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2015/03/05

性を対象とする労働に従事し、対価として金銭を得ている女性のことを、日本では売春婦と呼びます。春を売る、つまり性を金銭に置き換えて収入を得る仕事だからです。
その中で風俗店に所属する人のことを風俗嬢、AVなど映像作品に出演される人のことをAV嬢、あるいはAV女優と呼ぶことは、みなさまも周知の事実でしょう。

では、援助交際をする子は? あるいはJKビジネスに参加する子は売春婦になるのでしょうか?

性を扱った学術論文、またはそれを読み物として柔らかくした内容で出版されている本を読むと、セックスワーカーという言葉が頻出します。
定義は様々でしょうが、要するに性を商品として売っている人を性別にかかわらず総称するワーディングで、その中には前述の風俗嬢やAV嬢だけでなく、たとえばデリヘルのドライバー、店舗の受付等などにも使用することができる便利な言葉です。

売春、という言葉はとても重い言葉です。

日本においては売春禁止法という法律があり、その許認可を得なければ風俗店は営業することができません。また、18歳未満をそのようなお店で働かせること、性的サービスを想起させる場所等で働かせることも禁じられています。

だから、風俗嬢は決して自称として“セックスワーカー”という言葉を使いません。
あくまでも風俗店で働くから風俗嬢。自らを定義する言葉として、セックスワーカーというどこかドライな響きの言葉はなんとなく似合わない、むしろウエットな響きのある言葉のほうを選択している。
もっとも、単にセックスワークという言葉自体を知らない可能性もありますが、わたしは実感として風俗嬢は風俗嬢という言葉を使うだろうと思います。
が、援助交際はお店に所属するわけではないからこの言葉を使うことはないでしょうし、JKビジネスは建前上性的なサービスはしていない(はず)なので同様でしょう。

でも、それっていいことなのかな?と不安になるのです。
自覚としてそれを行うかどうかは本人の意識の形成に当然か変わってくるはずです。だからこそ呼び方や呼ばれ方に拘ったり、違和感を感じたりする。
売春、という言葉の重み、それに伴うリスクが対価としての高額な報酬になるんじゃないか、って。

性行為は、どうしたって女性の側にリスクが大きい行為です。

そのことを商売とするなら、やはり相応の覚悟はしておくべきだと思うし、しておいたほうが自分にとって楽な道だとわたしは思う。覚悟があるから避妊もするし、将来というものをぼやっとでも考えたりするわけですから。

ワーディング一つで意識が変わる可能性を、わたしはもっと多くの方に考えてほしいと思います。

2015/03/05 06:43 | 業界のお話 | No Comments

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