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2009/08/11

7月22日の皆既日蝕を観測するために、1週間ほど上海に行ってきた。豪雨をインターネット・ライブ中継するという惨憺たる結果に終わり、JunkStageへの記事投稿の意欲も完全に失せていた。

さて、台湾では台風を「颱風」という。小生の誕生記念日の8月9日に合わせて、2009年第8号台風「モーラコット」が台湾を直撃した。「モーラッコット」とは、タイ語で 「エメラルド」の意味。2000年以降のアジアの台風には、全て名前がついている。これは、世界気象機関・熱帯低気圧プログラムに属する、アジア・太平洋14か国・地域の気象機関で構成する台風委員会に提案された単語のリストから、提案された国の言葉のアルファベット順に選択される。人名に由来するハリケーンとは違い、動植物や自然現象に由来するものを中心に、多彩な名前が提案されている。日本の天気予報では、名前が紹介されているでしょうか?

2009年のこれまでの台風のリスト一覧

1号; クジラ (KUJIRA) : クジラ座 [日本]

2号; チャンホン (CHAN-HOM) : 木の名前 [ラオス]

3号; リンファ (LINFA) : はす(蓮) [マカオ]

4号; ナンカー (NANGKA) : 果物の名前 [マレーシア]

5号; ソウデロア (SOUDELOR) : 伝説上の酋長 [ミクロネシア]

6号; モラヴェ (MOLAVE) : 木の名前 [フィリピン]

7号; コーニー (GONI) : 白鳥 [韓国]

8号; モーラコット (MORAKOT) : エメラルド [タイ]

9号; アータウ (ETAU) : 嵐雲 [米国]

MTSAT090807MTSAT(来台の前日のモーラコット)


9号アータウは、岡山県と兵庫県を中心に、30名以上の死者行方不明者を出したが、8号モーラコットは、台湾中南部を中心に、1000名以上の死者行方不明者を出した。小生が普段天文台へ行く時に使う南投縣・水里-集集間の16, 21号線は、走行中の7台の車と共に川に押し流された。台東の温泉街で有名な知本では、川岸から50メートル離れたホテルが、増水した濁流に飲み込まれて倒壊。甲仙小林村は、村ごと土石流で流されて1000人以上が行方不明だ。

台湾の台風は凄まじいので、台風が来ると仕事が休みになる!

台風が来ると、台湾政府は、ニュースやインターネットを通じて、翌日の仕事や学校の休みを地域毎に告知する。結局、金土の2日間が公の休み(停止上班上課)になったが、小生が住む桃園縣は、停滞する台風の眼の中にいたので、時々降る集中豪雨と強い風、短時間の停電程度で済んだ。一方、國立中央大學の鹿林天文台がある阿里山では、3000mm近く(約3メートル)の豪雨が降った。これは日本の平均年間降水量の1.5倍もの量の雨が一度に降ったことになる。天文台のある阿里山へ通じる全ての道路は、複数箇所で土石流で埋っており、山岳地帯は二次災害も起こり得る危険な状態のため、観測に向うことは断念した。昨夏小生は、天文台に滞在中に台風に見舞われ、帰路が土石流で無くなり4日間ほど孤立したことがある。仕事だけでなく、趣味でも台湾の山岳地域によく向うので、気象情報には、いつも気をつけている。

中時電子報ダイジェスト;http://www.youtube.com/user/ChinaTimes

今、台湾に必要なのは、義援金である。

日本交流協会が緊急支援金として1000万円の支援を発表した。

日本政府からも台湾への正式な支援を求む!

さて、気を取り直して、豪雨の上海皆既日蝕記を近日中に投稿します。以上、生存報告でした。

2009/08/11 05:47 | 台湾 | No Comments

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