« | Home | »

2012/04/23

博士課程に進学して早3週間。

当面の課題は、
「これから3年間の学費、研究費、そして生活費をいかに確保するか」
に尽きると言っても過言ではない。

大学院生、特に博士課程の学生が、生計を立てる手段には、
主に次のようなものがある。

・奨学金
・日本学術振興会の特別研究員
・助手
・アルバイト

奨学金は最もスタンダードな生計手段だろう。
学内、学外含め、貸与(返済要)もしくは給付(返済不要)の2種類があり、
もちろん、給付奨学金の方がハードルが高い。

なお、多くの奨学金で、両親の収入が採用条件に含まれる。
要するに、金持ち家庭の場合、奨学金をもらえないケースが多い。

ただ、正直なところ、学部の学生までは、親の収入が学業の妨げにならないように、
という配慮は理解できるが、院生ともなれば、自力で生計を立てるケースも多い。
その場合、「金持ちの息子・娘は奨学金がもらえない=大学院生になりづらい」
という逆転現象も起こり得る。

独立行政法人・日本学術振興会が募集する特別研究員という制度に応募する、
というのが第二の手段。
これは、簡単に言えば、国がカネを出して研究者を養成しようというもの。
月額20万円と、新卒並みの金額が2〜3年間支給され、研究に専念できる。
が、もちろん、採用されるためのハードルは非常に高い。

助手は、大学内で職を得る一つの手段。
こちらも、研究に専念できる環境を確保できるが、採用枠は非常に少ない。

アルバイトは、…みなまで言うまい。

………………………………………………………………………

とまあ、ざっと書き連ねてみたが、詰まるところ、カネに困らず研究できるのは、
ごく一部の限られたエリートだけ。当たり前だが。
それ以外は、バイトに明け暮れ、研究者なのかフリーターなのかわからない、
そんな生活を送ることになるのだ。残念ながら。

ただ、ごく個人的な持論を言えば、
研究一辺倒、というスタイルが、果たして良い研究環境かというとそうでもない、
とも思う。

前回の記事でも書いたが、半勤半学というスタイルで、
理論と実践を行きつ戻りつ、というのが自分としては理想的。

ただひたすらに与えられたカネで研究に没頭するというのは、
ハングリーであること、そして、社会との接点を持つこと、
その2つを失ってしまうような気がしてしまう。

で、なんだかんだ、自分はなにかしら実務に行き着きそうな、そんな予感。
が、学生という身分で、実のある仕事というのは、なかなかに得難いもの。

確かに、企業側からすれば、週3勤務くらいはまだ許容範囲としても、
長期でフィールドワークに抜ける可能性がある学生を雇用するのは、
リスク以外の何物でもない。

自分の場合、曲がりなりにも実務経験が3年間あるので、
おそらく、他の学生より、多少は条件に合う仕事が多いとは思う。
それでも、研究との両立は至難の業であることに変わりは無い。

………………………………………………………………………

というわけで、今のところ、残り少なくなってきた貯金を食い潰す日々が続く。
懐も寂しく、かつ、社会との接点も薄れていくジリ貧状態。

そうは言っても、焦らず、しっかりと職探しをしたい。
実の無いバイトにかまけて、学を疎かにするようでは、
それこそ、会社を辞めてまでここに戻ってきた意味は無いのだから。

2012/04/23 12:00 | 大学院生活 | No Comments