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2012/04/11

北朝鮮がいよいよ「ミサイル」の予行実験を行う.ロケットかミサイルかは,ペイロードに積まれているものが「衛星」か「弾頭」かの違いだけであって,北朝鮮の場合は核弾道ミサイルの予行と言ってよい.

沖縄島・宮古島・石垣島にPAC-3が配備された.習志野駐屯地にもPAC-3が配備されているが,配備された2007年には一悶着あったようだ.

 

パトリオットを実際にライセンス製造しているのは,H-IIAロケットも作っている三菱重工業である.本当に命中率は8割もあるのかは疑問だ.湾岸戦争では,PAC-2の命中率は9%という実績からして,5割ぐらいじゃないかと推測.地対空誘導弾パトリオットを中国語では,「愛國者飛彈」と呼ぶ.「愛国者のミサイル」がどれだけ国を守れるかは,大いに疑問だ.

なぜなら,PAC3の射程は20~30kmしかないので,沖縄地方で使うことがある場合は,北朝鮮のミサイル或は空中分解した残骸がその場所目がけてに落下してきた場合でしかない.しかも,残骸はそのまま地上に落ちて来る.軌道がそれて台湾やフィリピンが危なくなった場合,弾道飛行中を狙って落とせるのはイージス艦搭載のSM-3だけでは? PAC3は,ピンポイントで狙われた時に大惨事を誘発する「原発」にこそ配置すべきじゃないかね?

ちなみに台灣はPAC-2弾を数百発とPAC-3ミサイルユニットを米国から購入している.これは,大陸が福建省から台灣に向けて短距離弾道ミサイル「東風-11」2000発を配備していることへの対抗処置.

 

北のミサイルの打ち上げ予定は,
予定日;2012年4月12日~16日
予定時刻;7:00-12:00(現地時刻)=6:00-11:00(日本時間)

 

観測屋としては念のため,台湾の流星観測ネットワークのメンバーの協力で,この時間帯もカメラを稼働させることにした.2010年10月1日に中国の月探査機「嫦娥二号」は,長征3号Cロケットで西昌衛星発射センタから打ち上げられたが,その予定軌道はもろに台湾上空を通過していた.台湾ではニュースにもなっていなかったのが,念のため流星カメラで狙っていたところ,東向きのカメラに第二ロケット(エンジン・ブースタ)が大気圏再突入している様子が動画で捉えられた.また,ロケット本体は写らなかったが,ロケットが成層圏~中間圏に残したと思われる拡散雲が全天カメラに写った.台灣・宜蘭縣では,この火球が多数の住民によって目撃されていた

 

 

今回の北のミサイルの飛翔予定軌道から,1段目ロケット(エンジン・ブースタ)は黄海上に,2段目はフィリピン・ルソン島沖に落下する見込み.今回は昼間の打ち上げのため観測条件も悪いが,果たしてどうなるか.

 

2012/04/11 11:50 | 台湾, 天文・宇宙 | No Comments

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