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2017/05/17

 

昼間は夏を感じる南トスカーナ、

現在のオルチャ渓谷の景色です。

こんな The トスカーナな所に住んでいるかあちゃんですが、

家の下に住んでいるのはナポリのおばあちゃん。

毎朝、子供を学校へ送った後、

おばあちゃんの開けっ放しのドアから入って

無駄話を最低15分はしてから帰るのですが、

無駄話の間中、おばあちゃんは、

手洗い洗濯、食器洗い、お昼の用意、ベッドメイキング、

床拭き、アイロン、洗濯物干し、、、、

とは毎日で、

それプラス、

はしごに登って高いタンスの上やランプシェードを拭いたり、

洗濯機や冷蔵庫を前に出して裏を拭いたり、

外せる家具はトコトン外して、

カーテンや雨戸も外してから掃除、

なんてのもローテーションでやって、

細かいガラス細工の飾りなんかも毎日ピカピカ。

とにかくナポリの女性は働き者で綺麗です。

そんなある朝、

「よく聞く話でね、ついこの間も友達の家で洗って怒られたんだけど、

ナポリの人は絶対モカエキスプレスを洗わないって本当?

リータ、洗うよね?」

と尋ねてみました。

「洗う!絶対洗う!洗剤ですっごく綺麗に洗う!

カッフェはグラッソ(脂)だからドンドン残る」

との答え。

そして、

「私の夫もバールで働いた事もある人で、

洗っちゃダメなんて言ってたけどね、

洗わなかった事はないよ。

バールはずっと使い続けて、熱湯を通すけど、

家は違うからね」

と付け加え。

 

エスプレッソを淹れるモカエキスプレス、

こちらではモカやマッキネッタと呼びますが、

これにこだわりをもつイタリア人多々です。

 

「長年使い続けるうちにドンドン美味しくなる」

「モカは絶対洗わない、ナポリでモカを洗うと笑われる」

「おじいちゃんがなくなった時は、

生涯使ったモカを一緒にお墓に入れた」

 

なんて逸話も多々あるのですが、

これって、

 

『男が作った話でしょ!?』

 

ってかあちゃんは思います。

だって、これだけ綺麗にするナポリ女性、

家の中に汚れがあるものが一つでもあったら我慢ならないと思います。

旦那様がベッドまでカッフェを運んで起こしてくれるなんて

イタリア人も多いのですが、

洗うのは奥さんですしね。

と言う事で、

「ナポリの人はモカエキスプレスを洗わない!?」

の答えは、

「洗う」でした。

 

さて、そんなナポリのおばあちゃんのカッフェの淹れ方、

モカが歪むくらいまでコーヒーを詰めるんですよ。

ギューギューではないですよ、

ここポイント。

盛れるだけ盛ってから閉めるのです。

そして上の蓋は閉めません。

でも、途中からビシビシとコーヒーが飛び散るので

よくスプーンを乗せておくのですが、

 

 

コーヒーが吹き出る所に被せる蓋がちゃんと売っているのですね。

これもおばあちゃんが前に買ってくれました。

 

今ではだいたいの家庭にエスプレッソマシーンがありますが、

世代でしょうか、

「マシーンよりバールより、断然モカの方が美味しい」

とモカにこだわる人も沢山います。

そしておばあちゃんが淹れてくれるカッフェは、

砂糖がタップリ入ったドロリとしたもの。

香りが家の外にまで広がる、

ここでしか味わえないカッフェです。

こんなカッフェをベッドまで運ばれたら

目、覚めますね。

かあちゃんも、リータのカッフェに近づけるよう

日々手首が痛くなるまでモカ閉め修行が続きます。

 

 

 

 

 


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