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2010/01/13

 年明けから約二週間、お正月休みをまだ取っていない人が周りに多い今日この頃です。

 ここ数日にうちのスタッフから

 現場に入ってから「もう嫌だ、自分がやりたい事はこんな事じゃない。話しが違うじゃないか。本気で耐えられない」などと感じたりした現場って有りますか? と聞かれ。

 「それは勿論有るよ。」 という会話から思い立った事を。

 音響という仕事は良い意味でも悪い意味でも「裏方」です。 これは今までも書いて来た事が有るので、お解り頂いている方も多くいらっしゃると思います。 とてもクリエイティブな事を音響的にやらせて貰えるクライアントが居る反面、「音は出てれば良いよ」というクライアントが存在する事も事実です。

 現場に大きいも小さいも無い。

 これが個人的信条です。 しかし、これが通用しない事もしばしば存在します。

 勿論、ビジネスでやっている以上そこを飲み込んで仕事を全うするのが「大人」で有り、社会人としての務めでも有るのは十二分に理解していても、スタッフとの会話のように内面では違和感を感じている場合も無いとは言い切りません。

 自分が営利団体を立ち上げたとして「代表の責務」とは何でしょうか。 やはり、株式会社で有れば社会の為という前に、会社の未来に出資してくれている<株主>の為の利益確保という存在理由が有る訳です。 でも、その利益確保をする為にはお客様に必要とされる「何か」が無くてはならない。

 じゃぁ人数は少なくても規模は小さくても立ち上げた自分の責務は? やはり、存在理由の一番は「トップクライアント」の為なのでしょうか。 勿論、それは大義名分としてでも理屈で無くても、本音としてそこは有る訳です。 しかし、その一方で、社員の生活の為の利益確保という追求はしなくてはならないのが事実です。

 クリエイティブと利益確保は必ずしもイコールでは無いのです。

 そんなジレンマと自分の本当にやりたい事。を出来るだけイコールに近づける為に、様々な事を紡いで行く訳です。

 自分たちがやりたい事をやるのは良い。しかし、それが全てクライアントのブランディングや要望、満足に合致した内容、さらにプラスの何かを提供出来なければ利益確保なんて到底出来るはずも無いのです。

 その反面、音響的事故の可能性の有る状況下に於いて、一方的に続行と内容を指示される場合も稀に存在します。 これが、上記のクライアントの要望、満足で有るならば「否」と答える事がクライアントの最終的な利益になると思うのです。

 例え受発注の形態だとしても、「無理な事は無理だと」それが最終的なクライアントの利益に繋がるんだとキチンと説明するのが受注側の責務では無いでしょうか?

 そして、発注側にもその「事故」の可能性をキチンと考慮する柔軟性が有って然るべきだと思うのです。

 只、一方的に「音が出てれば良いから」と、言わせてしまうこちらの仕事にも責任が有りますが、そこでの懸念(意見)を単なる反発とするクライアントが居るのも事実なのです。

 「意見の違いは向上する為の可能性」

 その前向きな関係性を単なる受発注では無く、お互いに歩み寄る事によって創り上げる事がクライアントの満足度の向上、そして社員達への利益確保に繋がるのでは無いでしょうか。

 時に。自己も含め、単なる自分の経験値だけで、一方的に内容を押し付けてしまう気概が裏方の方には多い気がします。 それはテクニカルのスタッフだけに限らず、もしかするとどの仕事でも存在する事かもしれません。

 単なる「受発注」の関係性から、お互いの「良さ」を互いに引き出せる様な関係性をクライアントと適度な距離感で仕事が出来ると良いのでは無いでしょうか。

 そして様々な意見は<お客様だから言えない><うちが上の立場だから下は言う事を聞いてれば良いんだよ><波風立てなくて良いんじゃない?>など、受発注形態のみの一方的な仕事というのは皆さんそろそろ終わりにしませんか?

 意見が対立しても、目指す高みは同じはずです。

 仕事、嫌いですか?

2010/01/13 11:15 | 日々徒然, 音響<道草>デザイン | No Comments

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