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2010/08/30

去る8月7日から25日まで、約3週間に渡ってアジアを周遊してきた。
中国・成都からはじまり、チベット、ネパール、ブータンを経て、
インド北部を横断し、最後はタイのバンコクから日本へ帰国した。

本コラムではたびたび触れてきたが、
筆者の現在の主たる興味は、ブータンという国に向いている。

アジアの最貧国のひとつでありながら、
国民の97%が幸福と答える国、ブータン。

今回の旅は、その研究旅行という名目を含めつつも、
兼ねてから気になっていたその周辺国もまとめて回ってきてやろう、
という、とても欲張りな旅になった。

本コラムでは、今回から数回に渡って、
この旅で見聞してきたことを中心に、論を組み立てていきたい。

とはいっても、あまり深堀りすると、
このあたりの情勢はすぐに政治的、あるいは宗教的な問題に行き当たる。
もちろん、それは回避できない大きな問題ではあるものの、
そこの話をしはじめてしまうとどこまでいってもキリがないので、
できる限りそこを上手く丸めながら話を進めていくことにしたい。

そんなわけで、事情通の方にとっては、
むしろ退屈な話に終始してしまう可能性も大いにあるのだが、
そこのところは、どうかご容赦いただきたい。

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前置きが長くなったが、まず初回は総括的な話をしておこう。

最初の目的地は、成都を経て訪れたチベット・ラサ。

それこそ、政治的、宗教的にいろいろと物議を醸してきた地ではあるが、
今はもう、仄かなチベット仏教の香りを残した一大観光地、といった印象。

ポタラ宮のたたずまいは、宗教都市としての静謐さと荘厳さと、
そして、一筋の物悲しさを訴えかけてきているようにも感じられた。

まだ多くの問題が山積しているのは重々承知の上だが、
かの地で暮らす人々の目は逞しく、前を向いているように見えた。

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次なる目的地は、ネパール。
首都カトマンズ、そしてヒマラヤを望むナガルコットという村を訪問した。

カトマンズは、噂に違わぬ、喧噪と埃にまみれた街だった。
そんな街中の路地を、すりぬけるように駆け抜けるタクシー運転手の神業。
高名な仏寺よりもなによりも、そんなネパール人の器用さばかりが、
何故か強く心に刻まれてしまった。

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そして、今回の旅のハイライトである、ブータンへ。

様々な事前情報を入れていったものの、まず度肝を抜かれたのは空港。
山間を飛ぶ20名程度を乗せたプロペラ機が降り立った場所は、
およそ空港らしい設備が無く、そもそも他の飛行機が1台もいない。

一時代昔、といってもそんな時代を知らないのだが、の原風景がここに。
暮らしは至って質素、というより贅沢ということを知らない、という雰囲気。

今回の旅では、ブータンの表面をなでるだけに留まってしまったが、
さらに深くこの国を知りたいという思いを新たにした。

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続いて訪れたのは、インド。

幾人かの人に、インドに行ったらハマってしまうから止めておけ、
という妙な釘の刺され方をしていたので、余計な警戒をしていたのだが、
兎に角、暑さと匂いと小汚さに若干辟易気味だった。

ヴァラナシで、聖なる河ガンガーに沐浴しても、
アーグラで、世界一美しい墓、タージ・マハルを眺めても、
なかなか拭い切れない、インドへの淡い不審感。

インドへの思いが芽生えたのは、インドを離れ、バンコクへ降り立ってから。
バンコクの、東京に比べたら小汚いのだが、小綺麗な街並を見ていたら、
なんだか物凄く、物足りなさを感じてしまった。
ああ、これがインドにハマるということか、と認識するに至ったわけだ。

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と、駆け足で今回の旅を振返ってみたが、
これでは只の旅の日記帳なので、次週からはもう少し小真面目な話を。

2010/08/30 12:00 | アジア周遊 | No Comments

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