なチャレンジを試みる文机子さんですが、経費のほとんどが自己負担です。
ゴルフや大相撲、野球、サッカーなどの一流選手は必要以上の報酬が与えられるのに、何だか不平等だなぁと思います。私の大好きなバスケットボールも実業団の選手の1年目のお給料は日本国民の平均年収くらいだと聞いています。
バンクーバーオリンピックでも実感したように、スポーツは応援している私達にも夢や希望や活力を与えてくれます。選手の頑張りを見ながら、選手と同じように緊張したり、感動したり、泣いたり、喜んだり、普段使わない感情の引き出しを使わせてもらえます。
フィギュアスケートの浅田真央ちゃんの演技を見て勝手に涙が出てきた私です。何だか、真央ちゃんのお母さんの気持ちになっていました。
普段は日本各地の海水浴場の安全を守ってくれているライフセーバーたち。そんなライフセーバーがチャレンジするライフセービング競技を理解してくれて、活動を応援してくれるスポーツファンやスポンサーの登場を期待しています。
二男の高校入試期間も終わり、ちょっとホッとしている最近です。
入試もスポーツの試合と同じで、万全な体調で臨み、冷静に自分の全てを出し切り、ミスを最小限にとどめる必要があります。何校か受験する場合、最初の不合格でがっかりしてはいられません。動揺も最小限にとどめて、次の試験に向かっていかなくてはいけないのです。
そんな受験生に、母は何が出来るのでしょうか?
やっぱり美味しいご飯を作ることと、体調管理くらいでしょうか。
頑張るママ・ライフセーバー佐藤文机子さんは、美味しいご飯も体調管理も全て自分で頑張っています。お料理が得意な文机子さんちに「突撃!アスリートの晩ご飯!」の取材メールをしてみました。
★★突撃!文机子さんちの晩ご飯!★★

◆<ある日の17:22 ライター・かつらかおる ⇒ ライフセーバー・佐藤文机子>
『 佐藤文机子様
こんにちは。かつらかおるです。
合宿お疲れ様です。
~ 中略 ~
最近、プライベートやライフセービング競技はどんな調子ですか?
今晩のメニューどうします?
この時間はいつも頭抱えちゃいます。我が家は肉料理のときは1㎏が基本の量です。食事当番の時の文机子さんはもっとたくさんの量を作っていましたね。(情熱大陸で見ました)すごい!』
◆<同じ日の17:57 ライフセーバー・佐藤文机子 ⇒ ライター・かつらかおる>
『 かつらさま
こんばんは。
今日の晩御飯は、ほっけを焼いて、後は切干大根と豆腐のかにあんかけと味噌汁と残り物のひじきの煮物です。料理は好き・・・だったけど、毎日となるとやっぱり大変です。体が資本の私なので、食事も適当に済ます訳に行かずバランスや量を考えて毎日作ってます。
だから、トレーニング量が増えてきて疲労がたまっている時は、ホント料理のことを考えるのが憂鬱です。それに、家事は料理だけじゃないですもんね・・・・。
掃除、洗濯、片付け・・・・
最近は、5月のモロカイチャレンジに向けて目下トレーニング中です。
モロカイ島からオアフ島まで約60キロに及ぶこのレースに耐えられる体作りに奮闘中です。
冬で寒いから、海に出れる日は最高気温が10℃を超える日だけで、最高気温が一桁の日は室内のエルゴメーターでひたすら漕いでます。
写真を1枚送ります。
Photo : akaring
冬のトレーニングは、ウエットスーツのパンツを履き、上はジャンパー、手にはウエットスーツと同じ素材のグローブ、足にはブーツ。それでも寒いです。 』
文机子さんのメールに出てきた『モロカイチャレンジ』とは、サーフスキーに似た乗り物を60kmひたすら漕ぐ競技です。ライフセービングの競技ではありませんが、今までのトレーニングで対応できそうだということで、彼女が選んだ今年のチャレンジの一つです。
「海を舞台に活動するライフセーバーとして、またアスリートとして、モロカイ海峡を横断するレースに参加することは、選手時代からの夢でした。強い風が吹けば巨大なうねりが発生する、そんな大自然の中で約60kmという距離を漕ぎ切ることはまさに自分自身の限界へのチャレンジなのです。体力ももちろん、高い技術も必要となってきます。プロ選手時代は、ライフセービングの大会シーズンと被ってしまうため出場が難しかったのですが、ようやくこのレースにチャレンジできる状態になりました。そしてこれがアスリート人生の集大成となるでしょう。大海原で地球を思いっきり感じながら、自分へチャレンジです!」と、文机子さん。
5月にハワイで行われるモロカイチャレンジの話は、次回で!
皆さんも、自分と愛する家族のために美味しい晩ご飯を作ってくださいね。
メンタル面の弱さから、バスケの試合で全力を出し切れなかった我が家の三男(小6)。
誰よりも凹んでいたようだったので、私も負けを分析するような話は一切しませんでした。こんな時、親は応援するだけですね。「未来は明るいよ!」という雰囲気を醸し出しつつ、会員番号1番のファンクラブ会員に徹しています。
応援してもらえることで、選手は少し強くなれるんだと思います。
今回は、たくさんの応援者を得て強くなった、ママ・ライフセーバー佐藤文机子さんのメンタル面の強さの話の続きです。
★★ ママ・ライフセーバー佐藤文机子のメンタルの強さ ★★

1997年はライフセービング競技プロ選手として世界を転戦するようになった文机子さんにとって苦しい時期でした。
ライフセービングの競技から離れたいとさえ思うこともありました。
スタートのピストルで海に飛び込んだもののチャポンと海に浮かんでいるだけで、なぜだか泳げない、進めない自分にどうしようもない情けなさ、苦しさを感じたこともあったとか。もう、競技としてのライフセービングを続ける自信を失いかけていたその時に、友人の紹介でスポーツドクターの辻秀一先生と出会ったのです。
辻秀一先生は、このJunkStageでもお馴染みのメンタルトレーニングを幅広く手がけるスポーツドクターです。辻秀一先生のメンタルトレーニングには、文机子さん自身が自らポジティブな考え方をするようになるための「問い掛け」が多くありました。
君にとって、『勝利』とは何か?
1999年1月、その宿題を出されたまま、文机子さんはオーストラリア合宿に出発しました。滞在していたオーストラリアのライフセービング・チャンピオンの家で、そのチャンピオンのレースをテレビでたまたま目にしました。オーストラリアでは大会がテレビで放映されるほど、ライフセービング競技が認知度の高いスポーツなのです。そのチャンピオンの、競っても最後にのし上ってくる力強い競技スタイルに涙が勝手に溢れていた文机子さん。感動したのです。
「自分も彼女のように戦う姿を人に見せて勇気と感動を与えられる人になりたい」
「ただ勝ってもダメ!そこに強い思いが詰まった勝ちじゃなきゃ!」
『勝つ』ことに自分なりの意味を見つけた文机子さんは、レースに対する『恐怖』がふうっと払拭されていくのを感じました。その後、あるレースで、観客に「自分も頑張ろうと思ったよ」「感動したよ」と声を掛けられ、何とも言われぬ嬉しい感情が溢れ出しました。この嬉しい思いに出会った時に、
「私は続けられる」
と、思ったのです。応援してくれる人たちが、自分の戦う姿に感動してくれている……
その事実が、自分の挑戦を力強く後押ししてくれました。
文机子さんにとって『勝利』とは……
自分の戦う姿を見てくれる人たちに『勇気と感動』を与えること。
そして、自分の『勝利』を通してライフセービングが注目を浴びて、日本でライフセービングが普及していくこと。それが、当時(10年前)の文机子さんの目標でした。
『勝利』の先にあるワクワクすることをイメージしつつ、目の前の試合に集中する。
過去でも未来でもない『今』目の前にあることを一生懸命やる。
『勝利』は『今』を頑張った人にしか与えられないようです。
小学6年生の三男のミニバスケットボールの試合の応援に行ってきました。我が家の5人の子どもたちは全員バスケットボール部です。
バスケはいいです。
今日は応援で泣いてしまった私です。
試合終了10秒前、同点。こちらのスローインをカットされ相手のシュートが決まり、試合終了。2点差で負けてしまいました。
よく戦っていましたが、我が子がいつもの力を出せなかったのが何とももどかしい。表情は辛そうな暗い感じで、いつもしないようなフォームでの無理なシュート。得意なフリースローをことごとく外し、ディフェンスも集中力・しつこさに欠けていました。
この試合に勝てば、ベスト4。「勝ち」を意識するあまり「今、自分がすべき事」を見失ってしまったのでしょうか?とにかく、メンタル面に課題の残った試合でした。勝ち続けるライフセーバー・佐藤文机子さんのメンタル面の強さを分析する事で、我が子のメンタル面の強化にヒントを頂きたい。そんなこともあり、今回は文机子さんのメンタル面の強さの理由に迫ってみたいと思います。
★★ ママ・ライフセーバー佐藤文机子のメンタルの強さ ★★

ママ・ライフセーバー佐藤文机子さんは、勝ち続けてきたアスリートです。
全日本選手権、アイアンウーマンレースという最も過酷な花形競技で9回優勝(8連覇+1)。しかも、9回目の優勝は出産後のブランクの後に手にしたものです。全米選手権でもアイアンウーマンレースで2回の優勝、準優勝も2回しています。アメリカでも注目される唯一の日本人ライフセービング競技プロ選手なのです。この勝ち続けていく力に欠かせないものの一つが、メンタル面の強さです。
<サーフスキーを漕ぐ文机子> photo : Hiroshi Suganuma
しかしながら、文机子さんの競技人生は傍で見るほど順風満帆だったわけではありません。
文机子さんは当時を振り返ってこう語っています。
「大学入学後、ライフセーバーとして初めて出場した大会から得意種目で優勝してきて、大学4年時には出場したレースすべてに優勝した。優勝できた喜びとともにやって来たのは、
『負けたらどうしよう』という恐怖。
その恐怖を消すためにトレーニングの鬼になり、疲れれば『体力がないからだ・・・』とさらに追い込む日々。日本で勝てても世界では相手にされない。大学卒業後に参戦していた世界を転戦するレースでは、まったく歯が立たない。おまけにレース会場は、波が大きいと有名なところばかり。
お金もないし、
レースで死んでしまうかもしれないという恐怖もあるし、
日本では常に追われる立場……というプレッシャーが押し寄せてきた。
ライフセービングの普及に少しでも貢献できればと思い、プロへ進む道を選んだけど、ライフセービングが世の中に広まる日は本当に来るのかという疑問。そういうことでライフセービングを続けるのが苦しくなっていた。そんな時にスポーツドクターの辻秀一先生との出会いがあった。」
辻秀一先生は『スラムダンク勝利学』他、多くのメンタルトレーニングの著書で有名なスポーツドクターです。アスリートの身体の故障をメンテナンスするのではなく、心のメンテナンスの力になってくれます。辻秀一先生のメンタルトレーニングを受けるのはアスリートのみならず、音楽家、企業、不登校の子どもなど、自分の人生や仕事、パフォーマンスの内容を充実させたいと願っている人たちです。
辻秀一先生からメンタルトレーニングを受けるようになって、確実に競技に向き合う気持ちの持ち方が変わり、得体の知れない「恐怖」を振り払うことができた文机子さん。どんなメンタルトレーニングが、どんな風に文机子さんの気持ちを変えていったのか……?
次回に続きます。お楽しみに!










