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2009/11/23

中国の新鋭監督は剛腕姫?
いろいろあってすっかり更新が遅れてしまいました!
TIFFからもうはや1カ月たってしまいましたが、
レポート第2弾をおとどけしやす。
 
コンペティション部門で賞には今回縁がなかったが、
中国の若い女性監督の手がけた『永遠の天』も印象に残った作品だ。

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©2009 Dreams of Dragon Picture

ストーリーを進めるために偶然に頼りすぎたり、
ヒロインの涙を流すシーンが多すぎたりと、
アラも目立つが、それでも最後まで引っ張られて見てしまう不思議な牽引力があった。

監督のリー・ファンファンは、ニューヨーク大学芸術学部で映画を学んだ
20代の若手で今回が長編デビュー作。
このTIFFにワールド・プレミア(世界初公開)をぶつけてきた心意気を買いたい。 

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左からリー・ファンファン、フアン・ミン、リウ・ドン

ヒロインのシェン・シンチェン(リウ・ドン)は、父親を事故で亡くし、

叔父の家で従弟のチェン・モ(タオ・シュアイ)と実の姉弟のように育つ。
幼馴染のミン・ユエン(フアン・ミン)と偶然同じ中学に進学し
二人の間に淡い恋心が芽生えるが、
ミンに横恋慕するクラスメートの出現や家族との軋轢が
二人の間に立ちふさがる。

そんな次から次へとわいて起こる障害にもめげず、
新型肺炎SARSの流行や北京オリンピック開催など激変する中国社会を背景に、
永遠に変わらない愛を探し求める二人の苦闘を描いたエンターティメント力作だ。

スクリーン上で展開される中国の変貌の様子を見て、
93年と01年に訪問した上海を思いだした。

上海はこの作品の舞台とはなっていないが、
ある意味激変する中国のもっともわかりやすいディスプレイといえる。

たった8年の間に、あか抜けない地方都市から
テレビ塔などの摩天楼がそびえる未来都市に化けた姿を目の当たりにしたとき、
得意げな中国人の前で思わず
「ここはどこ、わたしはいったいだれ」
と今や死語と化したボケを連発してしまった。

もちろんこの「未来都市」は今でもまだ張りぼてにすぎないかもしれないが、
それがいつしか中味が伴ってきそうな油断できない怖さがある。

とにかく映画作りにしろ、街づくりにしろ躊躇せずに
思い描いたものを品質にあまりこだわらずに形にしてしまう。

その剛腕が不思議な牽引力を生み出すのもしれない。
これは配給がついて日本で公開される予感がする。

2009/11/23 11:37 | 映画 | No Comments

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