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2010/04/08

 桜舞い散る季節になりました。 4月になり新しい生活がスタートするのを周りで見ているとこちらまで楽しくなりますね。

 今回の内容ですが。 自分の考える「音響デザイン」というカテゴリーの中で特に以前から重要視している内容に「ファッションショー」があります。

 良くテレビやウェブ、雑誌などで<~コレクション開幕>などという記事をお読みになった方もいらっしゃると思いますし、モデルさん達がコレクションの洋服を素敵に着こなしている写真を御覧になった方も多いと思います。

 では、とあるデザイナーのコレクションの音響デザインを例にとってご紹介してみたいと思います。

 まず仕込ですが、会場は某ホール。 基本システムは付帯設備(会場既存機材)を使用ですが、オペレーティングに関わる部分の機材は持込みです。

 じゃぁ、会場に到着して一番最初に何をやるのか。

 それは会場の常駐されているテクニカルスタッフへ御挨拶です。 これは機材を搬入などをする前に行きます。 そして、事前に送付しておいた仕込表に基づき軽く打ち合わせをした後に搬入設営となる訳です。

 今回は、会場が完全に元々フラットな場所なので客席はひな壇で仮設されます。 その為には天井に吊り込む機材はその施工の前に飛ばしてしまわないといけないので、まずは吊り込み作業です。 これは、以前に「高所作業」という事で書いた事と重複しますが、全体で数百キロにも及ぶスピーカーなどを「バトン」と呼ばれる天井からワイヤーで降りて来る棒に吊り下げる訳です。(天井から全バトン+ブリッジと呼ばれる吊り込みポイントを全部下げるとこうなります。)

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 そして、音響照明の吊り込みが完了した後に、床面の施工が行われて行く訳です。 実はこうした客席も会場にもよりますが、きちんとゼロから作り上げているんです。

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 その後、諸々の細かい調整などが行われて、ブランディングに添う空間を施工、演出、テクニカルの手によってこうした形で創り上げられて行くのです。 今回は、クライアントの意向も有り、スピーカーの存在感を出すという形でのプランニングでしたので、向かって正面のスピーカーは迫力が出るように設置しました。

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 そうして出来上がった「ランウェイ」と呼ばれるモデルさん達がウォーキングするスペースと客席に敷かれた床の黒を汚さない為に、「ランウェイ」には養生と呼ばれるビニールを被せ、客席は「土足厳禁」になります。 これは、特に指示が出て来る訳では無いのですが、ショーという空間を創っている人達には暗黙の了解として浸透しています。

 やはり出来上がった空間に「お客様」をお迎えして、コレクションを見て頂くという本題を全うする為にも、まっさらなゴミ一つ落ちていない状態で本番を迎えたいという「気持ち」の現れでは無いでしょうか。

 勿論、音響的にもケーブルの処理、機材の見た目、空間に違和感が出ないようにしたり、例えばオペレーションスペースもお客様の目に触れないようにちょっとした工夫をするなど、ブランディングを理解してそれにプラスアルファ出来るような空間を、いちテクニカルセクションとしてもキチンと考えるべきなのです。

 機材は有って当たり前、ケーブルが無いと音が出ないから見切れて当たり前、では無く、見え方の問題なのです。例えば数本のケーブルが同じラインで床に有ったとすれば、1本1本がごちゃごちゃになっているよりも、そのライン

2010/04/08 12:18 | 音響デザイン | No Comments

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