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2007/09/25

JunkStageをご覧の皆様、今晩は。
JunkStageプロデューサーの須藤優です。

昨日、JunkStageのメンバーで、
舞台女優・帯金ゆかりの舞台を観に行ってきました。
今日は、ゆかりの話をしようと思います。


勝手にプロデューサーコラム vol.3
Junkな人々~帯金ゆかりの場合

私が始めて帯金ゆかりに会ったのは、18歳のとき。
演劇の聖地と言われている早稲田大学で私は演劇にはまった。
とはいっても、演るほうじゃなくて、見るほう。
そんな早稲田大学には老舗の劇団がいくつかあって、その中でも一際格違いな「早稲田大学演劇研究会」というものがある。
通称、「劇研(げきけん)」。
サークルでも同好会でもない。
まして、早稲田大学の人間なんて、半分くらいだ。
全国各地から劇研をねらって、人々は集まる。
鬼の稽古は、100人いたら2人くらいしか生き残れない。
新人稽古の期間は、アトリエ前に毎日救急車が来る。
稽古は毎日、午前中いっぱい。
つまり午前中の授業は自動的に出られないので、
そこに必修科目がぶつかった場合、留年するか良い友達を持つしかない。

で、私はその“良い友達”だった。
友人Aが劇研と知って、私は自分のレポートよりも彼女のレポートに命を賭けた。

その女優Aが所属したのが、「北京蝶々」という劇団だ。
私は毎回、北京蝶々の舞台を観に行った。取材もした。
主宰にして演出家の大塩さんは、話がわかりづらく脳内カオスな天才だ。
私は大塩さんのことも、物凄く物凄く大好きで、当時自分が作っていたフリーペーパーにも出演してもらった。
その「北京蝶々」に、とんでもない女優がいたのだ。

yukari01.jpg

叫ぶ。飛ぶ。いや、飛んでいる。すべてが。
言葉では言い表しようのない、台風のような女優がいた。
それが、帯金ゆかりだった。

ゆかりとは直接の知り合いではなかったが、お互いよく見たことはあったので知っていた。
私がキューバから帰ってきて久しぶりに大学へ行ったとき、
15メートルはあるスロープの下で、ビラ配りをしていたゆかりは私を見つけると、
ありえないオーバーリアクションで獰猛に走ってきて、
しかし私のそばまで来るとそこにきて若干の遠慮が生じたのだろうか、
「キュ、キューバっ! おかえりっ!」と、妙にしなを作って言った。

これが、私とゆかりの初めての、2人で交わした台詞である。
が、ゆかりはどう思ったか知らないが、私は「か、怪物!」と思ったことも、事実。
(ちなみにだがゆかりは可愛い。小動物キャラだ)

それから時を経て、私は人探しをしていた。
ジャンクステージで演劇を書いてくれそうな人間を探していた。
演劇をやっている人間は大抵面白いのが多い、と知っていたからだ。
そんなとき、ふとしたきっかけから、mixiでゆかりのページを見た。

一部抜粋して勝手に載せるが(たぶんゆるしてくれるだろう)。

yukari02.jpg

“山梨の盆地のど真ん中で産声をアレしました!

双葉中学で、えんげきへの思いを胸に秘めつつバスケ部で毎日死ぬほど走る。
試合中に顔がどんどん青ざめていく私に、真っ赤な顔をして汗だくの同級生は「ゆっかは頑張っていない!」とマジギレ。
頑張ってるのに…。顔色が悪いのは生まれつきなのに…。汗が出ないのは私のせいじゃない…。ああ、えんげきがやりたい。
小中あわせて都合5年くらいバスケに浸るも結局ドリブルすらマスター出来ず、トラベリングの女王という不名誉な称号だけをもらい、引退。

それから演劇部がまともに機能してるらしいという噂を耳にし、甲府西高校に入学。そりゃあもう演じる。駐輪場で狂ったように発声練習をし、訳の分からないエチュードを繰り広げる。
もう、他に興味があるのはモスバーガーのホットココアか、あとは演劇だ!

というわけで、おもに演劇をする人ですよ!!
おもじゃない時は、間違えたり早とちりしたりミスしたり、それはそれで忙しいです!

夜中はたいてい、高円寺の寿司屋のホールをうろうろしています。たいていうろうろしているだけなので、「この給料泥棒!」と板前から踏んづけられる日々です。

365日あったらねえ、150日くらい、舞台に立っていたい! ”

私はこの文章に、度肝を抜かれたのだ。
舞台に立つゆかり、オーバーリアクションで走ってくるゆかりにも度肝を抜かれたが、この文章には本気で度肝を抜かれた。
なんだ? この、正体不明な疾走感は。読了の、スカっと通る爽やかさは。

私は迷うことなく、ゆかりを口説いた。
本気で口説いた。
これ以上ないくらい本気だった。

そんなわけでゆかりは今ではジャンクステージになくてはならないキャラだ。
演じる演劇。観る演劇。
そしてジャンクでは、「読む演劇」。

ぶっ飛びつづけている、ゆかりであってほしい。
私はどこまででも、応援する。

2007/09/25 01:35 | 【コラム:JunkStageの歩む道】 | No Comments

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