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2014/11/30

マルチタレントという肩書きのワタシ、合唱団の指導や伴奏などもしている。

秋は合唱祭のシーズンで、もうじき2本目の合唱祭を迎える。私なんぞは本業ではないので、たった2本目だが、忙しい方になると、一つの合唱祭で2つも3つも指揮したり、伴奏したりする方もいる。今シーズンだけでいくつ本番があるのだろう?

そして今度の合唱祭も40以上の団体が参加する。なんと合唱人口の多いこと!!

みんな選曲も様々。純粋な合唱曲から歌謡曲などのアレンジものまで。アレンジものは結構その年の流行りが出やすい。まだアナ雪は聞いてないけどね(笑)

私がお手伝いしている合唱団は今年は純粋、そしてド定番な合唱曲に取り組んでいて、今日はそれをご紹介したい。

木下牧子作曲、谷川俊太郎作詞

「春に」

地平線のかなたへという混声合唱曲集の一曲。

詩はWikipediaによると…

もともとは谷川俊太郎の詩集「どきん」に収録されていた詩の1篇であり、こちらも中学校の国語の教科書に掲載されるなど、有名なものである。

だそうな。となると知っている方も多いだろう。

「春に」

この気持ちは何だろう

この気持ちは何だろう

目に見えないエネルギーの流れが

大地から足の裏を伝わって

この気持ちは何だろう

この気持ちは何だろう

ぼくの腹へ胸へそしてのどへ

声にならない叫びとなってこみ上げる

この気持ちは何だろう

枝の先のふくらんだ

新芽が心をつつく

喜びだしかし悲しみでもある

苛立ちだしかも安らぎがある

憧れだそして怒りが隠れている

心のダムに堰き止められ

よどみ渦巻きせめぎ合い

今あふれようとする

この気持ちは何だろう

この気持ちは何だろう

あの空のあの青に手をひたしたい

まだ会ったことのないすべての人と

会ってみたい話してみたい

明日と明後日が一度に来るといい

ぼくはもどかしい

地平線のかなたへと歩き続けたい

そのくせじっとしていたい

この草の上でじっとしていたい

声にならない叫びとなってこみ上げる

この気持ちは何だろう

どうですか?

詩がいいでしょう?思春期のなんともいえない、いろんな感情が入り混じる感じがよく出てる。

もともと中学生や高校生をイメージして作った曲らしく、フレーズもシンプルでいかにも青少年のための合唱曲という定番曲。

だけど侮るなかれ!

このいかにも青春みたいな和音進行や詩に見られる心の葛藤が本当によく音で表されているのだ。

いや、ストレートに表されすぎてむしろクサい域にまで達している。(怒られるな)

これがぐいぐい来るのよね。

「この気持ちは何だろう」はいつも2回繰り返されるんだけど、2回目の『気持ち』の和音が毎回心の隅をつつかれるような切ないような気持ちにさせられ、いかにも青春ソングといったところ。

「枝の先の~」の部分は転調してふと冷静にさせられ、一気に違う空気に包まれるのもなんともいえない。

それがすぐに揺れ動き出すのもたまらない。

他にもベタともいえる(やっぱり怒られるな)、言葉とシンクロしたリズムの数々がいちいち体に突き刺さる。

無駄な音はひとつもないし、曲として完璧ではないかとすら思える。

歌っているのは酸いも甘いも知る大人、伴奏してる私も世間的には中年に属してるけど、毎度毎度こうやって音楽によって体をえぐられているのは快感以外の何物でもない。

2014/11/30 01:23 | 未分類 | No Comments

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