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2014/01/31

久しぶりの更新となってしまいました。
気がつけば、前回の更新から二ヶ月…
情けない気持ちでいっぱいです。

まだぎりぎり1月!なので 明けましておめでとうございます。
以下は年賀状のために描いたカット。
自転車に乗って夫婦でうろうろするのが、たまの休日の楽しみでしたので こんな絵に。
今年も走るように過ぎてゆくのだろうな…
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

001s
この間、ここに載せる事のできないイラストレーションをいくつか描いていました。
会社勤めを始めてから、なかなか無い機会でしたので
純粋に描けるうれしさもあり、
反面 時間が思うように取れない戸惑いもあり。

描かせていただいた絵は、どれも「ご縁」があってのものたち。
改めて、人のつながりってすてきだなと感じました。
中学時代の後輩のウエディングボードの絵もその一つだったのですが
卒業してずいぶん経つのに、こうしてまた繋がれたのは
「絵を描く」という行為を続けているからなんだと、そう思うと
なんだか たまらないものがあります。

さて 新年を迎えて一息ついた、ここ数日で一つ気になるテーマができました。
それは「生活感」。

今住んでいる場所に移ってから一年少し経ったのですが、
尋ねてくる方から「生活感が出てきたね」と言われるようになりました。
それってなんだろう?と思ったのがきっかけです。

きっと少し散らかった様子や、使いさしの調味料、飾ってある写真
そういう少し雑多で、でも時間や感情を感じるもの
それが生活感で、自分の家では気づかなかったけれど
ふと見ると安らいで、愛おしく感じてしまう情景なのではないでしょうか。
その雰囲気、作品にしてみたい。
身近にありすぎて気づけない、日常の美しさというか。

まだ漠然としていて、ブレインストームをしているところですが
とても気になっていて シリーズでイラストが描けないかな、と思っています。
ジャンクステージ上でアイデア練りから完成まで記録してみるのも
あたらしいかな、と考えてみたり。

このコラムのテーマは、「スケッチブックを片手に」
街並の様子をよく取り上げてきました。
そして、人のにおいのする風景。
それも実は「生活」のかおりだったのでしょう。
今まで気になっていたものを括るキーワードが ひとつ見つかった気がしています。

次の更新までに、またすこし 表現を探れるかな。

brainstorm

恥ずかしい第一回ブレインストームの中身と、
「生活感」のある 我が家のキッチン窓辺の空きボトルスケッチ

2013/11/19

indigo-s

映画ムード・インディゴを観てのリフレクション

日々の生活でなにかすてきなものを体験して,その感動を残しておくのは大切なことです。

もしそれが具体的な対象で、なおかつ具体的な感想なら…
きっと言葉にしやすいのかとおもいます。

紅葉を見て、紅葉の赤がすてきだったことを書きたい。

文章のいろいろはありますが、自分なりの表現で書き残せそうです。

わたしは文章で思い出を表現するのがあまり得意ではありません。
そういいながら書いてみる文章は,どちらかというと絵的と言うか
抽象的な表現が多くなりがちです。形容詞の羅列になってしまいます。

特に,ものを見たり聴いたりしたときに抱く感想は
なんというか非常に「ふわっ」として つかみ所がないことが多い。
水の上にインクをたらして 色がにじんで混ざり合っていくような感覚に近いと思います。

特に音や物語に対して抱く感想は まさしくそんな様子です。
おそらく いろいろな要素が織りなす全体への感想…ということなのでしょうか。

そんな非常に抽象的な思いをなんとか残しておきたいなあと思うとき
一番最初にやってみることは 思い浮かんだ色を一色,スケッチブックにポンと置いてみることです。
形や質感のイメージがともなっていれば,雑誌の切り抜きなどを張ってみることもあります。

不思議な事ですが,スケッチブックが白いうちには何も見えてこなかった形が
一ヶ所おくと なんとなく道筋がみえてくる。
この色も感じたなとか,こんな形も印象的だったなとか
連鎖的に,雰囲気が具体的になっていきます。
思い出のマッピング,という感覚です。

出来上がったものが,はたして他の人にも分かりやすい代物なのかと言うとそうではありません。
非常に個人的な思いの塊なので,作品にはなりえない荒いもの。文章なら箇条書きでしょうか…。
ここから要素を整理して,作品になっていったりするものだと思います。
ただし 自分のための記録としては非常に濃度の高いものです。
感想のエッセンスと言うか,感じて思い出に残っているものだけがそこにあるのですから…。

この感想の残し方は,ロンドンの美大で日常的につけさせられていた
「リフレクティブダイアリー」のやりかたを そのまま続けているものです。
平たく言えば絵日記なのですが,観たり聴いたりしたものをビジュアルで記録に残していくノートのことです。
当時は作品提出時にこのダイアリーも提出だったので,強制的に大量に描かされていましたが
これをつける習慣は,いつまでも変えずにいたいなと思っています。

ミシェルゴンドリーの映画、ムードインディゴを観てのスケッチを載せてみました。
映画を観た方,わたしの受けた印象とシンクロするところはありますか…?

 

 

 

 

 

2013/10/01

こんにちは!

9月中の投稿にするつもりが 月をまたいでしまいました…
無念です。
でも気を取り直して。

今月は 待ち時間について考えてみようと思います。

生活している中で 何かを待つ時間というのはけっこうあるものです。
たとえば

電車がくるまで
目的地に着くまで
待ち合わせの友達を待つ時間
カフェでコーヒーを待つ時間
ランチが来るのを待つ時間
ぼんやりするのもいいし、長めなら本を読むのもいい。
ケータイをいじる人が最近は多いですね。

そして。スケッチブックに落描きするのもなかなか楽しい。
待ち時間は絶好のお絵描き時間。
そして周りの世界の再発見ができる時間だと思います。

わたしはいつも 小さな手のひらサイズのスケッチブックを持ち歩いています。
カフェやレストランに一人で入って注文を済ませたら,その子の出番。

別段 何を描くわけでもありません。
目に入った目の前のイスだったり 斜め前の席のお姉さんだったり。

そうして何となくペンを動かし始めると,周りのものがもっと気になってくる。

テーブルの上のカトラリー入れ
自由に汲んでいいらしい,レモン入りの水さし
面白い模様の壁のタイル
キッチンの奥にかかっている,しきりのカーテン布
店によって違うサイズのグラス それをつたう水滴
グラスの影 明かりがオレンジ色なのに気づく。
ランプシェードがすてきなことに気づく。

あまり考えないほうが,不思議なコラージュみたいなスケッチになっておもしろい。

cardffnotes

 もうごちゃごちゃで あんまりよく分からないけど。
旅の記録もこんな風に残します。

カレー屋さんの待ち時間

ある日行ったカレー屋さんでの待ち時間。
タイルの絵が衝撃的で。(左)

 

そのときに目に入ったものや考えたこと。
おいしそうな食事のスナップも もちろんすてきな記録だけど
そういう何気ない周りの雰囲気も描きとめておくと 記憶に奥行きが出るような気がします。
いろんなオブジェクトが集まる空間をよく見ることで
自分の好みを再発見できたり 観察眼を磨けたり そんないいことがあるかなとも思います。

何より そうこうモノ描きをしている間に
遅ーい なんて思う暇もなく 注文したものが運ばれてくるのだから
なかなか平和で健康的な 待ち時間の使い方。

もしお手元に紙とペンがありましたら。あしたのランチでぜひためしてみてください。

(紙ナプキンに描くのもいいですよ!)

2013/08/31

みなさん,こんにちは。

JunkStage,大変ご無沙汰してしまいました。

 

しばらく生活が大変慌ただしくなり,一度お休み頂いてからずるずる休載を延ばしてきて

もう復帰は厳しいかなと正直思っていました。

でもジャンクスタッフの方に励まされ,またこうして戻ってくることができました。

ほそぼそ築いてきたこの場所で,またイラスト描きの思う事,描きたいことを書いていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

これからしばらく,身近な風景にスポットを当てて

気になった情景をいろいろなタッチで描いてみたいと思います。

まず今月の街の景色…

わすれもの

 

わたしは どうも人間のにおいのする風景が好きです。

遊歩道の,車両進入禁止の仕切り?のうえに。

みかんとりんごが二個ずつ…

 

この遊歩道は,小さな公園があったり 水場があったり

三軒茶屋という都会の真ん中にあるのですが なんだか和やかな雰囲気を持った場所です。

きっと どこかの坊やかおじょうさんが遊んだあと。

人のにおいは 街並に色彩をあたえます。

そして ものがたりの始まりは絵になります。

 

街中に ひそやかに紛れ込んだ物語の断片

これから,そんな風景をピックアップしていけたらいいなと思っています。

さあ来月はどんな物語に出会えるでしょうか…

またお付き合い頂ければ幸いです。