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2008/12/09


①初めてもらったのは中1のときでした。 
 
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名前だけじゃ顔も分からない隣の組の女子からです。
初めての体験に口が聞けなくなっていると、メッセンジャー役の子が「なんで返事してあげないの、伸ちゃん最悪!」詰め寄ってきたので、怖くなって逃げました。

文面は「小5のときから好きでした」とか、ほぼ内容の無い「星の話」等、工夫のないものでしたが、当時の僕は嬉しくて、日に3度は読み返してました。ひょっとすると中2、中3になってからも読んでたかもしれません。今でもときどき読み返します。
 
その後も、彼女からは一定の期間を置いて3通の手紙が届き、都合4通のラブレターをもらいました。5通目はいつ来るのか、楽しみにしていたのですが、とうとう届きませんでした。
「あれだけ自分のことを好きだなんだ書いておいて、たった半年反応が無いくらいで諦めるなんて!?」
憤りを隠せませんでした。
 
 
 
 
②中2のときももらいました。 
 
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汚く折られたルーズリーフを開くと、ツガイの小鳥が描かれたシールが貼ってあり、「これは 私といとうくんです!」矢印されて書いてあります。
彼女は14才にして鼻を垂らし、毛髪を良くわからない油でパサパサさせていたので、学年中から当時で言う「シカト(無視)」を受けていました。ですが、生徒会副会長にして、絵に描いたような優等生だったイトウは、教師が目の前にいるときだけ、彼女と口をきいてあげていたのです。
それを、何かの救世と勘違いしたのか、上記のような手紙を僕に渡してきたわけです。残念ながら、教師の目の届かない放課後のこと、内申書に響かない親切を施す器量は僕にありませんでした。 
 
 
 
③ハガキでもらったこともあります。 
 
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「英和祭に来てくれてありがとう。私は伸太朗君のことがとても好きですLOVE。今度二人で遊びにいきましょうLOVE。」
 
 
彼女と出会ったのは、某女子高の文化祭。
「向こうの女子たちとゴハン約束してるから。こっちも何人か連れて図書室前で12時半に待ち合わせな。俺は行けないけど」入場券を譲ってくれた先輩の男気に、尊敬の念を禁じ得なかったのも束の間、待ち合わせに現われた女子たちの容姿に遺憾の意を禁じえなかった男子6人。
 
 
ゴハン屋に向かう道すがら半数の男子が走って逃げ去るというアクシデントに見舞われながらも、カラオケ、ボーリングと、最後まで彼女達をもてなし帰した自分は男子の鑑だと思います。自分で言うのも難ですが、こういう、女子に対して一切の分け隔てがないところ、もう少し褒めてください神様。

 
ある日帰宅して、件のラブレター(葉書き)が自宅のテーブルに置かれているのをみつけ、イトウはどんなに決まりの悪かったことでしょう。夕飯の準備をする母親の背中が心なしかニヤケているのです。
一夜明けてからも「何と言って断ろう、いやいっそ付き合うべきか」挙動不審に渡り廊下をウロウロする僕を見て、級友の一人が言いました。「おう、手紙もう届いたか?」「え?」「伸太朗君のことが好きですLOVE~」

 
おかしいとは思ったのです。
女子にしては下手すぎる字。
やたらと語尾につくLOVE。 
 
 
 
④携帯を手にしてからというもの、手紙をやりとりする機会も減りました。 
 
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20世紀末までうっかり携帯を持たずに過ごしてしまったイトウですが、「現代人」という曲の中で♪携帯持たなきゃイマドキ恋はできません、というのがあって、慌てて購入したのを思い出します。
やはり具体的に肉筆の乗った手紙とは一線を画すものがありますが、送ってすぐ届くという意味では、デート後に一言メール…みたいなのも「後朝の文(きぬぎぬのふみ)」のようで趣は深いです。メールも後朝も、内容よりその届く時刻によって、思いの深さが分かるというものですし、♪離れてたって以心電心、というやつです。

 
そんなメールの機微にも慣れた頃、とある飲み会で、たいへん様子の良い女子と出会いました。聞くところによると「彼氏と別れたばかり」なのだとか。なるほど、わかります、よかったら今度デートしましょう。といった感じでメアドを交換したのですが、そのアドレスが下記のような感じでした。
 
 
 
「daisuki-love●●●-kun@t.vodafone.ne.jp」
(公開しても支障が無いよう、一部イトウが改変してます。)

 
 
 
●●●部分は明らかに、別の男子(おそらく元カレ)の名前です。
言うまでもなく、この女子とそれ以上の進展はありませんでした。
 
 
それからしばらく経って、このアドレスへ自分が出演している公演の案内メール等送ってみたところ、宛先不明ではね返ってきました。新しい「daisuki-love」君をみつけて、アドレスを変更したのでしょうか?
だとしたら、大変結構なことだと思います。新しい幸せに向かって歩みだした彼女を、草葉の蔭で応援もしましょう。ただ願わくば、一斉送信でも構いません、その新アドレス、僕にも教えてはください。公演案内が送れません。

 
 
 

2008/12/09 12:29 | 未分類 | No Comments

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