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2009/09/12

前回の、ミルク旋風によって巻き起こった風は、もちろん資本主義も関係ある。
なぜなら、おっぱいは金もうけにならないのだ。
お母さんが食事をしてれば、おっぱいは出る。
しかしそれではミルク会社は金もうけができない。
ミルクになり、早い離乳食が推奨されるようになったが、それも同じ理由だ。
いつまでも母乳を飲まれていたのでは、ミルクも離乳食も売れない。

現代。
病院で出産すると、帰りにミルクをくれる。「試してみてください」だ。
オシャレなママ雑誌にも「母乳の予定でも、ミルクを足さなければならない事もあるので、哺乳瓶とミルクは買っておく」とある。
ママ雑誌は、規制されているミルクの広告ができるので、つまり雑誌には広告料が入る。
雑誌としてもスポンサーの悪口は大々的に書けないから、「便利な哺乳瓶特集」とかやったりもする。

さらに、今の医者はミルク信仰時代に学んだ人が多いので、ミルクから母乳の転換期に則していない。
母乳育児の知識もないし、出産や子育てを医療の目でしか見ていないから、赤ちゃんからしてみたら非人道的な事を平気で言う。
厚生労働省の基準なども、今やすべて「ミルク」が基準だ。
この医者と厚生労働省基準の双璧は、母乳育児にとっての本当に大きな高い壁だ。

そもそも、牛のおっぱいであるミルクと、人間のおっぱいである母乳は成分が違う。
よく、ニホンザルやチンパンジーが赤ちゃん猿を抱えている映像を見る。
産まれたての牛が、数分後には立って歩いている映像も見る。
つまり、猿や類人猿にとって赤ちゃんは、抱っこして移動するもので、牛や馬は自分で移動するものなのだ。
だから、牛や馬は産まれてすぐに歩けないと、喰われてしまう。
逆に猿や類人猿は、重くなればなるほど抱っこ移動ができなくなるので、母親に守られなきゃいけないうちは体を大きくしないようにして、まずはでかい脳みその発達を優先する。
最初から「体を大きくしようとする母乳」を飲むのが牛で、「体より脳の発達優先する母乳」なのが猿なのだ。
で、人間はどちらかと言えば、もちろん猿に近く、猿よりさらにでかい頭を抱えて産まれてくる。
なので人間の母乳は脳の発達に優れた栄養を多く含んでいる。
逆に、猿よりさらに長い期間抱っこ移動が必要なので(生後1年も歩けないのだ、人間は)、体を大きくする必要には迫られていない。
それにも関わらず、体の成長を優先させる牛のおっぱいを飲ませる事を良しとし、しかもそれを国の基準にしているのが日本という国の現状だ。

出産も育児も資本主義に毒された先進国では、たいていこの問題がおきている。
WHOの呼びかけなどで、ミルクより母乳が優れていると再評価する動きは起きているものの、逆にそれが先端医療の時代なので、学んでおらずに古い知識に固執してるいる医者は多い。

ちなみに。
WHOでは「6ヵ月までは母乳および人工乳だけで育てるべき(1年は離乳食など与えなくてもいい)」としている。
が、数年前まで育児の全国基準にされている母子手帳では「1ヶ月から白湯、2ヶ月から麦茶、3ヶ月から果汁などを与え、5ヶ月から離乳食開始」としていた。
それなのでWHOの警告だかなんだかを受け、数年前に改定され「5~6ヵ月で開始し、個人差を尊重する」となった。
しかし、それでも母乳育児の流れはせきとめられる事が多い。

なぜなら、政府は企業の味方だからだ。
とある有名な人が、「90年代から増えたアトピーの原因は、早すぎる離乳食だ」とし厚生労働省に資料を持って訴えた。
それに対する厚生労働省の答えは「それはわかっているが、離乳食で利益を得ている人が多く、方針を変えるにはお金がかかりすぎる」とのものだったと言う。
この有名な人は、ちょっとHPとかをみると全面的に信用できない感じがするので名前は伏せるが、この厚生労働省の答えに関してはいかにも「言いそう」だと思わないだろうか。
かの有名なミドリ十字事件を知っている人であれば、なおさら。
しかもアトピーが増えれば、医者まで儲かるとなれば、「国の機関がそんなことを言うわけない」と、わたしは思えない。

続く。

2009/09/12 08:30 | 母乳育児 | No Comments