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2010/12/25

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 窓辺に小さな雪だるまをつくってみました

 

皆さんこんにちは,そしてメリークリスマス!

 

24日からクリスマスホリデーになり 

ちょっと一息つけるな と喜んでいたのも つかの間。

早速39度の熱を出して寝込むという 悲惨なイブを過ごしてしまいました。

幸い 今日25日の朝は だいぶん気分が良くなりました。

このまま治ってくれるとよいです

 

ロンドンのクリスマスは非常に静かで,25日には地下鉄もバスも走りません。

タクシーだけはありますが,特別料金。本数もすくないので前もって予約をしないといけません。

家族で過す日,という事なのですが,わたしのような一人暮らしが友人の家にいこうなんていうと,一時間かけて徒歩で,ということになります。

今でこそ そんなクリスマスにも慣れましたが,初めてロンドンで迎えたクリスマスは非常に悲惨でした。

交通事情がこんなに悪いなんて知らなかったものだから 

仕方なく地図を片手に地元を3時間くらい  孤独に散策して暇をつぶしたりしていました

 

日本の 華やかな, イベントとしてのクリスマスとは 

全く正反対なイギリスのクリスマスの現実です。。

 

           〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜***〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

さて 今週は,『イラストレーションについて考える』の後編をお届けしたいと思います。

前回,イラストレーションは挿画だけのことではなく,

もっと広い意味で 物事を伝える媒体と言えるんじゃないかな,という わたしの考えをお話ししました。

もう ひとつ例を見ながら,掘り下げてみたいと思います。

 

curiousity.jpg  fine1.jpg gallop.jpg

これは,油絵? 抽象画?

実は 写真なんです。

 

わたしたしはいつも,何かあたらしくて 特別な物を求めがち。

「普通のものは つまらない」

だから

「こんなもの 見た事無い」

そういう事柄に遭遇した時の感動というのは,確かに大きなものです。

 

でも その反面,

いつも自分の周りにある事柄には ずいぶん鈍感になっているような気がします。

 

つまらない 普通の ありきたりな日常を

少し視点を変えて見る事ができたなら

毎日がもっと 楽しく刺激的になる気がしますよね。

それは難しい事ではないはず。

ただ,視点を切り替えるスイッチを見つけ出す その作業が必要なだけ。

 

このシリーズは,そのスイッチをつくりたいという思いからできた作品です。

 

アート系の大学の構内では 毎日 あちこちで目にする絵の具の染みや汚れ。

うんざりするほど 当たり前な光景です。

でもその一部分を切り取って,写真に収めてみると

何とも言えない,抽象画のような画面が現れました。

 

本当に無作為についたマークだから 抽象画よりも抽象的

たくさんのアーティストの歴史が積み重なってできた 副産物的な模様。

明日にはまた違う染みが付くかもしれない,今日この瞬間だけこの状態にある,瞬間的な色の構図。

意図されたテーマの無い画面,見るひとが自由に想像できる,絵。

 

沢山の要素が集まった,不思議な画面。

そこには きれいに描かれた絵画とは違った「美しさ」があるのではないかと思います。

 

そして 何よりもおもしろいのは,

ちょっとした,どこにでもある汚れや染みを見る目が変わること。

 

もちろんこの作品は,一般的な「イラストレーション」とはずいぶん趣が違うけれど

日常の中にも 少し視点を変えるだけで おもしろいものが沢山見つけられる,というアイデアを,見るひとに伝えるという意味で, 

やっぱり「思いを伝える媒体」としての「イラストレーション」なのだと思うのです。

 

逆に,伝える内容を持たない絵は,たとえ絵であろうとイラストレーションではない,ということ。

 

平面に描かれた絵であろうと,立体であろうと 写真であろうと 動画であろうと

それが 何かの真実に光を当てる,イラストレートするものならば

それをイラストレーションと呼べるのだと思います。

 

もちろんこれは わたしがイラストレーターとしての自分の作品を説明するための

非常に個人的なコンセプトなので,

こんなふうにも イラストレーションについて考えられるんだ,程度に思っていただければと思います!

 

本当に,こんがらがった文章で恐縮ですが

「イラスト」のイメージが 皆さんの中で少しでも変わったなら うれしいです。

 

来週からは もっとライトなお話をします!

それでは,また。


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