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2015/05/07

キャバクラで働いていたことを話すと、大体の方の反応は下記のどれかになります。

A「あの仕事ってやっぱり稼げるの?(ポジティブ好奇心派)」
B「ドラマで見たけどいじめとか凄いんでしょ?(ネガティブドラマ影響派)」
C「絶句(しつつも内心ではえ、お前が…!?などといろいろ考えちゃう派)」

風俗嬢だったことをカミングアウトするときはBの反応は殆どでないので、これはキャバ嬢に固有のイメージなのかもしれません。

ところで、Bの回答ですがそうでもあり、そうでもなし、というところです。
キャバクラは、言わずとしれた女の職場です。
もちろん、男性スタッフもいるのですが圧倒的に女社会。男性は裏方や管理をするだけなので、いわゆる普通の会社のように社長が一番偉い、ということにはなりません。
一番偉いのは、稼ぎをたたきだせるナンバー嬢なのです。

このように書くと、やっぱり女性特有の物凄いヒエラルキーが出来てくるのか?と思われる方も多いでしょう。

実際のところ、ヒエラルキーは厳然としてあります。
ナンバー嬢は「おなかがすいたから休憩」なんてことも言えますし、帰りの車も一番最初に送ってもらえたりします。逆に、底辺にいるヘルプ専用の女の子は自分勝手に休憩を取ることはできませんし、送迎は一番最後になっても文句は言えません。
この理不尽なほどの扱いの差は、すべて稼ぎに集約されます。
毎日書き足される指名の棒グラフの長さで、お店における女の子の立場は恐ろしいほど変化するのです。

が、ドラマで描かれるほどの激烈なイジメはありません。
もちろん、お客さんをとった、ドレスが被ったなど理由がある場合は別ですが、そうではない場合は女の子同士も立てあうのが基本です。

たとえば自分の指名テーブルでドリンクをもらえたときは、同席しているヘルプの子の分もお願いする。
ヘルプの女の子はバックヤードできちんとお礼をして、その分お客様の前で指名嬢のことを褒めちぎる。
これはビジネス上の演出だけではなく、実際にそのヘルプの子が指名されたテーブルでドリンクを回してもらうこともあり得るため、基本的には女の子同士の仲はケンカするほどでもなく、親しすぎるということもなく保たれているのです。

だからこそ、ナンバー嬢の子はお店に大事にされるのです。
極端な話、一晩で50万円売り上げてくれる女の子Aは一晩5万売り上げの女の子Bより厚遇を受けます。が、A嬢がすべて自分の指名客を一人で相手できるわけでありません。
その間を取り持つのがB嬢で、すべてのテーブルでB嬢もドリンクをもらえた場合、お店の売り上げはA嬢一人の時よりも伸びます。また、B嬢がきちんとお客様の相手をしてくれるからこそA嬢は指名をとり続けることが出来るわけで、A嬢はB嬢のことをドリンクなども含めてケアしていきます。
B嬢はそれに感謝するという好循環で、お店はナンバー嬢を大事にするのですがナンバー嬢も同僚を大事に思うことが多いのです。

女ばかりの職場だからこそ存在する、WinWinの気遣いの連鎖。
ビジネスとしての気遣いは案外こういう物なのかも、と最近では感じるわたしです。

2015/05/07 07:11 | 業界のお話 | No Comments

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