« | Home | »

2008/04/07

 

初対面なのに、無闇に肩や太ももへ手を置いてくる女子がいますね。飲み会等で。
「伊藤さんはー、」とか話題や質問をふるついでに、なにげに乗せるわけです。
ハタチの頃ならいざ知らず、「さてはこの女子気があるな。へへへ」勘違いするほど、2008年のイトウは愚かではありません。
しかし、万に一つ気があったらもったいないというのも事実です。もったいない精神。一種のエコです。なので、一応口説いてみるわけです。
その後の後悔はあとを絶ちません。

 

こういう場では、男子側からのスキンシップに対するモチベーションも低くありません。
どんなに魂胆が見え見えであっても、「手相」等と称して御手に触れるわけです。
こういう時、触れられる側の女子も不思議と嫌な顔はしません。
余談ですが、自分はどうしてもこの「手相見てあげるよ」ないし「俺、手相見れるんだ」が、恥ずかしくて言えません。だって、男同士だったらそんなこと絶対しないわけだし「この人わたしにお触りしたいのがバレバレだわ、まあ恥ずかしい」なんて思われたら恥ずかしいではないですか。  

 

keitaidennwauranai代わりと言ってはなんですが、僕は「携帯電話占い」というのをお勧めします。女子に携帯の11桁の番号を紙に書き出してもらい、その数字の高低を基に折れ線グラフをつくって、「それがあなたの一年の運勢の上下を示しているんだよ」という画期的な占星術というか真っ赤な嘘です。
だけども不思議、この占いを終えると何故か自動的にその女子の携帯番号が手に入ります。電話で以後の繋がりさえ保てれば、長い人生、いつか御手を握る機会もあるでしょう。
ほかにメルアド占いというのも考えたのですが、「@」の部分をどう説明すれば良いのか、妙案が欲しいところです。
上記を読んで「是非実践したい!」と思った男子に一つアドバイスがあるとすれば、このような手法でしか番号を教えてくれない女子は、生涯手など握らせてくれないということです。僕が保証します。

 

かくいう自分も、公共の場で女子的なものに触れる機会がなかったわけではありません。
百貨店でマネキンを運ぶアルバイトをしていました。
初めて運ぶ女子型の物体にどう手を回したものか、マゴマゴていると、「股に手を入れろ!」ひげ面の先輩に怒鳴りつけられました。なるほど、長身なそれを運ぶためには、確かに足と足の付け根に指を入れ、なおかつもう片方の腕で胸部分を支えるのが一番安定します。これが業界標準です。
そのようなわけで、荒くれたバイトの男らが、一糸纏わぬ彼女達の根元に指を刺し、百貨店の出入り口を夜な夜な往復運動しているのです。
mane しかしながら、なぶられ放題の彼女達にも、触れられてはならない部位があります。それは手と顔です。
マネキンは普通、商品の衣類を着せられて展示されるため、先述の胸や足の付け根部分が人目にさらされることはありません。逆に手首から先と顔面については、ほぼ100%露出することになります。
顧客の目に触れる部分に、男達の手垢を付着させるわけにはいかない、そうした配慮から、生身の女子とは触っても良い部分が逆転しているのです。
「胸や足の根元ならいくら触ってくれても構わないわ。でも、もしあなたが手や顔に触れてきたら、それでお別れ(クビ)よ。」なんだか切ない関係と思うのは僕だけでしょうか。
たぶん僕だけです。

 

このように、初対面の相手に初めて手を触れる、というのはなかなかに苦労を伴う行為です。
少なくとも自分はそうです。
どう巧い理由を付けてみても、完全自然でさり気ないボディタッチなんてありえません。
ですが、俳優の場合、えてしてそれをすることが求められます。手を触れるどころか、台本に「そこで抱き合う二人」等記載があれば、初対面であれ「そこで抱き合う」必要があります。
普通に生きてたら、真昼間から初対面でしかも人前で「抱き合う」なんてことまずありえません。
すごいです。

 

上記のような場合、新人の俳優等だと、いろいろな戸惑いの気持ちを無理やりに押さえ込んで、ガバッと共演者へ抱きついてしまう人が多いようです。
「自分は俳優なんだから、こういう行為を恥ずかしいと思うべきではない、だからそんなこと気にせずほら勢いよく抱けてしまいますよ!」という心積もりなのでしょうが、そういう演技は大抵、「そういう心積もり」が丸見えの不恰好な形になってしまいます。
だいたいの場合、肩に比べて腰から下の距離が異様に離れた形か、異様に密着しているのに足先だけ開いて半歩下がってしまっている形になるようです。
ちなみに自分は前者です。長年やってるのに恥ずかしい。「こんなことでは駄目だ!」一念発起し、昨年は複数の女子と上記のようなシチュエーションで絡む台本を自ら執筆、未熟な自分を鍛える修行として公演を重ねました。しかし、修行はまだまだ足りません。今後も継続的な修行が必要なようです。もっともっと修行がしたい今日この頃です。

 

さておき、こういう演技を矯正しようとすると、日本の演出家は「君達は俳優なんだから、そういう行為を恥ずかしいと思うべきではない、さあやれ!」という強硬な態度に出る人が多いそうです。
これを、某有名フランス人演出家の方に言わせると「日本人の性の民度の低さが現れている」のだとか。「性的な感情は、○○であるべきだというロジック(論理)では解決できない、フィジカル(肉体的)なものなのに、日本人はすぐメンタル(精神的)な問題にすりかえて乗り越えようとする」のだそうです。
まあ、半分くらいは賛同できそうな意見ですが、「性の民度が低い」とか、余計なお世話です。さすが、GDPは日本の半分程度なのに避妊具の売り上げは3倍、性の大国らしい発言ですね。
まったく。ぜひ一度訪れたい国の一つです。

 

僕の場合、芝居の中で共演者どうしが接触する場面のあるときは、最大限、その事に対する演者の抵抗感、というか、恥ずかしさのような気持ちを感じることを大事にしたいです。
ぶっちゃけた話、たとえ初対面の役者同士が抱き合わなければならないような状況にあっても、10回20回稽古を繰り返していればすぐに慣れてしまいます。慣れてしまったとき、新鮮さを取り戻す足がかりとなるのが「最初は恥ずかしかったなあ」という感情の記憶だと思います。そういうのをすっ飛ばして強引に演技を固めると、倦怠期の夫婦のような、死んだ目の接触になりかねません。
最初は肝心です。

 

donttuch というわけで、これから出会う初対面の女子の皆様。飲み会等でイトウのことを触ると、少々モジモジすることもあるかもしれませんが、それは決して嫌がっているわけではありません。自分の中の「恥ずかしい」時間を大事にしているのです。イトウの肩や太ももは、広く皆様に開放されております。遠慮なくお触りくださいますよう、この場を借りてお願い申し上げます。
また、何をお間違えか友情の証なのか、断りなくイトウにベタベタ触ってくる男子の方が稀にいらっしゃいます。なれなれしいのと仲がいいのは違いますから、 是非おやめください。

 

こんな自分ですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。

2008/04/07 02:40 | 未分類 | No Comments

Trackback URL
Comment & Trackback
No comments.
Comment




XHTML: You can use these tags:
<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">