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2012/07/04

今月は、朝顔を描いた日本画をご紹介します。

まずは、鈴木基一「朝顔図屏風」江戸後期、メトロポリタン美術館所蔵。
金箔の張り込まれた中にほぼ緑青と群青、胡粉でたくみに描きこんでいます。
一見単純に描かれていますが、実際には、花びら、つぼみやつるの、繊細な表情が、きわめて丹念に重ねられた隈取によって描き出されています。

円山応挙「朝顔狗子図」東京国立博物館所蔵。
子犬たちの表情がなんともいえず愛らしい作品です。
この時代の板絵のかわいらしいものは、貴族のお子様たちのために描かれていることが多いのですが、本作を旧蔵していた明眼院は、眼科施設として機能していたそうで、円山応挙も治療に訪れたそう。眼科を訪れた患者のために描いた作品だったのでしょうか。

山本太郎「朝顔図屏風」
桃山期の障壁画の技法と電柱などが飛び出したポップな現代性が魅力です。
ちょっと衝撃的に見えますが、日本画の現在古典といわれる作品は、衝撃的で、ポップで笑いに満ちたものも数多くあります。
難しく考えられがちな芸術鑑賞ですが、時代によって、面白いもの、美的なもの、深刻なもの、宗教的なものなど、絵画にも流行があり、そういう切り口で、時代性を探ってみるのも、楽しいと思います。

2012/07/04 11:39 | 未分類 | No Comments

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