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やっと暖かくなって来ました。
数年前までは花粉症に悩まされていたのですが、ここ暫くは悩まされずに比較的快適に過ごしていますが、あの目のかゆみとかは耐えられないですよね。
民間療法だとは思いますが、白湯にプロポリスを入れて朝晩飲むと結構花粉症には良いみたいですよ。
前回は自分の事を書き過ぎたかなとちょっと反省もしつつ、今回は前回後半に出していた演劇の音響では無く、柏が個人的に大好きで大事にしている「コンテンポラリーダンス」の音響デザインについて書いてみたいと思います。
柏はとあるコンテンポラリーダンスのグループ「中村隆彦&チャーハン」の専属音響をしております。又、コンテで使用される曲の編集やレコーディングもしております。
毎年IMAホール主催で開催される「踊りん坊侍」の音響責任者でも有ります。
さてコンテンポラリーダンスって何?という方もいらっしゃると思いますので、少しコンテンポラリーダンスについて。
とても曖昧な表現ですが「現代舞踊」という日本語が一番しっくり来るのかなとも思います。詳しくはとてもここでは書ききれない位なので割愛しますが、とても前衛的なダンスでモダン、クラシック、などの要素を取り入れている方々( 中村隆彦氏、能美健志氏、新上裕也氏他)や、とても前衛的な表現をする方々(APE/楠原竜也氏など)などなど固定のジャンルにカテゴライズしない表現手法が各振付家によって生み出されています。
決して、伝統あるダンスの世界を完全に否定するのでは無く、その中から生み出された前衛的な表現手法が見るものを魅了する舞台です。
表現方法としてのダンスを実践していらっしゃる振付家の方々は大概ご自分で曲を選曲され、それを作品の世界観とともにとても大事にしてらっしゃいます。
その音をお預かりする身として、毎回コンテンポラリーの舞台では、ダンサーの方々の呼吸と自分の呼吸が一体になったかのようなタイミングや表現が音響にも求められます。
そして、「音響デザイン」をコンテンポラリーダンスに於いて如何に表現するかというのは自分の中では振付家との真剣勝負でも有ります。
別に喧嘩する訳でも無いのですが、この曲ならこうした方がもっと世界観を拡げられるだったりとか、この音はこうした方がお客さんの感覚に訴えやすいとか、手法は色々ですが振付家の方々が表現する世界を如何にその世界観を壊さずにスパイスをプラス出来るか。そして、それを振付家の方々に認めて頂くには自分なりの確信と表現が有る訳です。
それが「音響デザイン」の「見える音」の一つでも有る訳ですから。
しかし。
振付家が表現をする世界を壊す様な音はいけません。。。
ですので、音量や音の広がり、各振付家が専門が音で無いからこそ「音響デザイン」をベースにして提案をして真剣勝負をしていく訳です。
以前の舞台公演に於いて、ある一つの音を再生する為だけにお客さんの真上にスピーカーを設置した事が有ります。
舞台の始まりに照明のお客さんへの逆光と合わせて、音が上から降ってくる世界を作り上げた事が有ります。
これはその舞台のテーマともなる音で、その音がお客さんに降り注ぐ事によって舞台の世界へ入って頂くのが目的でした。
「音が降る」
これも見える音の一つです。
その音一つが世界を生み出す瞬間の喜びはとても大きな物です。
そして、コンテンポラリーダンスの世界では他のダンスの世界でも同じですが、タイミングが命です。
舞台を見た事が有る方は御理解頂けると思いますが、舞台の音は数曲の音がダンサーの振り付けのタイミングであったり「この人のこのアラベスクで。。。」や、照明さんのきっかけで曲を掛けかえて行きます。
それは、とてもとても自分が集中力の塊になってしまったかの様な緊張感と、ダンサーと曲変更の呼吸がとても大事なタイミングでもあります。
このきっかけ一つで舞台の世界観は一瞬にして変わってしまうんです。
「呼吸」
この言葉に全ての舞台の真理が有るようにも思います。
自分が皆さんにお伝えしたい見える音とは、その呼吸を、板の上に立つ人達と裏方で有る自分達の呼吸を合わせる事が出来て初めて見えてくる音も有ると考えてます。
光が有れば影が出来ます。
その影は光が当たる人と同じ動きをします。
裏方として影として「呼吸」を合わせて行くのはとても重要だと思います。
そしてコンテンポラリーダンスに於いてその「呼吸」「音量」音に関わる全てが振付家の表現に繋がります。
ですので、「音響デザイン」の重要性がとても発揮出来るお仕事の一つでも有るので、自分はとても好きなお仕事でも有ります。
まだ先の話しでは有りますが、11月に「踊りん坊侍」の公演が今年も行われます。
是非「見える音」を体感しにいらっしゃって下さい。
とてもディープで、とても素敵なコンテンポラリーダンスの世界へご案内致します。
桃生さん、柏です。
コメント有り難う御座います。
「音が降る」これって自分の中では「見える音」の一つとして考えてます。やはり音って人の生活とは切っても切れないものだからこそ、自然と降り注ぐ事が有るのかなと。
舞台でもやはり如何に自然に聞いて頂けるか。コンテンポラリーの公演でもそうですけど、主役は役者さんですから。そこで音だけが主張しないというのは大事だなと思います。
これからも色々書いて行けたらと思いますので、宜しくお願いします。










柏さん、はじめまして。
コンテンポラリーダンスは好きで時々劇場へ見に行くのですが、その音楽は本当に身体とくっついている気がして、それを「音が降る」と表現なさっていることに脱帽しました。
まさにそんな感じだなあ、と思います。
11月のご公演もぜひ見に行きたく存じます。
これからも素敵なご連載、楽しみにしております!