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2009/03/26

今、『口コミ』というと、広告業界の若い人たちは、すぐに「アルファ・ブロガー」を巻き込もう、ネットでのバズを作ろう、面白い動画を作って「ニコ厨」の支持を得よう、などと考えます。それが成功して話題になることもあります。

でも、ちょっと待ってください。インターネットのない時代から、『口コミ』はもちろん存在しており、そのメカニズムについては社会学者を含め多くの人々が実証的に検証してきています。

急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則
kuchikomi
今日のご紹介本は、オリジナルタイトル「The Tipping Point」。最初の邦訳の時には、「なぜあの商品は急に売れ出したのか 口コミ感染の法則」というタイトルでした。一昨年、コンパクトになってタイトルも変わって上梓されています。

amazonの書評でも

特に世に言う「インフルエンサー」言う概念を、

1.コネクター
2.メイヴン
3.セールスマン

という3つにカテゴライズしているのは秀逸。

とありますが、同感です。ネットワーク情報伝播論として、読みやすいし、面白いし、役に立ちます。

どうやって、この三者を選んで、具体的にニュースとして運んでもらうか。
マスメディアやコミュニティ、パーソナルメディアなども活用しながら。

という視点でも、情報の伝播の仕掛けを考える必要がありますねー。

2009/03/13

広告業界でもしかすると一番好きなクリエーター、箭内道彦氏のエッセー本がでてました。
なんと、見逃していたらしい。昨年の夏刊行、とな。
まだ、ぱらぱらとしか読んでませんが、「合気道」の精神は、非常に共感がもてます。

サラリーマン合気道 「流される」から遠くに行ける
箭内道彦著
aikido
実は、もう二十年近く前に彼と仕事をしたことがありますが、忘れてるでしょうねぇ。
その頃のことを、彼自身は「悶々としていた時期」と書かれていますが、
当時から今と変わらない発想とアイデアとコミュニケーションのスタイルを持っていました。
非常に楽しい仕事でした。

この週末は「合気道」精神を真摯に、楽しく、学ぶことにします。多謝。

2009/03/12

景気の悪いときに広告会社はどうするのか、広告は何ができるのか、というのを以前、私論を述べたりもしましたが、世界有数の広告会社は、公式メッセージとして、以下のようなことを発信しています。

~オグルヴィの提案──「不況」に立ち向かうために~

om

先日(3/9)やっとすべてダウンロードできるようになりました。
ここをみてくれている広告関係、マスメディア関係、マーケティング関係の方々には、参考になるかもしれません。

マーケティング関連ではない人には、ちょっと小難しいように思うかもしれませんが、単純です。
「不景気だからって、広告予算やマーケティング予算を減らしていても損するだけですよ。やり方を変えて、もっと積極的にいきましょう」ということをいろんな角度から説いているものです。

★事例、のところでは、なるほどと思うようなものもあります。
不況だから、というのが飽き飽きした人は、ヒントになることがあるとおもいますよ。

「変わればいいでしょ」。Yes, we can !!! (^_~)

オープンになっている書類ですから、引用元さえ明記すれば活用できるものです。
あなたの明日が、少しでも楽しくするものになれば、幸いです。

お暇なときに、どうぞ。ダウンロード含め結構時間とりますよ。

2009/03/02

エコとかボランティアとか、社会とつながっている私たちの生活。
そうした、「社会」とつながっている企業活動のひとつである、広告。
そんなアングルから、すこしおもったことを、記しておきます。

■広告の主語である「ブランド」の社会性 その現代的な振舞い方

生活者を中心にした情報体験を設計する場合、「ブランド」は、生活者からどう認識されるべきなのか。社会的な活動と企業のマーケティング活動をどう関係付けて、人々に告知し、巻き込むことが可能なのか。

たとえば、Volvicの「1リッターfor10リッター」キャンペーンの場合。
『社会貢献の窓口(パートナー。代理人・拡張実施人)』としての『企業ブランド』。
生活者個人として、実現が難しい、ができれば何かしらの関与・貢献をしたい、という生活者の希望(飲料水不足の国の人たちに水を提供したい)を、簡単な行動(その商品を買うこと)で、実現する。

生活者に何をしてもらうかという行動の設定の問題。
ドネーション(たとえば、WWWF)だと、『寄付する』という行為は、じつは心理的ハードルが高い。いつでもできる、今やらなくても。
結果として、キャンペーンをしてもなかなか参加する人は少ない。ほぼ毎日のように活動している献血ブースも、そのときするという動機付けが薄い。
Volvicの場合は、企業のマーケティング活動そのものの中に、『寄付する』行為が内包している。
生活者は、「そのブランドをいつもよりも選択する。期限つき」という行動だけをすればいい。ハードルは低い、かつ、その期間にそのブランドを消費するという、日常と変わらない行動をとるだけでいい。生活者への心理的な負荷を下げながら、生活者の潜在的な社会貢献したい気持ちを、企業もパートナーとして負担しながら、実現する。

生活者主導社会における、企業およびブランドは、「(商品の)供給者⇒(商品の)消費者」という「提供⇒受益」の関係だけではなく、ともに価値観を共にする行動を「パートナー」=「共同実現者」として振舞うということ。

その際に、生活者に余計な心理的負担をかけずに、簡単な行為をすることによって実現する。結果として、『価値観共有』ブランド、『潜在的心理ニーズを実現してくれる』社会的存在としての、心理的絆は深まる。

社会貢献活動と、マーケティング活動は、別物ではない。
生活者の代理人としての、企業、ブランドの、振舞い方があるはずであり、これからのマーケティングスタイルのひとつであるはずだ。

2009/03/01

2005年、日本中を「下流社会」への恐怖に落とし入れた、社会学者「三浦展」氏の最新刊を著者直々にもらったので、このコラムの趣旨から外れますが、ちょこっとご紹介。

hinkonhiman
2月28日刊行。出たばっかりですね。
これも、読む必要がない本です。ほんとです。間違いないです。
低所得者層の食生活が不健康で肥満を招いているということを、綿密なデータと、食生活の専門家との対談までも含めて、懇切丁寧に、いやになるくらいに説き伏せてくれる本です。
飲み屋で手渡しでもらったのですが、帰りの電車でめくっているだけで、気分が十分にめいりました。アメリカにもこうした研究書はあるようです。想像するとおりの内容です。

本当に読む必要はないですからね。ではなぜ、ここに紹介するのか。
もらった瞬間に、私(やま★しろ)に対する著者の嫌味、いぢめであることが理解できたからです。
そうわたしこそが「あるく貧困肥満」なのです。あはははは。

でもね、この著者、あとがきにダイエットしたかのようなことを自慢げに書いてますが、久しぶりに見たところ、私と変わりません。「下流なりあがり肥満」かもしれませんが。あはは。

それにしても、40冊も書いているそうです。過去三年で30冊。すごいペースです。
頭が下がります。いろいろ書いてるのね。

下流、貧困、肥満、、

ネガティブなことを、これでもか、これでもかと、人々に発信する力。
もしかしたらわたしも、と気になって読んでしまう人々の心理。

自分の社会における「位置」を、ネガティブでもいいから確認しておきたい。
そんな気分なんでしょうかねぇ。

今月の私の「行動目標」が決まりました。 10kg減量。
先月の目標が「禁煙」でした。なんとか苦しみながら続けてます。
次回三浦展氏にあうときまでには貧困肥満から脱しておいてやるぞぉ。

あ、繰り返しになりますが、読むことないですよ。ほんと。