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2014/03/15

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黒い物が蠢いている側で一人の男性が立ち尽くしていた。

これは一体何なのか?
私はそっと近づいてみた。

すると男性は私に気付いて後ろを振り向いたが
すぐさま視線を前に戻し呟いた。

『私はこれが一体何なのか全く検討がつかない。
興味本位で引っ張ってみたんだが、次から次に出てくるではないか。
後で元に戻せば問題ないと思い私はさらに引っ張りだした。
とても楽しいひとときだった・・』

男性はため息をつき
話を続けた。

『ところがね、風がいたずらをしていったのだよ・・
ピュ〜っとね。
そしてこの有様だよ。
そこらじゅう捻れてしわくちゃで・・
それでも私は何とか元通りにしようと試みたが余計に収拾がつかなくなってね。
最初に言った通り、私はこれが何なのか解らない。
歴史上とても大事な物かもしれないし、もしかしたら何の価値もないゴミみたいな物かもしれない。
でも何かやってはいけない事をやってしまった。
そんな感じになってしまってね。
只々こうして立ち尽くしていたのだよ。』

彼の話を聞いた私は何て声を掛ければいいのか解らず、只々黙って彼の後ろで立ち尽くした・・

2014/03/15 10:10 | 小さい人シリーズ | No Comments

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