Home > イラストレーション/お仕事

2012/05/08

こんにちは!

先月お知らせした西荻窪での展示即売会,無事終了いたしました。

足を運んでくださった皆様,本当にありがとうございました!

 

最終日はジャンクステージのゆうさんも来てくださいました〜

そのうえ 「ジャン子の部屋」でジャン子ちゃんがレポートをしてくれています…恐縮です 笑

http://www.junkstage.com/juncco/?p=193

 

会場はこんな様子。10人の作家のグループ展です。

 

 

わたしのスペース。最終日でちょっと棚が寂しくなっていますが。(いい事です…ほ…)

イラストレーションで,くるみボタンを作ったりカードを作ったり,雑貨を販売しました。

 

ところでディスプレイに使用している棚は,ギャラリーのものなのですが

アンティークでとってもすてきだった…

 

 

会場では,カード作りのミニ体験講習もやりました。

布をはったり,カラーインク,アクリル,クレヨンなど何でも使うミクストメディアの体験。

受講してくださった方のなかには,「理想を描いているつもりが,最後は自分の内面が出てきた!」とおっしゃる方もいました。

もの作りって,そこが醍醐味かもしれません。

作業時間は,自分との対話時間です。出来上がったものを観察すると 自分が少し見える….

 

また,今回のイベントでは 新しいキャラクター「ピム」のお披露目もしました。

(ジャン子ちゃんが紹介してくれていますが…!)

今年8月に,イラストレーションを描いた手帳が全国で発売される予定です。

ちょっとジャン子ちゃんに似た「ピム」ちゃんが主人公。

 

会場では,オリジナルデザインのメモ帳を作って販売しました。

ジャン子ちゃん共々,どうぞよろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

2012/04/16

みなさんこんにちは!

東京は いよいよ春を感じる気候になってきました。

地元の上野公園は、先週くらいからお花見本番。

今週の雨風で大分散ってしまいましたが まだ人足は絶えません。

今年はスカイツリーと桜を同時に楽しめてしまうということで なかなか盛り上がっている様子。

下町は,このまま来月の三社祭過ぎまでお祭りモードでしょう。

 

さて わたしも今月クラフトのお祭り もとい展示即売会に参加します!

場所は西荻窪のギャラリー’トリープ’

「あなたは作る派?買っちゃう派?展」 の名前で,7年前から毎年クリスマスの時期に開催しているイベントです。

今年からは春のこの時期にも行う事になりました。

わたしは普段,宣伝はがきのデザインのみで参加していたのですが 今回は作品も出品いたします。

 

イラストレーションをベースにオリジナルステーショナリー,アクセサリー,その他雑貨などなど出品展示いたします。

またコラージュで作るカードのミニ講習会を21日(土)と28日(土)13:00〜15:00に行います。

参考作品: 布,カラーインク,アクリル,クレヨンなどを使ったミクストメディアのコラージュカードです

 

他にも,和小物,アクセサリー,デコシール,フラワーアレンジメント,ビーズ,トールペインティングなど,

様々なクラフトの作家さんが参加します。

もりだくさんのイベントですので,お近くの方はぜひ立ち寄ってみてくださいね!

母の日ギフトなど ぜひ探しににきてください♪

 

‘春の’あなたは作る派?買っちゃう派?展 ウェブサイト

http://ameblo.jp/teshigotoclub

 

 

 

2012/01/15

みなさんこんにちは!

 

鏡開きも済んで,お正月の雰囲気もそろそろ遠のいてきましたね。

近くのコンビニでは節分用恵方巻きの予約販売,

チョコ屋さんではバレンタインデーの宣伝が始まっていました。

お店の売り場を見ていると,季節感を感じるというか むしろ,

その展開ぶりの早さに焦りすら覚えてしまいます。

1日1日大事に過ごさないと あっという間に次のお正月。

さて今年1年どれだけのものを拾い集めていけるのか… 走行開始です。

 

ところで その走行開始早々,お正月2日の真夜中に 思いもよらないお仕事が舞い込んできました…。

先週7日(土曜日)に放送された, テレビ朝日特番「徹子&羽鳥が初タッグ あの真相全て聞きます ザ・プレミアムトーク」で

番組中に使うイラストレーションを約10点,描かせて頂きました。

もしかして番組見た方いらっしゃるでしょうか…

少しですが,以下の絵たち

↓ いしだ壱成のトーク中に使って頂いたイラスト。放送では,顔の部分には写真を埋め込んでいました。

(この絵,階段が一番時間がかかったのですが,放送時には左半分しか使われず階段より右は全部カット!

いろいろあります。)

(壱成くん 顔が無い状態はちょっと恐いです。)

(コマ撮りアニメのように カメラマンがパカパカ動く)

 

年末年始は急な仕事を頼めるところがあまり無いのだそうで,

番組のチームにいる友人がわたしに声をかけてくれたのでした。

はじめての媒体にドキドキしつつ引き受けたものの

なかなか急な締め切りで,途中で追加の発注もいただいてしまい 3日間はバタバタのフル稼働。

徹夜しつつなんとか全部納品できたときには 心底ほっとしました。。。

(大学在学中に学んだ事って いざというとき徹夜できる気力だなと思ったり します)

 

放送当日,まさか全部カットではあるまいかと マイナス思考全開で心配しつつ

「あ!今出た!!」などと 花火見物をしているかのようなコメントをしながら

普段そんなに観ていなかったバラエティ番組を 一生懸命視聴。

 

はじめての 放送用のイラストレーション。

何だか自分の絵を観ているのに 違うもののような 不思議な感じがしました。

 

今まで,多くの方とのご縁があって いろいろな媒体でのイラストレーションを経験させて頂きました。

雑誌,新聞,販促物,放送…など

違う媒体での仕事をするたび,それぞれの媒体に置けるイラストの用途/役割はもちろん

実務の面では カラーモード,納品形式,画像解像度,サイズ など

ほんとうに多種多様なんだと 学んでいます。

 

細かい雑誌用イラストの感覚で新聞用の絵を描くと 印刷が逆にうまく出来ない。

カラーと違う 白黒イラストの難しさも知りました。

また今回の放送用の絵はまた全く違って

まずサイズ比は16:9,解像度は72,

出版用ではありえない画像の荒さに フォトショップでの作業中

「これで本当にきれいに写るんだろうか…」と

不安になり そわそわ。。

つい描き込んでしまったところ 放送時にはあまり見えなかったり。

細かくやればいいというわけでもないと,それぞれの媒体で学びました。

 

また放送用のデータはPSD入稿だったので

レイヤー/フォルダー分けをきれいにして,それぞれに名前も付けておかないと

あとで現場の方が作業するときに面倒,という事があり

TIFF入稿のときにはかなりいい加減にレイヤーを使う所を,

今回はかなり注意して作っていました。

(人の作ったデータをいじるのって,どんなソフトでもとにかく具合の悪い作業なので…)

そんなところで思わず時間がかかってしまい,制作時間の配分を謝って大分焦りました。

 

「イラストレーション」と一言にいっても,ほんとうに使われる場の広いもの。

とくに自分のような新米は 選んでいる場合ではない。

その場その場で 求められるものをつくっていく

その難しさと 楽しさ。

いろいろな媒体を経験して,少しずつ分かってきました。

 

これからある一つの媒体を突き詰めていくのかどうか まだ分からないですが

どんなチャンスも 今はがむしゃらに

掴んで こなして 描いていきたいです。

 

がんばっていきましょう!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2011/12/10

こんにちは! しばらくご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。

帰国してから生活がかなり変わったこともあり,

これからのコラムの書き方について考えを巡らせていました。

答えというのは出ていないのですが,

何となく前向きな目標が出来たので書きたいと思います。

 

まずはジャンクステージ5年目にお祝いを。

ある一つの試み,挑戦が,何年も積み重ねられていく。

想いを持って続けていくこと,本当に大切な事と思います。

そうして積み上がった物が,何なのかおぼろげに見えてくるころ

次はどんな形で組んでいこうかと 一つ先の事を考えられるのかな。

 

わたしはまだまだ,ジャンクステージ一年生。

探りながら自分と向き合いながら 積んでいく段階です。

 

自分のやっている事を,こうして文章にして公の場に出すという行為は

未だに 多大なエネルギーを必要とします。

おそらく,自分が何者なのか,どこへ向かっていくのか,

まだまだはっきり分からないからだと思います。

 

イラストレーターとしてコラムを連載させて頂いていますが,

何せ駆け出し。

コラムに書けるほどのイラストの仕事が出来ない時もあり,

ならばもちろんデザインの仕事などを探してくるわけで

そんなときには 果たして何を書いていいものか困ってしまう。

 

ただ,コラムをはじめて1年たった今

新米イラストレーターの等身大の記録とすれば,

そんなシビアな実情自体を書いていけばいいのかなと このところ考え始めました。

背伸びして書かない。失敗した事を書く。うまく行かない事を書く。

そうして観察しながら,どうやって進んでいこうか 考えていく。

 

ジャンクステージの2年目は,自分の成長の記録ともすべく,

そんなアプローチで書いていこうかなと思います。

イラストやってる方も,そうでない方も,

ご興味をお持ち頂けたら,お付き合い頂ければ幸いです!

 

さて,そんな難儀な実情報告の第一弾ですが… 苦笑

夏にロンドンから帰国して4ヶ月。

日本での人脈も営業経験も弱く浅いので なんとか2度目の個展を早く開きたいなという目標があり,

(はじめての個展は2010年10月のギャラリー銀座フォレストにて行いました。

屋根裏のアトリエ展2010

ジャンクステージもその時のご縁からの参加なのです。)

そのための資本作りをすべく10月から某TV局で映像デザインのスタッフをしています。

今は年末の歌番組のチームにいます。

仕事は,設計図から模型を作ったり,資料のグラフィックを作ったり。

 

グラフィックのほうは,普段から親しんだ技術なのでなんとかついて行っていますが

模型作り…というと もちろん3D。

スチレンボードなどを切ったり張ったりして作るのですが

わたしこの手の作業は じつは決して得意ではありませんでした…。

アニメーション制作のために模型は作っていましたが,

建築物のような計算された形ではなかったので

始めはカッターを一切れ入れるのにも緊張する始末。

この2ヶ月くらいで ずいぶんいろいろな知識と技術が付いたなと思います。

日本にはスプレー糊にいくつも種類があるんだな とか,

スプレーブース,スチのりというものの存在ですとか

ロンドンで見かけなかった画材との出会いも勉強になります。

 

もちろん,自分の絵を描く時間というのは確保するのが難しい状況です。

 

ただ,一人で制作していては関わる事の無い分野のデザイン,技術,考え方など,

様々な事が吸収できるのはとても良いなとおもいます。

親しみのあるイラストレーターやフォトショップの使い方一つとっても,

普段描画で使うツールと設計図面制作で使うツールでは大分違いがあり

まるで別のソフトを使っているような感覚に陥る事さえあります。

舞台の専門用語,尺貫法も もちろん一から。

そして,デザインの現場でどのように人が動いているのか,意思疎通をしているのか

観察する事が出来るのも 一人では出来ない経験です。

 

「思いを伝える媒体としてのイラストレーション」という

わたしの制作活動のテーマ。

こうして,いろいろな新しい表現に触れる事で

自分のアイデアの幅も広がっていけば と思いながら

大晦日に向けて励んでいます!

 

描けない時間も思い悩むより,今は描ける自分作り。

そうしんじて。

 

 

 

 

2011/10/31

大分日が経ってしまったのでリファレンス程度にしかなりませんが

ご縁があって,今月14日の日経新聞夕刊にイラストレーションを載せて頂きました。

広告特集のページのタイトルと挿絵です。

10月16日の孫の日のために,知育玩具の広告特集をするという企画。

おじいちゃんおばあちゃん,お孫さんに是非!という事です。

 

 

タイトルフォントは手書きで作ってみました。

そのため,編集中 ドットの位置を間違えてラフを送ってしまうという大失態を…。

(エデュケーショナルトイ・特集)

 

 

ロンドンで雑誌のイラストをやっていたのですが,

日本では はじめて。 帰国二ヶ月にして…です。

 

夕刊掲載だったのですが,それを知らなかったわたし。

朝の通勤途中に朝刊を駅売店で買ってしまい,

ドキドキしながらページをめくるも 広告特集は「社会人野球特集」

これは 全部夢だったかな なんて本気でうろたえながら一日を過ごし

(担当の方にメールする勇気もない 苦笑)

夕刊を買った友人からの「載ってたよ!」

メールで 本当に胸を撫で下ろしました。

小心者でございます。

 

 

小さなカットでも,何度か変更がありました。

一つ前のラフ。

こどもたちは両方プレゼントに夢中だったのですが,

相談の結果 一人はおばあちゃんおじいちゃんに感謝している風なのがいいだろう…

という事で

女の子の表情を変更。

このさらに前は男の子はいませんでした。

また さらに前はボードゲームの絵でした。

 

こういった感じで イラストレーションは構図の変更も多いので,

いつからか ラフの段階ではキャラクターは全て別々に描くようにしています。

それぞれをスキャンしてフォトショップに読み込み,いくつかバリエーションをつくります。

こうすると変更にも早く対応できますし,何かと安心です。

構図が決まったら,一度出力して一枚絵としてトレース,清書します。

 

それにしても、

学生時代には全く縁がないだろうと思っていた経済/ビジネス系の媒体でロンドンに続き再び,となると

ほんとうに 先は読めないものだなあと思います。

CSM在学中,いわゆるカートゥーン(風刺画)の世界は,若いイラストレーターはあまり入っていかない分野だ,

という事を チューターが話していました。

また,経済系の媒体も同様,という事でした。

イラストレーターというと 絵本や本の装丁,アニメーションなどで活動したい人が多い。

たしかに。華やかです。

(描くテーマが,です。必ずしも仕事環境ではなく)

また,風刺画というのは時事に相当詳しく無ければ描けず,また知性的なユーモアというのが難しい。

ただ個人的には 史学科ををかじっている経験があるからか否か

新聞,雑誌等で描けるのは もちろん難しさも多々ありますが,非常に楽しく 嬉しい事と思っています。

おもしろいものが描けるようになりたい。(勉強 勉強 勉強)

 

The New YorkerHarvard Business Reviewなどの雑誌のカートゥーン/イラストは 本当におしゃれで皮肉でおもしろい。

英新聞TheGuardianなどもイラストを大きく使っていました。(クラスメイトも描いていたなあ)

こういう感じのものが,もっと増えてきてもいいのになあと思います。

日本の新聞/雑誌は 特にビジネス系のものは

写真中心のものが多いので…。

入り込んでいきたい分野です!!

 

そんな中でも 今回の機会をくださった日経新聞さん 感謝いたしております…。

 

 

 

 

 

 

2011/05/08

 

英国王室のロイヤルウェディング。

中継を見た方も多いのでは?

わたしは 不覚にも…

 

日本では ゴールデンウィークの終盤を迎えている頃でしょうか。

皆さん,いかがお過ごしになられましたか?

遠くに 見たことのないものを探しにいくのもよいし

身近なもの,場所に 目を向けなおすのも良いですね。

 

4月の後半から5月の頭にかけては イギリスでもホリデーシーズン。

銀行などがお休みになる祝日のことを,イギリスでは‘バンク(Bank) ホリデー’

と呼びますが,このような祝日がこの時期にまとまってあるのです。

 

4月第4金曜日のグッドフライデーから始まり,日曜日のイースターサンデー,月曜日のイースターマンデーまでは,4日間の‘イースターホリデー’です。

夏の休暇ほど長くありませんが,この長い週末を中心に学校もお休みになります。春休み,と言うところでしょうか。

ところが今年に限っては,皆さんもご存知の通り29日金曜にウィリアム王子とキャサリン姫のロイヤルウェディングがあり,この日もバンクホリデーになりました。

これと5月2日月曜のメイデー(バンクホリデー)がつながって,

結果4連休が2回続くという ゴールデンウィーク並みのホリデーだったのです。

もちろん皆喜んで,旅行に行ったりバーベキューをしたりするわけなのですが

 

わたしはこの2週間弱 いわゆる‘スランプ’状態に陥っていて,全く思うように線が描けず 悶々と机の前にすわってほとんどの時間を過ごしてしまいました…。

 

連休と言っても わたしの職業柄,動かぬ‘締め切り’があるので,あまり恩恵にあずかることはありません。

期日までにノルマを描ききることが大前提ですので,

2週間描けない

というのは大問題です。

雑誌のお仕事を初めて以来の不調期。

今はなんとか復活しましたが 非常に不安でした。

 

スランプ。

どんな職業の方にも それぞれの周期で 不調がやってくるものと思います。

わたしの場合 1−2年に一度くらい回ってきます。

 

アイデアが出ない,

好きな線が描けない,

いい色が出ない など

とにかく ‘描けない,描くのがつらい’状態になってしまいます。

 

理由は精神的なものだったり 体調だったり はっきりしなかったり

期間も 長くて一ヶ月,短くて数日 など いろいろです。

もちろん「描けないから 描かない」 などとは言っていられないので

とりあえず 絞り出すように作品をつくりはするのですが,

いつもの倍の時間がかかり,気持がどんどん沈んでしまいます。

本当に,乾いたレモンを搾るような感覚。

 

皆さんはどんな方法で対応しているのかしら。

 

学生の時や 定期的な雑誌のお仕事を始める前には,

沈むところまで落込んで,ある日ひらめくのをおとなしく待つ

でもよかったのですが

もはやそれでは許されない状況。

なんとか早く いつものコンディションに戻さなくては 生活に関わる…

一方で こう焦ると逆に緊張してよくないようです。

 

ただ 定期的に起こることではあるので,自分なりの対処法もいくつか。

カメラを持って,好きなエリアにぶらぶら散歩に行き

おもしろいものを見つけたら写真に撮って

催し物の確認をせずに ふらふら美術館に足を運び

公園のベンチにすわって アイデアブックに思ったことを書いてみたり

 

とりあえず かたくなった頭をほぐす作業をします。

スランプのとき あまり絵は描きません。

写真か,文章で記録。

 

日本語の本を読んだり,日本語の歌を聴いたりするのもよいようです。

普段 英語の文章に挿絵を付けているので,言語を替えると脳の他の部分を使えるよう。

 

どれも特効薬ではないので,すぐに結果が出るわけではないのですが

何か試している,取り組んでいるという事実が安心感を与えて

描けないプレッシャーや緊張を取り除く 助けになる気がします。

 

お仕事として 毎日 毎時間 絵を描いている。

普段なら,好きなことをしている幸せな時間としての描く作業のはずが

一転して苦痛になってしまう,スランプ期。

恐ろしいものです。

他にできることもあまりないのですから,非常に惨めな気持になります。

 

ただ,こういった時期があろうと 結局 描くことに戻ってくるので

やっぱり好きなんですね。

 

不調とうまくつきあうこと,大事な能力。

まだまだ,たりない。もっと磨かねばなりません!

 

 

2011/04/16

ロンドンにも夏が来た。

テムズ川のほとりの広場 ピクニック日和。

皆さんこんにちは。

長い冬が終わり,ようやく初夏を迎えたロンドン。

日中は17−20度くらいあって,日が出ているときには汗ばむほどです。

でも朝晩の最低気温は7度くらいまで下がるので,油断をして外出すると凍えます。にわか雨(シャワーと呼ぶ)も頻繁。

半袖を着て厚手のジャケットをカバンに入れ,ショールを巻いて,折り畳み傘も忘れずに,というのがこの時期のロンドン散歩の必勝法でしょうか。

荷物が増えてかなり悩ましいですね!

 

そんな気まぐれな天気の中,太陽大好きなロンドナーたちは

広場という広場で日光浴をしています。

週末ともなれば,青空の下 ワインや食べ物やギターなんかも持ち出して

貴重な夏の一日を満喫。水着の人もいます。

なにせ 二週間くらいしか‘夏らしい夏’がないのです…もはや 必死。

 

この時期になると,屋外の音楽イベントやパフォーマンス,

“チョコレートフェスティバル”“コーヒーフェスティバル”などの物産展みたいなものも増えます。

活動的なハウスメイトたちは毎週いろいろお出かけしていて うらやましい限りなのですが,

わたしは今月急な仕事が多くて自宅兼仕事場にこもりっきり。

今週でようやく今月号分のイラストが全部終わり,この週末はようやく一息…です。

 

外はいい天気。

いつも修羅場の編集室。

(セールスさんの外見は変えてあります)

 

わたしの働いている編集社の雑誌は,

編集スペースの論文(教授などに依頼して書いてもらう)の他に

売り物スペースの論文(企業の宣伝論文など)で構成されています。

売り物スペースの企業論文は短くて,見開き一ページくらい。

このタイプのものは,締め切りぎりぎりにセールスさんが契約を取ってきてくれる事があり,

その場合 編集チームは嬉しいのと悲しいので非常に複雑な心境におちいります。

今月は この手の急な契約がたくさんあり…

いずれもイラストレーションが必要で,即日から翌日締め切り。

 

セールスさんが電話で

「明日までに挿絵いりで編集したものを確認用にメールします!」と

クライアントさんと話しているのが聞こえ,

血の気が引いていくのを感じ,

電話をおく音,椅子の回る音,

「チー,(チヒロは言いにくいので,皆こう呼ぶ)そんなわけだから…もちろんできるよね」

 

イエス以外に答えはありえないのですから,

正念場と言いましょうか。根性の見せ所です。

 

でも社員一同力を合わせて,契約成立から24時間以内で確認ファイルを完成させ,

送信完了したときには 何とも言えぬ達成感があります。

そしてクライアントさんからの”FANTASTIC(とてもいいです!)”のお返事が来ると,皆でバンザイ。

激動,修羅場の出版業ですが,

なかなか スリリングで癖になってしまう職場です。

 

そして手元には 来月号用の18ページの論文。

だ,誰か代わりに読んでくれないかしら…

 


2011/02/22

こんにちは!

前回から また少し日にちがあいてしまいました…

雑誌の新刊が出る前には不安定になりがちです。だめですね!

実は今月号のThe European Financial Reviewの表紙,非常に厄介だったのです。

いつもカバーは大変なのですが,いつもにも増して手間取りました。

普段 意外と筆の早い方で,大きな絵でも2−3日でできるのですが

今回は異例の 約二週間という長丁場。

気持的にも だいぶん参ってしまいました…。

仕事として絵を描くということ

好きを仕事にする その楽しさと苦しさのジレンマ…。

あたりまえで それでも避けられないもの。

そんなものを 改めて感じさせられた今回の作品制作でした。

完成版の表紙

そもそもの始まりは 今月号の特集が,非常に話題になっている経済学者の記事だったこと。

当然,カバー絵のテーマもその記事に合わせたものになります。

「資本主義の 語られざる事実」 という感じでしょうか

‘What they don’t tell you about Capitalism’ という原題の Ha-Joon Chang

のインタビュー記事です。

カバーのデザインも 編集の数人で決めることに。

わたしは出てきた意見からスケッチをおこし,それまた見せ,アイデアを練り直し…というプロセスを繰り返して とりあえずデザインが決まるまでに数日。

そんなわけで 今回の絵はわたしのデザインではなかったのですが,完成させる段階は イラストレーターの役目。

方々の意見をききながら,描き慣れないテーマに悪戦苦闘しつつ さらに数日かけて 締め切り前日にようやく絵が完成。

よくできたね と 喜んでいたのもつかの間, 帰宅後 夜の9時くらいに編集から電話があり,あの表紙は使わないことになった,と…

デザインが政治的すぎて,各国の読者の中には反感を持つ人もいるかも,という理由でした。

それならもっと前に…

わたしのデザインではないのに…

決まった通りに描いたのに…

でも それでも これはわたしの仕事。

いろいろな感情が渦巻きつつも とりえず締め切り当日中になんとかデザインを変えて完成させなければなりません。

あまりのプレッシャーに頭が真っ白になりながら ひたすら考え編集した結果,

なんとか皆のOKがでて 印刷にまわすことになりました。

「誰かの手になる」 ということ。

それが職業イラストレーターの 一つの現実かもしれません。

制作のプロセスで判断してもらえる学生時代とは違って 完成品が全て,ということもあります。

もちろん いつもこんな風に作品を作るわけではないし,自分のアイデアからデザインを起こすことがほとんどですが

お仕事として描く以上 自分だけの絵ではないという事実を,いつも心に留めておかなくてはならない。

作画という非常に個人的で 精神的な作業とは 相対するような現実ですが,

ここをやりくりするのが

「仕事」

なのかな,と思います。

なかなか。

論理的にはわかっていても 気持ちとしては難しいものです。

技術もさることながら 精神的にも 学ぶべきことは尽きない仕事の世界。

表紙が終わった次の瞬間から 次号の挿絵を始めていますが

一枚一枚から得られるものを大切に…と 描いている まいにちです。

2011/02/10

皆さんこんにちは!お変わりないですか?

2月になって 少し日照時間が長くなり,気温も上がってきました。

真冬の灰色の空も 個人的には雰囲気があって好きなのですが

青空に色とりどりの花が映える春は やっぱり素敵なもの。

暖かくなるのが待ち遠しいです。

 

さて今回は,先月末に発行されたThe European Business Reviewの1月/2月号表紙の制作過程を紹介したいと思います!

 

表紙のイラストレーションは,収録された論文の中からメインタイトルを一つ選び,それをテーマに制作していきます。

この号のテーマは,“新時代のリーダーシップ”。

いろいろな役割を,場面によって果たせる超柔軟なリーダー(Super-flexible leader,社員や他の会社とのコラボレーションが効果的に図れるリーダー,社員のすでに持っている“未発掘の適正”を発見し有効利用できるリーダーなど いろいろなリーダーシップを取り上げています。

 このテーマに加えて,今回は編集長から

‘今までのものと雰囲気を変えて,重めの色使いで劇的な感じにして’というお言葉があり,それにそって行うことに。

(しばらくは パステルカラー系でおだやかな感じのイラストだったのです。)

 

まずはスケッチブックを広げてブレインストーミング。

Brain storming…おもしろい言い回しです。アイデアを考えること。

学校や職場では頻繁に使う語彙。)

キーワードを羅列したり,使いたい色や線の雰囲気を試してみます。

js_coversketch03.jpg

①思いつくまま 気の向くままに,イメージを膨らませる段階。

こんなページが何枚か続きます。

 

 

js_coversketch02.jpgjs_coversketch01.jpg

②大まかな雰囲気が決まると,今度は具体的な設定や構図のアイデアを考えていきます。

 

10個前後のアイデアスケッチを作り,前段階のムードボードと一緒に

編集の方にプレゼンテーション。

相談しながら,どのアイデアにするか決めます。

 

今回はインタビュー風景をつかった構図に決まりました。

新時代のリーダーに,皆が言葉を求めて殺到する,というイメージです。

 

 js_coversketch04.jpg

③アイデアに沿って色や線の実験をしていきます。

キャラクターや物体(今回はカメラなど),構図の研究もこの段階で。

 

 

js_coversketch05.jpg

④ 3の段階でつくった背景や機材のスケッチをバラバラに切り抜いてスキャンし,

コラージュをつくるように張り合わせて大まかな構図に組み立てます。

一枚の紙に描くこともありますが,今回のように要素が多いイメージの場合は,この方法をよく使います。

 

 js_coversketch06.jpg

イメージが掴めたら,いよいよ本描き。

途中の段階。

 

↓こちらが完成版↓

js_coversketch07.jpg

 スキャンして 少々のフォトショップをしてから,タイトルを配置し完成。

 勢いのある,劇的なイメージ,ということで 

鉛筆をメインに使って人物を描き,ラフな感じを残して制作。

制作日数は約4日でした。

 

本当に,表紙のデザインは毎回大仕事。

今まさに 次の号の表紙をつくっているのですが,これがなかなか問題児で手こずっています。

無事に完成したら,また紹介させていただこうと思います!

 

 

 

 

 

 

 

2010/12/11

 02bflowershop.jpg

仕事場からの帰り道。

ようやくたどり着いた地元のバス停,その近くのお花屋さんで

クリスマスツリー用のモミの木をじっくり選んでいる,若いご夫婦。

肩までくらいの大きさで,ちょっと上向きに腕をそらしたような枝。

彩る緑の葉っぱが美しい。

その木が華やかに飾られる,温かい家庭の片隅を想像する。

 

大きなツリー,小さなツリー

沢山のごちそう,素朴な団らん

山のようなプレゼント,ささやかな一包み。

大きさも賑やかさも それぞれだけれど

皆が いつもと少し違う,うきうきした気分になれる

そんな季節が訪れています。

 

実際のクリスマス当日はというと

タクシー除く全交通網が完全停止するなど,なかなか過酷な現実が待ち受けているのですが,詳しくは また次の機会に

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

みなさんこんにちは。 一週間お変わりありませんでしたか?

今週は,もうすこし自己紹介の延長を。

仕事としてのイラストレーションについて 少しお話ししたいと思います。

 

さて,巷では順調に 年に一度の大行事に向け準備をしている様ですが

わたしの勤める出版社には 残念ながらあまり関係のないお話。

本日ようやく 年内に発行する号の表紙絵を終わらせて

ちょっと安心したところではあるのですが

(実は昨日出してOKだったはずなのに 今朝になって一部にダメ出しがあり,放心状態に陥りながら 急遽手直しすることに。大変な一日でした。)

すでに年始発行分の記事が手元にあるので 一息つく時間はなさそうです。

 

夏に卒業してから,各種デザイン会社や出版社にCV (Curriculum vitae/イギリスでは履歴書をこう呼びます)を送り続け,転がり込んだ経済/ビジネス雑誌の出版社に勤めてもうすぐ半年。

経済/ビジネスに関しては 予備知識などほぼ皆無の自分。

専門用語だらけの英語論文を読みこなす事そのものに ずいぶんと苦労しましたが,

ひと月に約10本も読んで 30枚近くのイラストレーションを描くうち 

だいぶん慣れてきました。(まだまだ のろのろ,ですが…。)

 

tefr_nov_dec2010cover021.jpg

The European Business Review最新号の表紙。

 

挿絵描きの流れを 簡単に追ってみます。

①論文を読む

  ↓

②挿絵の数,内容を考える

  ↓

③アイデアスケッチを編集ヘッドにプレゼンテーション

  ↓

④採用案スケッチをスキャン/レイアウトをデザイナーと決める

  ↓

⑤本描き

  ↓

⑥スキャン/編集/レイアウトに埋め込む↓

 

わたしの場合 4〜5本の論文をいっぺんに考え,約2週間で完成します。

論文につき平均2〜3枚の挿絵を描くので,

その間に10枚超くらい仕上げる計算。

なかなかシビアなスケジュールですが 楽しく,程よく慌ただしく

日々描き続けています。

 

ただ 学生時代つくってきた作品や,個人的な作品に比べると

当然 内容や技法などの制約が多く,戸惑う事もしばしば。

せっかく描きあげた作品も,ダメ出しが出れば大幅変更ということも。

 

「制限のある中で いかに自分らしく 作品がつくれるのか?」

 

職業絵描きの 永遠のテーマになる気がします。

 

そして

 

「隙を見て 個人的な作品も作りためるのよ。」

 

ここでも個展をやりたい という野望を叶えるべく

駆け出しイラストレーターは 今日もインクを散らして走ります

 

 それでは,みなさん よい一週間を。

また来週お会いしましょう。