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2012/11/17

11月も中旬に入り、今まで多かった観光客も徐々に少なくなってきたかなという今日この頃。

さて、屋久島に来られる観光客の方がよく言っている「屋久島の人は本当に暖かい」というセリフ、私もここに10年住んでみてつくづくそう感じさせられるというか、島民的には逆に「なんで見返りも無く、こんなに親切にしていただけるんだろう?」などというシーンに遭遇することが多々あります。

例えば、私がよく行く行きつけの小さなカフェ。席数も少なく、行った時はたいていいつも同じ3人がけのテーブルに座り、常連さんが来たらどんどんそこに自動的に相席をしてもらうという効率的パターン(笑) 知ってる常連さんはもちろんのこと、全然知らない人でも常連とわかるとついつい「どうぞどうぞ」と無理やり同じ席に座らせるという島民独特の心の広さは私だけでなく他の常連さんも同じようにしているらしい。

で、先日その席に知ってる人が1人と知らない人が1人座っていて、他の席が埋まっていたから勝手に「あ、失礼します~」などとずうずうしく座り込み、世間話にも参加。話をしながら「あんたどこの子ね~?」などと聞かれながらうちの親戚の話などをし、一通り世間話をして先に座ってた人が帰っていく際、なぜか私の会計まで済ませて行ってしまったという気の良さ。全然気づかなくってむしろびっくり。

そういう人だからこそ、観光客っぽい人が歩いていると自分の進行方向と反対方向でもついつい声を掛けて目的地まで連れて行ってあげることもしばしばなどという世間話をしていたのだが、その人が言っていたことは「今までたくさんの観光客をヒッチハイクさせてあげたことに見返りを求めているわけではないけど、せめて旅から帰ってからでも ありがとう というハガキ1枚あっても良いんじゃないかね?島の人が親切なのは当たり前ではないのだからそういうちょっとした感謝の気持ちを伝えられないと今まで親切にしてくれてた島の人も親切にしてくれなくなっちゃうよ」と言っていた。

確かに観光客の人でヒッチハイクをしている人は多い。ただ乗せてもらえたことをラッキーと思うか「なんて親切なんだろう?」と思うか。人によって思うことは違うかもしれないが、見返りを求めていないからこそ、ふとしたお礼の気持ちというのは島の人の心をもっと豊かにするものだと思う。

私の場合は、主人がレンタカー会社で働いているからヒッチハイカーを乗せるということは島の交通産業に矛盾していると思い、心は痛むが基本的には乗せることは無い。アパートのお客さんなどはもちろん別物だが。

少し話は変わりますが、アパートのそばに不動産屋さんがあり、そこにも私の行きつけのカフェの常連さんがおり、うちのアパートもそこの不動産屋さんにお願いしたいと思いつつ、なかなか部屋が空かず、不動産屋さんに内覧ができないため、まだお願いするに至っていないのだが、色々と不動産屋さんに頼むにあたってのことや不動産知識について教えてもらったりしていてただでさえ申し訳ないにも関わらず、その不動産屋さんに来た物件希望者を私に回してくれることも多々ある。しかし、その不動産屋さんとは契約には至ってないのでその人が私に紹介してくれてもそこには何も利益が無い。

まだ紹介してもらった方が契約に至ったことは無いのだが先日その不動産屋さんに「私に紹介しても何の利益も無いじゃないですか!?」と申し訳なく聞いたところ、「別にうちに物件が無かっただけでお客さんが困ってたから紹介しただけ。気にしなくて良いよ」とのこと。 都会じゃ普通有り得ないんじゃないだろうか。

とりあえずもし契約に至ったら焼酎でも持って行こう。とかそういうので島民同士の関係は成り立っているわけです。

島民は常にギブアンドテイクができているからこそ、みんな驚く程親切なのである。

島の人は暖かかったと思っていただけるのであればこういう島民同士のギブアンドテイクな関係もよく分かってお付き合いいただきたいなと感じる今日この頃です。

2012/11/17 06:03 | 屋久島の暮らし | No Comments

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