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2011/11/14

本日(11/14月)夕方、日テレnews every.にて、
御蔵島の野生イルカの「死児運搬」の映像が紹介される予定です。
(撮影:福田克之)

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母イルカが、死んでしまった赤ちゃんを運び、
その周りをたくさんのイルカが取り囲んでいます。

現在御蔵島には約120頭の野生のミナミハンドウイルカが生息していますが、そのほぼ全てのイルカが集まっていたと考えられます。

 

母イルカからは胎盤が出ており、出産直後だと思われます。
下の写真、左の赤いものが胎盤です。 

死産だったのか、生まれてから死んでしまったのかは分かりませんが、
母イルカは赤ちゃんを懸命に水面に押し上げ、呼吸させようとします。

 

なお、母イルカの名前は「スマイルちゃん」といい、右側の口が、傷がもとで下の写真のように笑っているように見えることから名付けられました。

赤ちゃんは小さく、しわしわでぐったりとしており、口は開き、もう動くことはありませんでした。 

死んでしまってもなお、数時間も運び続け、周りにはたくさんのイルカが取り囲んでいました。
母イルカに体をこすりつけているイルカは全てオスです。 

時間の経過とともに、最初は一定の距離を保っていたオスイルカは、
興奮し、母イルカに体をこすりつけたり、かじろうとしたり、性器を出したり・・・と、行動が変化してきました。

 

この周りには、メスのイルカが数十頭取り囲み、ガンガン、ギィギィという声を出したり、顎を打ち鳴らしたり、泡をぼこぼこと出したりと異様な空気に包まれていました。

この死児運搬という行動と、周りを取り囲むたくさんのイルカ達の行動。
それは、弔いのようにも見え、オスがメスを狙っているようにも見え、また、守っているようにも見えます。

このような一連の行動の理由は分かっていませんが、御蔵島に棲む野生のイルカ達の社会行動として、大変興味深く、貴重な映像です。

死んでしまった赤ちゃんを懸命に呼吸させようとすること、それは動物の本能でしょう。
しかし、この時、御蔵島に棲むイルカ達が集結し、皆で異様な行動を示す。
大きな一つの家族であり、共に生きているのだ、ということが伺えます。

 

 

 

 
 

 
■■■ ドルフィンスイマー・水中モデル・イルカ写真家 鈴木あやのHP ■■■
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