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2010/02/23

 今月は何だか自分の時間の割り振りを間違えているらしく、記事の更新が遅れてしまっています。 書きたいネタは多いんですが、纏める為少々お時間を下さいませ。

 今回は、高所作業に関して書いてみたいと思います。

 実はこの仕事をしていると、高所作業というものに出会う事が多いです。 ビックサイトや幕張メッセで行われる展示会と呼ばれる見本市に行った事の有る方なら想像出来ると思うのですが、ブースと呼ばれる各社の出展場所にトラスと呼ばれる金属の骨組みのような物でブース上方にスピーカーなどを吊って有る所をご覧になった方もいるかと思います。

 あまり普段は目に出来ないであろう高所作業ですが、まずは下の写真を御覧下さい。これは、某所でキャットウォークと呼ばれる会場の上から下を見た写真です。

l1030173.jpg

 これで、大体の高さ的には7m程度です。

 7mって以外と高いんです。

 写真にスピーカーが吊られているのも見えると思いますが、これは実際には吊って有る<フライブリッジ>と呼ばれる橋のようなものが会場床まで下がるようになっています。

 ですので、作業的には高所での作業はケーブルの配線や多少の手直しなどですが、上面を普通に歩いて下向きに手を伸ばして作業をする訳です。勿論、ヘルメットと安全帯は必須です。

 ホールなどのこのようなキャットウォーク作業はまだ良い方で、先程書いた展示会などの設営では、一歩踏み外すと地面に落ちるような状況での作業が殆ど。

 安全帯と呼ばれる落下防止のベルトを腰に巻いてトラスなどに安全に作業が出来るように掛けておくのですが、気持ち的には自分の足下40cm程度の骨組みの下、数メートル下はコンクリートの地面だったりするのです。 しかもそのトラスの上を移動して行く事もしばしば。

 「安全第一」ですが、事故が必ずしも起きないとは限りません。

 かれこれ数年前に、不幸にも事故現場に居合わせた事が有ります。 イントレと呼ばれる足場上面から9m程下の地面に人が落ちるという血の気の引く事故でした。

 幸い、途中で引っかかってバウンドする形になったので、命に別状は無かったのですが、数週間の入院となりました。

 又、例え手すり等が有って人は落ちないとしても、仕込の会場には危険が有ります。 以前、目の前に上部で作業をしていた人の工具袋からラジオペンチが落下してきた事も。

 

 今考えると怖い事ですが、昔の高所作業で特に展示会ではヘルメット無し、安全帯無しで7mトラスを平気で上っていた場面に何度も遭遇もしましたし、正直自分もした事も有ります。 現場に出ている若い人、絶対真似しちゃダメです。

 実は建築現場と比べて舞台、イベントなどでは発注形態の違い(イベント保険、労災が無い現場も多い)やその現場の特殊な業態としての危惧が大きく、現在の建築業界の安全確保の法令がそのまま適用出来ないという実態が有ります。

 しかし現在では特に安全が重視され、お客様が入られた時にはそんな事も絶対無いように万全を期しているので、舞台などを見に行く方も安心はして頂きたいのですが、裏方達はそうした危険と隣り合わせの作業をちゃんとした教育の元で事故の無いように行っています。 やはり事故が完全にゼロになる事は無く、今もたまに起きていますがそれでも昔に比べれば安全に対する教育や実践講座などが増えて来たお陰で減少傾向には有ります。

 日本舞台技術安全協会などが、 その安全に対する教育や啓蒙に尽力されている事は、この業態に関わる全てのスタッフによりよい実務環境を提供する足がかりとなっているのです。

 そういえば、「キャットウォーク」とは、高所に有るネコの通り道の通称が舞台などで使われるようになったのですが、劇場上面の通路は本当に狭く、そしてブリッジはワイヤーで梁から吊られているので、歩くだけで揺れる吊り橋状態なのです。 ネコが歩く道は良く言ったものです。

 それにしても、今回の記事の為と記録にと写真を撮っておこうと思って万全で撮影をしたのですが、、、高い所は苦手です。

 

 と、書いている本日も高所作業です。。。

2010/02/23 01:30 | 音まめ知識, 音響デザイン | No Comments

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