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2009/11/17

ご無沙汰しております。3ヶ月間更新が無かったので、既に登録抹消されたかなと思いながら久々にJunkStageの皆様の記事を*海外*成田で拝見しています。今、ハワイから台湾へ帰る途中の成田国際空港ですが、日本へは入国していません。さて、トランジットの時間を使い、インターネット無料コーナーから近況報告を記したいと思います。

7月19-24日;豪雨の上海皆既日蝕

五島光学研究所、プラネタリウム職員らで構成されるインターネット・ライブ中継チームに参加させて頂いた。アマチュア天文の世界では、流星嵐、巨大彗星、オーロラ、皆既日蝕を天文四大現象と呼び、すべてを達成することがある種の目標になっている。小生は、しし座流星嵐、百武彗星、ヘールボップ彗星、チェコでの見事なカーテン・オーロラ観測を達成しており、皆既日蝕を観ることが、最後のアイテムであった。しかし、上海郊外の上海交通大學にて観測を行うも、皆既直前に太陽が隠れ、なんと雷鳴轟く豪雨に見舞われながら闇夜を迎えるという、貴重な体験をした。四大天文現象達成は、次回、イースター島?、オーストラリア?に持ち越された。日蝕後、上海で大学時代の天文サークル仲間等と久々の再会を果たした。

Eclipse1Eclipse instrumentsEclipse3ShanghaiShanghai2

8月26-9月3日;ボストン滞在、天下のハーバード大学にて初の講演

10年振り2回目のボストン滞在。今回は、ハーバード大学で開催されたPanSTARRS(パンスターズ)プロジェクトのサイエンス・コンソーシアム会議。いよいよ、この初冬からの本格的な全宇宙サーベイ開始を前に、各分野のサイエンス・クライアントやデータ処理系、そしてサイエンス・テーマの発表と討論が1週間行われた。台湾・國立中央大學が貢献している太陽系のソフトウェアーの部分についての講演を無事に終え、ロブスターとビールを存分に楽しんだ。

Harvard1Boston1Lobster

9月4日; JunkStage第二回舞台公演に参加

これまで「講演」は山ほど行って来たが、初めて「公演」なるものに参加させていただいた。しかし、いくら歌って弾ける天文学者といっても、舞台で人様にお見せできるようなものではない。今回は、舞台の外の展示コーナーで、天文学者・阿部新助のプロフィール映像を上映するというパフォーマンスを行った。ボストンからの帰路、ニューヨーク・JFK国際空港でのトランジットと機上で作成したムービーだが、我ながらなかなかの(自己陶酔的な)出来栄え。この映像の短縮版を小生のホームページから見れるようにしたので、どうぞご覧ください。

http://nemesis.astro.ncu.edu.tw/~avell/

JunkStage1

公演会の打ち上げで使われたイタリアンの店にまた行ってみたいのですが、店の名前を失念してしました。スタッフの方、どうかお知らせください。→ 無事に行って来ました。

10月11-11月17日; ハワイ(オアフ島)

ハワイ大学にて仕事をしてきた。あまり詳しくは書けないが、今回は、我々がハワイで使っている移動天体(小惑星や彗星)の位置推算-軌道決定システムの中で使っていて、アメリカの法律で輸出が禁止されているNASA-JPLの天体軌道計算モジュールを、フリーな別の軌道計算プログラムに置き換える作業を重点的に行った。軌道決定精度はJPLのものと同じなので、今後はJPLに頼らずに惑星の重力摂動を考慮した太陽系天体の軌道決定を(台湾で)計算できるようにする予定である。また、地球接近小惑星(NEO)の研究議論に基づくシミュレーションと論文執筆も行った有意義な滞在であった。その他の収穫としては、毎週末はサーフィン三昧であったので、まだまだ下手ながら、波乗りができるようになった。これで、インターネットがなくてもサーフィンが楽しめる。グリーン・フラッシュ(写真)も2回拝めた。ハナウマベイの野生の亀(寅次郎と命名)にも1年振りに再会できた。元気に餌(珊瑚?)を食べていた。

Hawaii09-1TurtleAstroHaleGreen Flash

11月20-23日; 一時帰国予定。

目的は、以下の研究会の招待講師として、東大で「講演」を行う。参加は誰でも自由(アマチュア天文家の方々も参加可能)、参加費無料。

では、台北への搭乗時間ですので、これにて失礼。今宵は、しし座流星群の極大です!

第6回 始源天体研究会 の御案内

小惑星/彗星/流星といった始源的な小天体は、太陽系の初期状態とその後の進化を研究する上で非常に重要です。しかしながら、その研究手法は地上からの望遠鏡による観測,隕石や惑星間塵の分析,惑星形成/破壊過程の数値計算,実験室での衝突破壊実験と多岐に渡り、分野間の連携は必ずしも十分とは言えませんでした。また近年では、探査機が小天体に赴き,その場観測やサンプル採取を行うようになっており、今後も Rosetta, Dawn, Stardust NeXT、はやぶさ2 といった小天体探査が続々と行われます。そこで、日本惑星科学会小天体探査研究会では、従来の研究分野間の垣根を取払い、今後の小天体探査をいかにすすめるべきかを議論するための場として、以下のとおり 始源天体研究会を開催いたします。みなさま、振るってご参加くださいますようお願い申し上げます。

日時:2009年11月20日 10時〜18時
場所:東京大学総合研究博物館
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/information/map.html
主催:日本惑星科学会 小天体探査研究会
後援:日本鉱物科学会, 日本地球化学会, 日本スペースガード協会

プログラム (時間が表示してない講演は30分)

セッション1 10:00〜12:00
木下大輔(台湾中央大)「ふたご座流星群母天体 Phaethon と 2005 UD の関連と表面の非一様性」
前田誠(神戸大学)     「Aqueous alteration in CM chondrites: Implications for early processes and environments of the CM parent bodies」
北里宏平(会津大)     「小天体探査候補天体の可視近赤外分光特性」
薮田ひかる(阪大)  「初期太陽系における有機物の化学進化:隕石研究かStardust ミッションまで」

セッション2 13:30〜15:15

藤原英明(東大)    「中間赤外線で探る太陽系外黄道光」
山本聡(環境研)   「衝突による始源天体の内部構造探査」
阿部新助(台湾中央大)「Pan-STARRSで探る近地球型小惑星の進化」
吉川真(JAXA)      「はやぶさ2の現状」(15分)

セッション3 15:30〜16:45
平田成(会津大)      「小惑星の地形学」
丸山智志(東大)       「イトカワ上の岩塊の分布から推定する内部構造」」15分
竹内洋人(東大)   「イトカワの岩塊表面に分布する高輝度スポット:形成過程と年代の推定」15分
中村良介(産総研) 「YORP効果が小惑星およびダストの自転・軌道進化に与える影響」 15分

全体討論 17:00〜18:00

2009/11/17 06:10 | ハワイ, 台湾, 天文・宇宙 | No Comments

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