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2013/01/16

語学学校編つづき。

授業内容や教師の質についても、触れておこう。

多くの人がフィリピン留学に懸念を覚える要素の一つが、
英語の発音ではないかと思う。
たしかに、語学学校の教師といえども、フィリピン訛りはかなり強い。
ネイティブ教師の授業は、1日2時間程度しか組まれないため、
必然的に、アジアンイングリッシュのシャワーを浴びることになる。

個人的には、この発音の問題はむしろプラスになると思っていた。
というのは、今後、アジア人と英語で会話をする機会が増えることはもはや必然。
ならば、アジアンイングリッシュが聞き取れたほうが良い、と考えていたからだ。

日本のビジネスマンにとって、これから英語が必要になるとは言っても、
そのターゲットはアジア圏、というケースが多いのではないだろうか。
アジア市場においては、非ネイティブの人たち相手に、
お互いの国訛りの英語でコミュニケーションしなければならない。

であれば、ネイティブの発音にこだわる意味は、実はあまりないのでは?
というのが、ごく私的な見解である。

発音の面でジャパニーズイングリッシュの域を脱するためには、
相当の努力が必要だろう。
それよりも、きちんとした構文で喋れること、を優先させた方が、
当面の実用性は高いのではないか、とも思う。

…異論はあるだろうが。

—–

フィリピン留学をする前から強く思っていたのは、
ある程度語学力の基礎ができている状態(あるいは、外国人と喋ることにそれほど
抵抗がない状態)であれば、お互いカタコトの英語でその場しのぎをする英会話は、
かえって英語力を落とす、ということ。

非英語圏の旅先で現地人と喋る場合、きちんと構文をつくってしまうと逆に通じず、
単語だけ羅列した方がコミュニケーションが取りやすい、というケースがよくある。
これに慣れてしまうと、最低限の旅行会話程度はいいけれど、
フォーマルな場面での滑らかな英会話が全くできなくなってしまう。
自分自身、一番鍛え直したいと考えていたのが、このポイントである。
セブ留学の唯一の目的だった、と言ってもいい。

留学当初は、実は、この部分で、少なからず不満を抱えていた。
というのも、良い意味でも悪い意味でも、こちらのちょっとしたミスを、
そのまま流してしまう教師が多かった、ためだ。

もちろん、その意図はわからなくはない。
あまり細かい動詞の活用などに拘るよりは、兎に角、通じる英語を喋ること、
のほうが、通常は役に立つ。
何より、そういった細かい文法学習に嫌気がさして、
英語が苦手になった日本人も多いだろう。

が、正にそこが鍛えたいところだった自分としては、
ある程度こなれてきたところで、教師側に、
「単語のスペリングや構文、時制など、誤りがあったら指摘してほしい」
という注文を出してみることにした。
結果的には、これが奏功し、ほぼ4週間みっちりと、
文法的に正しい英語を喋る訓練を受けることができた。

裏を返せば、それぐらいはできるレベルの教師陣が揃っているとも言える。
ただし、教師の質にはかなりバラつきがあるようなので、
たまたま運が良かった、面も否めないが。

また、例えば、語学学校の他の生徒達と無理矢理でも英会話をしてみる、
ということを推奨される場合がある。
自分としては、これに大いに違和感を覚える。

基礎固め、というか、外国人と会話することの抵抗感を減らす、
という段階では、そこそこ効果的なのかもしれないが、
それ以上を求める場合には、逆に足かせになることもある、とさえ思う。

英語を喋れない人達が留学に来ているので、
当然、生徒間の会話はカタコト英会話に近い状態になる。
前述の通り、このカタコト英会話は、兎に角、通じることが第一なので、
TPOに応じた英語を鍛えることはあまり期待できない。

—–

とまあ、あくまでも自分の留学目的に沿ってつらつらと書き綴ってきたが、
当然、英語を学びたい目的は人それぞれで、留学に求めるものもそれぞれ違う。
自分とは全く逆で、文法は通じさえすれば良いので、正しい発音で喋りたい、
という人もいるだろう。

セブ(フィリピン)留学は、あらゆる目的に対応できる留学先、ではないが、
相応の下調べをしていけば、それに見合う成果は得られる場所だとは思う。

問題はむしろ帰国後に、実際にその英語を利用する機会があるかどうか…
基礎学力向上というよりは、一時的な英語脳の活性化(ほぼドーピング)、
という状態なので、その点はご注意いただいたほうが良いかもしれない。

2013/01/16 12:00 | アジア周遊, 大学院生活 | No Comments

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