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2011/05/18

5月は天候がよいので一年の中では比較的やる気があり、残りの11ヶ月はまるでダメな逆5月病、フィルコです。こんにちわ。
女子車椅子バスケットチーム『GRACE』の取材レポ、続きます。

が、

その前にお知らせ!!

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GRACEは 5月22日(日)に東京都リーグの初戦を迎えます。

 試合会場:国立障害者リハビリテーションセンター体育館(所沢市)
      http://www.rehab.go.jp/index.html

 開始時間:11:30

 対戦相手:東京スポーツ愛好クラブ (日本で最初にできた車椅子バスケチーム)

 
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お近くの方は、ぜシ!!
 
ではレポートです。 
  

■いきなり試合出場!?

 
≪AM 11:00≫

「ファイト~!!」と高嶋キャプテンの声が響く。

ここからの練習メニューは、より実戦を意識したものとなります。
 
 
まず「8の字」というメニュー。これは車イスバスケ独特の練習?
 
ゴール両脇に車椅子を置いて、それらの周囲を8の字を描いてダッシュ。2人組になり、前のひとはゴール下でシュート。後ろのヒトは追いかけながらリバウンドを取って、前のひとにパスします。これを決められたシュート数が決まるまで連続で頑張ります。シュートが入らなかったり、リバウンドを取りこぼしたりすると、後列のひとがダッシュで取りに行かなければいけません。

 

車椅子バスケは、味方の壁を使って相手ディフェンスをブロックし、スペースを作ったりシュートまでもっていく「スクリーンプレー」が非常に多いのが特徴。この練習の動きは実戦でもかなり使うそう。さらには『疲れたとき』=『試合終盤の勝負どころ』でもシュート、リバウンドを確実に行うための体力と精神力を養うことが出来る。キツイけど、とても効果的な練習だと思いました。すごいなあこれ、健常バスケでも応用できる。
 
 
もちろん、私は見学でしたが(笑)。

  
≪AM 11:20≫

少し休憩して、2メンでの速攻練習と、いよいよ3対3での実戦練習

 
  

代表の多智さん、田中さんを中心に、プレーの一つ一つを丁寧に確認しながら攻守のポイントを練習。健常バスケも車椅子バスケも5人対5人で試合をしますが、実際の攻撃の時は全員が全員いっぺんに動いてるわけではなく、局地的に2対2か、3対3の形にして仕掛けることがほとんどです。

だから3対3がキッチリできるチームは、5対5も強い。
 
3対3練習の様子

GRACE20110501
 
イスの幅は変えられないので、スペースを作るための動きが健常バスケよりもシビア。動き出しからの「駆け引き」の要素がすごく大きい。
 
細かい話になっちゃうけど、たとえばスクリーンプレーひとつとってもそう。「車イスの、どの面でスクリーンを作ってディフェンスをひっかけるか」は、次のプレー展開でどの方向に進むか予め想定しながら決めなきゃいけない。相手とぶつかり合いながらでは、イスが引っかかるので急にターン出来ないから。

しかしディフェンスもそこは読みながら来るので、スクリーンの直前までは、気づかれないように別の方向を向いておいて、、タイミングを見て、、死角に入って、、どっちにスクリーンをかけるか、味方とアイコンタクトで決めて、、素早くイスの角度を操作して一気に仕掛ける!などね。

しかもこのような局地ごとの駆け引きも、全体としては「チームでどう攻めるか、チームでどう守るか」の戦略を実行する一部であって、全体は全体でチーム同士の駆け引きとなる。3次元的な動きに制約がある分、きっと平面での戦略・戦術性がより大事になるんだよなぁ。これはすごく面白いぞ!

 
などと、ブツブツひとりでつぶやきながらカメラを構えていると

 
高嶋CAP 「フィルコさーん、4対4で試合をするので入って下さーい」

フィルコ 「あ、はーい。・・・って、え゛ーーー!?ワタクシがでございますか!?」

高嶋CAP 「です。もう大丈夫でしょう。楽しいですよ~!」

フィルコ 「・・・や、やらせていただきます!」
 
 
すみません。本当は試合出たくてウズウズしてました(笑)
 
 
≪AM 11:45≫

ということで、いきなり試合!!

私はGRACEレギュラー組の相手側チームに混ぜてもらいました。

皆さんのスピードには全然ついていけないし、せっかくもらったチャンスで渾身のシュートもあさっての方向に。でも負けたくないから声だけは元気に出しました(笑)。楽しかった~!!

実際に中に入ってみると、意外にも自分に出来ることが結構あった。声を出すこともだけど、リバウンドをがんばることや、速攻を出されないようにディフェンスで一生懸命戻ることなど、もちろんGRACEの皆さんに気遣って頂いてのことですが、それでも初心者なりに楽しくプレーできました。

それもそのはずで、考えてみたらひとによって障がいの度合いや、現れかたは様々なわけで、それぞれにあわせて楽しくプレーできる間口の広いスポーツなんだよなぁと。しかも「持ち点制(※)」という独特のルールを採用することで、制度的にも公平にプレーできるようになってる。

(※)「持ち点」ルール。障がいの度合いによって選手は1.0~4.5点の持ち点が割り振られる。障がいの度合い軽いほど持ち点が高い。「コート上でプレーする選手5人の合計が14点を超えてはいけない。
  
これは、もっと沢山のひとにやってみて欲しい!障がいをもつ方も勿論ですが、そうでないひともゼヒ体験してみることをお奨めします。実際、女子の場合(各ブロックによりますが)健常者も選手登録可能とのこと。男子でも、公式戦には出られないものの健常者だけのチームまであるそうですよ。トレーニングとしてやっても相当いいもんなぁ。とくに腕、肩、背中、握力など上半身強化には本当にもってこい!
 
しかし、、分かってはいるけど、やっぱり試合でシュートをバンバン決められてしまったのは悔しかった~(笑)。とくにキャプテンの高嶋さんにはいったい何点決められただろう。
  

■「キャプテン 高嶋さん」

2月、ニュージーランドで発生した大地震で、倒壊した建物の中から救出された少年が、救助のために足を失った。某テレビのインタビュアーがその少年に対し「もうスポーツできませんよね。」と、本当にデリカシーのカケラも無い、酷いインタビューをして話題になったのですが、その事に対してツイッター上でサラッと突っ込んでいる人がいました。
 
 「できるっつーの。」
 
それがGRACEのキャプテン、高嶋さんでした。

実は、高嶋さんは東京アパッチブースター。実際にお会いしたことはなかったんですが、ブースター同士ということでツイッター上ではフォローしていたのです。その後、4月に行った「アパッチブースターお花見会」に参加して頂くなどでお話する機会があり、「ぜひお願いします」と申し入れて今回の取材をさせて頂いたのでした。

彼女が本格的にGRACEに参加したのは2009年から。
 
車イスバスケとの関わりは長くもう10年以上となるが、そのキャリアの前半は、実は選手ではなくボランティアや、強豪チームのマネージャー、都選抜チームのトレーナーなど、スタッフとしてのものでした。それもそのはず、高嶋さんの職業は理学療法士であり、コートを降りれば今でも「支える側のひと」なのです。

高校生まで、バリバリのバスケ少女でした。

股関節に疾患を発症したのは理学療法士になってからのこと。自身の病気についてはごまかしながら仕事と車イスバスケのサポートを続けていた。2009年、症状が進んだため、長く続けていた男子車イスバスケチームの強豪「東京ファイターズBC」のマネージャーを退任し大きな手術を敢行。退院、職場復帰後に、以前よりちょこちょこプレーしていた東京グレース(現GRACE)に本格参加しました。

障がい者手帳を持っているが、それは「とにかく選手として公式試合に出たかったから取った」のだそう。(実際はいろいろとあるのだと思うが)明るくチャキチャキと行動する彼女の姿に、いわゆる「障がい」の印象はまったく無い。


 
練習中もとにかく元気。どんな練習でも先頭を切って声を出し引っ張る。自身の選手としてのレベルは「超庶民クラス」という彼女だが、背負っているものの自覚は小さくはないようです。

「GRACEの伝統を守りたい。」

若手も、ベテランも、初心者も無理なく続けていく事ができるチームでありたい。とにかくGRACEとしてバスケを続けていきたいのだそう。

「女子」チームであることも大事に考えている。彼女のプレーは、スピード感だけでなく、ビジュアルでも目を惹きつけられる。彼女の愛機はキラキラしたラメ入りの華やかなピンク。「ピーチ姫」と名付けいつも一緒だ。練習着もとてもおしゃれ。

おしゃれや可愛らしさというのは、こと近年の女子スポーツには欠かせない要素。そういう女子ならではの楽しみ方という意味でも、背中で引っ張る存在として高い意識を感じる。

この写真を撮るためにカメラを構えたとき、正直に言うと私はすっかり見とれてしまっていました。

私の好きな言葉に「居住まい」というのがあります。居住まいが綺麗な人は、とても精神が充実しているひとです。車イスに乗ったひとを見て綺麗だと感じたのは初めてで、それはきっと、高嶋さんの居住まいから、車イスバスケ、そしてGRACEにかける思いの強さと覚悟を感じたのだろうと思う。

普段の「とても元気でラフなお姉ちゃん」な印象とのギャップも関係あるかもしれないけど、本気であることは、男女に関わらずひとを美しくするものだと改めて思った。
 

■バスケ馬鹿
 
≪12:00≫

円陣を組んで「GRACE Fight!!」と声をかけ練習終了。
 
皆でコートにモップ掛けし、急いでコートをあける。次の児童レクリエーション枠でもう子供達が待っているので、私も手をプルプルさせながら焦って片付けました。多摩スポーツセンターはとても人気が高く、ロビーは利用者でごった返していました。まあただ、人気が高いと言うよりは、障がい者を対象としたスポーツ施設が少なすぎるのでしょう。
 
皆さんの着替えを待っている間、改めて車イス(バスケ車)をまじまじと見たのですが、とても個性があってどれもカッコイイ。ほとんど全てがオーダーメイドで、デザインをいろいろアレンジできるんだそうです。

その個性を決めるのは「好み」だけでなく、「車イスを見れば、そのひとの持ち点(障害の度合い)が分かる」と代表の多智さんが教えてくれました。

例えば、腰から上の自由が利く場合は、ほとんど背もたれが無く動きの自由度も高い。自由が利くのが胸から上の場合は、体幹を固定するので背もたれと両脇のガードがしっかりしている。他にもポジションによって、座席の位置を高くしたり、イスの幅を小さくしたり、様々。

「おしりが大きい外国人選手は、半分ぐらいしか乗ってないひともいるよ」と言って多智さんは大笑いしていた。
 
片づけが終わると、練習参加メンバーで近くのファミレスに向かい、皆で昼食を食べます。多摩スポ練習の時はいつものことだそう。今回はずうずうしく私もお邪魔させて頂きました(笑)。

スポーツチームではあるが、そこは「女子」。お昼を食べながらガールズトークに花が咲きます。迫力に圧倒されそうでしたが、負けじといろいろと車イスバスケのお話も伺いました。女子だけのチームは全国に8チームしかないこと。「持ち点」は認定会のようなものがあり、それは大会ごとに東北や関東など各ブロックで行うが、一箇所でしか出来ないので大変なこと。認定員には専門の資格がいること。車イスは床への負担が大きいので、練習させもらえる体育館が少ないこと。選手を募集していること。
 
などなど話しているうちに、話はいつしかバスケのことに。


 
なんだかんだ言っても、やはりこの話題が一番熱が入る。練習の意味合いや、ディフェンスの動き、オフェンスパターンの復習、選抜チームでの意識の持ち方、他チームの分析、などなど作戦盤を持ち出して盛り上がります。その空気は私にとってあまりにも自然で、ふと気がつくとすっかり話しに入り込んでしまっていました。取材で初めてご一緒させて頂いているという事を忘れてた(笑)。

それはきっと、GRACEの皆さんが本当に気さくで、明るくて、何よりバスケが大好きなことが自然に感じられたから。「バスケ馬鹿」同士は匂いで分かる(笑)。いいチームだなぁ。

本当に楽しかった~!!
 
間違いなくひどい筋肉痛になるからって、多智さんがこれをくれた(笑)


 
お店に入ったのは13時前。時間を忘れて話し続け、気づけば16時になろうとしていました(笑)。

GRACEの皆さん、いきなり訪れた紫アフロの怪しいオッサンを受け入れて下さり、本当にありがとうございました!これに懲りず、また宜しくお願いします!!
 
 
 
GRACEは5月22日(日)に東京都リーグの今季初戦を迎えます。

 試合会場:国立障害者リハビリテーションセンター体育館(所沢市)
      http://www.rehab.go.jp/index.html

 開始時間:11:30
 対戦相手:東京スポーツ愛好クラブ (日本で最初にできた車椅子バスケチーム)
 
 
くしくも歴史あるチーム同士の対戦となった初戦のカード。
 
素晴らしい試合になることを祈ります!
 
 

GRACE Fight!!

2011/05/10

 

「取材には施設への申請と許可が必要ですので、よろしくお願いします。」

というGRACEのキャプテン、高嶋さんのメールを思い出したのは取材前日の午後4時@会社。
施設窓口の方が超親切かつテキパキ対応して下さったおかげで、何とか申請手続き&取材許可を頂くことに成功したギリギリボーイズ、フィルコです。

えー、、その節は大変ありがとうございました。
 
ん?何の話かって?だから取材ですよ、取材。
女子車椅子バスケットボールの練習に突撃取材をしてきましたよ~!

■女子車椅子バスケットボールチーム GRACE

まず、今回取材させて頂いた「GRACE」について簡単に紹介します。

写真はチーム公式HPよりお借りしました。

GRACE 公式HP http://tokyograce.rakurakuhp.net/
 
1975年に日本初の女子車椅子バスケットボールクラブ「東京グレース」として誕生。
創設35年の歴史を誇る名門チーム。1990年より開催される日本女子車椅子バスケットボール選手権大会では、記念すべき第1回大会から第6回大会まで6連覇を果たしている。

10代~60代までメンバーの年齢層は幅広く、本年度は「楽しむ、積み重ねる、続ける」をモットーに、若手、ベテラン、そして初心者でも、無理なくバスケが続けられるような活動を目指す。

現在、東京都リーグに参戦しつつ、練習や普及活動など都内及び近郊にて鋭意活動中!
・・・って簡単すぎ?(^^;

あせらずとも、GRACE及び車椅子バスケの楽しさについては、この後のレポートでたっぷりと味わって頂きますので!

では早速。

■GRACE練習に突撃レポート!!

≪AM 9:00≫

今回の練習会場は、国立市谷保にある東京都多摩障害者スポーツセンター。通称「多摩スポ」。
 
受付で取材のパスを受け取り、施設内の体育館に入ると、皆さんちょうど練習前の円陣を組むところでした。キャプテン高嶋さんからご紹介いただき、挨拶をしつつ私も円陣に参加。選手の田中さんより本日の練習メニューが説明されると、シュッと空気が締まる。これは、、久々に味わう「部活」の緊張感だ!。

 

「1,2,3 グレース Fight!!」

全員で気合を入れる。コールはいつも「一番の若手」の役目だそう。その後5分間ランニングの後で、ストレッチを入念に行います。

フムフム、上半身で全ての動作を行う競技だからね、そりゃあちゃんとやらないとだよなぁ、などとメモをとっていると、「フィルコさーん、中に入ってくださーい。」と高嶋CAP。

メニューは手を「グー・パー」して握力を鍛えるところ。・・・よかろう、まあ、これぐらいは体験しないとね。
 
と、輪の中に入り「1,2,3,4」と声を出しつつ、グー・パー・グーパー・グー・パー・グー・パー・グー・パー・・・・・こ、これはキツイ・・・・グー・パー・グーパー・グー・パー・グー・パー・グー・パー・・・ま、まだ続くのか・・・・・・グー・パー・グーパー・グー・パー・グー・パー・グー・パー・・・・

・・・・メモをとるのは諦めました。。。この時点で既に手がフルフルフルフルフル(笑)
 
後にも思い知るのですが、握力はこの競技の要中の要になる体力で、「肉球ができますよ♪」と練習前に言われていたのを実感。
 
≪AM 9:30≫

ストレッチが終わると次は「チェアスキル」の練習。

「イスの技術」つまりは車イスでのフットワーク練習。ダッシュ、ストップ、ターンを何種類も組み合わせて、試合中に必要な基本技術を身体に覚えさせる反復練習です。これがまた激しい。ダッシュといっても全部手でイスを漕ぐわけです。ターンのたびに気合の声が響き、ストップのたびにタイヤが床をグリップする「ギュギュッ」という音が響く。

ここで代表の多智さん 「はいじゃあ、あなたもバスケ車に乗ろうか。立ってるだけじゃ何もわからないよ~!」

え゛ー!!!マジで乗るの!? と戸惑っているまもなくバスケ車登場。予備用にいくつかあるようで、係員の方がサクッと組立ててくれました。アルミフレームの車体に、ワンタッチで着脱できるようになっているタイヤ。とても軽い。サイズやゴムの種類などもポジションや個人の好き好きで色々組み合わせ可能。

うーん、これは、、かっこいいぞ!ミニ四駆魂が刺激される。イスのカスタムにはまる人も多そうだ(笑)

「ほーっ!」「すげー!!」とか言ってるうちに装着完了。

 

ご機嫌(笑)

多智さん 「じゃあ早速みんなに混ざってください。頑張って!」

が、頑張ってってww。わたくし車イス自体が初めてで、なんかさっきからクルクル回っちゃうんですが、、、え?、、しかも次はシャトルランっすか!?

シャトルラン・・・バスケ経験者には悪夢の響き。バスケ部の練習でキツかった思い出の練習メニュー第1位。スラムダンクで新入生の頃の魚住が泣きながら吐いた練習もシャトルラン。。

う、ううおおおお!負けるかぁ!!!ここで体育会魂に火がつく。やったろうじゃねーの!!アパッチブースターなめんなよ!!と張り切って挑みましたが、中学生の女の子にも大差で引き離されダントツのビリッけつでした。えへ。

いやしかしキツイ。競技用バスケ車は軽くて小回りが効くので、左右の力のバランスに気をつけさえすれば、進むだけならクセになりそうなほど軽快。問題はストップ&ターン。手でグリップを掴んできっちりブレーキ、最短時間で180度旋回し、すかさず漕ぎ出す。慣れないのでまず、この「180度旋回」がうまくいかない。直線よりターンでどんどん引き離されていく。

実は健常バスケでもこのストップ&ターン動作はとても重要で、単純なスピード以上に重視されるもの。ブレーキ、ターンのたびにグリップを強く握るので、腕も疲れるが何より握力を使う。しかし選手の皆さんの操作を見ていると、力強いだけでなく、手というか、指を使って、むしろしなやかに操作しているように見えた。力が必要なのは間違いないが、操作自体は非常に繊細。こ、これは奥が深いぞ。

皆さんは一通りのチェアスキルの練習メニューをこなして、さらにシャトルランをやってるのに軽々とこなして、「今日は久々のチーム練習だから、走りこみメニューがないので軽め」とか言ってる。失礼ながら結構なベテランの方もガンガンダッシュしてるし、日ごろの積み重ねがなければこうはいかないよね。
 
 
≪AM 10:00≫

ここからボールを使った練習。お待ちかねのランニングシュート。やっぱね、シュートだよねシュート。オフェンス馬鹿の俺の見せ場は。

やり方は健常バスケとまったく同じ。45度から走って行ってパスを受け、走りながらゴール下でシュート。で、シュートしたら次の人のリバウンドをとって、さらに次の人にパス。

「なんとかまっすぐ進めるようになってきたし、ゴールしたなら余裕でしょ♪」とか思ってたら、これが、、全然届かない(笑)。かなり近くまで寄ってシュートしてるつもりなのに、ゴールに全然届かない。全速力で進むイス、ゴール下にはリバウンドの選手。パスをもらってシュートしようと重心を上げると、途端に不安定になる。ってかちょっとコワい。

単純に腕の力で投げてもボールをコントロールできない。問われるのは、いかに重心を安定させつつ狙った場所にボールを置いてくるか、そのあとのバスケ車のコントロールも考えつつ、いかにコースを定めて全速力でゴール下に滑り込んでいくか。リバウンドに備え、いかに良いポジションにコントロールして止まるか。

でもこれが分って来るとひじょーに楽しい!!出来る出来ないは別として、自分の体とマシンの操作を一体化させるプロセスが入る分、いつもの健常バスケより、シュートが入ったときの達成感が大きい。ずっとこれやっててもいいなぁ。

しかしながら、楽しさが分っても急にボールの飛距離が伸びるわけではなく(笑)。辛うじてコントロールが効くのはゴールの真下ぐらい。なにしろ健常バスケでは「シュートは足で打つもの」と教わるし、実際距離の長いシュートでも手の力は殆ど使わない。Junkで書いてた安君とか座ったまま楽々3Pシュート打ってたけど、改めて凄いことなんだと思いました。あの化け物め(笑)

次はいろんな種類の対面パス練習

「パスならイスを漕がなくていいからできるだろう。こう見えてもバスケキャリア16年ありますから。ええ。」

と、思っていた時期もありました。30秒ぐらい(笑)。

パスの瞬間は両手をボールを扱うのでイスの操作はできません。物理法則で「作用・反作用の法則」ってのがあるんですが、まさにそれをコントロールしなきゃいけない。パスした反動でイスが動いたり回ったりで全然姿勢を維持できないのよこれが。

とくに片手でロングパスしようとすると、投げる瞬間にクルっと反転しちゃってまったくボールが飛ばない。これは、、だめだ。。。邪魔しちゃいけないんで、私はチェアスキルの練習をさせてもらいました。

回りを見るとみなさん普通にパスしてる。コツを聞いてみたら、やはりイスで重心を操作するそう。片手パスの場合はボールと反対の手でタイヤを操作して、上体の力と、腕を振る遠心力がボールに伝わるようにコントロールしなければならず、試合ともなればこれを全速力で走りながらとか、ディフェンスをかわしながらとか、ターンしながら行うわけ。どんだけ奥深いんかと(笑)。

でも、考えてみれば健常バスケだって同じで、自分の体のコントロールを意識すれば同様に奥深い。自分がいかに何も考えずにバスケをしてきたかを知るよい機会になった。

 
 
お次はルーズボールのキープ。

コロコロと転がったボールに走って(漕いで)追いつき、タイヤの回転を利用してボールを押し付け巻き込むように取る。これ私的イスバスの一番カッコイイ動き。すーっとボールに近づいて、クルっと巻き取る。カッコエエわ。

これは志願してやらねば。という事でやらせてもらいました。(ので写真がない。)・・・・これはけっこう出来た(-▽-)フフフ。日頃のイメージトレーニングが効いたな。皆さんの半分の練習量にしてもらったけど(笑)。でも試合中に意識しないで出来るまでは、だいぶ練習が必要だろうな~。
 
試合でルーズボールを取れるかどうかは、自軍の攻撃回数に直結します。リバウンドと同様にバスケットマン根性の見せ所なのです。時間をかけてこれを練習する姿勢に、GRACEのチームとしてのバスケへの取り組みを見た気がしました。そういう事を大事するチームは、強弱に関わらずいいチームです。

この辺になると、私を乗せてクルクル回ったり明後日の方向に暴走しまくっていたマイ・バスケ車が、なんとな~く言う事を聞いてくれるようになってきた。
 
次回 その2、「いきなり試合!!」 「 CAP 高嶋さん」 「バスケ馬鹿」につづく。

なんと、いきなり練習ゲームに出場!?

乞うご期待!!
 
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2011/03/12

3月11日 金曜日、14時46分

宮城県を中心に大きな地震が発生しました。震度は最大で7。
エネルギーの強さでは、観測史上最大のマグニチュード8.8。
阪神大震災の178倍の大きさだそうです。

被災地には、私の家族、友人、同僚、大切な人が住んでいます。

大きな被害を被った仙台には、bjリーグの仙台89ERSの本拠地であり、選手・スタッフ、沢山のブースターの皆さんが住んでいます。

発生当日はメールも電話もつながらず、交通機能がマヒした都内をさ迷いながら、大切な人々の安否も分からず、津波の映像を見たときは心臓が潰される思いでした。

夜にかけてポツポツとメールが帰ってきて、なんとか無事が確認できましたが、津波、火災、避難生活など、地震災害はこれからが大変なんです。

今すぐ飛んで行きたい気持ちでいっぱいですが、
現地の交通が麻痺した現状ではそれもままなりません。

今はとにかく、被災地以外の人間が出来ることを考え、書きます!

 
■悲観せず!元気よく!負けてやらない!!

大変なのは、間違いなく被災した人々です。悲しくなるニュースが沢山流れます。身内が被災した方は打ち砕かれるようなニュースもあります。しかし、それで私達がショボンとしてしまったのでは誰も救われない!

何をするにも、悲観せず!元気よく!災害に負けてやらないこと!!

まずはコレが一番大事!!

 
■節電!!節電!!

今回の地震では、太平洋沿岸の原発、火力発電所が被災しています。はっきり言って電力不足です。これから被災地に徐々に電力が復帰していくにつれ、確実に電力が不足します。全国の発電所は、送電路を開放してカバーしますが、送電元で電力を使いすぎるとそれもままなりません。

全国で節電をお願いします!!

1.エアコンは使用しないで下さい。
2.照明はこまめに消してください。
3.使用していない電気機器は、コンセントを抜いてください。
4.使用していない部屋や設備は、ブレーカを落としてください。
5.店舗の電光看板は最低限にして下さい。

遠いところに住んでる方も、電力網はつながっています。
もし被災地に対してお気持ちを持っていただけるなら、まずは節電を宜しくお願いします。
 

 
■自分自身の避難準備!

今回の地震は、大変広い範囲に被害が及んでいます。
使う使わないに関わらず、イザというときのための準備をしておくと、不安が和らぐことで自分が落ち着き、正しい判断が出来るようになります。

最低限でよいので、避難準備を!
 

■隣の人と声を掛け合うこと!

今回のことで、大きな災害時には携帯、メールは正常に機能しなくなることが実感できたと思います。隣近所の人と声を掛け合って、イザというときには、少しでも自分達のことは自分達でできるようにネットワークを確認しましょう。
 

■義援金寄付・支援物資の準備

じきにに各地で義援金の募集と被災地への支援物資送付事業がスタートします。少しでもかまわないので、まずは義援金の寄付をお願いします。そして、よかったら支援物資を送りましょう。それぞれの自治体やコミュニティのニュースによく注意して、喜ばれるものを送って下さい。困るものは送らないようにしましょう。

【食料】

 喜ばれるもの:飲料水、カップ麺、お湯だけで作れるレトルト食品、乳児用粉ミルク、哺乳瓶

 困るもの:野菜や魚などのなまもの、アイス、電子レンジで調理しなければならないもの、消費期限切れ食品

【衛生用品】

喜ばれるもの:おむつ、生理用品、歯磨き、石けん、タオル、トイレットペーパー、ウエットティッシュ、マスク、水を使わないシャンプー、

【その他】

喜ばれるもの:マスク、新品の肌着や衣類、使い捨てカイロ

困るもの:古着(古着は誰も貰いません、ゴミになるだけです)、家でかきあつめたようなこざこざ、趣味で作った装飾品、絵画など。
注)医薬品はダメです。医薬品は医師や薬剤師がいないと配れません。

  

■大切なひとのために出来ること

私は高層ビルの中層階で地震に遭遇しました。
大きな揺れに生きた心地がしませんでしたが、安全確認ができるまで建物の外にでることは出来ず、電話もメールもまったくつながらず、情報源をシャットアウトされた状態で待たなければいけなかったことが何より辛かった。

いつ来るか分からない余震に戦々恐々とする中、ビルの管理部からアナウンス。

「宮城県で震度7の地震発生。東北各地に甚大な被害が出ている。」

電話もメールもつながらない。部屋からは出られない。
もれ聞こえる「被災地」には、家族、友人、同僚、大切な人が住んでるんだよ!

必死でメールを打ってみるが送信できない。たまに送信出来ても反応はない。
不安がるお客様にかろうじて笑顔で応対しながら、押しつぶされるような不安に襲われました。

ビルの安全管理が解け、夜中に電車が動きだして、自宅に帰りに着いたのは朝の5時半。それからやっとニュースを見て、被害の大きさに正直打ちひしがれました。

が、ここでそんな事に自分が負けたら何も始らない!

被災地に大切な人が住んでいる方。ブースター仲間の皆さん。
出来ることは、まずは自分がしっかりとすることです。元気を出すことです。

まずはあなたのエネルギーから送りましょう!
それだけでも、現実に戦っている人の大きな生きる力になるよ!

胸の痛くなるニュースに負けるな!

みんなで戦おう!!災害になんか負けてたまるかよ!!

 

2011/03/06
 
東京は梅がきれいに咲いております。フィルコです。こんにちわ。
私の花粉症は4月からのタイプなので、それまでの期間は2~3月ピークの皆さんに対し、優越感をもって過ごしたいと思います。
 
 
さて今回の【BBE】バスケ・バカ・エッセイはのテーマは「感ずべきこころ」
エロ話ではありません。楽しいバスケの話です。
 

バスケの「楽しい」って、何ぞ?

これを書き出すと本当にキリがなくて。

バスケの楽しみ方って本当に人それぞれで、それこそ星の数ほどあると思います。まあ、それはどんなスポーツにも言えることだけんど。

「勝つからこそ楽しいんだ」なんて真顔で仰る方も多いですし、そりゃその通りと思いますが、プレ-の一つ一つ、単なるドリブル、パス一つとっても、そこには無限の楽しみ方があるわけで、殊に東京アパッチのブースターになってからは、見るバスケとして「肩の筋肉の動きのセクシーさ」とか「フリースローを打つ前の深呼吸のセクシーさ」とか、そんなセクシー中心な見方があることまでも教わりました。誰からとはいいませんが(笑)。

 
世の中は広うございます。これはもうバスケットボールの表面のツブツブを眺めているだけで身もだえするほどに楽しくなってしまうという変態感受性の強い方や、皮と皮の間のミゾにとてつもないエクスタシーを覚えてしまうど変態素晴らしい感性の持ち主も必ずやいることでしょう。いやそれはもうフェチズムの域か(笑)
 
「何事まれ、感ずべきことにあたりて、感ずべきこころを知りて、感ずる」

とは、私の座右の銘だったりする江戸時代の偉いオッサンの言葉ですが、これってまさに本質的なことだと考えています。

沢山のバスケ馬鹿の方が、どうにかしてバスケをメジャースポーツにしようと日々粉骨細心東奔西走五里霧中しておられます。私自身はてんでアマちゃんで、実はここで「バスケバカ」と名乗るのもカナリ恥ずかしかったりするのですが、見たり聞いたりしてきたことから考えて、今必要なのは「感ずべきこころ」を育てること、その機会を出来るだけ沢山作ることだと思うのです。

それは、バスケ自体のハードウェアやソフトウェアなどの「感ずべきこと」の問題というよりは、人によっては「スポーツ文化」と呼ぶものの問題です。

かの神マンガ「スラムダンク」は、まさに「感ずべきこころ」に訴えかけた作品だったんだなと、この年になって改めて思います。私は、最終巻の山王戦「セリフのないラスト数分間」がとても好きです。

本当に全力で戦った試合の記憶って、あの風景そのもの。

スライドショーみたいな断片的な記憶。音は、全く無いか、自分の息遣いだけ。淡い色彩。タイムアップした瞬間の、急にボリュームを全開にしたような歓声。作者の井上氏はその風景の殆どを、コートの中の視点で描いています。たぶん一緒にコート上で戦っていたのかと。

あのシーンを読むことで、限界ギリギリのバスケを見事に追体験できるのですよ。私なんか今でも血が熱くなるのを感じます。バスケの楽しさ、「感ずべきこころ」を知る教科書の好例だと思います。ああ、これを話し出すと終わらなくなるのでヤメ。続きはまた今度。

bjリーグがスタートした2005年以降、いろいろな地殻変動が起きて、各地で子供達が直接バスケに触れる機会が増えています。沖縄と仙台では子供達の将来の夢として、ついに「プロバスケ選手」が登場したそうです。これは何よりも実現したかったことの一つで、関係者の皆さんは本当に嬉しかったんではないでしょうか。俺でさえめちゃくちゃ嬉しいもの。

なので、

「感ずべきこころ」を育てる機会を地道に増やしていくこと、さすれば、おのずと道は見えてくるのではないかと。

ただ、

ボールのツブツブを撫ぜて恍惚としている子供を見かけたら、「それはもう少し大人になってからにしましょう」と注意をしてあげた方が、その子の健全な成長のためにはいいかもしれません。

そのまま成長を見たい気もしますが(笑)

 
 
2011/02/12


最近、猫とのコミュニケーションが困難になってきたように思うフィルコです。こんにちわ。じきに魔法が使えなくなるということか。

先週までの二週間弱、ワタクシ海外に行っとりまして。バカンスなら最高でしたが、アパッチのアウェイ戦にすら行けないワタクシにそんな甲斐性があるはずもなく、当然のごとく仕事です。

実は始めての海外だったんですが、いやまあ色んな刺激を受けて帰ってきましたよ。

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渡航先はイスラエル。歴史が古かったり、いつも戦争してたり、技術が凄かったり、とにかくなんだか凄いらしいが、しかし具体的にどんな国か非常に想像しにくい国。

今日はそんな国でのお話。ただしバスケがらみ(笑)
 
 
■先生、、バスケが足りてます!!
 

滞在したのは、テルアビブに7日間、エルサレムに4日間

成田発、韓国は仁川(インチョン)経由で合計17時間のフライト。とくに事故もなく食っちゃ寝食っちゃ寝食っちゃ寝してるうち、ついにテルアビブ郊外のベングリオン空港に降り立つ。降りた瞬間、係員の兄ちゃんに「はいあなた、パスポート見せてください!」と止められたのは、たくさんの乗客の中で俺だけだったというのは内緒だ。怪しいオーラが出てることについては否定しない。

取引先の会社が手配してくれたタクシーに乗って空港をでると、国道沿いに立てられた自動車やら携帯やらの広告看板が目に入る。走行車線が右側なだけで、ほとんど東京と変わらない風景が広がる。

ただ一つ大きく違うことがあって、多くの広告で、商品を持ったりかっちょいいイメージショットだったりするのが、アイドルでも野球選手でも大村昆でもなく、バスケの選手なのだ。

私は大写しになった彼らのユニフォームを知っている。
 
名門「マッカビ・テルアビブ」

 
そう、ここテルアビブのホームチームで、ユーロリーグの超強豪「マッカビ・テルアビブ」だ。サッカーも強いから、欧州サッカーが好きな人は聞いた事あるかも。

前から確かに「イスラエルはバスケが人気」とは聞いていたけど、広告にバンバン登場するってことは本当なんだな~!と、べつに自分が何をされたわけじゃないのに、到着早々から嬉しいバスケ馬鹿。

しかし、この国でのバスケのポピュラーさを感じたのは、それだけに留まりません。

朝、何を食ってもうまいホテルの朝食を平らげたあと、部屋かロビーでテレビを見る。イスラエルの「めさましTV」的な番組のスポーツコーナーはいつもバスケがトップ。

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毎朝部屋に届けられる新聞も、スポーツ面のトップはバスケ。国内のトップリーグと、ちょうどベスト16に差し掛かったユーロリーグの結果が華やかに報じられる。

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シーズン真っ盛りだという事情を加味しても、
いやいや、なんとうらやましい環境でしょうか。
 
宿は地中海沿いの綺麗なホテル。夏には国内外からの観光客で賑わうらしいが、今はオフシーズン。早朝は地元のおっちゃんおばちゃんと散歩してました。ヘブライ語で挨拶をしたら、ニコーっとして「日本人か?」と聞かれたんで「そうだ。ここの食い物はうまいね!最高!」と答えた。なんだか気に入られたらしく、いろいろと教えてくれたけど1割ぐらいしか理解できずスマン、おばちゃん。

でもその中で、「バスケの屋外コートも近くに沢山あって、地元の子供がよく遊んでるから、時間があったら行ってみたらいい」ってのは理解できた。結局見つけられんかったけど、確かにボール持ってる少年少女はよく見かけた。日本の部活みたいに、ちゃんとそろいのジャージ着てたのが意外でしたね。
 
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取引先の世話人にも、「俺、バスケが好きでさー」と言ったらいきなり盛り上がった。

世話人 「おお!この国ではバスケは一番成功してるスポーツだよ!今ユーロリーグでTOP16トーナメントやってるだろう?今年こそはマッカビ・テルアビブが優勝だ!なんてったって”Sofo”がいるからね!」

ワシ 「”Sofo”?、もしかしてギリシャ人のソフォクリス・スコーツァニーティスか!?俺2006年の世界選手権で、あいつがアメリカのドリームチームを負かした試合を会場で見てたんだぜ!」

 → そのときのブログ http://plaza.rakuten.co.jp/apacheboost/diary/200609010000/

世話人 「マジかッーーーー!!!、お前すげぇラッキーだな、あれテレビで見てたよ。あれは凄かった。歴史的な試合だったね。決勝はショボかったけど(笑)。しかしソフォって本名長すぎるよな。ユニフォームに字数が収まってねーもん(笑)」

ワシ 「同感(笑)」
 
仕事の相手とバスケの話題で盛り上がるって、日本じゃほとんどないからなー。バスケが生活の一部になっている感じがアチコチから感じられて、ほんと、いいなぁ。
 
 
■はたして、「バスケ」は世界共通語であった。
 

仕事柄、国内より欧州のほうが技術的に優れてる製品も多く、今回の渡航は取引先の製品についての技術習得と、マーケティングのための情報交換が主な目的でした。

なんで、いろんな国からエージェントが集まってきてまして、私の研修クラスも中国、台湾、リトアニア、ロシア、地元イスラエル、イギリス、日本とまあ、アチコチからご苦労さまです。

みんないいヤツばっかりで、初日からすごく打ち解けたんだけど、ここでもやはり話のきっかけを作ってくれたのはバスケでした。

ワシ 「俺バスケ好きでサー」

リトアニア 「おお!!サボニス知ってるかサボニス!?」

ワシ 「当たり前だコンチクショウ!ブレイザーズファンなめんなよ!あと、マーシャローニスにイルガウスカスも好きな選手だよ」

リトアニア 「お、おおお!!!だろ!だよな!彼らは英雄なんだ!リトアニア人はバスケが大好きなんだよ!

中国1(メガネっ娘)  「ヤオ・ミンだってイー・ジャンリャンだって凄いんだから!知ってる?」

ワシ 「たりめーよ!CBAは南京ドラゴンズって強いんだよな!235センチのスン・ミンミンが日本でプレーしてたんだぜ!」

中国1(メガネっ娘) 「ミンミン?ごめんしらない。」

ワシ 「あ、そう。。ま、かわいいから許す~wwww」

イスラエル 「マッカビ・ハイファに、たしか日本から移籍してきた選手がいるぞ。」

ワシ 「ロドニー・ウェブでしょ!彼はいいヤツだよ~!あと、去年ハイファにいたジェレミー・タイラーって若い選手が、今季は俺が大好きな「東京アパッチ」っていうbjリーグのチームでプレーしてるよ。」

イスラエル 「ほぇー!そうなのか!なんか期待のホープ!ってニュースにはなってたけど、あんまり活躍してなかったなw。」

台湾 「お前、プレーはするのか?俺はカレッジまでプレーしてたんだ。今でもたまに遊びでやる。」

ワシ 「俺も大学まで。今は食いすぎでこんなに太ったけど(笑)、1ON1やるか?」

台湾 「よっしゃ来いや!」 

  ボールなしの1ON1開始 「ドカ、ドカ、ガッシャーーん!」

ダリアさん(取引先のお局) 「コラーーーー!!!アジア人落ち着けーーーー!!!」

ワシ・台湾 「スンマセンした!」

ロシア 「ふっ、くだらない(という雰囲気でこちらを見てる)」

ワシ 「お、なんだね。お前モスクワだったよな、CSKAだったパパルーカス知ってるか?もうベテランだけどあいつはアメージング過ぎだろう。俺の中ではマジック・ジョンソンと同格だ。」

ロシア 「へー、よく知ってるのな。JAZZのキリレンコは知ってる?日本人の選手は聞いたこと無いけどね。」

ワシ 「ほっとけ!TABUSEってのがサンズにちょっとだけいたワイ!いやキリレンコはスゲーよ。あいつクレバーだし、なんつってもオールスター選手だもんな。」

ロシア 「ほう、そんなに凄いかい? ボクと写真撮るかい?あ、でも真面目な顔をしろよ。」

ワシ 「真面目な顔。。それはわたしにとって非常にしばしば困難です。。。」

中国2(童顔男子)  「フィルコは”カワイイ”からダイジョウブ」

ワシ 「ちょwww ”カワイイ”ってww、お前に言われたくないーwww」

ロシア  「フィルコがカワイイだと?本気で言っているのか?

 

と、まあこんな感じでわきあいあい。

気づいたら、日本でのブースター飲み会と同じことになってた(笑)。

 
「サッカーは世界共通語」
 
よく言われるが、これは本当だ。
サッカーアジアカップでの優勝の日、「ヤパニ(日本人)!優勝おめでとう!!」ってアチコチから言われた。取引先のモーゼみなたいな営業部長も「ヤパニ、勝ってくれてありがとう。私は、オーストラリアが嫌いなんだ」だって(笑)。

日本の優勝は新聞でも大きく取り上げられていて、これは凄いなぁ。(「ザッケローニが弱小日本を無敵チームに変えた」的な書き方にはカチンときたけど。)

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レストランのボーイのバイトからも、

バイト「アジアカップ優勝おめでとう!お祝いにビール飲んでくれよ。ここの地ビールはうまいよ!」

ワシ 「いいね!!もちろん店のおごりだよな!?」

バイト 「・・・・それとこれとは別デス。

ワシ 「別かよww!」

 
っとまあ、こんな感じで他国のバイトの兄ちゃんと、ボケツッコミ含めて話を弾ませることができる。コレが「世界共通語」の凄いとこ。そして今回の旅で、確かにバスケがサッカーに劣らぬ世界共通語として成り立っていることを実感したのでありました。

このコラムでも散々「バスケは世界共通語」と謳ってきましたが、実際に国外でそれを体感したことはなかったので、本当に貴重な体験となりました。

カタコトの英語でも、共通語が一つあるだけで人種、文化の違いを超えてすごく親近感を持てる。バスケに限らず、スポーツってコミュニケーションの手段として本当に素晴らしい力を持っている。

近代オリンピックって、もしかしてそういうことなのかも知れんなぁ。ほっとくとすぐバラバラになりそうな世界を、スポーツで一つにつなぎとめる大きなコミュニケーションの場。定期的にそれを確認しあうことで、利害関係だけじゃない世界的な人間-人間のつながりを保っていく。

そうだとしたら、オリンピックで自国のメダル数だけに躍起になるのは、ものすごく恥ずかしいことかもしれないね。

 
これが知れただけでも、すごくすごくいい旅になりました。

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国際関係にイビツな問題を抱え、いつも緊張しているイスラエルという国。

ニシンの塩漬けと、鯖のスモークと、スズキの塩焼きと、ラファ(イスラエルのナン)と、ピタパンと、フレッシュチーズと、馬鹿でかいナスと、チキンフリッターと、色とりどりのサラダと、甘いナツメ椰子と、ピクルスが美味しい国。

「シャローム(こんにちわorバイバイ)」って挨拶がかわいい国。(女子の「シャロ~ム」ウインク付きはマジで惚れる。)

聖書や神話にでてくる地名が、普通に町内の名前だったりする国。

多様な人種が入り混じってるようで、実はあまり混ざらずに暮らしている国。
 
 
本当に沢山のことを勉強させていただきました。

TODA RAVA(ありがとう)! イスラエル!!
 
 
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殆ど雨がふらないというエルサレムと死海の砂漠に3日間大雨降らせて、停電とか洪水による道路封鎖とかしてゴメン!!
もうこれはしょうがないので諦めてください(笑)
 
うーん、、いろんな国に行ってみたくなってきた。

ま、バスケがあれば大丈夫っしょ。
 
 
ではシャローム!

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2010/12/26

 
例年どおり極度にクリスマス色の薄いクリスマスのフィルコです。こんにちわ。

しかし決してクリスマスが嫌いなわけではありません。
大人にはいろいろあるということです。

・・・ほ、ほんとなんだから。。い、忙しいだけなんだから。。

あ、あれ?涙が止まらない。。
というわけで、

クリスマス前の12月23日にここ行ってきました。

『FREESTYLE BASKETBALL BATTLE 日本一決定戦』

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JunkStageの読者の皆さんはご存知かと思いますが、おなじバスケカテゴリでコラム「JKT」を書いているTOMA君が出場するってことで、応援に行ってまいりました!!

TOMA君はフリースタイルバスケの人で、しかも2009年大会優勝チーム「JKT」の代表です。
 
 
■日本一決定戦
 

ん?「フリースタイルバスケって何だ?」ってか。

百聞は一見にしかず。コレをみれ。

JKTパフォーマンス動画 : 2010 -the fusion-
Tamaパフォーマンス動画 : TAMA
神風パフォーマンス動画  : KAMIKAZE
  
一言で言えば、バスケの技とダンスを融合させたパフォーマンス。アパッチだと#11康平が得意ですよね。

決して「コービーは5歩歩いてもトラベリングをとられない」とか「野生的で開放的なディフェンスを、全裸で」とかそういう意味での「フリースタイル」ではないので諸兄にはご注意いただきたい。bjリーグの試合でもよくフリースタイラーが出演したりするので、なんとなく知っているという人も多いと思います。

ま、かく言う私もクラブやイベントに出演するパフォーマーとしては知っているけど、フリースタイラー中心の視点で見た事はなかったので、今回は本当に沢山の発見がありました。いやMAJIDE(マジで)。

今大会は、東日本大会、中部・関西大会、四国九州大会を勝ち抜いた個人による個人バトルと、チームエントリーによるチームバトルの二部門で日本一が争われました。
まず、ザっと結果を言ってしまいましょう。

2010年12月23日開催

『FREESTYLE BASKETBALL BATTLE 日本一決定戦』 at 新宿FACE
 
 
≪チームバトル≫

 決勝: JKT(東京:2009優勝) VS MSDK(静岡)

 優勝: MSDK(静岡)
 
≪個人バトル≫

 決勝: 神風(2008・2009優勝) VS Tama(当日予選通過選手)

 優勝: Tama(当日予選通過選手)
 
 
TOMA君率いるJKTは、残念ながら決勝で負けてしまいました。

実は、私自身は直接TOMA君と話したことが無かったので、試合後に会場で声をかけようと思ってたんですが、、それはしませんでした。理由は後ほど。

個人戦でも2連覇中の若きカリスマ「神風(カミカゼ)」を、当日予選から勝ち上がったTamaが破り初優勝するなど、どんどん引き込まれてしまうドラマがギュッと凝縮された、とても「濃密」な大会でした。

正直、凄かった。
 
 
■濃密な空間
 
「濃密な」というのは、作りこまれているとか、完成度が高いとか、そういう意味ではない。会場がクラブなのでそれなりの雰囲気はあるものの、大会自体は非常に手作り感満載で、とても素朴なものだと感じました。バスケ全体もそうだけど、一般的に認知されているものではないからね。。

ではなぜ「濃密」か。それはまぎれもない「懸けた全て」が集まっているから。

参加している選手達は皆若く、最年長でも29歳っていったかな?。(そんなとこにも本当に新しく始った分野なのだなぁと感じる。)その若い選手達が、本当にこの大会に全てを懸けているのが、ひしひしと伝わってきた。

選手達は、だいたい高校生も含む学生・社会人で、フリーターもいるだろうか。ダンスパフォーマンスの全てがそうとは言わないが、ことフリースタイルに関して言えば、これは相当な鍛錬を積まなければモノにならないジャンルです。睡眠以外の全ての時間をこの鍛錬に費やすぐらいの事をしなければ、まずこの日本一決定戦の場に出るレベルには達しないことは容易に想像できます。

バスケの基礎であるボールハンドリングは、一日でもサボると格段に感覚が鈍る。そこは楽器と一緒。それをパフォーマンスの域まで磨き上げながら、彼らはさらに様々なダンスのためのスキルと体力を築かなくてはいけない。

学生の頃、先輩から「プロレスラーとダンサーとだけは喧嘩するな」と教わったぐらい、ダンサーの体力・身体能力というものは、それは凄いもんです。

みんな一日が24時間ではまったく足りないだろうなぁ。

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Photo: JKTの決勝パフォーマンス 直前

チームバトルは、決勝に先立ち3チームによる準決勝が行われました。一通り全てのパフォーマンスが終わった後、決勝に進むチームの選考を行うため、リングの上に全てのチームが集められた。

大会委員長より決勝進出チームの名前が呼ばれる。まず1チーム目は、「MSDK」。
ムーブメントの初期から頑張っている3人組が、歓喜の声を上げる。

残るは1チーム。名前が呼ばれるまでの数秒の沈黙の間。TOMA君は震えていました。

黒いパーカーのフードを目深にかぶり、だぶだぶのスウェットを着ていたから、気付いていた人はどれぐらいいただろうか。私は座った席がたまたまよく見える場所でしたから。

手を組んで祈りながら、彼は震えていました。
 
本当に本気で懸けたものでなければ、あの震えは来ない。
生きるか死ぬか、究極の緊張は、来ない。

誰に頼まれたわけでもなく、やらされているわけでもなく、金儲けが出来るわけでもなく、人によっては後ろ指を指されながら、それでもこれに全てを懸けている。

理由はただ一つ。好きだから。

そりゃ濃密なわけですよ。全国から本気でこれに懸けている馬鹿が集まって、たった一つの名誉を争っているんだから。馬鹿同士はにおいで分かる(笑)

そんな場所で敗れたばかりのTOMA君に話しかけることは、いかに厚かましさ日本ランク4位のワタクシとはいえ、遠慮することにしました。 
 
 
■歌舞伎町の真ん中で目撃したとてもうつくしいもの

今大会の会場は、新宿は歌舞伎町、元のコマ劇場前にあるビルの7階のクラブ「新宿FACE」。歌舞伎町はほんと久しぶりに足を踏み入れた。

大会は13時にスタートし、個人バトルの決勝が行われたのは17時半ぐらい。あっという間でした。

先に結果を述べたとおり、決勝は2連覇中の若きカリスマ「神風」と、当日予選(※)から勝ち上がったTamaの一騎打ちでした。

※)当日予選は、予選敗退やシード外選手の敗者復活枠。
 
神風はカナダ人ハーフの超絶イケメン。長い手足と高いダンススキルに裏づけされたパフォーマンスは、華麗かつ豪快かつアホ。ユーモアも兼ね備えたフルスペックの完璧なカリスマは男女問わず絶大な人気を誇る。2008・2009年と2連覇を成し遂げ、今大会も予選、準決勝とケタ違いのパフォーマンスで勝ち上がった。

一方のTamaは、朝10時からの当日予選から参戦。何度も何度もパフォーマンスを繰り返し体力的もほぼ限界に近い状態。しかし「気合い」でギリギリの戦いを生き抜き、決勝まで勝ち残った。

Tamaのスタイルは『トリプル・ボール』

ありていに言えば、ボール3つを同時に扱ってパフォーマンスする、ジャグリングに近いスタイル。トリプル・ボールスタイルは殺人的に難しい上に「客ウケはいいけどバトルでは不利」と言われる。失敗のリスクが高い上にパフォーマンスとしての芸術性を出しにくい。それでもトリプルボールにこだわるこの使い手は、いわば職人だ。

決勝の舞台。30秒×2本のパフォーマンスで争われる最後のバトル。
試合前、会場の空気を支配していたのはあきらかに神風。

リングを見下ろす神風の涼しい眼。朝からの連戦で限界に達している疲労。そして「空気読めよ」的な会場の無言の重圧。

Tamaはそれらのプレッシャーの中、素晴らしい集中力で持てる全ての技を繰り出し、「ノーミス」でパフォーマンスを終えた。

そしてその瞬間、神風の眼を見据え、吼えた。

空気が変わる。

神風、最後のパフォーマンス。スキル・構成・完成度の全てにおいて、素人目にも明らかに神風が勝っている。圧倒的とも言える。そこは予選と変わらない。しかし、何かが違う。あれだけノビノビと楽しそうだった表情から、一切の余裕が消えていた。

いつもならば目をつぶっていても、無意識であっても難なくできるだろう技で、ミスがでる。ミスが焦りを呼び、またミスを呼ぶ。王者は、飲まれた。

全ての試技が終わり、審査員団はフルマークでTamaの勝利を告げた。

職人の意地が見せた、見事な気合勝ちだった。
 
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Photo: Tama 勝利の瞬間

 
決勝の後、全ての選手がリング上に上がり、記念撮影が行われました。弾けんばかりの笑顔のもの、泣いているもの、目を真っ赤にしながら、それでも会場に来てくれた応援者に感謝の挨拶をして回るもの、それぞれの背景と同様、様々な様相でありましたが、一つの風景として言えば、これ以上に明るく楽しく、美しいものもそう無いなぁ。と感じました。

こう言うと、とてもオッサンくさくなってしまいますが、

若者が本気で全てを懸けるということは、本当に美しいものだなぁと。

 
クリスマスの歌舞伎町で、こんなに美しいものに出会えるとは思っていなかったので、行ってよかったと心から思いました。

フリースタイルバスケは、どちらかといえばストリート系文化の範疇にあり、そのアンダーグラウンドな雰囲気で食わず嫌いをしている方がいましたら、もったいないので食べてみると良いですよ。

ぜひ。
 
 
こんな素晴らしい大会に引き合わせてくれたTOMA君、ありがとう。
落ち着いたら飲みましょう。ぜひぜひ話が聞きたいです!
 
 
あ、読み返したら、なんかオレ神風を悪者っぽく書いてる気がするけど、それは違うからね。注意です。

イケメンは基本的に無差別で敵ですが(笑)。神風君はその範囲にあらず。

彼のシューズ、参加選手の中の誰の物よりも使い込まれボロボロで、それでもよく手入れはされていて、靴裏にはすり減って空いた穴を修繕した跡もありました。

クールで楽しい華やかなスタイルの裏で、相当な努力を積み重ねているってことです。オレなんか口だけ大将だからそういう人は本当に尊敬します。実際周りの声を聞いていると本当に良いヤツで、慕われているみたいですね。

そういうヤツは、必ず成功します。
ジャンルは分からんけど、遅かれ早かれどっかにピックアップされるでしょうね。

 
しかし、バスケは広いなぁ。いやMAJIDE(マジで)。
 

2010/07/07

織姫なしの彦星、フィルコです。こんにちわ。
ただ今JunkstgageRADIO で喋っております。宜しければ聞いてやってください。ゼシ。
http://www.junkstage.com/radio/

今日は七夕ですが全国的に雨模様。雲に隠れた今宵の逢瀬は、誰にも邪魔されない濃密なものになりそうですな~!見られたほうが燃えるタイプでなければ(笑)。

さて。そんな七夕が終わって週末はいよいよ参院選です。
 
昨年の衆院選で戦後初の政権交代が実現して、随分と世の中の進み方が変わりました。良いか悪いかは別として、軽~い気持ちで投票した人、または投票に行かなかった人も、選挙の影響力って馬鹿に出来んなと実感しているんじゃないでしょうか。

投票権を持っている人は、自分がこの国の未来を左右する力を持つということを、心して投票に臨みたいものです。
 
んで!

今回はバスケバカ的に気になって気になってしょうがない各党の「スポーツ政策」を調べてみました。

こういうのは下手にまとめると齟齬や誤解が生じるので、長くはなりますが各党の政策集からそのまま引用します。細かいところは読むまでも無いな、という方は、飛ばして次の「フィルコ的分析」からどぞ~。

マニフェストって、引用しても捕まらないよね(笑)?

  

■各党のスポーツ政策比較
 

□民主党:政権政策Manifesto2010
 
マニフェストにはスポーツに関する政策の記載無し
ただし、2009年の政策集 INDEXには下記の記述があったので、参考までに。

【スポーツ基本法の制定】

スポーツを三つの柱「する」「観る」「支える」で捉え、国民一人ひとりの身近なところにスポーツが位置づけられる社会の実現を目指します。地域や現場での自主的・主体的取り組みを尊重したスポーツ政策の充実を図るとともに、スポーツ基本法の制定を目指します。

【地域密着型の拠点づくりを推進】

老若男女、障がいの有無にかかわらず、誰もがスポーツに取り組めるよう、生涯スポーツの拠点として、地域に根ざしたクラブスポーツの確立や、学校施設等の複合利用の推進が不可欠です。住民による自主的・自発的な運営、企業との連携、行政の支援を一本化し、生活に身近な地域におけるスポーツ活動の核を育てることが必要です。ウォーキング、グランドゴルフ、ゲートボール、体操など、誰でも取り組みやすい身近な活動や、スポーツを通じての地域コミュニティ活性化を目指し、地域密着型クラブスポーツを振興します。

【校庭の芝生化】

小学校の校庭や公共スポーツ施設の芝生化事業を強く推進するための予算を確保します。

安心して思いきり走り回ることのできる運動場が子どもたちには必要です。運動場の芝生化は身体への衝撃を緩和し、スポーツ技術向上と体力作りに貢献するばかりでなく、子どもたちのストレス軽減、CO2削減効果やヒートアイランド現象の抑制効果も期待されています。また、芝生の効率的な保全管理や雇用創出の観点から、NPO等との連携を重視します。

【地域スポーツリーダーの育成】

誰もが、どこでも、スポーツに親しめる環境を整備し、子どもから高齢者までさまざまな種目に、各々の年代に応じて参加できる機会を確保します。トップアスリートが引退後もその経験を十分に活かせる環境を整備し、指導者の育成や、外部コーチ派遣制度の確立、スポーツ少年団への支援、社会体育指導者等の身分保障と養成・確保、生涯スポーツ振興事業などを推進します。

また、誰もが気軽に取り組める機会を一層拡大するため、スポーツ団体による講習会や地域リーダーの育成、異世代交流事業、青少年スポーツ活動との連携などを推進するとともに、公共スポーツ施設のバリアフリー化を図ります。

自治体や関係スポーツ団体等とのネットワークの構築など、スポーツ振興施策と障がい者施策の効果的な連携を推進します。

【スポーツ医学振興政策】

年齢や障がいの程度を超えていかなる人でもスポーツの恩恵にあずかり、健康で文化的な生活を営むことができるよう、スポーツ医学の振興を強く後押しします。

スポーツ医学は一部のアスリートのためだけの学問ではありません。競技力向上や障がい予防の観点からスポーツの現場に医学知識を必要とすることは当然ですが、生活習慣病が年々増加傾向にある現代においては、運動に関する研究成果を人々の健康増進に活かしていくことも極めて重要です。

【世界レベルでのスポーツを推進】

アンチ・ドーピング活動に積極的に取り組むとともに、活動が遅れている国への支援を行います。

スポーツは、言語の壁を越えて同じルールの下で行われる全世界共通の文化です。文化・風習などが異なる外国との間でスポーツに関する技術や情報・知識の交流を図ることは、世界中の人々が平和で協力しあえる社会の実現に大きく寄与するものと考えます。また、日本古来の武道を含め、スポーツを通じた国際社会の相互理解と交流のための施策をさらに推進します。

——————————————————————————-

□国民新党:2010政策集
 
 スポーツに関する政策記載なし

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□自民党:政策集・J-ファイル2010
 
【スポーツ基本方の制定とスポーツ立国の実現】

スポーツを国家戦略として推進するため「スポーツ基本法」を制定し、スポーツ庁、スポーツ担当大臣を親切します。
オリンピック等で日本人選手が活躍できるよう、国際競技力向上に向けた諸施策を推進すると共に、2020年オリンピック・パラリンピックの招致運動に取り組みます。さらに、2019年ラグビーワールドカップの成功と、2022年のサッカーワールドカップの承知に全力を尽くします。

学校における体育や運動部活動の充実、全国体力・運動能力調査の結果の活用による子供の体力向上の取り組みを推進します。国民体育大会、総合型地域スポーツクラブ、指導者養成事業など各種スポーツ振興事業の充実を図り、国民各層のスポーツの生活化を促進します。

【スポーツ振興体制の充実・強化】

スポーツ振興に対する一層の財源を確保するため寄付金の全額が法人税の損金算入の対象となるよう、指定寄付金のあり方について検討します。障害スポーツの振興ならびに競技力の向上を実現していくため、スポーツ関連団体・組織の一層の充実・活性化を目指し、引退後の選手の生活の保障もあわせたセカンドキャリアの活用をはじめ、優れた人材並びに財源の確保を図ります。

——————————————————————————-

□公明党:マニフェスト2010
 
重要政策=(教育)教育安心社会の実現

【スポーツの振興】

●国家戦略として、スポーツに関する施策を総合的かつ計画的に推進するため「スポーツ基本法」の制定をめざします。

●生涯スポーツ社会の構築、国際競技力の向上、スポーツ観戦など、スポーツ振興政策を総合的に進めるため「スポーツ庁」の設置をめざします。

●障がい者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、必要な環境整備を進めるとともに、障がい者スポーツの一層の振興に取り組みます。」

——————————————————————————-

□たちあがれ日本:政策提言2010

【大転換:国家戦略としてのスポーツ振興】

◇トップ競技者を支援するとともに、スポーツ・武道を通じての健康維持、リハビリ促進、障害者の社会進出支援などを総合的に進めるスポーツ庁を創設します。

◇民間によるスポーツ、武道支援拡大のための税制優遇措置を講じます。

——————————————————————————-

□みんなの党:選挙公約
 
引き出し(選択肢)の多い教育を実現する

2-4・手に職を持つ教育、生き抜く教育のため、芸術・文化・スポーツ・武道などを重視。

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□新党日本:2009年度マニフェスト(2010掲載なし)
 
 スポーツに関する政策記載なし
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□日本共産党:参議院選挙政策
 
 スポーツに関する政策記載なし
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□社民党:2010参院選・生活再建マニフェスト
 
 スポーツに関する政策記載なし
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□新党改革:新党改革の約束2010 
 
 スポーツに関する政策記載なし
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□幸福実現党:2010参院選主要政策
 
 スポーツに関する政策記載なし
——————————————————————————-
□日本創新党:マニフェスト
 
 スポーツに関する政策記載なし
——————————————————————————

 

■フィルコ的分析

スポーツ政策、少ないです。

昨年の衆院選以前には、各政党もっとスポーツに関する政策がいろいろとあったと思うんですが、この混乱期にあって正直「スポーツどころじゃねぇよ」ということなんでしょうかね。

ま、そんな中でも、民主党と自民党は以前からスポーツ分野でも対立していただけあって、比較的充実しているようです。

「スポーツ基本法の制定」という項目は共通ですが、その捕らえ方で大きな差が見えますね。

民主党は『スポーツを三つの柱「する」「観る」「支える」で捉え』とあり、政策も国民が生活の中で触れる「身近なスポーツ」を重視しているようです。地域密着型スポーツクラブ・生涯スポーツの振興に力をいれ、スポーツによる地域コミュニティ活性化を支援する政策ですね。

しかし、トップレベルの選手育成や競技振興に関する記述はなく、プロアスリートについて言えば、その扱いは全くイメージできません。

一方の自民党は、トップアスリートの育成、国際競技力向上、オリンピックやワールドカップなどの大規模な大会を招致するなど、競技者を重視した政策のようです。総合型地域スポーツクラブの記載は見られますが、主には学校の部活動、国体運営強化など、従来のスポーツ政策を継続するイメージです。これはあまり期待できない。。

ただ「スポーツ団体への寄付を全額法人税上の損金扱いにする」など、企業のスポーツ支援に関する税制優遇を明確に謳っていることは今までにない試みです。プロスポーツの活性化ということについて見れば、期待が持てそうな政策ですね。

民間スポーツ支援の税制優遇については「たちあがれ日本」も明記してます。武道重視のようですが。

また、「スポーツ庁の設置」について自民党・公明党が明記しています。これはもう何年も前から発表されていて、私としては期待していたんですが、政権交代によって後退してしまったんですよね~。
 
その他の政党については、新党が多くて十分な検討が出来ていないのかもしれませんが、全く記載がないか、申し訳程度に書きましたって感じなんで、見なくていいか(笑)。
 
 
■あいからわずの「スポーツ=教育」思想

「地域型総合スポーツクラブ」や「生涯スポーツ」など、学校教育以外のスポーツのフィールドを生み出そうとする動きは結構前から各政党の政策に見えるところではありますが、どうも「見せカード」というか、そういうのが流行ってるから「とりあえずやってますよ」的なポーズにしか見えないんですよねぇ。。

民主党政権になってその辺がどう変わるか注目して見ていたんですが、地域スポーツクラブの経営が楽になったとか、振興策で会員が増えたとかそんな話は聞かないし、実際なんかやったんでしょうかね。

大体にしてそれならば高松ファイブアローズがあんなことになる前に、なんらかの支援策が打ち出されているか、行政主導で他競技団体との経営合理化や、地域スポーツクラブとの連携などによる「実質的総合スポーツクラブ化」の話があってもおかしくないわけで、どうも見栄えのために謳っているようにしか見えない。地域行政と国政は違うといわれても、じゃあ国会って、マニフェストって何なのよと。

ま、それは置いといて。

私が不満なのは、相変わらず「スポーツは教育の一環」という考えから、どこも抜け出せていないこと。地域型総合スポーツクラブを謳っていても、それを産業として振興しようとする姿勢は皆無。教育または福祉・行政サービスとしてだけ捉えている。

スポーツ団体は「税金の使い先」であって、稼いで税金を納めてくれる「源泉」として育成する考えがない。新しい重点産業として、どの政党も新エネルギー関連や福祉・介護関連を謳っているけど、プロスポーツ振興はどこも取り上げて無い。雇用促進関係の政策でも同様。

地域型総合スポーツクラブは「地域が支え、トップレベルが稼ぎ、地域(経済)に還元する」からこそ持続可能なシステムであって、お上からの税金ダダ漏れ機関にしてしまうなら、結局は箱物行政の延長、天下りの温床にしかならないんじゃなかろうか。しっかり運営してくれるんなら天下りでもなんでもいいんだけど。

確かにスポーツは教育や福祉にとって非常に有効なものです。しかしだからといって、スポーツをそれらの隷属物に押しとどめておくような前世紀的な発想は、ホント勿体なくてしょうがないので早く転換して欲しいんだけど~、その意味では今回の参院選もあまり期待できないのかなぁ。
 
ま、国会の選挙ですから、スポーツはあくまで一部分。全体的にこれからのこの国をどうしていくべきなのかじっくり見極めて投票しますかね。個人的には、一律ばら撒きではなく、頑張ってるヤツが応援されて、そして報われる社会。上からの押し付けでなく、地域のつながりで自主的な助け合いが出来る社会づくりが出来るとこがいいかな。

 
 
世界的な経済構造の変化に伴って、これからますます世の中は変わっていきます。ものづくりの仕事をしている者の実感として、1980年代~90年代の「MADE IN JAPAN 最高!!」が復活することは、はっきり言って幻想でしかありません。おっちゃん達のバラ色の思い出の世界は、もう帰って来ない。

具体的に言えるほど頭がよくないんで上手い言葉が見つかりませんが、ある程度つつましい社会に慣れていくしかない。それを没落と捉えるか成熟と捉えるかは各人の自由ですが、そうした「今までの日本とは違う日本」で、新しい稼ぎ口や、新しい日々の幸せを作っていかなければいけない。

プロスポーツは、そんな日本の新しい希望として絶対に有効だし必要だと実感しているんだけど、、それをお上に気づかせるにはどうしたらいいんだろ?

みんなで考えんといけんねぇ。
ってことで、次回「変わるbjリーグと東京アパッチ」の話を書いたら、行政とプロスポーツの関係が、いま日本で一番それが上手く回っていると思われる仙台市の試みのことを書こうかと。
 
 
いやあそこはホントすげぇんですよ。

はらこ飯がウマイんだよねぇ~!!

 
 

2009/01/23

さあ、みなさん。
1月25日(日)はbjリーグ ALL STAR GAME in 大分ですよ。

まだまだ知名度の低いbjリーグですが、bjリーグなりにオールスターはいるんです!!我らが東京アパッチからはbjリーグの至宝、 #11青木康平と、ジョー・ブライアントHCが出場します。

だまされたと思って無条件降伏して見てみなっせ。
詳細はコチラの特設ページで!

中継もあるでよ。

PCでの生中継 →  bjtv特設ページ 
BSフジ生中継 →  BSフジ特設ページ

++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 
 
こんにちわ。バスケと馬鹿とコレステロールの化合物。フィルコです。

まだまだ正月気分を維持しています。
行けるとこまで行ってみようと思います。男の挑戦に俄然注目!
 
 
本誌JUNKSTAGEのスポーツコーナーがバスケだけでなく、「スポーツコーナー」になりましたね。年明けぐらいから?

といっても、相変わらずスポーツニュースで毎日大々的に取り上げられる類の種目はなく、

タンゴ      「タンゴと東京タワー」タンゴダンサー・荻野華一&五十嵐純子
チアリーディング 「チアフルライフ」  ともこ(チア指導者)
カポエィラ    「カポエィラ使いは何でもやる」カポエィリスタ・須田竜太

の3人のライターさんが新たに加わりました。

世間一般には「ダンス」の範疇に入れられてるジャンルかもしれませんが、いろんなレベルはあるにしろ完全にスポーツですよね。

「レスラーとダンサーとだけはケンカするな。死ぬから。」
我が母校に伝わる生きる知恵の口伝です。

ところで、ご新規3つのコラムの中に、「チアリーディング」がありますよね。これバスケ馬鹿としていじらないわけにはいきません。

なぜなら、バスケほどチアリーダーにお世話になってるスポーツも無いから。
先日それを強く感じたことがあり、ちょうど良かったので今日はそんな話。
 
 
■首都圏ダービー

話はいきなりプロバスケbjリーグに飛びます。いつものことです。気にすんな。
先日の1月17日、18日は「首都圏ダービー」でございました。

「首都圏ダービー」ってのは、我が東京アパッチと埼玉ブロンコスの試合の俗称です。bjリーグは今シーズン12チームで開催されているんですが、チームがうまいこと全国にバラけているので、首都圏にあるチームはこの2チームだけなのです。

簡単に経緯を説明すると、2005年のbjリーグファーストシーズン。アパッチとブロンコスはまったくと言っていいほどメディアに取り上げられず、集客に苦労していました。(今でもあんまり変わらないけど)

それで、折角の隣接チーム同士、お互いにもっと憎しみあって、最終的には外国のニュースとかで紹介されるぐらい酷い有様になればいいよね。と一部のブースター同士で勝手に友好親善敵対条約を結び、相乗効果で盛り上げて行こうという動きが始まりました。その時ののりでなんとなくつけた名前が「首都圏ダービー」って訳です。

それがどうしたって?。はい。

実は17日、18日の対戦からその「首都圏ダービー」がbjリーグの公式なイベントとなりまして、両チームのフロントも参加して大々的に盛り上げよう!という事になったんですね。何でもやってみるもんですねぇ。

bjリーグの通常の試合はホーム&アウェイ方式で、試合会場ではホームチーム側の応援しかやりません。ホームチームは演出とブースター(ファン)の全面的な声援を受け、精神的に絶対的有利な立場で試合ができます。逆にアウェイのチームは、360度を敵ブースターのプレッシャーに囲まれ、ろくに選手紹介さえされない中で戦わなければならないのです。ガチアウェイです。

で、今回の首都圏ダービーで、東京VS埼玉の地域対抗戦を演出するために、フロントサイドが繰り出したアイデアがこれ。

「東京アパッチブースター+チアダンスチーム VS 埼玉ブロンコスブースター+チアダンスチーム」の応援合戦方式

ホーム&アウェイのスタイルを崩し、両チームの応援演出をやるというもの。
(その昔の日本リーグではこっちの方がスタンダードだったりしたけどね)

ブロンコスブースターの会員特典を有効にしたり、グッズ販売ブースを東京ホーム内に設けたり、メインゲストとして埼玉西部ライオンズの渡辺久信監督を招いたり、
サッカーじゃ考えられないであろうほどのアウェイ優遇ぶり(笑)

というか、「中立ぎみの東京ホーム戦」といったニュアンスですかね。
次の対戦では、埼玉ホームでこれの逆バージョンをやるってわけです。
 
 
■球際の強さを支えるもの

  
東京アパッチのチアダンスチームは、

ホリプロ所属ダンサー中心の「アパッチダンスチーム」と、
泣く子も黙る日本一のジュニアダンスグループ「ガムQ」

埼玉ブロンコスのダンスチームは、

チーム専属チアチーム「ブロンコスチアリーダーズ」と、
同じく専属キッズダンスチームの「ポニーズ・グリーン」
 
 
東京はどちらかっていうと、チアというよりは演出部隊としてのダンスチーム、という色合いが濃く、埼玉は観客を盛り立ててチームを鼓舞する、チアリーダー的な色が強いダンスチーム、といった感じ。

その辺はチームによってかなり色合いは違います。

まー、またポニーズ・グリーンがほんとにチビッ子ばっかりで和むんだこれが。
首都圏ダービー1戦目は、オーバータイムまで行って試合終了が21時近くになっちゃったんだけど、眠くてぐらぐらしながら一生懸命声援を送ってたらしいです(笑)

という感じで試合は2試合とも終盤までもつれる熱戦で、非常に盛り上がりました。
っつーか俺も疲れた。(1戦目はネット観戦だったのに。)

 試合の詳細はコチラ(私の個人ブログ)でどぞー。暇なら。

  1戦目:http://plaza.rakuten.co.jp/apacheboost/diary/200901190000/
  2戦目:http://plaza.rakuten.co.jp/apacheboost/diary/200901200000/

東京アパッチは、今期好調でずっと東地区の首位を爆走しています。怪我人も殆どなく戦力も充実。誰がコートに出ても遜色なく活躍する選手層の厚さはリーグ1です。手前味噌ですが、間違いなく優勝候補です。

対する埼玉は、シーズンで出しこそ良かったものの、中盤に入ってからは負け越して現在4位。守備はリーグTOPクラスですが、攻撃陣の層が薄くエースのレジーウォーレン頼み。しかもフォワードのダリル・ヘップバーンを放出したばかりでさらに不安がありました。

私は密かに、「首都圏ダービー」とか言っても実力的には東京の圧勝だから、多少の中立的な演出を許したところで勝敗に影響なんか無いんじゃね?とタカをくくってました。

が。

1戦目の蓋をあけたら埼玉の強いこと強いこと。一人一人の気合が尋常でなく、しばらく不調だった寺下や北向といった若手日本人がガンガン攻め込んでくるわ、司令塔の清水タイシローは緩急をつけた嫌~な攻撃してくるわ、エースのレジーはまた上手くなってるし。

ずーっとリードされっぱなしで、最後の最後に城宝神が降りてきてくれたので何とか追いつけましたが、非常にやばかった。

2戦目は2戦目で、出だしから城宝神とヘリコプターが大暴れで一時20点差リードの爆勝ペースだったにも関わらず、4Qで怒涛の追い上げを喰らい、ラスト20秒で3点差まで詰め寄られるという全くの辛勝でした。

東京の調子は、年明けからの4戦と比べてもかなり良かったので、まさに埼玉の力が強かったといえるわけで。

「球際(たまぎわ)に強いor弱い」、という表現を、球技ではたまに使うのですが、この2戦の埼玉は、今シーズンのここまでとくらべて俄然「球際に強い」感じがしました。

支配権がどちらにあるか曖昧な状況のボール(分かりやすいのはルーズボールやリバウンドボールとか)に対して、アタックが強かったり、獲得確率が高かったりすることを「球際に強い」と表現します。どちらかといえばその辺は東京アパッチの専売特許で、そういうとこで遅れをとった試合は、ここ2シーズンはあまり記憶にありません。埼玉は伝統的に「球際に弱い」ところがあり、私はそこがイマイチ突き抜けない原因だと思っていたのですが、今回の埼玉戦、とくに1戦目はやられてしまいました。

この「球際の強さ」どこから来るのかといえば、多分に精神的な強さ、俗に言う「気合い」や「集中力」によるとこが大きいです。競り合いになったとき「あと一歩の踏み出しの速さ」「あと1cmのジャンプ」が出来るかどうかは、レベルが拮抗してる場合なんかとくに「気合い」の有無で決まります。疲労がたまる試合終盤はとくにそうですね。

2戦目終盤の追い上げ時なんかはとくに凄くて、もちろん選手自体の能力もありますが、安直な表現かもしれないですが、やはりブースターとチアの声援が間違いなく「球際の強さ」を選手に与えていたと感じました。

憶測ではありますが、埼玉チアが入らない通常の東京ホームゲームなら、東京アパッチももう少し楽に勝っていたんじゃないかと思います。
 
■チアの存在感
 

スポーツにおいて「華を添える」ぐらいの存在に捉えられがちなチアですが、現場で見ているとその存在の大きさに気付くことが多いです。

これは私が感じてるところですがね、

観客の、チームに対してのスタンスは様々です。コアなブースターのように人生かけてる人もいれば、招待券をもらったんで試しに来てみたという人もいます。当然コアブースターは最初からテンション振り切っちゃってますし、初見のお客さんはおっかなびっくり見始めたりするわけで、温度差は相当あります。

でも、じゃあ試合を通してその入れ込み具合がずっと平行線かというと、やっぱり素晴らしいプレーに心を動かされたり、どっちかのチームに共感して思い入れが生まれたりする瞬間というのが必ず出てきます。
 
そのときに、その感動を投影する対象として、または汲み取って増幅し、選手達に伝えるメッセンジャーとして、チアリーダーがリードするのとしないのとでは、会場全体の「空気感」に天と地ほどの差が出来るんですよね。

チアリーダーがビシっとその辺をコントロールできるチームは、やっぱり客の食いつき、一体感が違いますね。たまーにチアリーダーの方に食いついちゃうお客もいますが(笑)
(オ、オラはやってねーだよ。ほ、ほんとだよ。ちょっとしか。)

「チアフルライフ」のともこさんがご自身のコラムで書いてますが、

「日本では、まだまだダンサーの一部としての認識ですが、アメリカでチアリーダーといえば、学校や地域の代表です。技術を磨くだけではなく、知的で、美しく、明るく、礼儀正しく、ユーモアがあることがチアリーダーである条件なのです。」

って、まさにその通りですね。現場をリードする立場ですからね。

その辺を一番ちゃんと感じてるのは、会場にいるチビッ子たちかもしれません。
どこの会場にも、チアリーダーを羨望の眼差しで見つめて、いちいち振り付けを真似している子供が必ずいます。やっぱり女の子が多いですね。

選手同様チアリーダーも華やかな場で活躍する、子供達の憧れの存在です。
プロスポーツの現場は、選手だけでなくチアリーダーやダンスチームに憧れる子供達の晴れ舞台でもあるんですね。バスケの会場はとくにそうだと思います。

「子供達に夢を与える場を」なんてよく聞く言葉ですが、自分が見ているものがまさにその現場なんだなぁ。と思ったのでした。

ん、やっぱりプロバスケ、無くしちゃいかんな。
ワシも頑張らねば!!
 
 
ところで、アパッチチアの皆さん。

紫アフロを被って大騒ぎしている俺と目が合ったときに、

速攻で顔を伏せるのはなぜですか?
 

2008/11/13

前回記事:■チームは規定ではなく思想で作るべき。ベッキーは割と好き。
 
 
■版で押したようなコート

bjリーグの外国人選手の出場規定についてシリーズでお送りしております。毎度おなじみの「先生、バスケが足りません。」でございます。
足りなくてホント困ってます。

前回は、昨季までの「国籍による出場枠規定なし」でのリーグの様子について例を挙げ、外国人選手の出場については、各チームそれぞれの思想によって独自に決めるべき、という事を述べさせていただきました。

今回は、じゃあ規制されるとどうして嫌なの?ということを書きます。

シリーズの冒頭の方で書きましたが、一番懸念するのは「役割の固定化」です。バスケットのオーソドックスなポジションは5種類あって、それぞれが特徴を生かして試合を作って行くのですが、規制を掛けると、その「特徴」ってところで外国人と日本人の身体的条件が効いて固定化してしまう、という話です。

ポジションについてご存知ない方にも、できる限り理解して頂きたいところなので、それぞれ簡単な説明を書きますね。イメージしやすくするために漫画「スラムダンク」のキャラの名前もお借りします。作者の井上さんすみません、苦情がございましたら~、、、
辻先生まで(笑)
 
 
・ポイントガード(PG):(通称「1番」)

主に司令塔として全体をコントロールすることが多い。相手の弱点を冷静に判断して、効果的な攻撃に繋がるようボールを供給する。ボールキープ力、広い視野、バスケットそのものへの理解度が高い選手が活躍するポジション。スラダンで言うと宮城。

・シューティングガード(SG):(通称「2番」)

PGを補佐しつつ、インサイドに切れ込んだり、長~中距離からのシュートを打って攻撃したりすることが多い。俗に言う「シューター」はSGであることが多い。シュート力を含む攻撃力が高く、スピードを持った選手が活躍するポジション。スラダンで言うと三井。

・スモールフォワード(SF):(通称「3番」)

単にフォワード(F)とも。主に得点を求められ攻撃の中心になることが多い。長~中距離域からゴール下までオールラウンドに動くので、運動能力、攻撃力など、最も総合的に高い能力を持った選手が活躍するポジション。スラダンで言うと流川。

・パワーフォワード(PF):(通称「4番」)

主に台形やフリースローライン周辺の中距離エリアで、スクリーンプレーの壁役、リバウンドやブロックアウト(相手を体で止める)など、接触が激しいプレーを担当することが多い。体幹が強く、激しいぶつかり合いをしながらも、裏方的な役割をこなし続けるメンタルの強い選手が活躍するポジション。スラダンで言えば桜木。

・センター(C):(通称「5番」)

センターフォワード(CF)とも。主にゴール付近で攻撃・守備の最終砦となる。攻撃では中継点からフィニッシャー(シュートを決める人)まで幅広いプレーを求められる。守備では自陣の最終砦としてシュートブロックやリバウンドを担当することが多い。身長が高く、バスケ理解度の高い選手が活躍するポジション。PGとCの「センターライン」のバスケ理解度が、チームの強さを決めるとも言われる。スラダンで言えば赤木。

ま、こんな感じです。
(漫画スラムダンクのおかげで、バスケのポジション説明が楽になりましたよね~。)

実際は、この5種類ぐらいに大まかに分類されるってだけで、チームや選手の特徴によって役割分担は様々なのですが、日本人の場合はやっぱり真面目ですから、上の「典型的な役割」をキッチリ守ろうとする傾向が強いですね。
 
 我々日本人は、外国人に比べ体が小さく、身体能力が低い傾向にあります。これはもう仕方ないことです。だってそう出来てるんだから。(将来は分かりませんが。)

3番・4番・5番といった「運動能力」や「対幹の強さ」「背の高さ」を求められるポジションでは、我が民族はお世辞にも有利とは言えないです。その代わり、努力次第でなんとかなる1番・2番は外国人との条件差が少なく思えます。実際にbjリーグで試合を見ている方も実感するところだと思いますし、日本人唯一のNBA経験者である田臥選手も1番の選手ですね。

 
■想定してみようのコーナー

さて、ココまで読んで頂いた方に、自チームの戦力編成係をやってもらいます。「外国人は3人まで」「選手報酬の合計に上限あり(サラリーキャップ)」という条件をつけます。ライバルチームも同じ条件です。勝てる編成にしなくては、来期どころか今期途中でもあなたはクビです。

外国人選手については、元NBAキャリアの選手でも1000~15000万程度。無名でもNBAの育成リーグで活躍するような外国人選手と500~800万ぐらいで契約出来ます。(普通、彼らの給料は更に安く抑えられているそうです。)

どうです?
 
日本人でいけるところは日本人で、外国人が有利なところは外国人にしたくなりませんか?「どういうチームにしたいか」より「安く最低限戦える戦力の確保」をしたくなりませんか?私はなります。外国人が3人までという条件なら、やはり3番・4番・5番の選手で外国人の「安くて働く選手」をそろえたくなります。
 

んー。勝手に決めすぎですかね~。
このへんは人によりけりなのかもしれません。

でも私はやはり大方は同じになると思います。遊びじゃないんです。
経費は抑えつつも絶対に勝たなければならないんです。限られた条件のなかで、リスクを抑えつつ高い効果を得なければ、ファンやスポンサーにそっぽを向かれ、チームの経営は傾き、家族を路頭に迷わせてしまうんです。

条件や規定があるなら、その条件の中でのハイリターンを得ようとするのは当然のこと。本気度が高ければなおさらでしょう。結果どうなるかといいますと。言うまでも無く、1,2番は日本人。3,4,5番は外国人。というパターンで固定化してしまいます。

去年までだってそうじゃないかって?

もちろんそういうチームもありますし、各チーム多少の差はあれ3,4,5番は外国人主体なことに違いはありません。ただ明確にパターンを固定しているチームは仙台と新潟ぐらいで、それぞれのチームの考え方に沿って、試行錯誤をしながら各ポジションに外国人選手、日本人選手を入れ替え差し替えしています。(初年度は仙台にも現アイシンの日本人SF大西選手がいたし、新潟にはアントニ・ワイチという素晴らしい外国人SGがいた。)
 
 
■「起用パターンの固定」=「人種ごとの役割の固定」が起きるとどうなるのか

これは私の考えです。私はあくまで素人であり、実際の現場で働いている方、真剣に研究されている方をくさす目的で書くのでは無い、という事をまずご理解頂きたくお願いします。

役割の固定化が生む弊害は以下の通りと考えます。
 
1)日本人は日本人、外国人は外国人とマッチアップするケースがどうしても増えるので、日本人選手の身体的な負担が楽になり、海外の当たりの激しいバスケに対する強化にならない。

2)外国人選手は、出場枠が決まっているのでムリをする必要がなくなる。他の選手とのプレータイムを争う必要もなく、相当モチベーションの高い選手でない限り、求められる仕事をこなすだけになる。

3)セオリー重視、完成度重視になると「やることをやっていればOK」となり、選手、フロント、運営まで試行錯誤が頭打ちになって止まる。聞き分けの良い選手とばかり過ごすので、スタッフ、指導者のコミュニケーション能力が育たない。

4)日本人選手については、ミスの少ない平均点の高い「無難な」選手が重宝され、何をするか分からない一発芸型のビックリプレーヤーの居場所がなくなる。(一発芸こそ「魅せる」プロに必要な資質。)

5)似たタイプの選手、似たタイプのチームとばかり対戦することになり、精度は向上するが想定外の事に対して非常にもろくなる。チームごとの個性の差も小さくなる。

6)有能な外国人選手を「帰化」させる事に成功したチームが強くなる。そのため日本のリーグで長くプレーをしようとする場合「帰化」問題を意識されられるので、日本でプレーする場合の気持ちの上でのハードルが高くなってしまう。
 
 
と、こんなとろこです。
もう一つ大事なことがあるのですが、それはこれからお話します。

よく言われるのは、1)の「日本人選手が外国人とのマッチアップの機会が減るので強化にならん」という事ですが、それはやはりその通りなのですが、もっと重要なことがあるように思います。
 
それは2)および3)によってもたらされます。

bjリーグ誕生以来3シーズン。有名無名を問わずbjの日本人選手達が成長する過程を見て来ました。もちろん私は外側の人間であるのですが、なんせbjリーグは選手と距離が信じられないほど近く、普段の試合やらイベントやらで普通に話す機会があるし、なによりずっと彼らのパフォーマンス、顔つき、体つきを見てきましたからね。

毎日タフな外国人選手とやり合わなければいけないので、初年度とは比べものにならないほどみんな体が大きくなりました。相手が何人(なにじん)だろうが臆せず勝負を挑む度胸も付きました。(オン・コート3名の効果も少なからずあるのかもしれませんが)今期にいたっては、各チームの日本人選手が20点以上取って、チームのリードスコアラーになる試合も珍しくありません。

しかし私は、それらの物理的な事以上に、彼らの「意識」の成長こそがもっとも大きい成果と思っています。

bjリーグでは、人数制限が無いがためにチーム内で外国人選手同士の競争があります。プレータイムを得るために、少しでもいい評価を得てキャリアアップを図るために、そして何よりファン、ブースター、チームの勝利のために、異国のなれない環境で懸命に毎日を送っています。

バックボーンも様々です。

元大阪のマット・ロティックや、琉球のジェフ・ニュートン、浜松・東三河のジョシュ・ペッパーズのように、アメリカ大学バスケのスター選手であり、NBAキャンプにも召集されていながら、プロキャリアのスタートとしてbjリーグを選んだという選手もいます。

シーズンオフには、ストリートバスケ最高峰のAND1mixTapeツアーの一員として世界中を回っているジョン”ヘリコプター”ハンフリーのような選手もいます。

南米の小国ガイアナ出身で、各国のマイナーリーグを経て来日、200cmに満たない身長ながら2期連続のリバウンド王に輝いたゴードン・ジェームスのような選手もいます。

浜松大に留学生として来日し同大バスケ部で活躍、そのまま日本のクラブチームでプレーを続け、一般トライアウトを経てドラフトでbjチームに入団。今ではベテラン外国人選手として欠かせない地位を築いたアイザック・ソジャナーのような選手もいます。(彼は自分の基金を設立して地域の子供達対象にキャンプを主催し、バスケを通じた人間教育、コミュニケーション教育を行っています。)

日系アメリカ人として生まれ、アメリカ社会の中で育ち、自分のルーツである日本でのプレーを夢見て来日し、日本国籍まで取得した牧ダレン聡のような選手もいます。

彼らは、様々な国の様々なカテゴリーのバスケットボールを体に刻み込んで日本に来ています。プロといえばNBAやユーロリーグのような世界を思い浮かべますが、それらごく一部のトップ中のトップの1枚下にも、50ヶ国以上に何百とプロリーグが存在し、その中で立派にバスケで飯を食っている選手たちが、毎日生き残りを掛けて凌ぎを削っているのです。そんな中からやってきた彼らは、いわばリアルな「世界のバスケ」の体現者達なのです。
 
3連覇を果たした大阪エヴェッサで、誰よりも早く練習場に現れ、誰よりも遅くまで練習をしていたのは、上述のマット・ロティックだそうです。(天日監督のインタビューより)

「プロとはなんぞや?」を知らないままbjリーグに入ってきた若い日本人選手たちは、毎日彼らタフな外国人選手達と切磋琢磨し、コート上の闘志、リーダーシップ、チームワークなどのバスケに対する考え方だけでなく、ファンとの接し方、プロ選手の生活について、「反面教師」も含めて有形無形に叩き込まれ、刷り込まれます。選手だけでなくスタッフも同じです。

メディア露出は無いに等しく集客も苦労します。練習場を確保するのも大変です。なんとか改善してあげたいのですが、これが今の日本のバスケの現状です。しかしどんな環境にあっても「バスケのプレーを見てもらって、会場で楽しんでもらって、お客さんに対価をもらって生きる」これがプロです。いい環境でいい給料をもらうからプロなのではないのです。その意識が出来たこと、それが一番大きな「外国人選手の出場枠規定なし」の成果ではないかと思います。

それもこれも、外国人選手同士でも、いや出身国は関係なく常に競争があり厳しい毎日があるからこそ発揮される成果であって、「与えられた役目をクリアしていればOK」というような悠々自適な意識でいられたら、日本人選手の意識までが萎えてしまうでしょう。

そんなのは迷惑千万なのであります。

だからして私は、役割が固定化したコート「版で押したようなコート」に危惧を覚えるのです。
 
 
次回、

■島本師匠 曰く「日本人のプロリーグにあらず、日本にあるプロリーグ」

でお送りしますにゃりん。
 

2008/09/12

神は、、、、いた。

車椅子バスケ代表がやってくれました。

女子代表が予選最終戦でオランダを下し、見事全勝で予選1位通過です!
強い!!えらい!!素晴らしい!!
 
 
そして、、1勝3敗で崖っぷちに立っていた男子代表は、

南アフリカを下し見事に決勝トーナメント出場です!!

いや~、劇的な勝利でした。
  
第4Qのおわり

残1分 :幾度もリードを奪うが、南アが喰い下がり同点 :日本 55 対 55 南ア

残42秒:香西のアシストから藤本が得点。リードを奪う :日本 57 対 55 南ア

残32秒:南ア、一瞬の隙をついて3Pシュートを沈め逆転!:日本 57 対 58 南ア
 

 満員の会場は最高潮に盛り上がる。日本はおそらく最後の攻撃。
 長い戦いの全てがこれで決まる。

 今大会絶好調、この試合もここまで20得点10リバウンドの藤本が インサイドに切れ込んだ。しかし南アのディフェンス陣もこれを読んで おり、絶対に死守すべく必死に取り囲む。ディフェンス網が収縮したその時、 ゴールからの中距離エリアに僅かなスペースが出来た。

 その僅かなチャンスを見逃さなかったのは、20歳のエース、香西。 すかさずスペースに滑り込むと、それを見越していた藤本がシュートフェイクからノールック気味に絶妙のパス。アジア地区予選でも幾度も苦境を切り開いて来たコンビネーションプレー。

 「最後の逆転シュートのときは、なにも考えてない無心の状態でした。」

 パスを受けた香西は、表情を変えることなく天性の美しいフォームでシュートを放つ。息を呑む会場。時間までが凍りくような緊張の中、ボールは綺麗な孤を描 き、その終点でリングの中央を射抜いた。

 
 
残11秒: 日本、逆転。    :日本 59 対 58 南ア

 
 
残 1秒:南アのシュートが外れ、リバウンドを取った香西にファール。フリースローで1点を追加。

 
残 0秒: 勝利。そして決勝トーナメントに進出!!
 
 
正確には、その後のドイツ対スウェーデンで、78-72でドイツが勝利して8強入りが決まったんだけどね。

しかしやってくれました。カッコ良すぎるぜヒロ君!!!

言うまでも無く、車椅子バスケはイスを漕ぐものシュートをするのも手でありまして、
試合終盤には腕はパンパンになっているワケです。

そんな状態でぇ、
パラリンピックってガチの大舞台でぇ、
外したら全部が終わりって状況でぇ、
あんだけ綺麗なシュートをぉ、
しかも無心で打ってぇ、
決めるってぇ、

マジ、すごウィッシュ!(by DA○GO)

  
あんまり嬉しいもんで「車椅子バスケ」でブログ検索してみたら出るわ出るわこのシュートで感動しちゃった人のコメントの山!!
車椅子バスケ自体の面白さや凄さも伝わっているようで、なんか嬉しいです。
俺が嬉しがってもしょうがないんだけどね。

予選の詳細はコチラで見られます、→ 日本車椅子バスケットボール連盟HP

http://jwbf.gr.jp/taikai_international/archives/2008/09/post_24.html

  
今日から早速決勝トーナメントが始まります。

まずは女子から。本日の相手は格下のイギリスでございます!

慢心することなく、無理することもなく、
目指す頂点に向かって勝利を掴んでくだしゃんせ!!!

がんばれ~!!!

 

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