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2009/03/04

先日。ドリフターズの特集番組を観ながら母と旦那さまと話していた。
わたしは生で観たことのない「全員集合」。
母と旦那さまと両方が「子どもの頃から観てた」と言っていて。
「ドリフはあなた(わたし)が影も形もない頃からあるんだよ」と旦那さま。
そこでふと思い出した。そして母親も言った。
「影も形もないわけじゃないよね」
「そうそう。卵子は産まれる時に一生分持ってでてくるから、あたしの遺伝子の半分はおかんが産まれた時点で存在してたよ」
そう。
女は、一生で使う分の卵子を抱えて産まれる。
だから、あなたの遺伝子の半分はあなたのお母さんが産まれた時にはこの世に存在していたし、さらに言えば、あなたの遺伝子の1/4は、あなたのお父さんのお母さんが産まれた時にはこの世に存在していたのだ。

で、男は、精子を作り空の状態から約3日で精巣に満タンになり、常に作り続けられて、古いものから順に体内に吸収されていく。
1回の射精の量は平均2~6mlで、含まれる精子の数は正常値で2000万個以上/1mlなので、排出される精子の数はおよそ4000万~1億2000万個。
卵子と受精できるはそのうちのたった1匹。
それ以外はすべて死滅してしまう。

卵子は胎児の中で作られるんだけど、産まれる時には1/10程度まで減らして産まれる(助産師さんから聞いた。調べたけど事実確認できず)
減らした中でも、全部が受精可能な状態まで成長し、卵巣から排出されて受精まで待機状態まで至れるわけではない。
しかも、無事に受精卵となってもその内の1/4程度は着床(胎盤にくっつくこと。着床しないと育たない)せず、生理として流れてしまう(これも助産師さん情報)。

さらに年齢を重ねれば男女共に、妊娠力は低下する一方。
卵子も精子も、確実に力がそがれていく。

その他もろもろで、自然におこる流産などを含めると、あなたがあなたの遺伝子で生まれて産まれる確率は、宝くじの1等を10回連続で当てる確率に相当する(助産師さん情報)。
「産まれただけで奇跡」とはよく言うけれど。
本当に生命は誕生したというだけで、ものすごい競争率を勝ち抜いた卵子と精子が奇跡を勝ち取った証の存在なのだ。

結局何が言いたいかと言うと。
明石家さんまがよく言ってるけど、まさにその通りで。
「生きてるだけで人生丸儲け」なのだ。
とは言っても人類全体としてみれば、ひとりの人間なんてありふれた奇跡にしかすぎない。
だけどそのひとりに焦点を絞れば、そのひとつの生命は途方もない偶然を重ね続けた壮大な奇跡の結果なのだ。

「だから命は大切にね」「だから自殺はいけないよ」「だから人はひとりじゃない」「だから死刑はよくない」とか言うつもりは毛頭ない。
地球上にこれだけ種として繁栄してきたのは、その奇跡がありふれている証拠だし、奇跡の価値は人それぞれ。
誰かの奇跡の価値を、誰にも強要はできないし、誰に強要されるものではない。
強要するから、自分のこども所有物のように思ったり、特に宗教戦争に発展すると、個人的には思うし。
ただ母親という立場になって。よりその命の価値をこどもに押しつけてはいけないと考えると同時に。
自分の誕生日なんかには、自分がそれだけ紡がれてきた奇跡の存在なんだと思い出してくれると嬉しいし、その奇跡の価値を考えてみてほしい。
と思うようになった。
自分がそんな存在であることにも、そんな奇跡をはぐくむことができているということにも感謝するようになった。
産んでくれたことも、生れてくれたことも、ありがとう。
そういう感謝が、命を繋ぐという事なのかと思う。

で。今朝おしるしがありました。
生理っぽい(ようはキレイな色じゃない血)出血がありました。
これがあったからといって、何時間以内に出産するとかというものではありませんし、入院する必要もありません。
あくまで破水(子宮の一部に穴があいて、羊水が漏れる)や、規則的(10分~15分ごとにおきるようになる)な陣痛が入院の目安。
助産院にも一応連絡しまたが「普通の生活して大丈夫。お風呂も平気。陣痛が規則的になったら連絡して」程度の扱い。
しかも「よく歩いてね」と言われる。
腰が痛いので歩きたくないですけど!!!と思いつつ電話を切る。

というわけで、予定日が10日なのでちょっと早いですが、近々産まれるかも???
個人的には火曜日までねばりたいのですが…

2009/03/04 12:55 | 妊婦がまじめに考える | No Comments